カラスヤサトシの日本びっくりカレー

カレーが大好きな漫画家のカラスヤサトシと編集者の熊Gが、日本各地のカレー店のカレーやさまざまなレトルトカレーを実際に食べてレポートするエッセイ漫画。コミックスには、作中で紹介した店舗の住所や電話番号、営業時間といった情報も掲載されている。「Wings」'11年8月号から'12年8月号、「ウェブマガジン ウィングス」'11年7月号から'12年7月号にかけて、『びっくりカレー』というタイトルで不定期に掲載された作品。

正式名称
カラスヤサトシの日本びっくりカレー
作者
ジャンル
その他料理・グルメ
レーベル
ウィングス・コミックス(新書館)
関連商品
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概要・あらすじ

カレー好きの漫画家・カラスヤサトシは、同じくカレー好きである編集者の熊Gから、日本で一番辛いカレーを出す店へ誘われる。その店のカレーは、激辛好きの猛者でも泣いてリタイアするほど辛いという。辛いものに自信のあるカラスヤサトシは、熊Gと共に大沢食堂へ向かう。店員から激辛カレーを止められたカラスヤサトシは、ひとまず激辛カレーよりも一段階辛さがマイルドな大辛カレーに挑戦。大辛カレーをなんとか平らげたカラスヤサトシは、激辛カレーのお試し版を一口食べ、その日は退散。後日リベンジのために再び店を訪れたカラスヤサトシは、口から食道および胃腸に広がる熱さと辛さに耐えながらも激辛カレーを完食する。(エピソード「大沢食堂(白山)」)

カラスヤサトシと熊Gは、環七沿いにある知る人ぞ知る名店「中級ユーラシア料理元祖日の丸軒」を訪れ、ホウレン草カレーや、エジプト料理のターメイヤ、トルコ料理の仔羊のケバブなどを食べる。その後、インターネットで世界のカレー事情を調べていたカラスヤサトシは、カレーが定着している国はヨーロッパではイギリスぐらいで、アジア以外ではあまり馴染みのない料理であるという事実を知り、強烈なカルチャーショックを受ける。そして、かつてインドを植民地としていたイギリスにカレーが伝わり、それが明治の日本へ伝わったと知り、大好きなカレーを日本へ普及させてくれたイギリスに感謝するのだった。(エピソード「中級ユーラシア料理店元祖日の丸軒(新代田)」)

カラスヤサトシと熊Gは、祐天寺にあるカレーとコーヒーの店「ナイアガラ」へ向かう。カレーと鉄道を愛する店長が経営するその店は、注文したカレーを小さな汽車が運ぶという店であった。店内は電車関係のレアグッズがいっぱいで、壁には日本全国の駅長さんのサインが飾られている。座席も電車の椅子であり、熊Gは偶然にも高校生の頃に乗っていた電車の座席と再会する。(エピソード「ナイアガラ(祐天寺)」)

以前訪れた日本で一番辛いカレーを出すという店、そこよりもさらに辛いカレーを出す店があると聞き、カラスヤサトシと熊Gは祐天寺にある「カーナ・ピーナ」へ向かう。本当に死ぬほど辛いカレーを出す店などあるはずないと余裕を見せていたカラスヤサトシだったが、その店のカレーは猛烈に辛く、一口食べて降参。カラスヤサトシは人生で初めてカレーを残す事になる。そのカレーは、TVチャンピオンの激辛王でも食べきれなかったほどの代物だったのだ。しかし、後日改めて取材に訪れたカラスヤサトシは、「カーナ・ピーナ」の激辛カレーを完食できる猛者が存在する事を知る。(エピソード「カーナ・ピーナ(祐天寺)」)

カレーが大好きなカラスヤサトシにも、絶対許せないカレーがあった。ホワイトカレーは断じてカレーではないと激怒。さらには、かつて余っていたそうめんにカレーをかけたら激マズだった事や、カレー鍋にごはんをぶち込んで大失敗した事などの失敗談を語る。(エピソード「カラスヤサトシの許せないカレー」)

カラスヤサトシと熊Gは、基本取材NGというカレー店「うどん」へ様子見がてら向かう。その店のホームページには、カレーを食べるにあたっての注意事項が記載されており、熊Gはしっかりと予習をしてきていた。熊Gが注文したばじるぽーくカレーは、店長が独学であみ出したオリジナルで、スープカレーにバジルのさわやかさの合う絶品だった。食後、二人は店長に取材を申し込み、店をあとにする。(エピソード「かれーの店うどん(五反田)」)

