概要・あらすじ
AD3011、難民の少年アトラとシンラは、自分たちと同じ国で生まれた少女ミリア・アーノルドと仲良くなったことをきっかけに、アエイシャ合衆国の有力者ロック・アーノルドの養子となる。彼の支援を受けて図鑑士(ギーク)となるため、ギークアカデミーに入学する。しかし数か月後、ロック・アーノルドは魔人の夫婦アダムとパンドーラの襲撃を受けて死亡。
アトラたち3人も生死不明となる。6年後、AD3017。アエイシャ合衆国とシアン連邦、サンド共和国の中心に位置する海上に、謎の大陸死国が突如出現。アエイシャ合衆国の調査団として派遣されたギーク、アズリエラ・ゴッドフリーは、そこで魔人の夫婦を探す違法ギーク、クロカミと出会う。
登場人物・キャラクター
クロカミ
死国に現れた正体不明の図鑑士(ギーク)。黒髪の男性。顔を骸骨のようなマスクで隠している。素性は不明で、どこの国に所属するかも明かさないため、アズリエラ・ゴッドフリーからは違法ギークだと思われている。「幸福そうな魔人の夫婦」ことアダムとパンドーラの行方を探している。刃物をコレクションしており、自分の心臓そのものを図鑑にしている。
アズリエラ・ゴッドフリー (あずりえらごっどふりー)
図鑑士(ギーク)の少女。アエイシャ合衆国を代表するエリートギーク。幼少期に両親を邪教団に殺害されたことがきっかけで、邪教の偶像をコレクションするという名目で、邪教狩りを行う「邪神図鑑士」(アイドルギーク)になる。幼少期に使っていたおしゃぶりを図鑑にしており、成長してからも常に口にくわえている。おしゃぶりをなくすと、情緒不安定になる。
シンラ
難民の少年。AD3011時点では13歳。紛争地域イーマ国の出身者で、黒髪に黒目が特徴。アエイシャ合衆国の市民権を得るため、ロック・アーノルドの養子となり、ギークアカデミーに入学してギークを目指す。動物好きで、フウジン、ライジンという2頭のラウンドオオカミを飼っている。アトラとは友人同士。
アトラ
難民の少年。AD3011時点では13歳。紛争地域イーマ国の出身者で、黒髪に黒目が特徴。メガネをかけている。アエイシャ合衆国の市民権を得るため、ロック・アーノルドの養子となり、ギークアカデミーに入学してギークを目指す。刃物好きで、ナイフを持ち歩いている。シンラとは友人同士。
ミリア・アーノルド (みりああーのるど)
ロック・アーノルドの養子の少女。AD3011時点では13歳。紛争地域イーマ国の出身者で、黒髪に黒目。ラウンドオオカミに襲われていたところを、シンラとアトラに救われた。それがきっかけで、2人と仲よくなり、シンラたちがロック・アーノルドの養子になれるように取り計らう。お嬢様学校に通っていたが、シンラたちを追いかけるように、ギーク・アカデミーに入学する。
ロック・アーノルド (ろっくあーのるど)
戦闘型の図鑑士(ギーク)として知られる男性。アエイシャ合衆国でも有数の実力を持ち、ショットガンなどの銃器をコレクションしている「銃器図鑑士(ガンギーク)」。ミリア・アーノルドたち、イーマ国出身の難民の子どもを養子にしている。魔人の夫婦アダムとパンドーラによって殺害され、コレクションを奪われる。
アダム
図鑑士(ギーク)として、人間よりも優れた才能を持つ魔人の男。常にパンドーラと行動を共にしており、人からは「幸福そうな魔人の夫婦」と呼ばれている。図鑑士(ギーク)のコレクションを奪って、自分のコレクションとするのが目的。AD3011にロック・アーノルドの屋敷を襲撃し、彼のコレクションを奪う。享楽的な性格で、屋敷にいたシンラ、アトラ、ミリア・アーノルドに、ゲームと称して「ほかの2人の心臓を持ってきた1人だけを助ける」と条件をつきつける。
パンドーラ
図鑑士(ギーク)として、人間よりも優れた才能を持つ魔人の女。常にアダムと行動を共にしており、人からは「幸福そうな魔人の夫婦」と呼ばれている。図鑑士(ギーク)のコレクションを奪って、自分のコレクションとするのが目的。衣服をコレクションする「衣服図鑑士(クロスギーク)」で、アダムの着ている服なども彼女のコレクションの1つ。 AD3011にロック・アーノルドの屋敷を襲撃し、彼のコレクションを奪う。
その他キーワード
図鑑士 (ぎーく)
専門分野のアイテムをコレクションし、それらから得られる恩恵を祖国に与える職業。刃物や銃器など特定のものに対する執着心が強い人間がなれるとされる。各国によって管理されており、どの国にも所属していない図鑑士は、「違法ギーク」と呼ばれている。
クレジット
- 原作