またぞろ。

またぞろ。

「朝起きられない」「忘れ物が多い」「人付き合いが下手」など、生きることが苦手な女子高校生・穂波殊は入学して早々登校拒否に陥り、1年生をもう一度やり直すことになる。同じくさまざまな事情から留年した二人と留年候補者の一人が加わり、二度目の1年生となった殊たちの姿を描いた青春コメディ。4コマ漫画の体裁を取っているが、ストーリー形式で物語は展開される。タイトルの「またぞろ」とは、「又候(またぞろ)」が由来で、同じようなことがもう一度繰り返されるという意味を持つ。「まんがタイムきららCarat」で掲載の作品。

正式名称
またぞろ。
ふりがな
またぞろ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
まんがタイムKRコミックス(芳文社)
巻数
全3巻完結
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あらすじ

生きることが苦手な女子高校生の穂波殊は、入学早々に登校拒否となり、そのまま留年してしまう。殊は今度こそ2年に進級するために勇気を出し、もう一度1年生をやり直す決心をする。新しいクラスでは同じく留年した広幡詩季六角巴も在籍しており、さらに来年度の留年候補者の阿野楓も加わり、四人は奇妙な友情を育んでいく。殊は個性豊かな三人に圧倒されつつ、一度目の1年生の時には味わうことのできなかった学園生活を謳歌する。

登場人物・キャラクター

穂波 殊 (ほなみ こと)

とある高校に通う1年生の女子。朝起きるのが苦手で、人付き合いも下手な自分に嫌気が差し、高校1年間は引きこもり生活を送っていた。そのため、出席日数が足りずに留年しており、ほかのクラスメイトより一つ年上。対人関係を苦手としているが、勇気を振り絞ってもう一度1年生をやり直すことを決め、今度こそふつうの高校生活を送るべく奮闘している。一度目の1年生の時は六角巴と同じクラスだったが、早々に不登校になってしまったため、まったく覚えていない。

広幡 詩季 (ひろはた しき)

穂波殊と同じ学校に通う1年生の女子で、殊のクラスメイト。体が弱く入退院を繰り返していたことから出席日数が足りず、留年した。そのため、ほかのクラスメイトより一つ年上。殊や六角巴の留年メンバーの中では最もしっかり者で、まとめ役も担っている優等生。いつも笑顔を絶やさないが、辛辣な言葉を口にすることも多い。留年しているものの学校に通うことを嬉しく思っており、さまざまな事柄に挑戦しながら青春を謳歌している。

六角 巴 (むすみ ともえ)

穂波殊と同じ学校に通う1年生の女子で、殊のクラスメイト。女子高校生ながらもプロのカメラマンとしても活動している。学業よりも仕事を優先し、たびたび不登校をしていたために出席日数が足りず、留年した。そのため、ほかのクラスメイトより一つ年上。殊とは一度目の1年生の時に同じクラスで、彼女が遅刻や忘れ物を繰り返している様子に興味を抱き、こっそりと観察していた。また、六角巴自身は留年しているが、かつてのクラスメイトで2年生の葉室貴子、柴山充希とは親しくしている。マイペースな性格で、考えていることを顔に出さないクールなところがある。人の顔を覚えるのが苦手で、それが原因でたびたび周囲とトラブルを起こしている。

阿野 楓 (あの かえで)

穂波殊と同じ学校に通う1年生の女子で、殊のクラスメイト。留年はしていないものの、殊、広幡詩季、六角巴の留年三人組と行動を共にしている。早起きが苦手で頻繁に遅刻しており、本人も改善する気がないため、周囲からは来年度の留年候補者だと認識されている。つねにハイテンションで、天然ボケな一面を持つ。中学時代に巴となんらかのかかわりがあり、彼女に懐いている。巴の記憶にないことを悔しく思い、彼女が思い出してくれるまで、どのようなかかわりがあるのかは内緒にしている。親しい友達からは「かえちゃん」と呼ばれている。

葉室 貴子 (はむろ たかこ)

穂波殊と同じ学校に通う2年生の女子。もともとは殊たちと同級生だったが、殊たちが留年したことで一学年先輩にあたる。殊とは一度目の1年生の時に同じクラスだったが、親しくなる前に殊が早々に登校拒否となったため、かかわりはなかった。1年生の時は、六角巴や柴山充希と親しくしており、巴が留年したことに納得できずに憤りを感じている。親しい友達からは「ハムちゃん」と呼ばれている。

柴山 充希 (しばやま みつき)

穂波殊と同じ学校に通う2年生の女子。もともとは殊たちと同級生だったが、殊が留年したことで一学年先輩にあたる。殊とは一度目の1年生の時に同じクラスだったが、親しくなる前に殊が早々に登校拒否となったため、かかわりはなかった。身長が180センチと高いことから、バスケットボール部員やバレーボール部員に間違われるが、美術部に所属している。つねにボーッとしており、つかみどころのない人物。1年生の時は、六角巴や葉室貴子と親しくしており、巴が留年したことに憤りを感じている貴子とは対照的に、留年は巴が選んだことだから仕方がないと受け入れている。

まりや

穂波殊と同い年の幼なじみの女子高校生。殊とは別の高校に通っている。幼い頃からだらしのない殊の身の回りの世話をしていたしっかり者で、まりや自身は彼女が喜ぶことを生きがいに感じていた。しかし、進学先の高校が違ったのをきっかけに、殊本人が自分からも卒業すると聞いたことで、彼女に気遣って連絡を絶っている。そのため、殊が留年していることは知らない。

竹屋 (たけや)

穂波殊の通う高校の女性教師で、殊や広幡詩季、六角巴、阿野楓たちのクラスの担任を務めている。本来であれば留年した生徒同士が同じクラスになることはないが、みんなで協力して進級してほしいとの校長の意向もあり、殊たちと年齢が近い竹屋が担任を引き受けることになった。個性派ぞろいのクラスのため、強いプレッシャーを感じているが、殊たちには親身に接している。

書誌情報

またぞろ。 全3巻 芳文社〈まんがタイムKRコミックス〉

第2巻

(2022-06-27発行、 978-4832273740)

第3巻

(2023-08-25発行、 978-4832274792)

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