よしとおさま!

大企業の遺産相続問題に巻き込まれた少年と、彼を守護するため遣わされたボディーガードの少年。2人は親族たちから差し向けられる暗殺者と戦いつつ、それぞれの出生の秘密に迫っていく。『ゲッサン』で、2009年より2015年まで連載された。

正式名称
よしとおさま!
ふりがな
よしとおさま
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
ゲッサン少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
全12巻完結
関連商品
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世界観

財閥の遺産相続に関する問題と、主従関係が主な題材となっている。藤善透渋谷サビ丸、2人の主人公による交流や、彼らを狙う暗殺者たちとの戦い、そして他の主従関係との対比などが丁寧に描写されている。また、親子の絆もテーマの1つで、善透とその両親との関係の変化も大きな見どころとなっている。

あらすじ

入学式を控えた天涯孤独の高校生・藤善透は、通学路で謎の少年と遭遇する。少年は、善透の父親である犬飼義輝の命により、彼を守るために遣わされたことを語るが、善透はその言葉を信じず、新手の詐欺を疑ってしまう。そのまま学校に行き、つつがなく入学式を終える善透。しかしそこで声をかけてきた先生に、突如襲撃されてしまう。実は善透が犬飼グループの遺産相続権の候補となることが決まり、それを快く思わない親族から命を狙われていたのである。絶体絶命の危機を迎えた善透だが、突如現れた人物によってことなきを得る。この人物こそ、通学路で出会った少年・渋谷サビ丸だった。

メディアミックス

ドラマCD

本作『よしとおさま!』の単行本第8巻には、限定版に本作のドラマCDが同梱されている。キャストは藤善透を杉田智和、渋谷サビ丸を中村悠一、城野シロ子を豊崎愛生が演じている。

登場人物・キャラクター

藤 善透 (ふじ よしとお)

大財閥「犬飼グループ」の当主である犬飼義輝と、その愛人である藤硝子の間に生まれた少年。愛人の息子という事情から後ろ指を指されることが多く、12歳の時に母親が亡くなってからは天涯孤独の身となり、養護施設から抜け出して、株式の売買などで生計を立てていた。現在は奨学金制度を利用することで東城高校に通っている。 こういった生い立ちからハングリー精神が旺盛で、1人で生きていくためにはいかなる努力も惜しまない。物心ついた時から父親の顔を知らず、母親ともども捨てられたと思い込んでいる。しかし、母親は父親を悪く言うどころか、いつか迎えに来てくれると笑顔で語っていたため、憎しみと寂しさの板挟みに遭い、苦しんでいる。ある時、犬飼グループから遺産相続権が与えられていることを知り、それを快く思わない親族に命を狙われることになる。

渋谷 サビ丸 (しぶや さびまる)

猫柳村出身の少年。犬飼義輝から藤善透のお庭番になるよう依頼され、彼のもとへとやって来た。天真爛漫かつ世間知らずな一方、非常に礼儀正しい性格。非凡な身体能力を誇り、料理の腕も抜群。善透には強い忠誠心を抱いており、彼の身に危機が迫った時は場合は鬼のような怒りを見せ、速やかに障害を排除しようとする。義輝に対しては個人的に恩義があり、善透に対しても、ただの護衛対象以上の感情を抱いている。 整った容貌と人懐っこい性格から女性人気が高く、善透の妹である犬飼葵からも好意を寄せられている。護衛のため、善透とともに東城高校に通っているが、学業は苦手であるため、善透から勉強を見てもらっている。唐傘お化けが大の苦手。

藤 硝子 (ふじ しょうこ)

犬飼義輝の愛人で、藤善透の母親。常に人の心を慮ることができる優しい性格の女性で、善透からは強く慕われていた。息子と2人で暮らしていたが、善透が12歳の時、病魔に侵され若くしてこの世を去ってしまう。義輝のことは死ぬ間際も愛していたようで、善透に対して「必ずお父さんが迎えに来る」と語っていた。のちに藤硝子が義輝のお庭番だったことが判明する。 犬飼家が設立した民間武装組織「八房」の一員で、お庭番の中でもずば抜けた戦闘能力を持っていた。また、当時は奔放な行動が目立っていたが優しい性格であることに変わりはなく、狼谷悠里や義輝などに、大きな影響を与えている。

