概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
小尾 (おび)
大洋電機に勤務するサラリーマンの男性。明るい色の髪をゆるく七三分けにしており、冗談好きでノリのいいところがある。「小さな頃から星が好きで、仕事の合間を縫ってプラネタリウムに通い詰め、そこで那由他一男と知り合った。当初は星に播種(はしゅ)して生命と文明を育てているという那由他の話を面白半分に聞いていたが、那由他が何げなく語っていたことが現実に起き始めたことを機に、彼の話を真剣にとらえるようになっていく。そして、知的生命体の社会的精神性と文明の発達スピードがあまりにかけ離れてしまうと、最悪の場合は星そのものを滅ぼして、なかったことにするという那由他の言葉を聞き、深刻な危機感を抱くようになる。
那由他 一男 (なゆた かずお)
コスモ種まき株式会社に勤務する男性。髪を綺麗に七三に分け、大きな丸眼鏡をかけて小太りな体型をしている。つねににこやかな笑みを絶やさず、穏やかな口調で話す。星に播種(はしゅ)して生命と文明を芽生えさせ、その発展を見守る仕事をしており、地球に生命が誕生したのも、実はコスモ種まき株式会社の業務の一環である。那由他一男自身は、地球の担当者としては3代目にあたる。また職業柄、星のことや地球の文明に関して非常に詳しい。プラネタリウムで星好きの小尾と知り合って意気投合し、仕事の内容に関しても、彼には包み隠さずすべて正直に教えている。知的生命体の社会的精神性と文明の発達スピードがあまりにもかけ離れることを危険視しており、そのような場合は基本的に自然と文明が崩壊することが多いが、崩壊を免れた際には、危険と判断すれば、その文明の芽は自分たちで摘むのだと小尾に語っている。