概要・あらすじ
大企業家の娘の瀬口操は一見お嬢様の優等生だが、世間を冷めた目で見るような性格。夜な夜な不良と遊び歩き、担任の男性教師を誘惑したり、実兄と近親相姦をするなどの裏の顔を持つ。そんな瀬口操の前に、ある日ジャーナリストの萱野竜吾が現れる。萱野竜吾は、瀬口操の家族のスキャンダルを探っていた。
登場人物・キャラクター
瀬口 操 (せぐち みさお)
16歳。学校では優秀でスポーツもできるお嬢様な女子高生だが、不良との夜遊びや実兄との近親相姦など裏の顔を持つ。傲慢な性格で、世間を冷めた目で見ている。自分の気に入らない人を陥れることも。家庭は裕福だが複雑。幼い時に実母を目の前で亡くし、その恐怖を引きずっている。
瀬口 和巳 (せぐち かずみ)
瀬口操の実兄。瀬口操とは近親相姦をしており、継母とも体の関係を持つ。極右集団に所属。瀬口操の同級生の小松時子を利用し、仲間の斎藤要の暗殺を実行する。
萱野 竜吾 (かやの りゅうご)
ジャーナリストの男性。元は週刊誌の記者だったが干された過去を持つ。政界の黒幕の大谷に雇われ、瀬口操の父親のスキャンダルを探っており、瀬口操に近づく。表では権力側についている人間に見られているが、実はそれを盾に権力にかみつこうとしている。
小松 時子 (こまつ ときこ)
瀬口操の同級生の女子高生。真面目な性格。父親が入院して家計が苦しく、学校に内緒でアルバイトをしている。表面では瀬口操とは友人のようだが、実は瀬口操に見下されている。瀬口操に陥れられ、瀬口操の裏の顔を知る。父親の見舞いをしている時に爆発事件が起こり、父親と弟の小松ひかるを亡くした。
本多 (ほんだ)
瀬口操の担任の男性教師。学校理事長の様々な不正を暴こうとしており、理事長側から目をつけられている。瀬口操から迫られ、瀬口操のことが気になる存在となる。瀬口操と同級生の小松時子の父親が入院している病院へ見舞いに行った際に爆発事件に遭遇し、失明する。
操の父 (みさおのちち)
瀬口操の父親で大企業の社長。過去に政界をひっくり返すほどの収賄事件を起こしており、それを公にされるのを恐れて瀬口操の実母を亡きものにする。
操の継母 (みさおのままはは)
瀬口操の継母。表面では瀬口操と問題なくやっているが、瀬口操は嫌っている。実は瀬口操の兄・瀬口和巳と体の関係があり、活動資金を渡している。
操の実母 (みさおのじつぼ)
瀬口操の実母で、上品で優雅。瀬口操にとっては完璧な女性だったが精神病院に入院し、まだ幼い瀬口操の前で焼身自殺をした。後に瀬口操の父親の策略により、無理やり入院させられていたことが判明する。
鈴村 (すずむら)
瀬口操の学校の女性教師。瀬口操の担任の本多をいつも気にかけている。瀬口操には裏の顔があるのではないかと薄々気付いている。
大谷 (おおたに)
政財界の黒幕の男性。瀬口操の父と知り合いで、瀬口操の家へやってくる。ジャーナリストの萱野竜吾を雇い、瀬口操の父のスキャンダルを探らせている。
斎藤 要 (さいとう かなめ)
瀬口和巳と同じ極右集団に所属する男性。瀬口操と同級生の小松時子の父と同じ病室に入院していたところ、爆発事件によって命を落とす。
高橋 (たかはし)
かつて瀬口操の実母が入院していた時、担当していた看護士の女性。現在は看護士を辞めている。瀬口操の実母が残した秘密のフィルムを所持していたが、何者かに殺害される。
萱野 敬二 (かやの けいじ)
瀬口操を探るジャーナリスト萱野竜吾の弟。学生時代は活動家だったが、スパイ容疑で仲間のリンチを受けて死亡。瀬口操の担任教師・本多とは友人同士だった。
小松 ひかる (こまつ ひかる)
瀬口操の同級生の小松時子の弟。小学3年生。無邪気な性格。入院している父親を見舞い行った時、爆発事件に巻き込まれ命を落とす。