ひみつのアッコちゃんμ

ひみつのアッコちゃんμ

赤塚不二夫の『ひみつのアッコちゃん』を原作に、現代風にアレンジしたファンタジー作品。好きな人物に変身できる魔法のコンパクトを手に入れた事から、魔法の国の王子、姿時生の護衛役に抜擢されたふつうの女子中学生、加賀美あつこの、ドタバタな日常を描く。「スピネル」で2016年10月から連載された。

正式名称
ひみつのアッコちゃんμ
ふりがな
ひみつのあっこちゃんみゅー
原作者
赤塚 不二夫
漫画
ジャンル
ラブコメ
 
魔法使い・魔法少女
関連商品
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あらすじ

第1巻

加賀美あつこは加賀美家に代々伝わる手鏡を宝物にしており、幼い頃からどこに行くにも持ち歩いていた。ある日、あつこは親友のモコから手鏡のデザインが古くてかっこ悪いと言われ、喧嘩をしてしまう。さらにモコと結城を巡るトラブルに遭い、あつこの手鏡は破損してしまう。手鏡が壊れた事に涙するあつこの前に魔法の国の女王様が現れ、代わりに魔法のコンパクトを手渡す。同時に魔法の国の女王様はあつこに対し、人間界で暮らす王子の姿時生の護衛をしてくれないかと依頼する。(エピソード「Mirrorくるっ!1」。ほか、3エピソード収録)

登場人物・キャラクター

加賀美 あつこ (かがみ あつこ)

中学1年生の女子。年齢は12歳。周囲からは「アッコ」と呼ばれている。加賀美家に代々伝わる手鏡を宝物にしていたが、ある日、モコと結城を巡るトラブルに巻き込まれた際に破損してしまう。悲しんで涙していたところに魔法の国の女王様が現れ、これまでの感謝の気持ちとして、魔法のコンパクトを手渡され、1年間人間界で暮らす姿時生の護衛役を任される。まるで童話の世界から抜け出して来たような容姿の時生に加賀美あつこは胸をときめかせるが、彼の傲慢な性格にショックを受ける。しかし、時生の容姿は理想そのもので、見た目にだまされて丸め込まれる事も多い。明るくノリのいい性格で、情に厚く面倒見がいい。朝が苦手で、いつも遅刻寸前に登校している。

シッポナ

加賀美あつこの家で暮らすネコ。性別はメス。あつこの性格を熟知している、頼りになるパートナーで、あつこが魔法のコンパクトでネコに変身すると、会話ができるようになる。

チャミラ

魔法のコンパクトの中に住む魔法の国の妖精。容姿はネコによく似ている。性別は男性で関西弁をしゃべる。加賀美あつこの事は手鏡越しに幼い頃から観察しており、魔法のコンパクトを手にした事で会話ができるようになった。また、魔法のコンパクトから人間の世界に出て来る事も可能で、姿時生を護衛するあつこのサポート役になる。

姿 時生 (すがた ときお)

魔法の国の王子。中学1年生で、加賀美あつこと同じくらいの背格好だが、実年齢は不明。魔法の国の掟で、社会勉強のために1年間人間界で暮らす事になり、あつこが通う中学校に転校して来た。あつこから護衛されている事は知らない。まるで童話の世界の王子様のような美しい容姿で光り輝いている。しかし性格は非常に傲慢で、すべての他人は自分より格下だと思っているため、あつこをはじめクラスメイトとは積極的にかかわろうとしない。

魔法の国の女王様 (まほうのくにのじょうおうさま)

魔法の国を治める女王。これまで手鏡を大切にし、破損した際に涙を流した加賀美あつこを見て、感謝の気持ちから魔法のコンパクトを手渡した。同時に魔法の国の王子、姿時生の護衛とサポート役としてあつこを任命する。

モコ

中学1年生の女子。年齢は12歳。加賀美あつこの親友で、学校では行動を共にしている事が多い。明るく元気な性格で、つねにあつこを振り回している。あつこに対しては憎まれ口を叩く事もあるが、本当は誰よりも大切な存在だと思っている。結城に片思いしている。

チカ

中学1年生の女子。年齢は12歳。加賀美あつこと同じクラスに所属している。黒髪に眼鏡をかけた地味な容姿をしている。情報収集能力に長けており、結城など人気のある生徒の情報を探り、ファンに販売している守銭奴。

大将 (たいしょう)

中学1年生の男子。年齢は12歳。大柄で屈強な体格をしている。気に入らない相手がいると力でねじ伏せようとするガキ大将タイプではあるものの、その反面で仲間意識は非常に強い。自分の思いを口にする時は、ラップで表現する。転校早々、生意気な言動が目立つ姿時生に喧嘩を吹っかけた。加賀美あつこに片思いをしている。

結城 (ゆうき)

中学生の男子。学年は加賀美あつこの先輩にあたる。サッカー部の主将兼エースで、今年は全国大会出場が有望視されている。また、容姿端麗な事から女子生徒達からは絶大な人気を誇る。朝練習を始めると過激なファンが集い、揉め事に発展する事もある。モコから片思いをされているが、周囲に女子が多いためにモコの存在を認識していない。

あつこの母 (あつこのはは)

加賀美あつこの母親。絵本作家を生業にしている。加賀美家に代々伝わる手鏡を、幼い頃のあつこにプレゼントした。サバサバとした性格で、細かい事はいっさい気にしない。

その他キーワード

手鏡 (てかがみ)

加賀美あつこの家系に代々伝わる手鏡。あつこの母も自身の母親から引き継ぎ、あつこが生まれた時にプレゼントされた。幼い頃からあつこの宝物だったが、モコと結城を巡る嫌がらせを受けた際に破損した。悲しんだあつこの姿を見た魔法の国の女王様が、手鏡の代わりに魔法のコンパクトを渡す。

魔法のコンパクト (まほうのこんぱくと)

加賀美あつこが手鏡を破損した際、魔法の国の女王様が代わりに与えたコンパクト。魔法のコンパクトを開けて自分の姿を映し、「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン」と唱えたあとに、変身したい職業や人物の名前を言うと、その対象になれる不思議な力を持つ。元の姿に戻りたい時には同じくコンパクトを開けて自分を映し、「ラミパス、ラミパス、ルルルルル」と唱える。変身する機能だけでなく、タップするとさらに特殊能力が使えるようになるなど、さまざまな効果を持つアプリも内蔵されている。非常に便利なコンパクトだが、その秘密を他者に知られてしまうと、あつこの姿が二度と鏡に映らなくなってしまう。また、姿時生にピンチが訪れると光り輝いて危険を知らせ、無視をすると、同じく生涯鏡に映らなくなる。

クレジット

原作

シナリオ

伊沢 ひろし

協力

フジオ・プロダクション

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