ほっぷすてっぷじゃんぷッ!

ほっぷすてっぷじゃんぷッ!

冴えない中年の鶴岡一途は、不思議なカエルに血を吸われたことにより、カエルと同じ能力を手に入れる。それをきっかけに、女子高生の朝日村莢香の影のヒーローになりつつ彼女と結婚をしようと計画するファンタジーラブコメディ。「ヤングチャンピオン」2003年No.3から2006年No.6にかけて掲載された。2009年には中野貴雄監督、鈴木千絵里と清水ゆう子のWヒロインで実写成人映画化され、DVD版もリリースされている。

正式名称
ほっぷすてっぷじゃんぷッ!
ふりがな
ほっぷすてっぷじゃんぷっ
作者
ジャンル
美少女・萌え
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

鶴岡一途は、女子高校生で重度のカエルアレルギーを持つ朝日村莢香に一目惚れし、彼女と結婚することを目標に、女子校の用務員として働いていた。そんなある日、ピンク色のカエル「桃色ウツリカワズ」に血を吸われ、鶴岡は身体がカエルのようになってしまう能力を手に入れる。以降、鶴岡はカエルの能力を使って莢香のピンチを何度も救うが、鶴岡が近づくと莢香はカエルアレルギーが発症してしまうため、自分の正体を明かせずにいた。

鶴岡は莢香のヒーローとなって結ばれることを目指し、度々起こるトラブルを陰ながら解決していく。

登場人物・キャラクター

鶴岡 一途 (つるおか いっと)

青空女学館の用務員として働く、32歳の冴えない独身男性。大学生時代には彼女がいたが、一方的に振られてしまった経験がある。その後、就職するが、働いていた会社をリストラされ、当時の会社の社長のコネで、用務員として働くことになった。女子高校生と結婚することを目標に働いていたところで、朝日村莢香と出会って一目惚れしてしまう。 これまでは「事なかれ主義」を貫いていたが、ピンク色のカエル「桃色ウツリカワズ」に血を吸われてカエルの能力を手に入れてからは、積極性が増した。色事には弱い性格で、莢香以外にも、羽黒優菜や湯ノ浜唯などの女性陣に対してもいやらしい妄想をしたり、時には本気で結ばれることを考えたりする。しかし、最終的には莢香の存在が大きく、断念することが多い。

朝日村 莢香 (あさひむら さやか)

青空女学館に通う1年桜組の女子。黄色の髪を後ろで2つに結んでいる。胸が大きくスタイルも良いため、男性に声をかけられることが多い。カエルに触れられると肌の色が変色し、失神するという極度のカエルアレルギー。そのためカエルに関しては敏感で、近くにいるだけでも察知することができる。この体質は、カエルの能力が宿った鶴岡一途に対しても発揮される。 自ら学校に風紀委員発足の申請をするなど正義感が強く、正規の風紀委員は莢香1人しかいないものの、親友の羽黒優菜や鶴岡らと協力して活動している。まっすぐな性格で悪を許さず、年上や不良相手にも強く意見するタイプ。また、護身術も兼ねて格闘技を我流で会得している。一方で世俗には疎く、鶴岡や優菜の下ネタを理解できなかったりと、他人と少々ズレた感性の持ち主。 両親は飲酒運転の車にはねられて他界しており、現在は叔父の家で暮らしている。叔父が経営する居酒屋をよく手伝っており、料理の腕も良い。

羽黒 優菜 (はぐろ ゆうな)

青空女学館に通う1年桜組の女子。髪型は薄い茶髪のセミロングヘア。スタイルが良く、男性人気が高い。朝日村莢香の親友で常にそばにおり、莢香がカエルアレルギーで失神した時には、人工呼吸の要領で意識回復させたり、身体が冷えてしまった時は自らの肌で暖めた。かつていじめられていたところを莢香に救われており、多大なる恩を感じている。 また、自身の父親が莢香の両親をはねて死亡させたということもあり、その贖罪も兼ねて莢香を守ることを誓っている。しかし、莢香とは、そういった義務や責任を超越した純粋な友情で固く結ばれており、お互いを大切に想い合っている。鶴岡一途が性器を露出している場面に偶然出くわしてしまっても、取り乱さず冷静に対応するなど、物事に動じない性格。 莢香と鶴岡の恋愛を陰ながら応援し、その障害となるカエル化を解くために自身の処女を捧げようとしたが、デッパとその仲間に襲われ、処女を喪失してしまう。

