概要・あらすじ
システムエンジニアの立川鏡子は32歳。婚活を始めたきっかけは同僚の鹿山の婚約だった。立川は地味で、女子力もコミュ力も低く、異性と付き合ったこともない少し風変わりな女性。色気のないスーツにメガネという、会社面接のような格好で婚活に励むが、いつも断られてばかり。同僚の鹿山の結婚披露宴で、独身男性ばかりのテーブルにしてもらった立川だったが、イケメンすぎる彼らは、自分の相手ではないとすぐに諦めてしまう。隣の席の玉ノ井中が普通に話しかけてきて、リア充はコミュ力が高いなと感心する鏡子。玉ノ井の勤め先は鏡子の大好きなゲーム「巡りめく恋結び神社」を作っている会社だった。そのゲームがきっかけで、ご朱印集めを始めて神社に詳しくなった鏡子は、新作ゲームのために玉ノ井の取材に協力することに。婚活を始めてから半年、初めて次のステップに進めそうだと思った相手から、本の購入を勧められた鏡子。喜んでお金を払おうとした時、その喫茶店に偶然いた玉ノ井に「それマルチだから」と止められる。お見合いを断られすぎて冷静な判断ができなくなっている鏡子を心配した玉ノ井は「神社のことを教わる代わりに、あなたの婚活を応援する」と申し出てくれた。こうして心強い相棒ができた鏡子は、神社巡りをするかたわら、自分に似合う服を選んでもらったり、異性と付き合うためのアドバイスをもらうのだった。そんな時、イケメンで高収入、高身長の男性・剣新生からお見合いの申し込みが入る。なにか裏があるのではと疑う玉ノ井だが、剣との交際は順調に進んでいった。剣は少しドライな男性だったが、こんな好条件の人を断る理由は鏡子にはなかった。玉ノ井のことが好きになり始めていた鏡子だったが、自分の本当の気持ちに蓋をして、気づかないふりをしてしまう。
登場人物・キャラクター
立川 鏡子 (たちかわ きょうこ)
32歳で独身のシステムエンジニアの女性。いままで男性とつきあったことがない、メガネをかけた地味な女性。黒髪ストレートで、肩までの長い髪を後ろで一つにまとめ、アゴまでの長さの前髪は真ん中で分けている。女子力もコミュ力も低くて勉強ばかりしていた理系女子。結婚相談所に申し込み、婚活を始めるが、面接のようなスーツでお見合いに行っていた。ご朱印集めが趣味で、神社に詳しい。性格は控え目で素直。ウェディングドレスを着ることが子供の頃からの夢。
玉ノ井 中 (たまのい あたる)
29歳の男性。街を歩くと女性がざわつくほどのイケメン。コミュニケーション能力も高い。以前はシステムエンジニアだったが、いまはプランナーとしてゲームを作っている。「巡りめく恋結び神社」の新作を考えており、神社仏閣に詳しい立川鏡子に取材を申し込む。悪い男に騙(だま)されそうな鏡子を心配し、婚活のバックアップをする。鏡子のことはタイプではなかったが、世話を焼くうちに惹かれ始めていく。
剣 新生 (つるぎ しんせい)
立川鏡子のお見合い相手の男性。30歳で年収700万、身長174センチのハイスペックなイケメン。結婚相談所でも人気で、美女、年下、年上から申し込みが殺到していた。裏表がなく、知的で自立している女性を探しており、鏡子にお見合いを申し込む。趣味を一緒に楽しもうというタイプではなく、一人で楽しんできてくれればという少しドライな性格。
書誌情報
ウェディングコール-アラサーメガネの婚活日記- 2巻 小学館〈フラワーコミックス α〉
第1巻
(2020-09-10発行、 978-4098711260)
第2巻
(2021-02-10発行、 978-4098712670)