オニマダラ

オニマダラ

世界各地に伝わる御伽話をモチーフにした個性的なキャラクター達が、血で血を洗う残虐非道な戦いを繰り広げるバイオレンスなファンタジーバトル漫画。「少年ジャンプ+」2016年42号から2017年17号まで掲載された。

正式名称
オニマダラ
ふりがな
おにまだら
作者
ジャンル
バトル
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

鬼の血を引く青年のは、鬼大陸で仲間と共に鬼の首領を討ち果たす。しかし、その直後に朧達は育ての親である潤葉の攻撃によって全滅させられてしまう。一人死にきれなかった朧が見たのは、鬼の血を根絶するため、自ら命を絶った潤葉の姿だった。彼女の運命に慟哭していた朧は、神を名乗る謎の存在によって聖地に召喚され、自分と同じ並外れた力を持つ超越者同士で、なんでも一つ願いを叶えるのと引き換えに戦う事を強いられてしまう。潤葉の蘇生という願いを掲げて戦いを始めた朧は、人狼の少女、メイリィ・ブランシェルトの打倒には成功するものの、残る超越者の集中攻撃を受け、頭一つだけを残した瀕死の状態になってしまう。朧は神を名乗る半神から、一度死んだ自分が蘇生したのは、潤葉が自分の魂と寿命を分け与えた事が理由であると知らされる。それを聞いて闘志が蘇った朧は、避けられぬ御伽最終戦争のために仲間を集めているという半神に従い、共に旅に出るのだった。手始めに北東の遊園地、ワンダーランド・ドームへと向かった半神と朧は、そこで心を失った超越者、黒類と化した潤葉と遭遇してしまう。

第2巻

心を失った黒類として蘇生した潤葉を助けるため、その方法を見つけ出そうとするワンダーランド・ドーム内にいたから、ドームの最深部にいる黒類、アリスの事を聞き出した朧は、アリスから黒類を人間に戻す情報を得ようとする。一方その頃、聖地に踏み込んでいた謎の青年のDr.ハイドは、半神に殺害された超越者を黒類として復活させ、主のもとへ連れて行こうとする。蘇生後も命令に従おうとしないメイリィ・ブランシェルトを、Dr.ハイドは配下のブビルポポルに倒させようとするが、メイリィはその場からの脱出に成功。扉から地上に出たメイリィは、ワンダーランド・ドームの内部に到達する。そこで黒類である「死海の人魚姫」に殺されそうになったメイリィは、間一髪で朧に助けられる。興味を抱いた「死海の人魚姫」からこれまでにない激しい攻撃を受けた朧は、メイリィ達と共にその場から逃走するのだった。半神から、今の力では到底潤葉を取り戻す事はかなわないと諭された朧は、ヴァラハルにある巨大な水晶のもとで試練に挑む。じぃじばぁばに幻影による、1万日におよぶ地獄の責め苦に耐えた朧は、その心の強さを認められ、鬼斬という超越性を授けられる。

第3巻

外界から帰還した半神の仲間、聖杯騎士アーサーに対し、互角の勝負を展開した。朧の力を認めたアーサーは、半神の命で黒類側の本拠地を攻略する事になった。黒類の本拠地につながる、巨大合成生物の口に一行が入ろうとした瞬間、Dr.ハイド率いる黒類の集団、十剣が現れる。朧達は潤葉をはじめとする強力な十剣の攻撃を受けてしまうが、大きくパワーアップを果たしていた朧やメイリィ・ブランシェルトはこれを一蹴する。しかし、潤葉に挑んでいたアーサーは、その強大さに屈して瀕死の重傷を負ってしまう。アーサーを抱えて一旦その場から逃げ去る朧とメイリィだったが、十剣に囲まれて逃げ場を失う。そんな激戦の現場に、黒類に捕らわれていたアリスから生まれた、神の力を持つ超越者アダムが現れる。無垢な少年のアダムを細切れにして殺害しようとするアーサーだったが、アリスの治癒能力を取り込んでいたアダムは瞬時に蘇生。その手に触れたものを、敵味方を問わず次々と無に帰していく。世界を滅ぼす事を目的とするアダムを倒すため、朧はアダムに決戦に挑むが、潤葉やメイリィもまた、アダムの手で無に帰されてしまう。怒髪天を突いた朧は、すべての力を解放した最強の鬼斬を繰り出すのだった。

