概要・あらすじ
財前孝史は全国屈指の名門中高一貫男子校である道塾学園の中等部トップで合格するが、始業初日に先輩に連れられて学園の地下へと案内される。そこは学園トップの成績の生徒のみで構成される投資部の部室であり、そこで孝史は6人目のメンバーとして勧誘を受ける。
登場人物・キャラクター
財前 孝史 (ざいぜん たかし)
優秀な頭脳を持つ中学1年生の少年。全国屈指の名門校である道塾学園の中等部にトップの成績で入学している。道塾学園には学園トップの成績の生徒のみで構成される投資部が存在し、その部長である神代圭介に麻雀で敗れた悔しさから入部を決意した。小学校ではソフトボールをやっており、学園入学当初は野球部に入ろうと考えていた。 開設した口座のユーザー名を名字の頭文字「Z」に設定した際に、月浜蓮に「インベスターZ」と呼ばれる(インベスターは投資家を意味する)。
神代 圭介 (かみしろ けいすけ)
全国屈指の名門校である道塾学園の高等部に通う高校3年生。常に冷静沈着で鋭い目つきに短髪が特徴的。学園の成績トップ者のみで構成される投資部の主将を務める。始業初日に投資部の部室に連れてこられた財前孝史と麻雀をした後に部への勧誘を行う。確かな投資の実力を持っており、素人である孝史にアドバイスを行ったり指示を出す。
渡辺 信隆 (わたなべ のぶたか)
全国屈指の名門校である道塾学園の高等部に通う高校2年生。パーマのかかった髪型に眼鏡が特徴的。学園の成績トップ者のみで構成される投資部の副主将を務める。小学6年生までは剣道をやっており、中学校入学当初も剣道部に入ろうと考えていた。腕がなまらないようにと投資部の部室内で木刀を振り回している。
富永 大貴 (とみなが だいき)
全国屈指の名門校である道塾学園の高等部に通う高校1年生。学園のトップの成績の者のみで構成される投資部に所属している。投資に関しては理論派であり、素人である財前孝史に投資理論を教える。スポーツとしてボウリングを行っている。
安ヶ平 慎也 (やすがひら しんや)
全国屈指の名門校である道塾学園の中等部に通う中学3年生。学園の成績トップ者のみで構成される投資部に所属している。超がつくほどの綺麗好き。財前孝史にセブン&アイへの株の購入が適切であるかどうかを考えるきっかけを与えた。
月浜 蓮 (つきはま れん)
全国屈指の名門校である道塾学園の中等部に通う中学2年生。細い目に長髪が特徴的。学園の成績トップ者のみで構成される投資部に所属している。始業初日に野球部であると偽って財前孝史を投資部へと連れてくる。孝史に投資の基礎や投資部について教える。毎日5キロのランニングを行っている。
木村 善吉 (きむら ぜんきち)
「ゼンさん」と呼ばれる老人。表向きには用務員のおじさんであるが、全国屈指の名門校である道塾学園の成績トップ者のみで構成される投資部と学園創設者である藤田金七の藤田財団を繋ぐ連絡調整係を50年以上務めている。
藤田 美雪 (ふじた みゆき)
投資に深い関心を持つ中学1年生の少女。日本の女子校では1番の進学実績を誇る桂蔭学院に通っている。全国屈指の名門校である道塾学園を創設した藤田金七の玄孫。9歳から株をやっており、1万ドルを3年間で日本円の2000万にまで増やした。道塾学園で財前孝史に「投資家としては三流」と言われたことから対抗心を燃やし桂蔭学院女子投資部を立ち上げる。 アメリカ人の投資家ウォーレン・バフェットに心酔しており、度々彼の言葉を引用する。
町田 倫子 (まちだ のりこ)
長髪の黒髪が特徴的な中学1年生の少女。日本の女子校では1番の進学実績を誇る桂蔭学院に通っている。藤田美雪に誘われて投資を始め、桂蔭学院女子投資部を久保田さくらと共に結成する。投資を始めた理由は興味本位で、入学のお祝いに親戚から貰った10万円を元手にしている。
久保田 さくら (くぼた さくら)