犬飼 義輝 (いぬかい よしてる)

犬飼グループの会長で、藤善透および犬飼葵の父親。善透には顔すら見せなかったため、彼からは愛人である藤硝子を捨てたと認識されている。しかし、犬飼グループの財産を善透に相続させようとしたり、彼の命を守るために渋谷サビ丸を派遣したりと、義輝なりに善透のことを大切に思っている様子を見せる。猫柳村に多額の援助をしており、その見返りとして彼らをお庭番として雇っているため、サビ丸をはじめとした村の住人からは、強い敬意を向けられている。

先生 (せんせい)

表向きは東城高校で教師を務めている男性。その正体は犬飼グループの親族の息がかかっている暗殺者。入学式において新入生代表の挨拶をした藤善透に声をかけると、そのまま遅効性の毒を注射し、彼を窮地に陥れる。しかし、駆け付けた渋谷サビ丸によって一蹴され、自らもサビ丸によって毒を注射されたうえで解毒剤を出すよう強要されたため、暗殺は失敗に終わった。

大家 (おおや)

藤善透が住んでいるアパートの大家を務める男性。粋な性格で、義理と人情を何よりも大切にしている。しかし、気難しい一面を持ち合わせているため、善透は渋谷サビ丸と一緒に暮らすことがバレることを恐れていた。だが、大家自身は礼儀正しく外面がいいサビ丸のことを即座に気に入り、快く同居を許してしまう。その後も、綿貫鷹郎や百舌などが入居し、アパートは常に騒動が巻き起こるが、それを大して気に留めない懐の深さを見せた。

誘拐犯 (ゆうかいはん)

親族からの依頼により、藤善透を誘拐するため暗躍する2人組の男性。善透が渋谷サビ丸に付きまとわれないよう逃げ出した際に、隙を突いて車の中に拉致した。しかし、車の中に押し込んだだけで縛ることを忘れてしまっていたうえに、彼のかけていた眼鏡を破損してしまったことにより暴れられて、取り逃すどころか逆に利用されてしまう。

綿貫 鷹郎 (わたぬき たかろう)

暗殺を生業としている綿貫家の少年で、頭領である綿貫鷲雄の息子。犬飼義輝の親族に雇われ、藤善透の暗殺を依頼される。綿貫鷹郎にとってはこれが最初の仕事となり、ターゲットである善透に接近するために東城高校に転入するが、同年代の友達を持ったことがなく、善透に親しくされたことでほだされてしまい、暗殺を躊躇するようになる。 それからは善透暗殺のためと理由を付けるものの、彼の友人として振る舞うようになった。

百舌 (もず)

暗殺を生業としている綿貫家に仕える女性で、綿貫鷹郎のお庭番を務めている。やや妄想癖が激しい性格で、鷹郎の行動によって常に一喜一憂している。お庭番を務めあげているだけあって戦闘能力は鷹郎より高く、渋谷サビ丸にも引けを取らない。自身のスタイルや色香に自信を持っており、鷹郎に迫ってはドン引きされるということを繰り返しているが、本当に好意を抱いているかどうかは不明。

キジトラ

猫柳村出身の少年。渋谷サビ丸およびハチワレの幼なじみで、彼らからは「トラ」と呼ばれている。とんでもない怪力の持ち主で、大木を根元から引っこ抜いたり、それを前方に飛ばしたりできる。かつて藤善透のお庭番候補だったことがあるが、サビ丸の力量と熱意を認め、最終的には彼に任せている。

