概要・あらすじ
出版社を退職して花屋を始めた桃田と、元同僚の赤井とはお互い意識しつつも進展しない。しかし桃田の店に、赤井の元彼女白雪ユミやその兄が顔を出すようになってから恋の思惑が入り乱れてスリリングな人間関係が展開する。
登場人物・キャラクター
桃田 (ももた)
前髪を揃えたロングヘアの20代の女性。出版社で旅行雑誌の編集者をしていたが、退職して花屋ブーケ・ア・ラ・カルトを開店する。家族は父、母、弟・つよし。母は共にブーケ・ア・ラ・カルトの店に立つ。赤井とは出版社に同期で入社した間柄で、花屋を開いてからアマリリスを贈った。
赤井 (あかい)
長めの髪の若い男性。出版社で旅行雑誌の編集者をしている。桃田とは同期入社。いままで付き合った女性はほとんどが年上でいつの間にか終わっている。「熱しやすく冷めやすい」性格と自己評価している。重度の花粉症で、花粉の季節には極度に周囲への関心が低下する。
白雪 ユミ (しらゆき ゆみ)
24歳の女性。父親は会社を経営し豪邸に住み、兄と弟がいる。赤井と付き合っていたが、自分の誕生日をきれいさっぱり忘れられたのをきっかけに分かれる。赤井が今まで付き合った女性の中では唯一の年下。別の男性と婚約して、桃田にブーケの制作を依頼する。
小玉 幸子 (こだま さちこ)
ウェーブをかけたロングヘアの女性。出版社で旅行雑誌の編集者をしており、桃田、赤井の先輩社員。バツイチで、小学校4年生の小玉鈴という娘がいる。自分の仕事が忙しいと娘の迎えやお守を赤井させている。大人の女性だが図々しい面もあり、都合が悪くなると何も言わずに逃走する癖がある。
小玉 鈴 (こだま すず)
三つ編みに眼鏡で小柄な小学校4年生の女の子。小玉鈴の娘。大人しくて控え目だが、親しくなると大人から聞いたことを何でも話すため、母の小玉鈴から釘を刺されることもある。自分のお守をしてくれる母の同僚赤井を慕っている。
太一 (たいち)
黒髪の若い男性。出版社の編集者で、桃田や赤井の後輩社員。彼女はおらず、先輩の赤井と一人者同士で助け合う仲だが、男二人で旅行に行くなど少々度が過ぎた付き合いをしている。酔うと必ずアニメの話を始める。
リカコ
ショートヘアの女性。桃田の友人で、お金持ちのお嬢さん。婚約しており、結婚式のブーケを花屋を開店したばかりの桃田に依頼した。桃田を気遣いつつも言いたいことを言う。
白雪ユミの兄 (しらゆきゆみのあに)
長めの髪の若い男性。赤井の元彼女白雪ユミの兄。桃田の花屋ブーケ・ア・ラ・カルトの近くに美ヶ原桜子と花図鑑という花屋をオープンさせる。ホラーマニアで、桃田とは話が合う。以前はフラワーアレンジメントの講師をしていた。
赤井 亜矢子 (あかい あやこ)
背が高くひっつめ髪に眼鏡の真面目そうな女性。赤井の義母で現役の高校教師。赤井を受け持ったこともあり、赤井を「赤井くん」と呼ぶ。
桃田の母 (ももたのはは)
48歳。娘の桃田が開店した花屋ブーケ・ア・ラ・カルトで共に働く。桃田になかなか彼ができなかったり、店に妙な男が出入りするようになったりと気苦労が絶えない。
美ヶ原 桜子 (うつくしがはら さくらこ)
白雪ユミの兄とともに花屋花図鑑を共同経営する。白雪ユミの兄や千代麿とは高校時代からの友人。赤井はなぜか彼女がまぶしくて直視できない。性格は負けず嫌い。美貌の持ち主で、彼女のお蔭で花図鑑の男性スタッフはあっという間に集まった。
千代麿 (ちよまろ)
七三分けで四頭身の男性。美ヶ原桜子と白雪ユミの兄の高校時代からの友人で金持ちのボンボン。昔から知っている白雪ユミの兄と白雪ユミを気遣う。
京極 麗華 (きょうごく れいか)
登場時は女子大生で、三つ編み姿が多い。桃田が経営する花屋ブーケ・ア・ラ・カルトのアルバイト。アルバイトなのに桃田の都合でたびたび店に一人だけにされるが、真面目に仕事に励む。
黒川 (くろかわ)
白雪ユミの婚約者で物静かな男性。大学時代はホラー映画研究会に所属し、会長をつとめた。映画館で赤井と知り合いになり、「クロちゃん」と呼ばれるようになる。