カレーと健康の関係が気になったカラスヤサトシは、熊Gと共に京都大学大学院の薬学院客員教授である杉本八郎先生に話をうかがう。杉本先生は、「カレーがアルツハイマーに効く」という研究を発表している人物であった。杉本先生がアルツハイマーの根治治療に効くのではないかと注目しているのが、カレーに含まれるスパイスの一つターメリック、その中に含まれるクルクミンという成分だった。しかし、クルクミンは、摂り過ぎると肝臓によくないという。カレー好きな二人は、杉本先生の研究に期待しつつ今日もカレーを注文するのだった。(エピソード「医学博士に聞くカレーと健康」)

大阪へ帰省したカラスヤサトシは、新大阪駅の構内にあり、1000倍カレーが猛烈に辛いという「モジャカレー」へ向かう。しかし、先客が1000倍カレーを一口食べてギブアップした姿を見ておじけづき、一段階マイルドな500倍カレーを注文してしまう。その後、カラスヤサトシは梅田の大阪第2ビルの地下にある「グリル北斗星」へも赴く。そこは、かつて大阪にあった激辛カレーの名店「ムーラン」のカレーを提供してくれる店だった。(エピソード「帰省ついでの大阪名店めぐり」)

以前訪れた取材NGの店「うどん」から取材の許可がおり、喜ぶカラスヤサトシと熊G。しかし、この調子でと次のカレー店へ訪れた二人だったが、取材を断られ、カレーは美味しかったものの、漫画には描けないのだった。(エピソード「中央線 取材拒否の名店」)

東京と大阪のデパートで日本各地の16種類のレトルトカレーを買い集めたカラスヤサトシは、自宅でレトルト南北合戦を始める。熊Gはお腹を壊して欠席のため、カラスヤサトシが一人で毎日レトルトカレーを食べ、おいしさ、辛さ、話題性、カレー度、見た目の5項目で評価していく。東京のデパートで買った沖縄のレトルトカレーと、大阪のデパートで買った北海道のレトルトカレー、計16個を食べ比べ、日本一のレトルトカレーが決まる!(エピソード「沖縄VS北海道・レトルト南北合戦」)

カラスヤサトシと熊Gは、おいしいカレー屋さんが多いという神田神保町へ向かう。まずは名店「エチオピア」で最高の辛さである70倍カレーを美味しくいただく。続けて、大正時代創業という名店「共栄堂」へ行き、純スマトラ式カレーを食す。(エピソード「神保町名店めぐり」)

カラスヤサトシは、最近自分でスパイスから作るカレーにハマっているという熊Gに、上野のスパイス専門店へ連れていってもらう。カラスヤサトシはそこでデスソースの4種類セットを購入し、帰宅後、その4本をカレーにまぜてシャッフル。利きデスソース大会を始める。しかし、説明書に一滴だけ入れるようにと書いてあったアフターデスとサドンデスという激辛レベルのデスソースをドバドバと入れてしまい、激辛に悶える事になる。(エピソード「スパイス専門店に行く(上野)」)

カレー好きな男女が集まってカレーを作りつつ、親睦を深めてパートナーを探すという「カレー合コン」があると聞き、取材へ向かうカラスヤサトシと熊G。既婚者である熊Gは外で待機。カラスヤサトシも既婚者だが、取材の名目で参加する。男女各18名、計36人の参加者が集まり、各テーブルに男女二人ずつ座って、本格インドカレー作り合コンが始まる。(エピソード「カレー合コン(神楽坂)」)

「三日目のカレーがうまい!」とはよく言われるが、かつて神楽坂にあったカレーの名店は、1972年よりルーを継ぎ足しつづけ、37年にわたって煮込み続けた店であった。しかし2009年、周辺の再開発にともない閉店し、継ぎ足しカレーはいったん終了。そして2011年春より、新店舗にて再会。そんな神楽坂継ぎ足しカレーの店「2丁目食堂トレド」を訪れる。そこで1年以上継ぎ足し続けたカレーを味わったカラスヤサトシは、自宅でも1か月の継ぎ足しカレー作りに挑戦する。(エピソード「2丁目食堂トレド(神楽坂)」)

