ぼくのアデリア

ぼくのアデリア

吸血鬼に集落を襲われて一人生き残った人狼の少年、ヨエルは、森の中で吸血鬼のアデリアに助けられ、いっしょに暮らし始める。種族の異なる二人が家族として過ごす姿を描くヒューマンドラマ。「マガポケ」で2021年4月26日から配信の作品。

正式名称
ぼくのアデリア
ふりがな
ぼくのあでりあ
作者
ジャンル
家族
レーベル
マガジンエッジKC(講談社)
巻数
既刊3巻
関連商品
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あらすじ

人狼の少年と吸血鬼の女性の共同生活

住んでいた村を吸血鬼に襲われ、一人生き延びた人狼のヨエルは森の中で倒れてしまう。目が覚めたヨエルは助けてくれたアデリアに人狼だとバレたことに狼狽(ろうばい)するが、アデリアからいっしょに住もうと言われて厚意に甘えることにする。しかし、すぐに村を襲った吸血鬼がアデリアの家まで追って来たため、ヨエルはアデリアを巻き込まないように家から出ていこうとする。そんなヨエルの様子を見たアデリアは、秘密にしていた吸血鬼の力を使って吸血鬼たちを撃退する。ヨエルはアデリアが吸血鬼だったことに驚くものの、アデリアの人柄からほかの吸血鬼とは違うことを感じ取り、引き続きいっしょに暮らすことを決める。そして、長いあいだ一人で引きこもっていたアデリアに生活能力がないことを確信したヨエルは、生活をサポートすることを口実にアデリアの従者になろうとする。しかし、アデリアからは家族になって欲しいと言われ、二人の絆(きずな)はより深まっていく。

ヨエルとアデリアに興味を持つ吸血鬼

人狼のヨエルと吸血鬼のアデリアがいっしょに暮らし始めて少し経ったある日、二人は人間と吸血鬼が共存する街まで生活物資を買いに出かける。人狼、人間、吸血鬼に対して中立を貫く教会の関係者から、吸血鬼の食糧となる血を提供してくれる肉屋を教えてもらった二人は、さっそく店に向かう。店員のジノはヨエルとアデリアを見て、即座に人狼と吸血鬼であることを見抜き、二人が家族としていっしょに暮らしていることを知って興味を抱く。その後、ヨエルを捕らえて金儲けをたくらむ人間から二人のことを聞いたジノは、ヨエルのことをもっと知りたいとの思いから、夜遅くにアデリアの家を訪れるのだった。

登場人物・キャラクター

ヨエル

アデリアといっしょに暮らす人狼族の少年。年齢は9歳。住んでいた村を吸血鬼に襲われ、一人生き延びて森の中で倒れたところを、アデリアに保護される。穏やかな性格で争い事を嫌い、アデリアが人殺しをするくらいなら敵対する相手でも見逃した方がいいと考えている。生活能力がまったくないアデリアのために服を見繕ったり、髪を結ったりするなど、さまざまな面でサポートしている。

アデリア

吸血鬼の女性。黒髪を足首まで伸ばしたロングヘアにしている。極度の人見知りなため、長いあいだ森の中の一軒家で引きこもり生活を送っていたが、特別な匂いのするヨエルを保護していっしょに暮らすようになった。アデリア自身のことを受け入れてくれたヨエルに感謝し、家族同然に接している。日中でも外に出ることができる、血以外でも食べることができる、人の悪意を読み取れる能力があるなど、ほかの吸血鬼より優れた点が多い。身体能力も非常に高く、ヨエルを狙う人間や吸血鬼に襲われても瞬時に返り討ちにしている。長らく他人と接していなかったため常識に疎く、生活能力はまったくない。街に出た時は他人の目を気にしてつねに目を閉じていたが、ヨエルから他人を鮭(さけ)と思えばいいとアドバイスをもらってからは眼を開けて歩けるようになる。

ジノ

吸血鬼の女性。人間と吸血鬼が共存する街の肉屋で働いている。吸血鬼に食料となる血を配る役も担っており、店を訪れたヨエルとアデリアにも血を渡した。その際、二人の関係に興味を持ち、閉店後にアデリアの家を訪れる。明るくて社交的な性格ながら人間のことは見下している節があり、その時の気分次第で人間を殺害している。

書誌情報

ぼくのアデリア 3巻 講談社〈マガジンエッジKC〉

第1巻

(2021-12-16発行、 978-4065262252)

第2巻

(2022-04-15発行、 978-4065275979)

第3巻

(2022-11-16発行、 978-4065298695)

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