エイリアン9

エイリアン9

両生類や昆虫を思わせる奇妙な姿をした、さまざまなエイリアンが日常的に宇宙船でやってくるようになった架空の時間軸を描いたSF漫画。小学校では、学校に現れたエイリアンを捕獲あるいは撃退する「エイリアン対策係」を生徒の中から選抜する制度が確立しており、主人公の大谷ゆりら3人がその係となって活動する姿が描かれる。物語は「人間とエイリアンの共生」をテーマに進むが、ホラー的ともいえるグロテスクな表現も頻繁に描かれている。大谷ゆりらの小学生時代を描いた本編のほか、中学進学後を描いた続編『エイリアン9 エミュレイターズ』や、番外編的な短編も複数発表されている。

正式名称
エイリアン9
ふりがな
えいりあんないん
作者
ジャンル
異星人・宇宙人
 
ダークファンタジー
 
百合
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概要・あらすじ

最上級生の6年生になると、各クラスから1名ずつ「エイリアン対策係」が選ばれる第9小学校。6年椿組でその係に選ばれたのは、「気持ち悪いエイリアン」と対峙して「怖い事態になる」ことを恐れる気の弱い女子生徒、大谷ゆりだった。同じ係となったしっかり者の川村くみと、エイリアン好きな遠峰かすみに助けられながら、なんとか係としての仕事をこなしていくゆりだったが、激しい戦いが繰り広げられていく中、エイリアンたちの目的や「エイリアン対策係」が作られた理由を知り、3人とも思いがけない事態に巻き込まれていく。

登場人物・キャラクター

大谷ゆり (おおたに ゆり)

第9小学校6年椿組のエイリアン対策係。投票でエイリアン対策係に決まってしまった、引っ込み思案で気の弱い女の子。特に趣味もない平凡なタイプ。家族は父親の大谷政利と、母親の大谷里子。

川村くみ (かわむら くみ)

第9小学校6年藤組のエイリアン対策係。気が強いしっかり者で、エイリアンに対しても物怖じすることなく行動し、大谷ゆりのこともなにかと助けていた。1年生の頃から学級委員長を務めており、他人の世話をしたり責任を取らされることにうんざりしてエイリアン対策係となった。家族は作家である母親の川村俊子ひとりで、4歳の頃に父親を亡くしてからマンションでのふたり暮らしが続いている。

遠峰かすみ (とおみね かすみ)

第9小学校6年桃組のエイリアン対策係。金髪ツインテールのお嬢様で、幼い頃からピアノやバレエのコンクールで優秀な成績を収めている。みずからエイリアン対策係であることが好きだと言い、ボウグの能力を使いこなし積極的に任務を遂行する天才少女。猫の鳴き声のような声を発する癖がある。共生するボウグに「かすみお嬢様」と呼ばれている。 家族は父親の遠峰悠造、母親の遠峰洋子と、海外留学中の兄・遠峰伸一がいる。

久川めぐみ (ひさかわ めぐみ)

第9小学校のエイリアン対策係担当教員。校長ともども「ドリル族」と呼ばれるエイリアンを宿していて、その寄生体である髪の毛がドリル状に変化する。ドリル族の宿主となる存在を育てるため、エイリアン対策係を作っていた。

珠木 美佑 (たまき みゆ)

第9小学校6年椿組の女子生徒。大谷ゆりとは昔からの親友。エイリアン対策係の3人とともに行動することも多い。

岩波ひろし (いわなみ ひろし)

『エイリアン9』の登場人物で、第9小学校6年椿組の男子生徒。宇宙船で落ちてきたエイリアンのグラディウスを、エイリアン対策係から匿い、とりつかれて大谷ゆりに対し攻撃を行った。大谷ゆりとは同じクラスで、やはりエイリアンにとりつかれた同級生の並木学、広中ともやとともに行動していた。

塩野崎 (しおのざき)

『エイリアン9』の登場人物で、第9小学校6年椿組担任の女性教師。校長やエイリアン対策係の意味を理解した上で協力している人間。

ボウグ

『エイリアン9』に登場するエイリアンの一種。カエルに似た人の頭ほどの大きさの本体に、一対の大きな翼が生えた形状をしている。宿主にとりつき、体から出る老廃物等を食料とする共生型エイリアンで、宿主に迫るあらゆる危険を回避する行動を取る。人語を解し喋ることもでき、人間と共生することも可能。エイリアン対策係は、それぞれが帽子のように頭に載せる形でボウグを宿すことになっている。 エイリアンの内臓のような部分を直接頭に載せることになるため、ほとんどの子供たちはこれを嫌がっており、エイリアン対策係に選ばれることを避ける傾向がある。

場所

第9小学校 (だいきゅうしょうがっこう)

校庭に落下してくる宇宙船で飛来するエイリアンたちに対応する小学校。エイリアン対策係が存在する。このほかにも同様の小学校がいくつか存在し、いずれも校名に数字がついている。

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