ハチワレ

猫柳村出身の少年。渋谷サビ丸およびキジトラの幼なじみで、彼らからは「ハチ」と呼ばれている。キジトラと比較すると陰気な面が目立つが、友人たちに対する想いは2人に負けていない。毒物の扱いに長けており、護衛対象の料理に少量の毒を混ぜて耐性を付けさせようと考えるなど、やや危険な性格の持ち主でもある。かつて藤善透のお庭番候補だったことがあるが、サビ丸の力量と熱意を認め、最終的には彼に任せている。

犬飼 葵 (いぬかい あおい)

犬飼義輝と本妻の間に生まれた少女で、藤善透の義理の妹。かつて自らのお庭番だった渋谷サビ丸に好意を抱いている。そのため、彼が執心している義兄の善透に対して、不満を抱いているような言動を随所に見せる。しかし、善透の人柄に触れていくにつれて、彼に対して素直になれないながらも、密かに心を許していくようになった。 現在は城野シロ子がお庭番としてついており、彼女の世間知らずな面に翻弄されながらも頼っている。

パン屋の主人 (ぱんやのしゅじん)

パン屋を営んでいる男性。藤善透が家出をした際に、彼を住み込みで雇っていた。彼の手際の良さを重宝しており、手放したくないと思っている。しかし隠し事が極めて下手で、渋谷サビ丸が善透を探しに来た際には、聞かれていないのに名前を喋ってしまうなど、ほぼ自白に近い言動を見せた。

鎌鼬 (かまいたち)

猫柳村に住んでいる女性で、渋谷サビ丸の知り合い。サビ丸が藤善透を伴って帰郷した際に、スイカの差し入れをした。見た目は普通のおばさんだが、投げたスイカを瞬く間に包丁で8等分にするという隠れた特技を持っており、この特技から「鎌鼬」と呼ばれている。

城野 シロ子 (しろの しろこ)

猫柳村の長である城野銀次の娘。渋谷サビ丸とは同い年の幼なじみで、彼やキジトラ、ハチワレとともに、藤善透のお庭番候補の1人に数えられていた。天然気質の持ち主で、下着の代わりにスクール水着を着用している。のちに犬飼葵のお庭番に選ばれ、彼女とともに聖南女学院に通い、共同生活を送るようになる。 葵がサビ丸に好意を寄せていることを知っており、2人の仲を後押ししようと励んでいる。

給仕 (きゅうじ)

猫柳村で給仕を務めている年配の男性で、その見た目から、藤善透からは村長と勘違いされた。料理の達人で、その腕前は渋谷サビ丸にも勝るとも劣らない。善透を歓迎する宴会では、主に魚料理を手掛けて、村の盛り上がりに一躍買った。

相田 正幸 (あいだ まさゆき)

東城高校で教師を務めている41歳の男性。藤善透および渋谷サビ丸のクラスの担任である。善透を高く評価する一方、サビ丸の問題児ぶりに頭を悩ませており、彼には目立った行動は控えてほしいと願っているが、それが叶う様子はない。また、同僚の先生が入学式で善透を襲った暗殺者であることは最後まで知らず、彼に対して敬意を表し続けていた。

夜爪 黒彦 (よるづめ くろひこ)

かつて猫柳村で、渋谷サビ丸に戦闘の指導をしていた青年。天涯孤独の身であったが、猫柳村の頭領である城野銀次に拾われ、長らく彼に師事してきた。次期頭領の最有力候補で、銀次からは、守るための力を得ることを求められていたが、彼の意に反してひたすら強くなることだけを目指すようになっていき、それを危険視した銀次から、夜爪黒彦を次の頭領として認められないと宣告されてしまう。 これを信頼していた銀次からの裏切りと捉えた黒彦は、村から出奔した。現在は暗殺組織「鼠皇」に所属している。

城野 銀次 (しろの ぎんじ)

猫柳村の長を務めている男性で、城野シロ子の父親。用心深い性格で、村の外で活動する時は天狗のような面をつけている。頭領を務めているだけあり、猫柳村随一の戦闘能力を持つ。猫柳村の恩人である犬飼義輝や、その息子である藤善透を敬う言動が多く見られる。