眼鏡に二つ結びの髪型が特徴的な中学1年生の少女。日本の女子校では1番の進学実績を誇る桂蔭学院に通っている。藤田美雪に誘われて投資を始め、桂蔭学院女子投資部を町田倫子と共に結成する。母子家庭の1人娘で、桂蔭学院の学費を払うために母親はパート3つ掛け持ちしている。そのことを申し訳なく感じており、大学進学への学費を自分で稼ぐために投資を始めた。
藤田家当主 (ふじたけとうしゅ)
白髪に髭を蓄えた老人。車椅子に乗っている。道塾学園創設者藤田金七の孫であり、藤田美雪の祖父。財前孝史が道塾学園の有する現物資産を全て現金化し投資に用いようとした際、「失敗した場合一生藤田家で書生として仕える」こと条件として提示する。財前龍五郎の面影を孝史に重ね、危険視している。
財前 龍五郎 (ざいぜん りゅうごろう)
財前孝史の曽祖父。かつて道塾学園に通い、生徒による投資部を作った男。投資において驚異的な才能を持ち、また数学の天才少年であった。学園卒業後も東京帝国大学の数学科に籍を置きながら金融界のカリスマとなり、やがて日本が太平洋戦争へ突入する引き金をひかせた男とされている。
集団・組織
道塾学園 (どうじゅくがくえん)
『インベスターZ』に登場する学校。北海道札幌市にある全国屈指の名門私立中高一貫男子校。明治中期ごろ、豪商藤田金七が日本の将来を背負って立つ人材を育てるために私財を投じて設立した。開学当初から学費が無料で寮も完備されており、北海道だけでなく内地からも優秀な人材が集まり日本一の進学実績を持つ。表向きには金七が遺した藤田財団の莫大な資金によって学校の必要経費が賄われているとされているが、実際には学園の成績トップ者のみで構成される道塾学園投資部の活動によって経費が捻出されている。
道塾学園投資部 (どうじゅくがくえんとうしぶ)
『インベスターZ』に登場する組織。全国屈指の名門私立中高一貫男子校道塾学園に存在する部活。学園創立者である藤田金七の意志に従い、学園の必要資金を捻出するために明治後期頃に設立された。メンバーは中学入学時成績がトップであった中高各学年の生徒6名で構成される。部室は道塾学園の地下に存在し、活動は部室でパソコンを用いて行われる。 また部室の金庫の中には国宝級の仏像や世界的に有名な絵画や彫刻が現物資産として保管されており、代々先輩達が築いてきた資産の総額は3000億円に達する。
書誌情報
インベスターZ 21巻 講談社〈モーニング KC〉
第1巻
(2013-09-20発行、 978-4063872576)
第2巻
(2013-12-20発行、 978-4063872798)
第3巻
(2014-03-20発行、 978-4063883152)
第4巻
(2014-06-23発行、 978-4063883459)
第5巻
(2014-09-22発行、 978-4063883732)
第6巻
(2014-12-22発行、 978-4063884098)
第7巻
(2015-02-23発行、 978-4063884388)
第8巻
(2015-03-23発行、 978-4063884418)
第9巻
(2015-06-23発行、 978-4063884685)
第10巻
(2015-09-23発行、 978-4063885095)
第11巻
(2015-12-22発行、 978-4063885392)
第12巻
(2016-03-23発行、 978-4063885767)
第13巻
(2016-06-23発行、 978-4063886122)
第14巻
(2016-08-23発行、 978-4063886368)
第15巻
(2016-10-21発行、 978-4063886450)
第16巻
(2017-01-23発行、 978-4063886818)
第17巻
(2017-04-21発行、 978-4063887105)
第18巻
(2017-06-23発行、 978-4063887426)
第19巻
(2017-08-23発行、 978-4065102220)
第20巻
(2017-09-22発行、 978-4065102602)
第21巻
(2017-10-23発行、 978-4065102794)