あらすじ
第1話
根古市では喧嘩最強高校を決める「喧嘩フェス」が毎年開催されていた。しかし喧嘩に負け、KOされると猫に変身してしまうという現象があちこちで起き、欠場する高校が増え、今年の「喧嘩フェス」の開催は危ぶまれていた。瞬火高校1年茶谷景虎は、昨年の優勝校である雁狩学園の番長、黒瀬皇成に「喧嘩フェスに出場しろ」と勝負を挑む。しかしあっさり負けてしまい、猫にされてしまう。瞬火高校の番長でもある景虎は、今度こそ黒瀬に勝つため、仲間の江木将人、浦濱速人、三ヶ尻森男を誘い、ゴールデンウィークを使って喧嘩合宿をすることに。体力トレーニングや技を磨き、喧嘩最強校を目指すのであった。
第2話
雁狩学園では番長の黒瀬皇成が、行く先々でヤンキーに絡まれる。相手をしたいところだが、黒瀬は先を急いでいた。雁狩学園の仲間である青山露、設楽融は絡んでくるヤンキーから黒瀬を守り、盾になる。しかし同じ学校の万城目誓太郎は黒瀬の番長の座を狙い、バナナの皮をおいて黒瀬の妨害をしようとするが、自分が置いたバナナの皮で足を滑らせ、猫化してしまう。
第3話
茶谷景虎(トラ)は、今度のテストで赤点を取ったらラー禁(ラーメン禁止令)だと母親から言い渡される。ラーメンはトラのすべてで、ラーメンのない人生など考えられないと嘆くトラ。テストは明日。頭のいい浦濱速人(ハマさん)を頼り、一夜漬けで勉強することに。ところがハマさんの家は誘惑がいっぱいで、勉強しないまま深夜になってしまう。
第4話
忘れ物をして学校に戻ってきた黒瀬皇成は、急な雨で濡れてしまった。大量のタオルを用意する青山露に、雨具を貸そうとする設楽融。万城目誓太郎は黒瀬に高い温度の足湯を勧め、熱がる黒瀬を見ようとしたが、湯の温度は適温で思惑が外れてしまう。気が付くと部屋の中には雨宿りをしている猫でいっぱい。男たちはヤンキーながら寒そうな猫を放っておけず、タオルで毛を乾かしてあげたりと、部屋は猫カフェのようになってしまうのであった。
クロスメディア展開
『ねこ男子 ニャンキーハイスクール』は、白泉社とタカラトミーの共同プロジェクトで、キャラクターデザインを漫画家の柴宮幸が担当している。漫画家のキャラクターを紙媒体以外にも広げようとした試みの一つ。キャラクターとトークができる人工知能型LINE公式アカウントや公式twitter、動画配信などさまざまなメディアの展開を予定している。
公式ホームページやLINEでは声優によるキャラクターボイスも配信。瞬火高校の茶谷景虎を八代拓、江木将人を梅原裕一郎、浦濱速人を古川慎、三ヶ尻森男を西山宏太朗、雁狩高校の黒瀬皇成を白井悠介、設楽融を斉藤壮馬、青山露を江口拓也、万城目誓太郎を山下誠一郎が担当している。
2017年5月25日には「『ねこ男子 ニャンキーハイスクール』マブダチ10000人できるかな!スペシャル」と題し、茶谷景虎役の八代拓と黒瀬皇成役の白井悠介がニコ生に出演している。
登場人物・キャラクター
茶谷 景虎 (ちゃたに かげとら)
瞬火高校に通う1年生の男子。番長で、熱血でおバカなヤンキー。明るく元気なムードメーカーで、喧嘩とラーメンをこよなく愛している。金髪のプリン頭でお腹にさらしを巻き、札のついたネックレスをしている。喧嘩フェス常勝校、雁狩高校の黒瀬皇成に喧嘩を挑むが、負けて猫化してしまう。強くなって、雁狩高校に勝ち、喧嘩フェスで優勝するのが目標。 猫化した時の姿は茶トラ。腹部にさらし、札付のネックレスをしている。
