ばあじん♪おんど

ばあじん♪おんど

80年代の女子高生、移り気だけど恋に真剣な小林朝美(はさみ)はドキドキの恋愛を迷走していく。コミカルな語り口で、シリアスな事件を描きながら、ドキドキの恋愛体験が描かれる。連載時はVol.17での処女喪失により、Vol.18からは『ひっ ばあじん♬おんど』に改題された。単行本では『ばあじん♬おんど』で統一されている。最初の単行本「セブンティーンコミックス」のカバーでは、1巻ではさみが俯いた横顔で、巻を進めるごとに顔を上げ、最終9巻で正面を向く続き物になっていた。20年後を描いた続編『まだまだ ばあじん♬おんど』も発表された。読み切りで発表された『ばあさん♬おんど』には内容的な関係はない。

正式名称
ばあじん♪おんど
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
集英社文庫 コミック版(集英社)
巻数
全5巻完結
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概要・あらすじ

耳年増で、親友から彼とのエッチの相談までされるはさみこと小林朝美だが、実はまだ未経験。理想の彼氏が「ばあじん」を卒業させてくれないかと妄想するお年頃。ちょっと移り気だけどホントの愛を知りたいはさみが経験するドキドキの恋愛模様。きっといつでも初めての人と初めてのときは「ばあじん」。

登場人物・キャラクター

小林 朝美 (こばやし あさみ)

都立S高校の2年生でM大に進む。自宅は東京の池尻大橋周辺。黒いストレートヘアを背中まで伸ばしている。耳年増で経験者のふりをしているが、まだ未経験。決まったボーイフレンドもいない。親友のノコに、おカマとカンナを加えた4人でつるんでいて、喫茶ポパイをたまり場にしている。 カンナから紹介された藤川達也とは気が進まないまま会っている。ノコと万引きをしたことで恐喝されていたところを、応援団の寺田竜介と森本和紀に助けられる。竜介に憧れて、たまり場のタイマンに出入りし、ファッションや髪形も変えていったところ、竜介から来ないように諫められる。傷心のところ、バッタリ出会った森本とデートしREOと呼ぶようになって惹かれていく。 だが、REOは有名なスケコマシでついていけなくなった。そんなときに出会った雑誌編集者の南雲健に惹かれるが、こちらは同棲相手とケンカ中。このころ、ようやく達也と別れられた。今度は竜介とデートを繰り返すようになったものの、硬派で生真面目なため関係はなかなか進まない。 そんなときに再会した REOに急接近。ついに経験してしまう。それなのに、気持ちのすれ違いから竜介に迫って抱かれてしまう。竜介がREOに真剣につきあうように諫めているところを目撃してしまうが、REOへの気持ちは止まらない。ところが、生理がないことに気付いて、どちらがアタリか焦りながら、そのまま大学受験に突入。 なんとかギリギリでM大に合格した。REOと同じN大も受験はしていた。REOに妊娠の話題をすると、それだけで激怒されてしまう。一方竜介に相談すると受け入れるという。だが、そのあまりに立派な態度に困惑し、別れることを決意。たまたま立ち寄った喫茶わんの老マスターに話して気が楽になると、待望の生理が来た。 この後、REOとの関係はこれまで通りに戻っている。ふと再訪した喫茶わんの老マスターが亡くなっていたことから、息子の小林一茶と話すようになり、関係を持つようになる。このころ、4人組の話の中で、自分の気持ちを確認するためにセックスをしていると考えがまとまる。さらにREOがサングラスをかける理由に思い当たり、自分しかバイクの後ろに乗せないことなどで気持ちを再確認した。

藤川 達也 (ふじかわ たつや)

私立M高の3年生でカーリーヘアに薄い色のサングラスをしている。バイトをしていた喫茶店ROFT & WOODを訪れた小林朝美(はさみ)が気に入り、中学の後輩カンナを通して紹介してもらった。軽薄っぽいが純真ではさみに夢中になる。はさみの初本気キスの相手。 はさみに必死に尽くしたが受け入れられず、別れるとの手紙をもらう。必死に手紙、電話などで復縁を迫るがかなわず、最後に一度だけ抱かせて欲しいと懇願してホテルに行ったものの、精神的な不全に陥ってコトに及ばなかった。

寺田 竜介 (てらだ りゅうすけ)

世田谷のN高応援団員で長ラン、リーゼントの硬派な男。逞しい巨体をしている。線目で表情は少ない。中学までは陸上部に所属し、さらに剣道もやっていた。泳ぎは苦手。不良に思われがちだが筋は通す真面目さを持つ。困っている人を見るとほっておけない性格。自宅は小林朝美(はさみ)の家の近所にある寺尾酒店。 たまり場にしていた純喫茶タイマンに通ったはさみとノコが応援団ファッションに揃えてきたことで、世間から悪く見られることを嫌って来ないように告げる。偶然の再会の後は、堅実なつきあいで、ノコたちの協力もあって、順調にデートを重ねた。はさみの求めに応じてキスもする。 さらに部屋に招いたときにはさみに迫られてついに抱いたのだが、そのときはさみがREOと囁いたことに気付く。REOの部屋を訪れ、本音を明かさないREOを殴って、本気でつきあうように諫める。はさみから妊娠したかも知れないと告げられると、これは二人の問題で子供ははさみの選択に任せると応じた。 REOの子でも構わないかと問われて構わないと応えたことではさみは自分を本気で愛していないか、立派すぎると逆ギレしてしまった。ほかのことはどうであれ、はさみが欲しいという気持ちは伝わらなかった。もう関係を続けられないことを悟り、ノコにはさみが堕胎するための費用を託そうとした。妊娠ではなかったことに安心しながらも、残念そうにしてノコに「はさみをよろしくお願いします」と頭を下げて別れた。

