ひらやすみ

ひらやすみ

『トーキョーエイリアンブラザーズ』『ノラと雑草』に次ぐ真造圭伍の連載作品。週に2度、晩御飯を御馳走(ごちそう)になる仲だった身寄りのないおばあさんから、阿佐ヶ谷の平屋を譲り受けた29歳フリーターの生田ヒロト。その平屋で春から美術大学に通ういとこの小林なつみを預かり、共同生活を始める。彼らの日常と交遊関係を描いたハートフルホームドラマ。小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」2021年第21・22合併号から連載開始。「マンガ大賞2022」で第3位に選出。

正式名称
ひらやすみ
ふりがな
ひらやすみ
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊7巻
関連商品
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概要・あらすじ

29歳フリーターの生田ヒロトは釣り堀でアルバイトをしている。彼はその雰囲気からか、よくお年寄りに声をかけられ、お年寄りに少し気の効いたことをいう。しかし、相手が好みのタイプの女性だったりすると緊張して、うまく話せない。ヒロトは役者を目指して山形から上京してきたが、好みのタイプの女優の前でNGを連発。向いていないと思い、その道を諦めた。ヒロトは週に2回、和田はなえの家に行く。はなえは年金暮らしの83歳のおばあさん。元給食のおばさんで、偏屈だけど料理はうまい。ちょっとしたきっかけではなえと知り合いになったヒロトは、晩御飯を御馳走になりに彼女の家に通っている。はなえはヒロトのリクエストでトンカツを作ってくれ、帰りに風邪(かぜ)気味のヒロトにカリン酒を持たせるのだった。その翌日、心筋梗塞で他界してしまったはなえ。身寄りのないはなえは、ヒロトにこの平屋を相続してもらおうと、生前に手続きをしていたのだった。こうして平屋を譲り受けることになったヒロトは、美大に合格したいとこの小林なつみを東京で預かることになり、彼女の保護者として、阿佐ヶ谷駅から徒歩20分の平屋で共同生活を始める。

登場人物・キャラクター

生田 ヒロト (いくた ひろと)

29歳の男性。山形出身で、釣り堀でアルバイトをしている。お年寄りにモテるが、タイプの女性の前では緊張してうまく話せない。勝ち負けが嫌いで、おおらかなのんびり屋。エスカレーターの片側空けには反対している。役者を目指して上京したが、あるきっかけで役者を辞めた。辞めた理由を、タイプの女優の前でNGを連発したからと周囲に説明している。出演映画のタイトルは「まぶしくて見えない。」。たまにバイクで旅に出かける。好物はたこ焼き。いとこの小林なつみからは「ヒロ兄」と呼ばれている。

小林 なつみ (こばやし なつみ)

18歳の女性。生田ヒロトのいとこで、山形出身。髪型はアゴまでのショートボブで前髪をピンで留めている。漫画家志望で、春から美大に通うため、上京してヒロトの住む阿佐ヶ谷の平屋で世話になる。自意識過剰で田舎者だというコンプレックスがあり、大学では気後れして、なかなか友達ができなかった。恥ずかしいことがあると、実家で飼っている猫「もんちゃん」の名を発作的に叫んでしまう。家事が苦手。ヒロトが高校生の時にプレゼントした卓上ライトをいまでも大事に使っている。ヒロトからは「なっちゃん」と呼ばれている。

和田 はなえ (わだ はなえ)

83歳のおばあさんで、故人。元給食のおばさんで未婚だった。メガネをかけていて、髪の長さは肩くらいまで。偏屈だが、優しいおばあさん。阿佐ヶ谷の平屋に一人で住み、庭の手入れや家事をきちんとこなしていた。生前は生田ヒロトに週2回、晩御飯を御馳走していた。優しすぎるヒロトが、いつか騙(だま)されるのではないかと、いつも心配していた。心筋梗塞で亡くなり、自分の家をヒロトに託した。白いあじさいが好き。ヒロトから「ばーちゃん」と呼ばれていた。

書誌情報

ひらやすみ 7巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2021-09-10発行、 978-4098611188)

第2巻

(2021-12-10発行、 978-4098612048)

第3巻

(2022-04-28発行、 978-4098612994)

第4巻

(2022-09-30発行、 978-4098614080)

第5巻

(2023-03-30発行、 978-4098616046)

第6巻

(2023-08-30発行、 978-4098625222)

第7巻

(2024-04-11発行、 978-4098626908)

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