三園 (みその)

聖南女学院に通っている少女。良家の出身でプライドが高い。犬飼グループの令嬢である犬飼葵を一方的に敵視しているが、運動においても勉強においても及ばないため、苛立ちつつ嫌味をぶつけている。そんな性格なので、葵から苦手意識を持たれているほか、城野シロ子からも「ムカつく」と評されている。

二十日 (はつか)

暗殺組織「鼠皇」に所属している青年。器用さに長けており、自作の等身大フィギュアを「パンナちゃん」と呼び、可愛がっている。また、刃物や銃器などの扱いも得意としている。夜爪黒彦のかつての教え子だった渋谷サビ丸に興味を抱き、単身で彼に戦いを挑む。しかし、先んじてサビ丸が用意していたトラップの数々に翻弄され、まともに攻撃を加えることができなかった。

天竺 (てんじく)

暗殺組織「鼠皇」に所属している青年。陰気な性格の皮肉屋だが、大の甘党で常にキャンディなどを口にしている。何でも溶かしてしまう猛毒の液体を体内で生成する特異な体質で、暗殺や戦闘の際には毒液を吐き出して攻撃を仕掛ける。藤善透のアパートに向かう中で綿貫鷹郎と戦闘状態に陥るが、ふとしたことで彼に対し一方的な友情を抱き、それからは延々と追い回している。

姫砂 (ひめすな)

暗殺組織「鼠皇」に所属している女性。サディスティックな性格の持ち主で、鞭を使った攻撃を得意としている。ファッションやスキンケアに熱心で、仕事の報酬はほぼ、化粧品や衣服に費やしている。しかし趣味がいいとは言えず、城野シロ子からは会うなり「見るからに怪しい人」と評された。一方で交渉などを得意としており、裏社会に広い人脈を持っている。

未真坂 (みまさか)

犬飼家の執事を務めている老年の男性。会長である犬飼義輝に強い忠誠心を抱いている。義輝からの信頼は篤く、猫柳村の長である城野銀次とも親しい間柄。さらには、藤善透の母親である藤硝子の事情についても知っている。善透がグループを継ぐことを嫌がっていることも承知しているが、彼の身の安全のため、公の場で次期会長として指名される機会を窺っている。

犬飼 寿一 (いぬかい としいち)

犬飼義輝の義理の弟。親族をそそのかして義輝の失脚を狙ったり、暗殺組織に藤善透の抹殺を依頼している黒幕。犬飼寿一もまた愛人の息子で、一族からは蔑まれて育ってきた。そんな中、義輝や藤硝子だけは彼に優しかったが、それを上から目線による同情と解釈してしまい、愛憎入り混じった感情を抱くようになる。善透の命を執拗に狙っていたのも犬飼グループの地位などが目的ではなく、2人の息子であるということが大きい。

かーちゃん

城野シロ子の母親で、城野銀次の妻。2人からは「かーちゃん」と呼ばれているが、本名は明らかにされていない。サバサバした性格のしっかり者で、シロ子も銀次もまったく頭が上がらない。猫柳村の住人らしく武器の扱いに慣れており、薙刀を振るう場面も見られた。

米沢 カメ (よねざわ かめ)

隣町のバレーボールクラブで主将と監督を兼任している老年の女性。見た目は普通のお婆さんだが、かつて1964年の東京オリンピックに、選手として参加したという噂がある。若い男性にも負けないと豪語しており、渋谷サビ丸が助っ人として参戦した試合では、彼の渾身のサーブを容易に受け止めて藤善透を驚かせた。

金 大虎 (きん だいご)

暗殺集団「白虎」に所属している少年。白虎が藤善透暗殺の任を負ったため、天城学園に転入して来た。能力は高いがドジを踏むことが多く、そのたびに狼谷悠里のフォローを受けていた。悠里が藤硝子を想うあまり思考が不安定になっていくと、彼を見捨てるような非情な言動が目立つようになる。しかし、内心では情を捨て切れておらず、密かに悠里を守ろうと動いていた。