森本 和紀 (もりもと かずのり)

世田谷のN高応援団員で長ラン、リーゼントの軟派な男。卒業後はN大に進んだ。いつもサングラスで目を隠している。小林朝美(はさみ)とノコを万引きをネタに強請っていた後輩を殴り倒したことで出会った。最初はノコに気に入られたが、たまり場への出入りを止めさせた。 渋谷周辺ではさみと再会し、デートをする仲に。はさみが「森本レオ」のファンなのでREOと呼ばれるようになり、逆にはさみにはサミーの呼び名をつける。実は「スケコマシの森本」として有名でノコも知っていた。前田亜子が、自分が現在の恋人だとはさみに告げたことで距離ができる。さらに別の女とデートしているところをはさみが目撃して殴られて破局。 亜子には刺されたりもしたが、大学入試の頃までつきあった。竜介と会っているところをはさみが目撃して、関係が再燃。ついに深い関係となった。だが、はさみとの約束がないときには別の女と遊んでいる。竜介からは本気でもないのに本気面をするなと殴られた。 はさみから子供ができたらどうする、と聞かれて激怒。はさみに注意するように言う。その後、ほかの女の出入りも多くなり、はさみがついに爆発。またもや破局寸前までいくが、バイクの後ろにははさみしか乗せないことや、なにかあるとすぐにサングラスで目を隠すことをはさみが気づいて、元の鞘に納まる。

南雲 健 (なぐも けん)

背中まで髪を伸ばした優男。月刊『Winpy』の編集者。白いセリカXXに乗っている。ナンパされてホテルに連れ込まれそうになって逃げ出し、ドブにはまっていた小林朝美を拾った。手を出そうとしたが拒まれたため、優しく別れる。それ以降、遊びに来るはさみの話し相手をするようになった。 実は同棲相手の姿絵夢と別れ話の真っ最中。独占欲が強く絵夢が他の男と付き合うのが許せないが、自分はほかの女と遊んでいる。別れ話も日常茶飯事らしい。

小林 一茶 (こばやし かずさ)

小林朝美(はさみ)が竜介とのデートで見つけた喫茶店わんの老マスターの子。短めの髪で落ち着いた雰囲気の男。マスターが亡くなったため跡を継いだ。妊娠騒動のときに立ち寄って老マスターと話をして救われたことで、はさみは店に愛着ができていた。マスターの遺影の前ではさみとキスをする。 その後、何度か店にきたところで話をしたが、新宿でばったり会ったとき、自然と結ばれた。だが、そこからの発展はなかった。

松田 則子 (まつだ のりこ)

聖子ちゃんカットの女の子。小林朝美(はさみ)の一番の親友で、大学も同じM大に進んだ。恋人の浅井真とは深い関係。妊娠したかもしれない、と騒動を起こしたことがある。行動派ではさみがしり込みすることも率先してする。別の男性と関係をもったこともあるが、罪悪感があって止めたとのこと。 大学も浅井がB大なので、近くのO大を狙ったが叶わなかったらしい。

鎌谷 (かまたに)

小林朝美(はさみ)の友人。4人組の姉貴分。茶々の水大学に進んだ。丸いメガネかけた知性派で、ボーイフレンドは複数いる。BF同伴のときはいつも違う男を連れてくる。別行動をしていることが多いものの、大人の考え方をする頼りになる存在。独特の恋愛観をノコたちに異星人呼ばわりされたとき、「それならそれで結構だ。 ありがとう」と応じた懐の深い人物。

カンナ

ふわふわ頭の女の子。小林朝美の友人で、大学は横浜の聖S女。かなり大きな家に住んでいるお嬢様らしい。恋人のヒロくんにべったり。性格としては純情で、危ないことには手を出さない。

前田 亜子 (まえだ あこ)

小林朝美(はさみ)の1年先輩で、髪が長く黒目がちの美人。いつでも寂しげな笑みを浮かべている。下級生の女子に人気があるらしい。REOの恋人で、子供を堕ろしたことがある。REOにどれくらい好きかと聞かれて、殺したいほど好きだと応え、それを証明するためにナイフで刺す事件も起こしたが、大学受験まで関係は続いた。

姿 絵夢 (すがた えむ)

南雲健の同棲相手。ショートカットで線目のガサツそうな女性。集英社『月刊セブンティーン』の編集者。南雲健と遊びに来た小林朝美をパチンコ店や飮み屋に連れて行く。

小林 幸子 (こばやし さちこ)

小林朝美の母。旧姓清田で出雲市出身。娘の言動やBFとの関係に気を配る、普通の母親。竜介が気に入っていたが、その顔が初恋の男性辰男に似ていたためでもあった。夫との見合いのために辰男と別れたが、好き合っていたらしい。同級会で20年ぶりに辰男と再会し、二人きりで気持ちを懐かしみあった。

書誌情報

ばあじん・おんど 全5巻 〈集英社文庫 コミック版〉 完結

第1巻

(1997年9月発行、 978-4086173131)

第2巻

(1997年9月発行、 978-4086173148)

第3巻

(1997年11月発行、 978-4086173155)

第4巻

(1997年11月発行、 978-4086173162)

第5巻

(1997年11月発行、 978-4086173193)

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