概要・あらすじ
郊外のベッドタウンに居を構える田所麻美は、夫慶彦と幼い娘あすかとの三人暮らし。朝寝坊と昼寝が大好きで家事が苦手だけど、持ち前の明るさとタフな心身で目立ったトラブルもなく楽しく暮らしている。裏表がなく自然体で生きる麻美の周りには、色々な人々が吸い寄せられるように集ってくる。中には深刻な悩みを抱えた人もいるが、麻美のほのぼのとした言動が、彼らの助けや癒しになることも少なくない。
もちろん家族内でも些細なトラブルは起こるが、田所一家はその都度乗り越え、家族で過ごすことの楽しさを謳歌していく。
登場人物・キャラクター
田所 麻美 (たどころ あさみ)
朝寝坊と昼寝が大好きな専業主婦。自作の歌やダンスを作り、娘のあすかと共に披露することが楽しみ。独身時代は流行を追ったオシャレな女性だったが、夫の慶彦と出会って飾らず自然体で生きることに目覚めた。裏表のない性格で、周囲の人の悩み相談に乗ることが多い。あすかからは「はは」と呼ばれている。
田所 慶彦 (たどころ よしひこ)
田所麻美の夫。都心のオフィスで働くサラリーマン。飾らない妻を愛しており、自称悪妻の麻美の良き理解者。優しいマイホームパパだが、頑固なこだわりを見せる一面もあり、一人娘のあすかに対して甘いだけではない。あすかからは「ちち」と呼ばれている。
田所 あすか (たどころ あすか)
田所慶彦と麻美の一人娘。作中で幼稚園に通いはじめる。しゃべり方などが周りの子よりも幼い感じだが、物怖じせずに誰とも素直に話すことができる。子供ならではの直感のようなものを時折発揮する。くまのぬいぐるみくんちゃんは一番のお友達。
礼子 (れいこ)
田所慶彦の実の姉。夫とケンカをして田所家に逃げてきた。弟のぐうたらな妻田所麻美を見て、ごく普通の妻としての家事を叩き込もうとするが、マイペースな麻美の前についに折れる。間もなく夫と和解して帰宅する。
中村 (なかむら)
田所慶彦の同僚。仕事帰りに慶彦を誘って飲み、時には慶彦の悩み相談にも乗る気のいい男。都心に住むシティ派を自認。妻と二人の子供がいる。
保田 紀子 (やすだ のりこ)
田所あすかの通う幼稚園の園長。結婚はしておらず子供もいないが、園児やその親たちを温かく見守る教育者。幼稚園という垣根を超え、虐待や食育などの問題に熱心に取り組む。
酒井さん (さかいさん)
田所麻美のママ友で、娘のみどりはあすかと同じ幼稚園に通う。みどりの将来を思いたくさんの習い事をさせるが、麻美と話して肩の力が抜け、習い事を減らす。
四谷 智子 (よつや ともこ)
田所麻美の学生時代からの友人。子供が苦手というコンプレックスが災いして結婚に踏み切れなかったが、あすかと二人で一日を過ごし、麻美とじっくり話すことで結婚を決意する。あすかの大事なぬいぐるみくんちゃんをプレゼントしてくれた人。
吉田さん (よしださん)
田所家の近所に住む主婦。子供には恵まれないが子供好きで、あすかたちをよく家に招く。後に、事故で両親を亡くした敏くんを引き取り、育てる決意をする。夫との仲は円満。
坂田 智子 (さかた ともこ)
田所麻美のママ友で、4人の子供を持ち、子育てに悩んだら坂田さんに、と頼られるほどの肝っ玉母さん。かつては子育てと家事に疲れ、長男を虐待したこともあるが、義母の「わがままになりなさい」という一言で立ち直った経験がある。
小城さん (おぎさん)
田所麻美のママ友。アルバイトでパタンナーをするオシャレな主婦。子育てに疲れて息子のまさおを虐待していたが、麻美のアバウトな子育てに触れて立ち直る。
益子 操 (ましこ みさお)
田所麻美の学生時代からの友人。頭が良くコケティッシュな美女だったが、夫との不和をきっかけにやけ食いしはじめ、25kg以上太る。赤ん坊の琉太を抱えて家を出たが世話ができず、麻美が一時引き取る。同じ友人である四谷智子の夫が操の夫と話をしたことで事態が好転し、琉太とともに家へ戻る。
宮古 ゆかり (みやこ ゆかり)
田所家の近所に住む初老の主婦。畑で作った野菜を田所あすかの通う幼稚園の「ごはん会」のために無料で提供してくれる。かつては姑の嫁いびりと夫の暴力に悩んでいたが、姑の死をきっかけに夫と和解。今では皆がうらやむ仲のいい夫婦。
場所
田所家 (たどころけ)
娘が生まれたことで田所慶彦と麻美が郊外に購入した庭付きのマイホーム。麻美や慶彦の友人知人がしょっちゅう訪ねてくる。