概要・あらすじ
ある夜、鈴木太郎は宇宙人に地球を賭けた戦いを挑まれる。それはたった一人の、そして文字通り自分自身との戦いだった。突然地球の運命を背負わされた少年の孤独な奮闘を描いたSF短編。
登場人物・キャラクター
鈴木 太郎 (すずき たろう)
空想好きな平凡な中学生。ある夜、彼の自室に帽子にサングラス、トレンチコートを身に着けた二人組が現れる。彼らは太郎が戦士に選ばれ、明晩零時開戦、どちらか死亡で終戦すると告げて去って行った。そして明晩零時、突如世界中の動きが停止。真夜中の町で太郎は一人戦うことになる。
エミ
鈴木太郎と同じ中学に通う少女。何かと太郎に声をかけてくれ、落ち込んでいるときは励まし、元気付けてくれる。太郎が真夜中たった一人で戦うことになった時、勇気の原動力となったのは彼女を思う気持ちだった。
ハデス星人 (はですせいじん)
地球を手に入れるため、戦いを挑んできた宇宙人。鈴木太郎の前に帽子にサングラス、トレンチコートという姿で現れ、太郎が戦士に選ばれたこと等を告げて去っていく。同時に太郎の皮膚から細胞を採取し、その遺伝情報を元に代闘士を作った。
代闘士
『ひとりぼっちの宇宙戦争』に登場するキャラクター。地球を賭けた戦いに、ハデス星人が用意した代理戦士。鈴木太郎の遺伝情報を元に、姿、知力、体力がそっくりに作られたロボット。だが、一つだけ再現できない能力があるらしい。宇宙では国際法によって惑星間戦争が禁止されている。その代わり、それぞれの惑星から代表を出し戦わせる。 人選はランダムに行われ、さらに公平を期するため、相手戦士には姿も能力もそっくりなロボットが使われる。