ネイチャージモン

ネイチャージモン

『ヤングマガジン』新人編集のコマツが、お笑い芸人の寺門ジモン(ネイチャー)に連れられてクワガタ採りや美味しい肉料理の店探訪を行ったり、ネイチャーのサバイバル講座を聞いたりするルポルタージュ風漫画。講談社「別冊ヤングマガジン」2007年24号から2009年36号まで連載。同誌がリニューアルした「月刊ヤングマガジン」に引き継がれ、2010年5号から2012年12号まで連載。

正式名称
ネイチャージモン
ふりがな
ねいちゃーじもん
原作者
寺門 ジモン
作画
ジャンル
お笑い
 
その他料理・グルメ
 
自伝・伝記
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

リアクション芸人として知られるお笑いグループ・ダチョウ倶楽部のメンバーの中で、特に笑いも取らず、一番目立たない男・寺門ジモン。彼には、肉料理やオオクワガタなどの趣味に異常なほどのこだわりを見せるという芸人とは別の顔があり、それを知る人は彼のことをネイチャージモン、略してネイチャーと呼ぶ。

講談社『ヤングマガジン』の新人編集者であるコマツは、ある時は山の奥深くへオオクワガタ採りに、またある時はスタミナ苑もんじゃ大木屋といったネイチャー行きつけの肉料理の名店にと、ネイチャーに様々な場所へ連れていかれる体験をすることになる。

登場人物・キャラクター

寺門 ジモン (てらかど じもん)

お笑いグループ・ダチョウ倶楽部の一員である寺門ジモンその人。連載当初で45歳。肉、オオクワガタ、スニーカーなどの趣味に対して時に「病気」と言われるほどのこだわりを持っており、例えば肉なら家畜商の免許を取るほど。サバイバルに対する意識も病的に高く、軍用コンパスやろ過器などのグッズが詰まっている重量30kgのリュックサックをいつでも背負っている。 コマツに対してそれらのこだわりを暑苦しく語ってはうざがられるのが常。口癖は「ナイスネイチャー!」「バッドネイチャー!」。

コマツ

講談社『ヤングマガジン』の新人編集者で、ネイチャーに連れられてさまざまな体験をする。ネイチャーが紹介してくれる肉料理店のことは楽しみにしているが、ネイチャーのトークについては「うざい」「長い」と辟易していることが多い。

平山 貴也 (ひらやま たかや)

年齢不詳。日本一のオオクワガタ採り名人であり、ネイチャーが師と崇める人物。通称「オオクワガタに育てられた男」。口癖は「ホッホ~」。

粕谷 (かすや)

ネイチャーのオオクワガタ仲間で、桜井たちと結成している「ドルクスハンター」というクワガタ採りグループのリーダー的存在。ネイチャー・コマツと一緒に、何度も新潟・群馬・福島の県境へオオクワガタ採集に出かけている。本業は時計バンドメーカーである㈱バンビの社員であり、ネイチャーと共に松阪牛の革で時計バンドを作るプロジェクト「SATOLI」を実施している。

羽曳野兄弟 (はびきのきょうだい)

食肉関係者が集まる街・羽曳野でネイチャーとコマツを案内してくれる兄弟。自宅で振る舞った「だいすき」(大根入りのすき焼き)は、大抵のすき焼きには辛口になってしまうネイチャーを唸らせ、「人生の締めの一品に入れさせてもらう」とまで言わしめた。「羽曳野」は本名ではないが、ネイチャーや業界関係者の間ではこう呼ばれている。

松本 幸三 (まつもと こうぞう)

東京・五反田のハンバーガーショップ「7025フランクリン・アベニュー」の代表取締役。顔がハンバーガーに似ている。ネイチャーがまだ食通だと認識されていなかった時代に、「ネイチャーの食の感覚は正しいからそのままやればうまくいく」と褒めてくれた唯一の人物であり、そのハンバーガーは「食べると電流が流れる」と評される。

桜井 (さくらい)

ネイチャーのオオクワガタ仲間で、「ドルクスハンター」というクワガタ採りグループの一員。新潟県越後湯沢の近くに住んでおり、ネイチャーにオオクワガタが住んでいる山の様子を報告してくれる。

柏木 (かしわぎ)

松阪牛の小売で有名な精肉店「朝日屋」の若旦那。ネイチャーとコマツが松坂を訪れる度に世話をする。

場所

スタミナ苑 (すたみなえん)

『ネイチャージモン』に登場する、東京都足立区にある焼き肉屋。黒毛和牛純血種の肉を出しており、正肉担当の兄とホルモン担当の弟という兄弟二人によって経営されている。正肉・ホルモンの両方が一流であることからネイチャーは「関東一の焼き肉屋」と評する。肉の他に、テグタンスープ、杏仁豆腐、ウーロン茶なども高く評価されている。

もんじゃ大木屋 (もんじゃおおきや)

『ネイチャージモン』に登場する、東京都荒川区にあるもんじゃ焼き屋。のれんさえ出しておらず倉庫か何かにしか見えない外見であったり、客に掃き掃除をやらせる習慣があったりなど変わった店だが、割烹出身のオヤジサンが出す料理の質は高い。「肉のエアーズロック」と呼ばれる巨大な塊肉のステーキが名物。また、「肉汁のナイアガラ」と呼ばれる巨大メンチカツは、ネイチャーをして「人生で一番美味いと思ったメンチカツ」と言わしめた。

あ可ね (あかね)

『ネイチャージモン』に登場する店。東京都豊島区南大塚にあるステーキ屋で、ネイチャーがデビュー前から足繁く通っている。カウンターしかない狭い店で、店主は一見コワモテだが気さくな性格。ステーキの他、ガーリックライスや、亡き女将の味であるぬか漬けも名物。

またぎ

『ネイチャージモン』に登場する、東京・西麻布の料理店。現役マタギが自ら狩った獲物の肉を使用したマタギ料理を食べることができる。鹿肉や熊肉も名物だが、猪鍋と、鍋の締めとして作られるすいとんが最も評価されている。店主は、コマツが「今まで行ったどの店のオヤジサンより怖い」と評し、ネイチャーが「山の大型の野生動物」と呼ぶほど怖い雰囲気を出しているが、犬の話を振ると機嫌が一気に良くなるという特徴がある。

その他キーワード

オオクワガタ

『ネイチャージモン』に登場する、肉と並んでネイチャーの最も重要な趣味の大将である昆虫。ネイチャーとコマツは、オオクワ採り名人・平山貴也らとともに山の奥深くへ分け入ったり、うクワガタ採りグループ「ドルクスハンター」のメンバーである粕谷や桜井たちと新潟・群馬・福島の県境へ出かけたりと、何度もこの昆虫を採集するための遠征を行っている。 また、ネイチャーは飼育のためだけに東京都大塚のマンションを一部屋借りており、これを「オオクワマンション」と呼んでいる。

スニーカー

ネイチャーの趣味の一つであり、ネイチャーはスニーカー保管のためだけに月10万の家賃を払ってマンションを一部屋借りている。

クレジット

原作

寺門 ジモン

SHARE
EC
Amazon
logo