あらすじ
第1巻
売れない漫画家の金平守人は、エロ漫画で一発当てようと、エロ漫画誌へ投稿するための153ページもの大作を描き上げる。しかしそこへ突然、謎の女性が乱入して来て金平の描いたエロ漫画にダメ出しをする。打ちひしがれた金平に対し、その女性は共にエロ漫画界の頂点を目指そうと檄を飛ばし、金平に「クソ虫ゴロ太」というペンネームを授けるのだった。その女性をエロ漫画の師匠とし、彼女の熱血指導のもと、エロ漫画の星になるための修行が始まる。(第1話「目指せ!エロ漫画の星」。ほか、21エピソード収録)
第2巻
師匠の熱血指導のもと、エロ漫画の星を目指して日夜、エロ漫画の執筆に励む金平守人は、510ページの新作を描き上げる。しかし師匠は、構成力に乏しく、やたらとページ数の多いその新作に火を点けて、燃やしてしまう。そして師匠は、構成力を磨かせるために、金平を人気エロ漫画家である村山ジョンのもとへアシスタントに向かわせる。金平を優しく受け入れる村山ジョン先生だったが、先生は人間ではなく犬だった。(第1話「アシスタントの星」。ほか、21エピソード収録)
登場人物・キャラクター
金平 守人 (かねひら もりひと)
エロ漫画家としてのデビューを目指す男性。自称38歳の童貞。師匠から無理矢理付けられたペンネームは「クソ虫ゴロ太」。ベースボールキャップを後ろにかぶり、小太りの体型で眼鏡をかけている。エロ漫画を描く熱意だけは人一倍で、すぐに大作を描き上げるが、絵は下手で、エロ漫画に関しては無知。突然、自宅にやって来た謎の女性をエロ漫画の師匠とし、彼女の熱血指導を受けながら成長していく。作者である金平守人がモデル。
師匠 (ししょう)
眼鏡をかけた妙齢の女性。突然、金平守人の自宅へやって来て、共にエロ漫画界の頂点を目指そうと、熱血指導を始める。素性や名前は不明の謎の人物だが、エロ漫画には造詣が深く、金平のエロ漫画のダメなところを的確に指摘し、魅力的なエロ漫画を描くためのコツを、時にはそのナイスボディを使いつつ、次々と伝授していく。熱血指導者でやたらと熱く、コスプレして登場する事も多い。本名は「清水亜弥子」で、その正体は終盤に明かされる。
村山 ジョン (むらやま じょん)
人気と実力を兼ね揃えたエロ漫画家。人間の言葉を話せる犬で、ベレー帽をかぶり、器用に前足でペンを握る。複数のアシスタントを抱える人気作家で、修行のためにアシスタントとしてやって来た金平守人を受け入れる。絵が下手な金平に対して怒る事もなく、指導をしてくれる人格者で、ズリネタとしてフィニッシュに使われる1ページに最も魂を込めろと、教えた。
ねこみみ7 (ねこみみせぶん)
金平守人が、村山ジョンの次にアシスタントとして向かったエロ漫画家。読者からは女性だと思われているが、実際にはオタク風の男性で猫耳を付けている。元アシスタントだった女性をストーカーした挙句にレイプして、なし崩しに的に妻にしたという非道な男。得意なジャンルはSFエロ。多数のアシスタントを抱える売れっ子だが、そのアシスタントを使ってアンケートハガキやインターネット掲示板で自作自演を行い、人気を操作している。さらにはほかの作家の作品の絵をトレースしたり、パクりまくっている。