狼谷 悠里 (かみや ゆうり)

老板の命により、金大虎のサポートを任された少年。白虎に所属しているわけではなく、犬飼寿一の推薦で、半ば強制的に派遣されたという経緯がある。大虎とともに藤善透を暗殺するために動いていると思われたが、狼谷悠里の目的は別に存在している。かつては八房に所属しており、未真坂や藤硝子とも面識があった。

綿貫 鷲雄 (わたぬき わしお)

綿貫鷹郎の父親で、彼の所属する暗殺組織の頭領。冷徹な性格で、洞察力に優れている。気配だけで壁を破壊したり、鳥類を自在に操る能力を持っており、その実力と性格から、鷹郎や百舌に恐れられている。重度のペット依存症で、常に愛鳥であるキヨミを肩に止まらせている。

キヨミ

綿貫鷲雄が飼育している、巨大な鷲。長い間生き続けており、綿貫家では代々家宝として受け継がれてきた。鋭い爪とくちばしによる攻撃力もさることながら、近くにいる人の精神を操作する能力を持っており、藤善透に情を移してしまった綿貫鷹郎の精神を操作し、暗殺に踏み切らせようとしたこともあった。

老板 (ろうばん)

暗殺組織「白虎」の頭領を務めている老年の男性。龍と虎が融合したような巨大な生物に変化する能力を持ち、その戦闘能力は城野銀次や綿貫鷲雄に匹敵する。依頼主に対して筋を通す気概を持っているが、一方で裏切りや切り捨てなどに対する警戒心も備えており、雇い主である犬飼寿一が差し向けた狼谷悠里の素性を、側近である金大虎に探らせている。 大虎に対しては、迂闊さを嗜めることがあるものの、その成長に大きな期待をかけている。

(いん)

暗殺組織「白虎」の一員を務めている青年で、金大虎からは「陽兄」と呼ばれている。陽とともに老板の護衛を務めているが、暗殺任務や戦闘においては、主に老板の露払いに徹している。口から高圧の衝撃を放つことができ、その能力から主に遠距離戦を得意としている。鼠皇との戦いにおいては、天竺と激闘を繰り広げ、彼の攻撃で大きな傷を負ってしまう。

(やん)

暗殺組織「白虎」の一員を務めている青年で、金大虎からは「陰兄」と呼ばれている。陰とともに老板の護衛を務めているが、暗殺任務や戦闘においては、主に老板の露払いに徹している。口から高圧の衝撃を放つことができ、その能力から主に遠距離戦を得意としている。その正体は、老板から意識を転送されることで起動する生物兵器のような存在で、仮に倒されても、意識を他の個体に転送することで再び戦うことができるようになる。

犬飼 和平 (いぬかい かずひら)

犬飼義輝の親戚の1人で、犬飼菫の父親。かつて義輝とは仲が良く、ともに犬飼グループを盛り立てようと尽力していたが、犬飼寿一と、彼に同調する幹部たちの圧力に屈する形で、長らく彼らとともに動くことを余儀なくされていた。しかし、エスカレートする寿一らのやり方に恐れを抱き、密かに離反を決意する。娘のことを大切に思っており、自分の行動で害が及ばないために、彼女にお庭番をつけるよう、猫柳村に依頼する。

犬飼 菫 (いぬかい すみれ)

犬飼和平の娘で、藤善透よりやや年上の女性。父親想いの真面目な性格だが壊滅的な不運の持ち主で、しょっちゅう災難に見舞われている。親族の思惑に巻き込まれてしまった善透に対しては父親に代わって謝罪をしており、彼からは稀に見るまともな人だと評された。現在はハチワレをお庭番につけている。

集団・組織

犬飼グループ (いぬかいぐるーぷ)

犬飼義輝が運営している、世界有数の大企業。芸能界やスポーツ界、多くの一流企業などとのつながりが深く、総資産は数兆円にも上るといわれている。その性質上、多くの危険を孕んでいるため、猫柳村に多額の援助をする見返りとして、村人をお庭番として雇うことも多い。

