わかば*ガール

第1巻

なんの変哲もない女子校に入学した1年生の少女、小橋若葉は、世間知らずのお嬢様だった。若葉は普通の女子高生に強いあこがれを抱いていたが、「ごきげんよう」と挨拶するなど突飛な言動が目立っていた。しかし、そんな姿はクラスメイトの時田萌子や黒川真魚、真柴直に興味を持たれ、若葉は彼女達となかよくなるのだった。(第1話)

若葉達は、学校が終わったら、みんなで駅前のアイスクリーム屋に行こうと約束していた。若葉は授業中もずっとアイスクリームの事で頭がいっぱいで、ソワソワしていた。そして、みんなとアイスクリーム屋に行った若葉は、店に着いた途端目を輝かせ始める。(第2話)

若葉はギャルがやるゲームだと勘違いして、ギャルゲーを購入してしまう。直にその勘違いを指摘され、ギャルゲーではなく女の子向けのゲームをプレイしてはどうかと勧められた。こうして若葉は直からBLゲームを借りてプレイする事となり、男同士が恋愛するというストーリー展開に大きな衝撃を受ける。(第3話)

休日、若葉達は萌子の家に遊びに行く事になった。しかし、萌子の家に集まったみんなは漫画を読んだりして、好き勝手に過ごし始める。そんな中、せっかくの休日を有意義に過ごしたいと考えた萌子は、みんなにお菓子作りを提案する。(第4話)

真魚には毎朝電車で会う、ちょっと気になる男の子がいた。ある日、その男の子と仲睦まじく話しているお嬢様風の女の子を見かけた真魚は、大きなショックを受けてしまう。そして、真魚は自らもお嬢様のようになりたいと考え、身近にいるお嬢様の若葉の言動を参考にし始めた。(第5話)

夏休みを迎えた若葉だったが、日が経つに連れてヒマを持て余すようになっていた。そんな中、萌子からプールに行かないかと誘われた若葉は、嬉しさのあまり泣き出してしまう。そしてプールでウォータースライダーや流れるプールを前に大はしゃぎする。(第6話)

文化祭を間近に控え、直は女らしくなりたいという目標を掲げ、文化祭で行なわれる「全校生徒ミスコン」に自薦でエントリーしていた。直は衣装はもちろん、精神修行のために水行を行うなど、気合十分でミスコン当日を迎える。しかし、水行の影響からか直は風邪を引いてしまい、彼女の代わりに若葉がミスコンに出場する事になる。(第7話、第8話)

若葉は雪が降っているのを見て、大きな声を上げる。彼女は毎年寒い季節になると、一家で南の方へ引っ越していたため、雪を見た事がなかったのだ。若葉はみんなを誘い、降り積もった雪で遊ぶ事にするが、寒い日に外で遊んだ経験がないためか、熱を出してしまう。(第9話)

両親が海外に転勤する話をしているのを耳にした若葉は、引っ越したくないと自室に引きこもっていた。すると、それを知った直達が学校を休んで若葉の家にやって来る。若葉から事情を聞いたみんなは、若葉だけが日本に残ったらどうかと提案する。それを受けて若葉は直といっしょに母親に直談判するが、そこで若葉の勘違いである事が判明する。(第10話)