湯ノ浜 唯 (ゆのはま ゆい)

青空女学館の女性教師。27歳で独身だが、容姿やスタイルは抜群で、男性人気が高い。子供の頃から男運が悪く、さらに以前付き合っていた男性から、無理矢理性行為を強要されて男性恐怖症となり、近づいてくる男性には過剰なほどの嫌悪感を示す。鶴岡一途に対しても、当初は嫌悪と偏見によって冷たく当たっていたが、頼れる存在として認識すると、少しずつ心を開くようになった。 ぬいぐるみが好きで、自宅には大量のぬいぐるみがある。1人になると、ぬいぐるみと会話をしてストレスを発散している。

シゲちゃん

羽黒優菜の幼なじみの男子高校生。朝日村莢香とは中学からの同級生。身長が低く坊主頭で、野球部に所属している。小学生の時、優菜がいじめられるようになったきっかけを作った人物であり、本人もそれを後悔している。その頃から優菜には恋心を抱いており、高校生なった現在も片想い中である。優菜が強姦に遭った後には、鶴岡一途とともに犯人捜しに奔走する。

酒田 英雄 (さかた ひでお)

青空女学館の男性教師で、担当は体育。筋肉質で大柄な体型に髪型は角刈りで、常にジャージとタンクトップ姿の強面。他人に横柄な態度を取り、セクハラ発言なども後を絶たない。女生徒や女性教諭を狙っており、朝日村莢香や湯ノ浜唯には特にセクハラが酷い。三川を舎弟のように使っており、女生徒の体操着を盗ませたり、女子更衣室を盗撮するための機材の調達や設置をさせる。

三川 (みかわ)

青空女学館の男性教師。担当は英語。小柄で、酒田英雄と行動をともにしていることが多い。語尾や口癖が「ぷぷす」なので、酒田や鶴岡一途、生徒には「ぷぷす」と呼ばれている。鶴岡の次にピンク色のカエル「桃色ウツリカワズ」に噛まれ、血を吸われた。カエルの能力を得て悪用していたが、鶴岡に桃色ウツリカワズを食べさせられ、普通の人間に戻る。

立川 ちづる (たちかわ ちづる)

青空女学館の養護教諭を務める女性。28歳の独身で、容姿端麗。湯ノ浜唯と仲が良く、鶴岡一途関連で相談に乗ったりしている。酒好きで、アルコールであれば消毒用アルコールを飲んで酔うこともできる。酔うと手が付けられなくなってしまい、湯ノ浜にも止められなくなる。年齢を気にしており、気に障る発言に対しては、冷たく嫌味な態度で対応する。

油戸 (あぶらど)

青空女学館の男性教師。担当は生物。カエルに似た高齢男性。カエルについて研究しており、女生徒にはセクハラをしているため、女生徒からは「カエルジィ」と呼ばれている。ピンク色のカエル「桃色ウツリカワズ」を探し出すことを目標としており、鶴岡一途が桃色ウツリカワズに血を吸われた時には対処法を教えた。

御手洗 もも (みたらい もも)

青空女学館の1年椿組の女子。髪型は黒髪のショートヘアで、身体は子供のように小柄だが胸は大きい。素行不良の生徒で、トイレでタバコを吸ったり、鶴岡一途を襲って一方的に金銭を要求したり、脅迫したりと、問題行動が多い。しかし、大抵の問題行動の発案は彼女であるものの、それを助長するのは海野いちごの方であり、時には暴走するいちごに突っ込みを入れることもある。

海野 いちご (うみの いちご)

