概要・あらすじ
仲居の津田園は、ちょっかいを出してきた酔客を投げ飛ばしたことで、旅館を辞めざるをえなくなってしまう。それから半年後、園は長年離れて暮らしていた父の営む小料理屋「その」で世話になっていた。ある日の夜、のれんを外そうと表に出た園は、道路に座り込んでいる男性を発見する。どうやら空腹で動けないらしい。男性の顔を見た園は驚いた。彼は、園が働いていた旅館も擁する一条ホテルグループの御曹司、一条護だったのだ。経営方針の違いから父親と衝突し、一文無しで追い出されたのだという。行く当てのない護は、園の父、津田和夫の許しを得て、小料理屋「その」の居候となる。翌日から店の手伝いを始める護だったが、米を洗剤で洗ったり、卵や皿を割ってしまったりというポンコツぶり。世間知らずで無力なことを自認した護は、自分ができることをやろうと決意。御曹司仲間に連絡して、店を満席にした。その後、護は父に許され、元いた場所に戻っていった。ところが、一日と空けずに護は舞い戻ってきた。自分の未熟さを痛感したという護は、居候を続けることにしたという。こうして、世間知らずな御曹司と小料理屋の父娘の、ちょっと不思議な共同生活が始まるのだった。
登場人物・キャラクター
津田 園 (つだ その)
19歳の女性。三編みのポニーテールが特徴。幼い頃に両親が離婚し、母親と二人暮らしをしていたが、一昨年、母親は死亡。旅館の仲居として働き、寮生活を送る。ある日、ちょっかいを出してきた客を、背負いで投げ飛ばしてしまったことから職を失う。長らく離れていた父の経営する小料理屋「その」の2階に居候し、店を手伝う。一条ホテルグループの御曹司、一条護が、同じく小料理屋2階の別の部屋に住むことになり、次第に彼を意識するようになる。
一条 護 (いちじょう まもる)
一条ホテルグループの御曹司。会社の取締役を務める若い男性。経営方針の違いから父親と喧嘩(けんか)し、一文無しで放り出される。空腹で道にうずくまっていたところを、津田園に助けられ、彼女が働く小料理屋「その」の2階に住むことになる。人当たりがよく、言葉遣いが丁寧な好青年だが、非力で不器用。世間知らずで、家事はまったくできない。世話になった恩返しとして、「その」に御曹司仲間を呼び、店を満席にする。それ以来、園目当ての御曹司たちが来店するようになる。
書誌情報
御曹司の並ぶ店 7巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(2021-11-26発行、 978-4098714766)
第2巻
(2022-04-26発行、 978-4098716616)
第3巻
(2022-09-26発行、 978-4098717057)
第4巻
(2023-02-24発行、 978-4098718696)
第5巻
(2023-07-26発行、 978-4098722174)
第6巻
(2024-01-26発行、 978-4098724888)
第7巻
(2024-06-26発行、 978-4098725823)