概要・あらすじ
小学生の江戸川マコはある日、学校でクラスメイトのせいらのペンダントを盗んだ犯人ではないか、と疑われてしまう。疑惑が晴れないまま帰宅したマコがベッドで泣いていると、4年近く部屋にひきこもっている江戸川光一が壁越しに話しかけてくる。そして、光一はマコから事情を聞き、その場で事件の犯人を推理する。翌日、光一に言われたとおりに行動したマコは、無事に疑いを晴らすことに成功。
この出来事がきっかけで、マコと光一は「ひきこもり探偵」として、さまざまな事件に関わっていくこととなる。
登場人物・キャラクター
江戸川 マコ (えどがわ まこ)
ツインテールの髪型が特徴の小学生の女の子。明るく優しい性格で、4年近く部屋にひきこもっている兄の江戸川光一を慕い続けている。学校でペンダントを盗んだ疑いをかけられた時、光一の推理によって救われた。これをきっかけに、学校や近所で起こった事件を光一に相談するようになる。自らを「ワトスン」と称して、事件現場の情報集めや聞き込みを担当する。
江戸川 光一 (えどがわ こういち)
江戸川マコの6歳年上の兄。中学生の頃、ある事件がもとで不登校になり、それから4年近くひきこもりの生活を続けている。在学中は成績優秀な生徒だった。ペンダントの紛失事件にマコが巻き込まれた時、「安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)」の手法で犯人を推理し、マコの疑いを晴らす。その後も、マコが持ち込んでくるさまざまな事件を、自室のPCとインターネット環境を用いて解き明かしていく。
せいら
江戸川マコのクラスメイトの女の子。母親に内緒で持ち出してきたルビーのネックレスを紛失し、その時に教室に一人残っていたマコを疑う。母親に知られるのを怖れて、事件を内々に済ませようとするなど、自己中心的な性格。
先生 (せんせい)
江戸川マコのクラス担任の男性。せいらがネックレスを紛失した時、騒ぎを聞きつけて教室にやってくる。生徒に強く出られない弱気な性格で、少し頼りない。せいらと同様、その時に教室に1人で残っていたマコに疑いの目を向ける。
ゆら
江戸川マコが小学生になる前の友人の女の子。小学校に入ってからは一度も同じクラスになっていないため、疎遠になっている。昔、両家族で一緒にケーキ屋に入った時、マコが苺のカップをもらったのを見ていたはずだった。だが、苺のカップのことを尋ねると、なぜか「そんな店には行ったことがない」と走り去ってしまう。
小夏 (こなつ)
自分の部屋から見える隣家の花壇から花がなくなり、ミントの葉が繁殖していることを不思議に思って、江戸川マコに相談を持ちかけた女の子。ミントの葉が繁殖している隣家は10匹以上の野良猫を保護しており、近所から苦情を受けていた。
成田 良子 (なりた りょうこ)
江戸川光一のかつてのクラスメイトの女の子。光一が不登校になった出来事の当事者で、事件解決の依頼人を装って江戸川マコの家に訪ねてくる。当時は古畑勇にいじめられており、期末テストで白紙答案を提出するよう強要されていた。
古畑 勇 (ふるはた いさむ)
江戸川光一のかつてのクラスメイト。表向きは優しい好青年だが、両親からかけられる期待の重圧と勉強のストレスを、密かに成田良子をいじめることで解消していた。良子に期末テストで白紙答案を出すよう強要するが、光一の機転で、逆に自分が白紙答案を出さなければならない状況に追いやられる。