青空女学館の1年椿組の女子。小柄で、黒髪を横分けにした髪型をしている。御手洗ももとよく行動をともにしている。発言などは控えめで弱々しい印象だが、提案や実行する内容は過激なものが多く、徐々にももの方が海野いちごに引っ張られるようになっていく。

恋月 (こいづき)

青空女学館に通う女子生徒。学年やクラスなどは不明。細身の身体にオカッパヘアで、ハイライトのない瞳と人形のような表情をしている。「アングラ芸術団」という同好会を1人で立ち上げている。ミステリアスな雰囲気を持ち、退廃的な題材を扱った芸術作品を好む。鶴岡一途に出会った際には、その冴えない人生を直感的に感じ取って一目惚れする。 自身の処女を捧げることを交換条件に、鶴岡を縛って球体関節人形のようにして写真を撮って自身の作品を作ったり、暇つぶしで犬のように扱ったりと好き勝手していたが、結局処女を捧げることはなかった。

校長 (こうちょう)

青空女学館の校長を務める男性。操り人形のような風貌をしており、しゃべる時には「カクカク」「パクパク」などと効果音を発する。鶴岡一途が以前勤めていた会社の社長と知り合いで、その関係でリストラされた鶴岡を雇った。

デッパ

羽黒優菜を襲った男性。色黒で出っ歯、ニキビ面をしており、薬物を乱用している。薬物の覚醒作用で仲間とともに優菜を強姦した後に、シゲちゃんを襲って暴行した。その後、カチにさらに強い覚醒剤を飲まされ、精神を蝕まれていく。鶴岡一途が青空女学館を解雇された後、父親が青空女学館の校長と親しくしていたため、そのコネで用務員として雇用された。 本名は不明で、基本的には「デッパ」と呼ばれている。時々仲間内では「カメぴょん」と呼ばれることもある。

カチ

麻薬の売人をしている男性。口の上に傷があり、大柄で強い威圧感を放っている。繁華街のビル地下を拠点に、麻薬や覚醒剤を売りさばいている。デッパなどに薬を売りつけては、自分の奴隷のように扱う。ミツルをそばに置いており、薬の取引なども任せている。

ミツル

常にカチのそばにいる人物。本名や年齢などは不詳。小柄な体にフードを目深に被り、性別不詳であったが、のちに短髪で華奢な女子であることが判明する。カチとは親しく、薬の種類や値段など売買に関わったり、秘密を教えられていたりと、信頼もされている。カチに対しては妄信的な感情があるが、恋人のように接する気はない。常にナイフを常備しており、ためらいなく人を刺すことができる。

場所

青空女学館 (あおぞらじょがくかん)

鶴岡一途が用務員として働く女子高校。広い敷地を有しており、校舎の周りには森が広がっている。地域の中でもお嬢様校として知られており、周囲の男子高校生からは高嶺の花だと思われている。「お高くとまっている」ため、他の学校の生徒からは負け惜しみ半分に「アオカン」と蔑称で呼ばれることがある。制服はリボンタイが付いたセーラー服。 各クラスには「椿組」や「桜組」など花の名前が付いている。

その他キーワード

桃色ウツリカワズ (ももいろうつりかわず)

ピンク色で、目の周りにピエロのような模様がある小さなカエル。世間的には未確認生物として取り扱われており、存在を知る人の方が少ない。このカエルから血を吸われると、カエルのような能力が備わる。能力の例としては、手に吸盤ができて壁を自由に這うことができる、舌が伸びる、喉が膨らんで浮袋代わりになる、などがある。しかし、体質もカエルのようになり、寒くなると身体の動きが悪くなり、冬眠が必要となる。 また、興奮すると顔にピエロのような模様が出て、目が爬虫類独特のものになる。普通の人間の身体に戻る方法は、処女と性行為をするか、「桃色ウツリカワズ」を丸飲みにするという2つのみ。非処女と性行為をしてしまった場合は死亡するといわれている。

SHARE
EC
Amazon
logo