係長島耕作

係長島耕作

80年代にさしかかり好景気に沸く時代を背景に、大手電機メーカー初芝電器産業で係長となった島耕作の活躍を描く。「島耕作」シリーズの1つで、シリーズ第1弾『課長島耕作』の前日譚となっている。「イブニング」2010年7号から2013年21号まで連載された。

正式名称
係長島耕作
作者
ジャンル
サラリーマン
レーベル
イブニングKC(講談社)
巻数
全4巻
関連商品
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概要・あらすじ

大手電機メーカー初芝電器産業の販売助成部制作課の係長となった島耕作は、労組に属する立場ながら中間管理職となり、上司との軋轢に耐えつつも着実に仕事をこなし成長していく。一方で人の人生を左右する管理職という立場に、責任の重さを痛感していた。マイホームを手に入れたものの、娘の島奈美との休日の約束はほぼキャンセルという忙しさのなか、次第に妻の島玲子からもつらくあたられるようになり、島は家族という繋がりの難しさを日に日に感じていくようになる。

登場人物・キャラクター

主人公

初芝電器産業販売助成部制作課の係長に30代半ばで昇進。中間管理職として上司と部下の人間関係に揉まれ、社内の派閥抗争を目の当たりにする。自分の信じた仕事の進め方で成功を収めるが、上層部の評価は低く、課長... 関連ページ:島 耕作

島 怜子

島耕作の妻。土日も家にいない島に対して、たまには子供である島奈美と遊んで欲しいと不満を募らせ、徐々につらくあたるようになる。島の両親の勧めもあり、半ば強引に埼玉県に一戸建の購入を決断する。引っ越して間もなく、近所に住む電報堂の奥本と親しく会話する仲になる。

島 奈美

島耕作と島怜子の一人娘。ネズミーランドに行く約束を島にすっぽかされてすねるが、それでも島へのお土産を忘れずに買ってくるなど、父親のことを非常に慕っている。オルガンの発表会では父である島が来ていないことが気になりミスタッチを連発してしまう。

遠馬 大

初芝電器産業で販売助成部制作課の課長。社内検診で膵臓癌が判明し、本人には知らされないまま入院することになる。元気なうちに会っておきたいと、島耕作の仲立ちで付き合っているホステスの川添千世との病院での密会を企てる。

川添 千世

新橋の「ひとみ」というバーのホステスで、遠馬大とは本気に付き合っていない。病院での密会で、遠馬の最期に一緒にいたことが遠馬の妻にばれ、呼び出されることになる。

初芝電器産業の神戸営業所で販売促進部長を務め、遠馬大の後任として販売促進部制作課課長となる。取締役に昇進することが決まった水野忠司の腰巾着。何でも会社の領収書で落とそうとするため、女子社員に「セコイ」... 関連ページ:

元暴走族のレディースで、家族に厄介払いされる形で初芝電器産業に務める庭と結婚した。家庭では貞淑な妻を演じているが実は暇を持て余し、庭の部下や上司と関係を持ち島耕作にもモーションをかける。庭の上司の水野... 関連ページ:庭の妻

志づ菊

お座敷で踊りの伴奏をする熟女の芸妓で、大酒飲み。祇園のバーの敷居の高さに躊躇していた島耕作を店に誘い意気投合する。帰り道、初芝電器産業の吉原初太郎会長らと一本道で出くわしてしまい、島に身を隠す手段としてキスをされてその気になるが、泥酔して寝てしまう。

吉原 初太郎

初芝電器産業会長。「経営の神様」と呼ばれる日本経済界の正真正銘のカリスマ。自分の一言に、出世を狙う役員や社員が過剰に反応するため、自分の本意ではないところに労力が使われていることを憂えている。

初芝電器産業販売助成部部長。出世に貪欲で、取締役に昇進することが決定している。点数稼ぎのため、吉原初太郎会長の言葉を曲解して作業の指示を出し、吉原より叱責される。吉原が知る原因を作った島耕作にメンツを... 関連ページ:宇佐美 欣三

福田 敬三

宇佐美欣三の派閥に属し、宇佐美の昇進に伴って販売助成部部長に引き上げられる。大阪弁をしゃべる。何よりも仕事を優先するのが当たり前という考えの持ち主で、家族サービスで有給休暇を取ろうとした島耕作を激しく叱責する。