登場人物・キャラクター

(おぼろ)

鬼の血を引く少年。非常に腕っぷしが強く、とてつもないタフさを誇る。並外れた力を持つ超越者と呼ばれる存在で、子供の頃から人々に恐れられ、人里離れた山中で孤独に暮らしていた。鬼を倒して食らっていたところを、潤葉に拾われ、人間として育てられた過去を持つ。成長後は仲間を率いて鬼を駆逐し、鬼大陸にいる首領までも撃破したが、その直後に鬼の血を根絶する事を真の目的としていた潤葉に攻撃され、瀕死の重傷を負ってしまう。そのあとは半神に召喚されてほかの超越者と戦い、その心の強さと力を認められて、来るべき御伽最終戦争に参戦する仲間を集うための旅に出る事になった。心を失って黒類になり果ててしまった潤葉の救済に全力を注いでおり、彼女のためならどのような苦難にも屈しない、鋼のように強く折れない意思の持ち主。超越者としての試練を克服したあとは、鬼斬という強大な超越性を獲得していた。周囲からは「桃太郎」というあだ名で呼ばれていたが、朧本人はそれをダサいと思っており、非常に嫌がっていた。不死身ではないが、もともとタフで治癒能力が高く、首一つだけの状態になっても生きていられるほどの、驚異的な生存能力を誇る。潤葉に攻撃された時に一度死んでいるが、潤葉が自身の魂と寿命を分け与えた事で蘇生した。

メイリィ・ブランシェルト

頭に獣の耳が生えた、人狼の少女。凄まじいまでの戦闘力を誇る超越者で、目にも留まらぬスピードで移動できる。狼と人間が争う大陸で生まれ、小さい頃から狼退治をしていたが、祖母と弟を狼の報復によって惨殺されてしまった過去を持つ。それ以来、倒した狼の血肉を食らい続けたため、いつしか狼の力をその身に宿した人狼となってしまう。返り血で赤く染まった頭巾をかぶって狼を退治していた事から、「狼狩りの赤ずきん」と呼ばれていた。人狼となってからは狼の習性が身についてしまっており、舌で舐めて消毒を行ったり、自分が強者と認めた者には極端に従順になってしまう。そのため、半神が行った超越者同士の聖戦で朧に敗れたあとは、彼の事を慕うようになる。半神の手で一度殺害されてしまうが、Dr.ハイドの新薬で黒類として蘇生する。それでも朧への思いが失われる事はなく、以後は朧に付き従うようになる。

半神 (わるきゅりあ)

自らを神と称していた、半分が神の存在。全裸の女性のような体つきをしているが、瞳には黒目がなく、性別は不詳。世界を崩壊に導く御伽最終戦争が起こる事を予見しており、それに備えて戦力となる人材を探し続けている。並外れた力を持つ超越者同士を召喚して戦わせ、御伽最終戦争に参加する資格と素質のある者を見つけ出そうとしていた。その過程で朧の折れない心の強さを認め、仲間を見つけ出す旅に同行させる。口調は尊大で、弱者に対しては容赦ない性格をしている。見上げるような巨大な姿から、手のひらサイズまで、体の大きさを自由自在に変えられる。

潤葉 (うるは)

朗らかな性格をした美しい女性。剣の達人で、孤児だった朧を拾って剣術を叩き込み、立派な戦士へと育て上げた。朧からは家族のような存在として慕われている。鬼の血族をすべて滅ぼす事を目的としているが、自分と朧に鬼の血が流れている事を知っており、鬼を殲滅した暁には自分達が忌み嫌われる存在になる事を予見していた。そのため、朧が鬼大陸の首領を倒したタイミングで朧を仲間ごと始末し、そのあとに自らも命を絶ってしまう。息を引き取る直前に生きたいと願ってしまった事で、心を失った黒類と化してしまい、Dr.ハイドの野望に利用されてしまう。所持していた輪廻叢雲で自らの命を絶った事で、魂と寿命を朧とその仲間に分け与えており、一度は殺した朧を蘇生させている。

