概要・あらすじ
小学生と見た目が変わらない新米教師の皆実双葉は、小学生の頃からの夢を叶え、みのり小学校に教師として赴任する。しかし、赴任早々その見た目から生徒に舐められてしまう。自分の想像とは違う生徒の反応に戸惑いながらも、彼女は持ち前の明るさや根気強さで徐々に生徒と打ち解け、心を通わせていく。
登場人物・キャラクター
皆実 双葉 (みなみ ふたば)
新任早々、みのり小学校の5年3組の担任を務めることになった新米女子教師。23歳。身長は定かではないが、福島いつきによると140センチに満たないとのこと。加えて胸のサイズもAAAカップで、よく子供と見間違えられる。そのため、免許証、保険証、住民票、大学の卒業証明書など複数の身分証明書のコピーを常に持ち歩いている。 運動が得意で、鉄棒では大車輪からひねりを加えて着地したり、ドッジボールが得意な生徒のボールを難なくキャッチしたりする。
土橋 孝太郎 (どばし こうたろう)
皆実双葉と同じみのり小学校に勤める中堅男性教師。5年3組の副担任で、実質、双葉の教育係。最初は新米教師の双葉に対して「この仕事を選んだのは失敗だったな」などと厳しいことを言っていた。妻が病気で倒れた際に生徒対応に追われ、妻の最期を看取れなかったという悲しい過去を持つ。
胡 (えびす)
皆実双葉と同じみのり小学校に勤める中堅男性教師。土橋孝太郎とは赴任した年が同じで付き合いは長い。昔はパンチパーマのようないかつい髪型をしていたが、今ではすっかり落ち着いている。林間学校ではキャンプファイヤーの際にトランペットを演奏するのが楽しみだったらしく、キャンプファイヤーが中止になった際にはひどく落ち込んでいた。
校長 (こうちょう)
みのり小学校の校長。シルクハットに立派に蓄えた髭、丸メガネといった個性的な風貌をしている。生徒指導がうまくいっていない新米教師の皆実双葉に生徒の状況把握を促すなど、的確なアドバイスで教師たちを助ける。双葉が小学生の頃に担任を務めていた。
紙屋 (かみや)
皆実双葉の同級生。小学校の頃は双葉とよく口論になり、ことあるごとに勝負していたが、マラソン勝負の途中で双葉が腹痛で苦しんだ際には勝負を中断し、おんぶして保健室に連れていくなど優しい一面を持つ。双葉の初恋の相手であったが、のちにゆかりから紙屋が結婚するということを聞かされた。
ゆかり
皆実双葉の同級生。普段はイタリアに住んでいるらしいが、親戚の結婚式のために一時帰国した際に双葉と再会する。双葉のことを当時から「小さいのによく頑張るなあ」と評価しており、現在も「先生としても絶対うまくやれるはずだよ!」と双葉にエールを送った。
比婆 (ひば)
5年3組の男子生徒。オールバックで、笑顔をまったくみせない気難しい性格。学校でも登下校中にもゲームをするほどゲームが好き。福島いつきによると、好きな女性のタイプは年上。キレると攻撃的になり、八つ当たりで女子の机を蹴飛ばしたりする。
福島 いつき (ふくしま いつき)
5年3組の男子生徒。教室で常に黒い帽子を着用している。比婆とは仲がいいらしく、よく2人で行動を共にしている。のらりくらりと調子のいいことを言うほか、ドッジボールで深安にボールが渡った際には「おれはむしろぶつけられたい」と頬を染めるなど、つかみどころのない性格。
的場 (まとば)
5年3組の男子生徒。調子に乗りやすい性格で、よく騒いでいる。己斐と高田が教室でキスをしたことを騒ぎ立て、己斐を茶化しすぎて殴られていた。己斐と高田を少女漫画チックな絵に仕立てて黒板に描くなど、芸術的なセンスを持つ。
深安 (ふかやす)
5年3組の男子生徒。運動神経が良く、ドッジボールの際には彼にボールが渡っただけで大騒ぎになるほど。白島が体調を崩した時に率先して保健室に連れていくなど、白島のことを常に気にかけていて、2人で一緒にいることが多い。
可部 (かべ)
5年3組の男子生徒。背が低く、髪の毛はアフロのようにもっさりとしている。模型の写真を撮るのが趣味で、体育の時間でも常に携帯電話を首にぶらさげて写真を撮っている。女子だけが集められてブラジャーの話をしていた際は、1人教室の掃除用具入れに隠れて盗撮していた。
己斐 (こい)
5年3組の男子生徒。髪の毛が長く、後ろで束ねている。高田とは家が近所同士で、幼稚園の時に高田が男子にいじめられているところを助けてから仲良しになった。小学校に進学してからは「冷やかされるから」という理由で距離を置いていたが、気持ちは通じ合っている。
三原 ひより (みはら ひより)
5年3組の女子生徒。いつも明るく、思ったことはなんでも口に出してしまう性格。己斐と高田のキス現場を目撃した際もすぐ友達に話してしまい、あっという間に噂が広まった。ブラジャーをどうやって買うかということで悩んでいた。三つ編みが得意。
井口 こよみ (いのくち こよみ)
5年3組の女子生徒。高い位置で髪を二つくくりにして三つ編みにしている。皆実双葉に占いが得意であることを認められ、占い係となった。
白島 (はくしま)
5年3組の女子生徒。髪型はロング。台詞の吹き出しが小さく、常にひらがなで統一されている。そのため、下の名前は「はるか」だが、漢字なのか平仮名なのかは不明。大人しい性格で、深安の後ろに隠れていることが多い。
横川 知美 (よこがわ ともみ)
5年3組の女子生徒。自分で自覚できるほどに、運動神経に欠けている。ドッジボールの授業では皆実双葉をかばって怪我をしてしまう。母親が過保護で、子供に危ないことをさせたくない性格らしく、料理の手伝いを申し出ても断られていた。自室には女の子らしく、ぬいぐるみがたくさん置いてある。
高田 (たかだ)
5年3組の女子生徒。己斐とは家が近所同士。メガネをかけた地味な生徒だが、己斐のことが真剣に好き。己斐とキスしていたことが問題視された際には、教師の前で「悪いことですか!?」と声を荒げる一幕があった。
銀山 観月 (かなやま みずき)
5年3組の女子生徒。家が裕福なセレブで、発育も良い。下着もフランスのメーカーのものを特に好んで着用しており、同じものを70セット所有している。基本的に物腰は柔らかいが、自慢の下着を見せたがるなど困った一面がある。
場所
みのり小学校 (みのりしょうがっこう)
正式名称は「東京都立みのり小学校」。校舎が一つに、体育館が一つとスタンダードな構造の小学校。広い校庭には、ブランコやジャングルジム、鉄棒などの遊具がいくつかある。学校の周りには住宅が密集している。