概要・あらすじ
葬儀社の先輩で「殺すぞ」が口癖の黒川森魚にいつも怒られている目野優子(めめ)は、何も心を動かさず、ぼんやりと毎日を過ごす日々だった。だが、黒川へ寄せる自身の想いに気づいた時から、めめの世界は次第に色づき始める。そんなある日、黒川にはめめの知らない過去があることを知る。
登場人物・キャラクター
目野 優子 (めの ゆうこ)
通称「めめ」という女性。幼いころに行方不明となった兄の幻影を追い求め、何かあるたびに心の中で兄に問いかけながら、つまらない日々を過ごしている。葬儀社のアルバイトでは失敗続きで教育係の黒川森魚に怒られてばかりだが、そんな黒川の脅し文句にときめいている。
黒川 森魚 (くろかわ もりお)
葬儀社に勤める32歳の男性。「殺すぞ」が口癖だが、葬儀の仕事を淡々とこなすため、同僚たちからは恐れられながらも一目置かれている。目野優子(めめ)の教育係となり、葬儀中に寝てしまうほどぼうっとしためめを冷静に見ている。
木下 (きのした)
目野優子(めめ)と同じ葬儀社の納棺師の男性。めめにも気さくに話しかけ、黒川森魚が醸し出す緊張感や葬儀社の雰囲気を和らげるムードメーカー。
上野 (うえの)
目野優子(めめ)と同じ葬儀社に勤める女性。思ったことをハッキリと話すタイプでめめからは怖がられる。厳しいながらも姉御肌で、めめの黒川森魚への気持ちに気づいて助言をする一面もある。
岩井 (いわい)
目野優子(めめ)と同じ葬儀社に勤める上司的存在の女性。社長に次ぐ権力を持っており、誰にでも厳しい黒川森魚を含め、全社員を取りまとめている。黒川にめめの教育係を命じる。