江木 将人 (えき まさと)
瞬火高校に通う1年生の男子。茶谷景虎の幼なじみ。食べることが大好きで食いしん坊。いつも何かしら食べている。深夜でも、人の家でから揚げをあげてしまうほど。性格はおおらかで面倒見が良く、景虎の無茶なお願いにいつも付き合っている。体型はがっしりしていて少し太め。猫化した時の姿は、ぽっちゃりしたネキゾチックショートヘア。
浦濱 速人 (うらはま はやと)
瞬火高校に通う2年生の男子。頭がいいのに、なぜか偏差値の低い瞬火高校(マタ高)に通っており、「マタ高奇跡のインテリ」とも呼ばれる。メガネをかけており、常にダルそうにしている。ゲームが好きで、ゲームのない人生など考えられない。セーブデータを消されると、静かに怒りをあらわにする。猫化した時の姿はラパーマ。メガネをかけ、頭に定規をのせている。
三ヶ尻 森男 (みけじり もりお)
瞬火高校の3年生の男子。元番長。背が小さく、目が大きい。ゆるふわな髪型をした可愛らしい男の子。自撮りが好きなナルシストで負けず嫌い。星型のアクセサリーを付け、パーカーにハーフパンツでいることが多い。おしゃれで原宿に行くのが好き。体は小さいが、元番長だけあって力は強い。茶谷景虎同様、喧嘩好き。猫化した時の姿はミケ猫。 星型のアクセサリーを付けている。
黒瀬 皇成 (くろせ こうせい)
雁狩高校に通う2年生の男子。番長で、黒髪で切れ長の瞳を持つ孤高のカリスマ。いつも黒いグローブを身に着けている。喧嘩も強くて頭も良い。1年生の時から番長で、喧嘩フェスで優勝する実力を持つ。あまり人を信用せず、単独行動を好んでいるが、周りに崇拝者が多いため、周りは放っておいてくれない。猫化した時の姿は黒猫。
設楽 融 (したら とおる)
雁狩高校に通う3年生の男子。元番長で、1年留年している。体は細く長髪で左目の下に2つホクロがある。首にチョーカーをつけている。黒瀬皇成を尊敬しており、黒瀬をさん付けで呼ばないと怒る。黒瀬が好きすぎて、あれこれ世話を焼きたがる。以前は「鬼の設楽」と呼ばれていた。猫化した時の姿はラグドール。
青山 露 (あおやま つゆ)
雁狩高校に通う1年生の男子。短髪で目つきが悪く、口数も少ない。「殺し屋」の異名を持つ。黒瀬皇成を崇拝しており、黒瀬の盾になったり、世話もするが、彼に敬語は使わない。トレーニングが趣味で筋肉バカ。猫化した時の姿はロシアンブルー。
万城目 誓太郎 (まんじょうめ ちかたろう)
雁狩高校に通う1年生の男子。飛び級で入学しており、まだ13歳。見た目は可愛らしいが、家は極道。坊ちゃん狩りで、ネクタイをつけ、ハーフパンフを履いている。右ほっぺに絆創膏をつけている。黒瀬皇成に敵対心を燃やしており、黒瀬を倒して次の番長の座を狙っている。しかし、黒瀬にはガキと言われて相手にされず、立てる作戦は幼稚でいつも空回りしている。 猫化した時の姿はマンチカンで、ネクタイをしている。
場所
瞬火高校 (またたびこうこう)
茶谷景虎、江木将人、浦濱速人、三ヶ尻森男らが通う高校。通称マタ高。名前を書けば受験に受かる、と言われるレベルの高校。茶谷景虎は喧嘩フェスに出場したかったため、名前を書く練習をしてギリギリ合格した。
雁狩学園 (かりかりがくえん)
黒瀬皇成、設楽融、青山露、万城目誓太郎らが通う私立の男子校。通称カリ学。エリート高校で、喧嘩フェス常勝校。昨年は1年ながら、黒瀬皇成が番長として仲間を率いて、喧嘩フェス優勝校となった。制服は白の学ラン。