鼠皇 (ねずみこう)

猫柳村と敵対している暗殺組織。構成員はほぼ全員が特異な能力を所有しており、並のSPなどではまったく相手にならない。猫柳村を裏切った夜爪黒彦を加えて、彼の手引きで猫柳村を半壊させたこともある。犬飼寿一に雇われ、藤善透を暗殺すべく襲い掛かるが、渋谷サビ丸をはじめとした仲間たちによって撃退される。 さらにその後、犬飼義輝に雇われたことで、以前とは逆に、善透を護衛するためにサビ丸らとともに戦うこととなった。

八房 (やつふさ)

犬飼グループ内に設立された私設防衛組織。お庭番を育成するための機関でもあり、藤硝子や狼谷悠里などの実力者が在籍していた。しかし、藤善透が誕生する前後に、突如解散してしまう。善透はその理由を、犬飼義輝と硝子が恋仲になり、自分が産まれたためであると推測している。

白虎 (ぱいふー)

中国系の暗殺集団。老板と呼ばれる老人を筆頭に、底知れない強さと不気味さを持つ実力者たちで構成されている。近々日本にも進出する予定で、その手始めとして、犬飼寿一からの依頼である藤善透の暗殺を実行しようとしている。しかし、寿一からはお目付け役として狼谷悠里を差し向けられており、白虎の方も、目的を果たせば暗殺任務を中止しようとしているなど、互いの信頼関係は非常に脆いものとなっている。

場所

東城高校 (とうじょうこうこう)

藤善透や渋谷サビ丸が通っている高校。表向きは普通の名門校で、善透は奨学金を利用し、常に優秀な成績を収めている。しかしその裏では、善透を殺害するために先生として潜入した暗殺者が存在する。さらには綿貫鷹郎や狼谷悠里など、善透を狙う刺客が次々と転入して来ているため、2人にとっては安全な場所とは言い難いものとなっている。

猫柳村 (ねこやなぎむら)

渋谷サビ丸の生まれ育った村。村人は全員がお庭番になるための特殊な訓練を受けており、例外なく常識を超えた身体能力を持っている。また、犬飼義輝から多額の援助を受けており、彼やその息子である藤善透を慕っている。その存在は極秘とされており、外部の人間が村に入る際には、その所在を知られないように目隠しをするなどの対策が施されている。

聖南女学院 (せいなんじょがくいん)

犬飼葵や城野シロ子、三園などが通っている女子中学校。スポーツ系の部活が盛んだが、成績トップの葵が東城高校の入試に苦戦するなど、進学においては芳しくない様子。犬飼グループの娘でありながら、それを鼻にかけずに努力する葵を慕っている生徒が多い。

その他キーワード

お庭番 (おにわばん)

主となる相手に付き従い、課せられた任務を果たす者たち。主を危険から守るためのボディーガードから、戦闘や暗殺の手助けをする者など、その役割は多岐に渡る。お庭番は例外なく超人的な戦闘能力を持っており、中でも猫柳村の住人や、八房の構成員たちは、他の組織からも一目置かれる傾向にある。

書誌情報

よしとおさま! 全12巻 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉 完結

第1巻

(2009年12月12日発行、 978-4091221070)

第2巻

(2010年5月12日発行、 978-4091222480)

第3巻

(2010年10月12日発行、 978-4091225801)

第4巻

(2011年4月12日発行、 978-4091228307)

第5巻

(2011年10月12日発行、 978-4091232854)

第6巻

(2012年4月12日発行、 978-4091236050)

第7巻

(2012年10月12日発行、 978-4091238689)

第8巻

(2013年4月12日発行、 978-4091242594)

第9巻

(2013年10月11日発行、 978-4091244369)

第10巻

(2014年4月11日発行、 978-4091246783)

第11巻

(2015年2月12日発行、 978-4091257406)

第12巻

(2015年8月12日発行、 978-4091262554)

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