Dr.ハイド (どくたーはいど)

若きマッドサイエンティストの男性。自らが作った新薬を超越者に投じて黒類を作り出している。冷酷非情な性格をしている。聖戦で朧に敗れたメイリィ・ブランシェルトをはじめとする超越者に新薬を投与して、黒類として蘇生させている。合成生物と呼ばれる強力な人工生命体を作るのも得意としていた。のちに選りすぐりの黒類を10人集め、十剣として使役していた。世界を滅ぼす事を真の目的としており、そのために神の超越性を持つ原初の超越者であるアダムを、捕らえたアリスの胎内で育て、現世に蘇らせようとしていた。

アデル

仮面をかぶり、タコのような複数の脚を持っている黒類の女性。大昔に活躍した伝説の賞金首で「死海の人魚姫」の異名を持つ。泡になって死んだとされていたが、黒類となって蘇生した。対象を腐食させる超越性を駆使した技を繰り出す。仮面を外した姿はグラマラスな美女だが、接吻した相手は必ず全身が腐敗して死んでしまう。吸着性の高い肌をしており、どんな攻撃であってもショックを吸収してしまう。独占欲と支配欲が非常に強い。ワンダーランド・ドームで戦った朧の強さを気に入り、邪魔なメイリィ・ブランシェルトを殺害して朧を自分のものにしようとしていた。

アーサー

呪われた漆黒の鎧を着込んだ剣士の超越者。黒髪のおかっぱ頭が特徴の男性。キャメロット帝国の王子にして、世界に八人しかいない、最強と認められた聖杯騎士の一人。半神に心酔しており、半神の命令ならどんなものでも従う忠実な配下。所持する魔剣「闇衣」は、それで受けた傷口が永遠に回復しないという呪われた武器。当初は朧達の事を仲間として認めていなかったが、手合わせしてからその力を認めるようになる。円卓の騎士に裏切られた過去を持ち、今なお友情を嫌悪し、一人の友人も作らないでいる。

ヴァビルニヒリル

人間と争いを続けている狼の首領。性別はオス。目が複数あるのが特徴。長年にわたり人間の血肉を食らい続けていた事から知能が大きく向上しており、配下を率いて人間の国に攻め込んだ時は、抜群の指揮能力と戦闘力で人間の軍隊を圧倒していた。「人間牧場」と呼ばれる、人間を家畜化した牧場を作り、食料を確保している。人間の燻製が好物。狡猾かつ残虐な性格をした強者だったが、メイリィ・ブランシェルトによって全身を一刀両断される。

孫 悟空 (そん ごくう)

頭に「緊箍児(きんこじ)」と呼ばれる輪っかをつけている超越者。性別は男性。小さな雲に乗って宙に浮いており、「仏殺しの孫悟空」の異名を持つ。半神が開催した聖戦に召喚され、ほかの超越者と共に朧を敗北寸前まで追い詰めるが、己の欲望のために他者の命を奪う愚物とされ、半神に殺されてしまう。のちにDr.ハイドの新薬を投与され、黒類として現世に復活を果たす。

シンデレラ

美脚を持つスレンダーな超越者。性別は女性。「滅脚のシンデレラ」の異名を持つ。身の回りに、自分と釣り合わない、ろくでもない男しかいない事を悲観して憂鬱になっており、中の下の容姿になりたいと願っている。美脚で対象を踏みつけて痛めつけるのが得意。半神が開催した聖戦に召喚され、ほかの超越者と共に朧を敗北寸前まで追い詰めるが、己の欲望のために他者の命を奪う愚物とされ、半神に殺されてしまう。のちにDr.ハイドの新薬を投与され、黒類として現世に復活を果たす。

ピノッキオ

仮面をかぶり、丸い本体から複数の機械の手が突き出している奇怪な姿をした超越者。「首狩り人形ピノッキオ」の異名を持つ。暴走モードでは全身から黒いオーラを発した姿になる。半神が開催した聖戦に召喚され、ほかの超越者と共に朧を敗北寸前まで追い詰めるも、己の欲望のために他者の命を奪う愚物とされ、半神に殺されてしまう。のちにDr.ハイドの新薬を投与され、黒類として現世に復活を果たす。