水野 忠司

初芝電器産業の取締役に昇進することになったやり手で、神戸営業所では庭の上司だった。その後、ヨーロッパ初芝電器産業の社長を務め絶大なキャリアを作る。一時、庭の妻と関係していたこともあり、庭が神戸営業所で販売促進部の部長に就いたのも彼の力によるもの。社長の座を狙っている。

奥本

大手広告代理店、電報堂の社員で初芝電器産業と取引している。島耕作の新居の近くの団地に引っ越してきて、スーパーマーケットで島怜子と出会い、家に遊びにくる仲になる。島の同期の昇進などを嗅ぎ付けては、怜子に報告する。

初芝電器産業の商務部課長。島耕作が自社の大型テレビを購入申請する際、購入枠を自分にまわしてほしいと持ちかける。これが発端となり、量販店が初芝電器産業の製品を仕入れ原価を割る価格で販売したことが発覚して... 関連ページ:風間

(株)東宣制作の部長。初芝電器産業のクリスマスツリーのデコレーションを担当した。宇佐美欣三が装飾のやり直し命令を出し、撤収を余儀なくされた際には、代金はいらないと突っぱねるなど、一本気な職人肌。初芝電... 関連ページ:寝屋川 保

初芝電器産業販売助成部制作課に配属された新入社員。父は貿易商、母は呉服店経営の帰国子女。副社長の苫米地に一目惚れされるほどの美人だが、気が強く、あきれるほどマイペース。また、自分の立て替え払いの領収書... 関連ページ:田代 友紀

初芝電器産業販売助成部販売店課の係長。鹿児島営業所に営業部次長として赴任することになった35歳の独身男性。プレイボーイとして名を馳せるが社内恋愛はしない主義。島耕作と一緒にナンパした女性の1人と短期間... 関連ページ:中園 健次

樫村 健三

島耕作の同期で飲み友達。初芝電器産業の国際本部に所属している。島より先に課長に昇進し、自分の中では58才で社長になるというビジョンを持っている。ソラー電機とのビデオデッキ戦争に勝つため、初芝電器産業の採用するVHS方式に、アダルトビデオを使った裏のセールスプロモーションを行うアイディアを思いつく。

水口 治雄

初芝電器産業販売助成部野外広告課の課長で37歳。小銭を借りて返さない、勘定の時に酔いつぶれた振りをするなど、狡猾な面がある。ニューヨークのハツシバアメリカへ赴任することが決まるが、それを隠し、今後の仕事をちらつかせて野外広告に起用した大杉ゆかに、酒の接待をさせようとする。

ケイオー企画所属で、眼ヂカラが魅力のタレント。初芝電器産業の野外広告にモデルとして採用された際、水口治雄課長に酒の接待を強要されるが島耕作に助けられる。新製品のラジカセの広告ではスキンヘッドでのヌード... 関連ページ:大杉 ゆか

初芝電器産業勤務の48歳の男性。島耕作が課長に昇進したあとのポストが空いたため、販売助成部制作課の主任として配属される。国立大学出身だが、どこの部署からも受け入れを嫌がられている。独身で、母一人子一人... 関連ページ:徳山 実郎

集団・組織

初芝電器産業

日本有数の大手電機メーカー。会長は吉原初太郎、社長は木野穣。島耕作は販売助成部制作課に所属している。店会長総会は全国のハツシバショップの店会長が集まる営業本部最大の行事で全国から800人が集まる。ソラ... 関連ページ:初芝電器産業

関連

島耕作シリーズ

大手電機メーカー初芝電器産業に務める島耕作が課長から社長へと昇進して活躍する約30年間を描いた弘兼憲史の代表的シリーズ作品。初期はサラリーマンの悲哀、オフィスラブを中心にした物語だったが、出世するにつ... 関連ページ:島耕作シリーズ

書誌情報

係長 島耕作 全4巻 講談社〈イブニングKC〉 完結

第1巻

(2011年3月23日発行、 978-4063523591)

第2巻

(2012年4月23日発行、 978-4063524123)

第3巻

(2013年4月23日発行、 978-4063524598)

第4巻

(2014年1月23日発行、 978-4063524963)

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