イティハーサ

イティハーサ

善神と悪神の戦いに巻き込まれた透祜が、深く傷つき愛する人と引き離される過酷な運命を受け入れながら、「人とは何か」という人類永遠の命題の答えを求める姿を描いた作品。そのテーマ性と練り込まれた重厚な設定はファンタジーというよりもSFに近く、連載当初から作者・水樹和佳子自身も「SF」と冠することを強く希望した。水樹和佳子が、漫画家人生の約半分にあたる13年間を費やして完結させた大作であり、代表作。第31回星雲賞コミック部門受賞、第4回手塚治虫文化賞最終選考作品。

正式名称
イティハーサ
作者
ジャンル
古代文明
関連商品
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概要

古代日本では、目に見えぬ神々が信仰されていた。しかし偉大な二つの大陸が塵と消え、大洪水が世界を襲った後、外國から目に見える神々が渡来する。目に見える神々のうち争いを好む威神は、目に見えぬ神々を信仰する村を襲って子どもを連れ去り、自らの信徒にして戦闘集団を形成。一方、平和を愛する亞神は、病や怪我を治したり威神を倒したりすることで人々の信仰を集め、威神と対立する集団を作っていた。

目に見えぬ神々を信仰する村で暮らす鷹野青比古は、目に見えぬ神々から授かった知恵のひとつ・真言告の修行中、川に流された赤ん坊を拾う。真言告の力で一命を取り留めた赤ん坊は透祜と名付けられ、鷹野の妹として育てられることになった。

しかし透祜が7歳になった時、村が威神・銀角神 鬼幽の一派に襲われ、全滅してしまう。村を離れていて無事だった青比古鷹野透祜の3人は、まだ息のあった老巫女から、目に見えぬ神々から賜ったという御神宝を守り、目に見えぬ神々の知恵をよく学び伝えるように託される。

ところが皮肉にも3人は、目に見えぬ神々の知恵を持つが故に、亞神威神の争いに巻き込まれていくことになるのだった。

登場人物・キャラクター

主人公

赤ん坊の時に川に流され死に瀕していた所を鷹野に拾われ、妹として育てられた7歳の女の子。透祜という名前は、村の巫女のひらめき・神来によってつけられた。目に見えぬ神々から授かった知恵のひとつ・真言告を唱え... 関連ページ:透祜

目に見えぬ神々を信仰する村で暮らす15歳の少年。両親を早くに亡くしたため、幼い頃から独りで暮らしていた。兄のように慕っている青比古から真言告の修行を受けていた時に、川岸に流れ着いた赤ん坊透祜を拾い、自... 関連ページ:鷹野

鷹野と共に目に見えぬ神々を信仰する村で暮らしていた、24歳の青年。亞神と見まごうばかりの美しい顔と、透き通るような声を持つ覡(げき)(男性のみこ)で、目に見えぬ神々の知恵のひとつ・真言告を使いこなす力... 関連ページ:青比古

『イティハーサ』の登場人物で、亞神・正法神 律尊の信徒である17〜8歳ぐらいの女性。腕っ節が強くて男気のある性格な上、顔に傷があることから美男子と間違われることが多い。律尊の信徒は、威神を追って旅をし... 関連ページ:

亞神・正法神 律尊の信徒のひとりで、好戦的な性格の男性。10年前は那智と名乗り、威神・銀角神 鬼幽の信徒でも一、二を争う強い戦士だった。その後鬼幽の元を逃げ出して彷徨っていた際、桂たち律尊の信徒と出会... 関連ページ:一郎太

威神・銀角神 鬼幽の信徒のひとりで、生き別れになった透祜の双子の姉妹。母親が巫女だったため、幼い頃から巫女になる教育を受けて育つ。しかし住んでいた村が威神に襲われ、誘拐されて鬼幽の信徒となっていた。自... 関連ページ:无祜

『イティハーサ』に登場する目に見える神々のひとりで、争いを好む威神。他の威神たちを束ね、亞神と対抗する勢力を形成しており、銀角神 鬼幽自身も首魁のひとりとなっている。目に見えぬ神々の知恵を得るために、... 関連ページ:銀角神 鬼幽

『イティハーサ』に登場する目に見える神々のひとりで、平和を好む亞神。目に見えぬ神々の知恵を得るために、各地の村を襲っている威神・銀角神 鬼幽の一派を追って、信徒たちを率いて旅をしている。多くの亞神が人... 関連ページ:正法神 律尊

夜彲王

目に見えぬ神々の意図により目覚め、龍に似た姿をした空を飛ぶ大蛇・ミズチに乗って、日本だけでなく、外國と呼ばれる世界各地の目に見える神々を滅している、謎の人物。神のみが持つ真の名前・神名を持つ唯一の人であり、すべての神々の神名を知っている。目に見えぬ神々の命令により、特別な力を持つ人間を捜している。

集団・組織

亞神

『イティハーサ』に登場する目に見える神々の一派で、平和を愛し人々と共に生きる善神。偉大な二つの大陸が塵と消えた大洪水を境に日本から去って行った、目に見えぬ神々と入れ替わるような形で外國から日本に渡来し... 関連ページ:亞神

威神

『イティハーサ』に登場する目に見える神々の一派で、争いと破壊を好む悪神。偉大な二つの大陸が塵と消えた大洪水を境に日本から去って行った、目に見えぬ神々と入れ替わるような形で外國から日本に渡来し、各地で争... 関連ページ:威神

目に見えぬ神々

『イティハーサ』に登場する神々の一種で、約一万二千年前の古代日本で広く信じられていた存在。伝承によると、まだ世界が寒く、日本が、北は氷で、南は島々で大陸に繋がっていた頃、目に見えぬ神々は鳥の形をした浮... 関連ページ:目に見えぬ神々

その他キーワード

御神宝

『イティハーサ』に登場する目に見えぬ神々が人々に遺した、不思議な力を秘めた宝物。宝は神剣、珠飾り、神鏡の3種が複数存在し、目に見えぬ神々を信仰する村々に守り伝えられていた。透祜、青比古、鷹野たちが暮ら... 関連ページ:御神宝

真言告

『イティハーサ』に登場する、目に見えぬ神々の知恵のひとつ。目に見えぬ神々を信奉する人々の間で、代々口伝によって守り伝えられてきた呪文のようなもので、岩や樹木などの自然の力を借りて病気や怪我を治したり、... 関連ページ:真言告

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