概要・あらすじ
21歳の桜森美雨は、泣きながら一人でラブホテルから出てくるところを上司の武田士郎に見られてしまう。玩具メーカー「株式会社ガクカン」ドール事業部で働く美雨は、噂になるだろうとビクビクしていたが、「人に言えない秘密くらいあるだろう」と武田は黙っていてくれた。記念イベントで配布するドールの付属品が入っていないと神宮寺順平から連絡が入り、武田と美雨は二人で大阪へ出張することに。大雨で新幹線が止まってしまうが、イベント時間を遅らせるなど美雨はテキパキと対応し、近場にホテルまで予約した。武田は美雨の仕事ぶりに驚き「君には借りができた。いつかちゃんと返す」といつもと違う顔を見せた。二人はホテルに移動し、部屋に向かうエレベーターに乗った。そこに美雨の元彼が偶然乗り合わせ、「もう新しい男か」と元彼が美雨の悪口を言いかけた時、武田は「別れた女の悪口を言う男は最低だ」とその男をたしなめた。自分をかばってくれた武田を急に男として意識し始めて、ドキドキしてしまう美雨。彼女は「私と四十八手をしてくれませんか?」と、とんでもない提案をする。美雨は女友達と四十八手のAVを見てから、人一倍セックスに興味を持ち、元彼ともその四十八手が原因で別れてしまっていた。その話を聞いて、ラブホテルから一人で出てきたことを納得はしたものの「一度持ち帰って検討させてもらう」と答える武田。自分の部屋に戻った武田は四十八手のことを調べ始める。こんなことをしたがる女がいるのかと驚くが、武田は「借りを返す約束をしたから」と美雨の提案を受け入れる。武田は美雨に「恋愛感情はない」とハッキリ伝え、「女性にも性欲はあり、俺に抱かれたいのはセックスをしたいだけだ」と言う。「どうしたら恋か性欲だけなのかわかるのか」と美雨が尋ねると武田は「一度すればわかる」と答えた。そして二人は四十八手を始める。互いの首にヒモを掛けて、向かい合わせでする行為「首引き恋慕」中に首が絞まって意識を失う武田。美雨は慌てて、ホテルのスタッフを呼び、救急車を呼ぼうとしたところで武田が目を覚ます。その日は解散し、武田はさぞかし怒っているだろうと美雨は落ち込んでいた。しかし、武田は羞恥心や屈辱感が快感になるドMだったのだ。翌日の夜、武田は美雨の部屋を訪れ、「首引き恋慕」を最後まですることができた。武田とのセックスはとてもよかったが、これが恋なのか性欲だけなのか、美雨にはわからず、「もっと追究しませんか?」と新たな四十八手を武田に提案をするのだった。
登場人物・キャラクター
桜森 美雨 (さくらもり みう)
玩具メーカー「株式会社ガクカン」ドール事業部で働く女性。ファッションドールの企画開発担当で、年齢は。21歳。女子高、女子大出身で周囲からは清楚で家庭的だと思われている。高校時代に友達と四十八手のAVを見てから、人一倍セックスに興味を持つ。彼と四十八手を試したがうまくいかず、彼の肋骨にヒビが入ってしまったことが原因で彼と別れる。ラブホテルから泣きながら一人で出てきたところを上司の武田士郎に見られてしまう。
武田 士郎 (たけだ しろう)
玩具メーカー「株式会社ガクカン」ドール事業部営業部主任。仕事ができて、いつも冷静な男性。細い眉、切れ長の目で、細いメガネを掛けているイケメン。長い前髪を左側から分けている。見た目はドSそうだが、実はドM。羞恥心や屈辱感が快感になるタイプ。桜森美雨が四十八手をしたいという提案を受け入れる。
神宮寺 順平 (じんぐうじ じゅんぺい)
玩具メーカー「株式会社ガクカン」ドール事業部で働く男性。太い縁のメガネを掛けている純情そうで爽やかな青年。家が貧乏で、学費を稼ぐために学生時代、AV男優をしていた。お酒を飲むと人が変わり、色気が出て大胆になる。
書誌情報
スーツに性癖 10巻 小学館〈フラワーコミックス α〉
第1巻
(2020-09-25発行、 978-4098710690)
第2巻
(2021-05-26発行、 978-4098713073)
第3巻
(2021-09-24発行、 978-4098713967)
第4巻
(2022-01-26発行、 978-4098715701)
第5巻
(2022-05-26発行、 978-4098716586)
第6巻
(2022-11-25発行、 978-4098717798)
第7巻
(2023-03-24発行、 978-4098718757)
第8巻
(2023-08-25発行、 978-4098722396)
第9巻
(2024-02-26発行、 978-4098724925)
第10巻
(2024-10-24発行、 978-4098727926)