アリババ

全身を包帯でぐるぐる巻きにしている超越者。「人食いアリババ」の異名を持つ。人肉がなによりも大好物で、鋭い歯でつねに血肉を食らっている。半神が開催した聖戦に召喚され、ほかの超越者と共に朧を敗北寸前まで追い詰めるが、己の欲望のために他者の命を奪う愚物とされ、半神に殺されてしまう。のちにDr.ハイドの新薬を投与され、黒類として現世に復活を果たす。

ヘンゼル

鋭い目つきをした少年。幼い見た目とは裏腹に強大な力を持つ超越者で、妹のグレーテルと共に「殺し屋兄妹」と呼ばれている。グレーテルとは一心同体の存在で、いつもいっしょに行動している。ピエロを見て大喜びするなど、子供らしい一面も持っているが、悪意はなく、他者を弄んで殺害しようとするなど、非常に性質が悪い性格をしている。グレーテルと比べると生真面目で慎重なタイプ。強者に対しては戦わずに逃げるというルールをグレーテルと共有しており、無理な戦いはしない。

グレーテル

冷たい目つきをした少女。幼い見た目とは裏腹に強大な力を持つ超越者で、兄のヘンゼルと共に「殺し屋兄妹」と呼ばれている。ヘンゼルとは一心同体の存在で、いつもいっしょに行動している。ピエロを見て大喜びするなど、子供らしい一面も持っているが、悪意はなく、他者を弄んで殺害しようとするなど、非常に性質が悪い性格をしている。ヘンゼルと比べるとかなり楽天家。強者に対しては戦わずに逃げるというルールをグレーテルと共有しており、無理な戦いはしない。

アリス

金髪の美少女。世界ロリっ子総選挙でぶっちぎりの1位のロリ界のプリンセス。ワンダーランド・ドームの深層に捕らわれており、腹を裂かれ、強引にアダムを孕ませられている。高い治癒能力を持ち、あらゆるケガを瞬時に回復させるが、黒類となってしまった自身を呪っており、死にたいと願っている。ワンダーランド・ドームの入り口付近で徘徊していた猫は、友人であるアリスの意を汲み、強者を深層まで突破させてアリスの命を絶とうとしていた。のちに産み落としたアダムに触れられ、無に帰される。

ブビルポポル

球体に手足が生えた合成生物。Dr.ハイドによって作り出された。3体の兄弟が縦に重なった状態で活動している。球体の内部にはブタの顔が隠されており、狼を心から憎んでいる。ハイドに付き従い、黒類を作り出す活動を支えていた。Dr.ハイドが半神が主催した聖戦で命を落とした超越者を新薬で蘇生させていた際に、人狼のメイリィ・ブランシェルトを見て、強烈な殺意に取りつかれてしまう。

胴体がらせん状になっている巨大な獣。性別はオス。ワンダーランド・ドームの入り口付近を徘徊していた。ワンダーランド・ドームの深層に捕らわれているアリスの友人で、黒類となって死にたがっているアリスの願いを叶えるため、ドームの入り口付近でアリスを上回る強さを持つ強者をずっと探し続けている。

じぃじ

朧の祖父。優しそうな好々爺。すでに故人。ヴァルハラで超越性に目覚めるための試練に挑んだ朧の前に姿を現した。この時に現れたのは声も容姿もそっくりな偽物で、ばぁばと共に朧を1万日にわたって肉体的にも精神的にも痛めつける。それでも自分達を殺さなかった朧の心の強さを認め、鬼斬の超越性を授けて消滅した。

ばぁば

朧の祖母。優しそうな老婆。すでに故人。ヴァルハラで超越性に目覚めるための試練に挑んだ朧の前に姿を現した。この時に現れたのは声も容姿もそっくりな偽物で、じぃじと共に朧を1万日にわたって肉体的にも精神的にも痛めつける。それでも自分達を殺さなかった朧の心の強さを認め、鬼斬の超越性を授けて消滅した。

