概要・あらすじ
端本工業高校の1年生藤吉晃は、声変わりして極端に低くなってしまった声がコンプレックスになり、ほとんど話す事ともなくなっている少年。将来「声を出さなくてもいい仕事に就けるかも」という思いから、工業高校に進学した藤吉だったが、同級生には合唱部を作ろうと意気込む木村仁がいた。人並み外れて低音域が出せる藤吉の声を気に入った木村から強引な勧誘を受け、藤吉は合唱部に仮入部する事になるのだった。
登場人物・キャラクター
藤吉 晃 (ふじよし あきら)
端本工業高校機械科1年生の男子。声変わりして極端に低くなった自分の声がコンプレックス。そのため、普段の会話でも大きな声を出すのが苦手で、やや引っ込み思案な性格。工業高校に進学したのは、高い進学率と「声を出さなくてもいい仕事に就けるかもしれない」という思いから。放課後、教室で歌を歌っていた木村仁から強引に合唱部に誘われ、断りきれずに仮入部という形で参加する事になる。
木村 仁 (きむら じん)
端本工業高校電子科1年生の男子。高校に合唱部を作ろうと張り切っているが、張り切りすぎて周囲からは完全に浮いている。常に笑顔で物怖じしない性格だが、そのせいで他人を苛立たせることも多い。子どもの頃から少年少女合唱団に入って歌を歌ってきたため、ソプラノのパートもこなすほどの高音域を持つ。反面、低音域は苦手。藤吉晃の人並み外れて低い声に魅力を感じ、強引に合唱部に勧誘する。
八田 伸二 (はちだ しんじ)
端本工業高校建築科1年生の男子。高校に新しい部活動、山城研究同好会を作ろうとしている。そのため、同じく新しい部活動を作ろうとしている木村仁の事をライバル視しているが、部室探しなどに付き合っているうちに、木村や藤吉晃達と親しくなる。
半山 (はんやま)
端本工業高校機械科1年生の男子。寺生まれのため、坊主頭。藤吉晃とは同じクラス。お調子者な性格で、藤吉がしゃべるたびに声が低い事を茶化している。当人は自覚していないが、少し音痴で、校歌やふざけて唱えるお経などは音階が微妙にズレている。そのため絶対音感を持つ木村仁からは気持ち悪がられている。
折原 (おりはら)
端本工業高校建築科1年生の男子。髪を金髪に染めており、無愛想な性格。そのため、同級生や教師達からは「今どき珍しい」と思われている。ある時、木村仁とトラブルになり、木村を殴りかかろうとしたところを、いっしょにいた藤吉晃が思わず出した大声に驚いて立ち去るといった出来事があり、そのせいで「藤吉が歌で折原を撃退した」と噂されるようになっている。
書誌情報
はしっこアンサンブル 8巻 講談社〈アフタヌーンKC〉
第1巻
(2018-08-23発行、 978-4065124321)
第2巻
(2019-02-22発行、 978-4065147474)
第3巻
(2019-09-20発行、 978-4065169728)
第4巻
(2020-03-23発行、 978-4065188774)
第5巻
(2020-09-23発行、 978-4065207338)
第6巻
(2021-03-23発行、 978-4065224984)
第7巻
(2021-09-22発行、 978-4065248157)
第8巻
(2022-03-23発行、 978-4065272985)