日本のカレーの最大の特徴は「固形ルー」であると考えるカラスヤサトシは、カレーのルーを開発しているハウス食品スパイスマスターの岩畑慎一氏に話をうかがう。スパイスをうまく使いこなせないというカラスヤサトシに岩畑慎一氏は、和の調味料に例えて、ターメリックは昆布だし、クミンパウダーはかつおだし、コリアンダーは酒、レッドペパーはしょうゆ、ガラムマサラは七味のように使うといいとアドバイスを与える。(エピソード「初歩の初歩 スパイスマスター入門」)

小岩にある超有名店「インドネパール料理店サンサール」へ取材にやって来たカラスヤサトシは、ナンを焼く体験をさせてもらう。さらにピーナッツと大豆のスパイス炒めや砂肝のスパイス炒めなど、次々と出てくるインドネパール料理に舌鼓を打つ。(エピソード「サンサール(小岩)」)

「カレーライス」と「ライスカレー」の違いに悩むカラスヤサトシは、熊Gからコップの水にスプーンを入れて出すのがライスカレーで、水とスプーンが別々に出てくるのがカレーライスだと説明される。それに疑問を持つカラスヤサトシは、熊Gと共に創業30年を越える老舗のライスカレーの店、神保町の「まんてん」へと向かう。(エピソード「ライスカレーまんてん(神保町)」)

カレーを水に見立て、ライスでせき止めるダムのような「ダムカレー」に興味を持ったカラスヤサトシは、都内の和食料理屋が裏メニューとしてダムカレーを提供しているのを発見。熊Gを誘って東京スカイツリー近くの店へ食べに行く。しかし、ダムカレーを唯一作れる人が体調不良で休んでいるため、食べる事ができなかった。普通のカレーを食べた後は、きっとどこかにスカイツリーカレーもあるはずと町を探す二人。スカイツリーカレーはあっさりと見つかり、さっそく注文する。(エピソード「意外なつながり 建築物とカレー」)

全国のご当地カレーの中には、きっとすごく斬新なカレーがあるはずと、カラスヤサトシは日本全国のご当地レトルトカレーが300種類以上集まっている、調布パ〇コ地下食品売場へやって来る。厳選の結果、山形のいも煮カレー、岩手の五穀カレー、茨城の納豆カレー、新潟の西洋なしカレー、静岡のこんにゃくカレー、愛知の味噌カレー、和歌山の梅カレー、兵庫の日本酒カレー、島根の大和しじみカレー、山口のふぐカレー、岡山の白桃ピオーネカレー、高知のゆずカレー、愛媛のじゃこ天カレー、福岡のとんこつラーメンカレー、熊本の馬刺しカレー、大分の干し椎茸カレーの16種類を購入。おいしさ、辛さ、カレー度、香りと見た目、話題性、意外性の6項目で採点し、No.1を決める。(エピソード「合わなそうで合うのはどれだ!? レトルト全国選手権」)

カラスヤサトシと熊Gは、日本でのタイカレーの草分け的なお店といわれる、神保町や早稲田にある「メーヤウ」へ向かう。そこで二人は、ココナッツや青とうがらしによるさわやかなタイカレーを堪能する。(エピソード「メーヤウ(神保町)」)

カラスヤサトシと熊Gは、カレー好きのあいだでは超有名といわれる押上の住宅街にある「スパイスカフェ」へ向かう。世界中を旅してカレーの研究をしたという店長は、スパイスの新鮮さにこだわっており、出てくるカレーは、カレー好きのカラスヤサトシをうならせるほどの旨さ。特にえびカレーはルーまでもえびの味で、絶品であった。(エピソード「スパイスカフェ(押上)」)

登場人物・キャラクター

カラスヤ サトシ

1973年大阪生まれの男性漫画家。無類のカレー好きで、辛いものにも強い自信を持つ。編集者の熊Gから、本作『カラスヤサトシの日本びっくりカレー』の執筆を依頼され、二人で各地のカレー店へ取材に赴き、さまざまなカレーを食べて回る。モデルは作者であるカラスヤサトシ本人。

熊G

出版社・新書館に勤める男性編集者で、本作『カラスヤサトシの日本びっくりカレー』の担当。年齢は44歳。カレー好きで、カレーの話になると表情が輝く。カラスヤサトシに本作の執筆を依頼し、いっしょにカレー店を取材して回る。

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