アダム

神の超越性を持つ、超越者の少年。イヴの兄で、その手で触れただけで、対象をこの世から消し去る事ができる。そのあまりにも異次元な能力により人々から悪魔と恐れられ、殺害されそうになった。死の淵で世界を滅ぼす事を決意し、根本的に考え方の異なるイヴと対立する。そのため、イヴを嫌悪しており、仲間を集めて彼女に対抗しようとしている。アリスの胎内から再び現世に生まれ出で、ほかの超越者を次々と無に帰していた。触れた超越者の能力をアダム自身に取り込む事ができる。

イヴ

神の超越性を持つ、超越者の少女。アダムの妹で、兄とは反対に触れたものを著しく活性化させる能力の持ち主。その優れた力が人々から恐れられ、悪魔呼ばわりされて殺害されそうになった。死の淵で世界を豊かにする事を誓い、考え方が異なるアダムと対立する。アダムを嫌悪しており、仲間を集めて彼に対抗しようとしている。現世での行方は不明。

集団・組織

十剣 (じゅうけん)

Dr.ハイドが集めた選りすぐりの黒類。構成メンバーは潤葉、アデル、孫悟空、シンデレラ、ピノッキオ、アリババ、JACK、アラジン、ハーメルンに、Dr.ハイド自身を加えた10人。表向きは神の超越性を持つ超越者、アダムの配下だったが、本当はアダムにそれぞれの能力を取り込ませるためのエサに過ぎなかった。

場所

ワンダーランド・ドーム

キューブ状の物体が積みあがった異様な見た目をした巨大アミューズメントパーク。北東の地に存在する。入場は無料で、ゴールまでたどり着けばアリスと結婚できるという特典が付く。ただし、途中の棄権は決して許されず、道中で受けた被害もすべて自己責任となる。

その他キーワード

輪廻叢雲 (りんねむらくも)

潤葉が所持していた日本刀。これで自身の命を絶つ事により、魂の寿命を特定の者に分け与え、死者であっても蘇生する事ができる。朧とその仲間を殲滅した潤葉は、輪廻叢雲で自ら腹を貫き、朧と仲間を蘇生させていた。

超越者 (ちょうえつしゃ)

人間を遥かに超えた力を持つ者を指した言葉。それぞれが高い戦闘力や驚異的なスピードなど、桁外れの能力を発揮する。英雄と称えられる事もあるが、その並外れた力ゆえに人々から恐怖され、疎外される事も多いため、孤独感に苛まれている者も多い。

黒類 (くろる)

漆黒の邪悪なオーラを発している凶悪な化け物。希望をなくし、絶望に飲まれて心に光を失った超越者が黒類と化してしまう。黒類となった者は精神が破壊衝動に支配され、力や能力が大幅に増強される。Dr.ハイドは自ら作った新薬を投与し、戦いで死んだ超越者を黒類へと変えていた。

御伽最終戦争 (おとぎまきあ)

世界を巻き込んだ最終戦争の事。神の超越性を持つアダムとイヴの対立がきっかけとなって、必ず起こると予見されている。イヴ側についた半神は来るべきこの決戦に打ち勝つため、強さと精神性の両面に秀でた人材を集めていた。

聖杯騎士

SS級戦士の証となる称号。最強の騎士に贈られる。世界に八人しかいないとされており、半神に従うアーサーがこの称号を得ていた。このクラスの戦士は、例え黒類を相手にしても、一歩も引かないほどの高い戦闘力を保持している。

超越性 (ちょうえつせい)

超越者が秘めている潜在能力を指した言葉。超越者個々にさまざまな超越性が存在し、発現した者は、すべてを吹き飛ばす強力な熱線を撃ったり、対象を腐食させる液体を射出する事ができるようになるなど、妖術じみた能力を扱えるようになる。

鬼斬 (おにきり)

この世のどんなものでも断ち斬れるという朧の超越性。ヴァルハラでの試練を耐え切り、鬼の玩具として鍛えられし者「桃太郎」として認められた朧が、じぃじとばぁばから授かった。「桃太郎」が受け取る「八國刀」を使う事で、さらに強力な力を発揮する。

SHARE
EC
Amazon
logo