カンビュセスの籤

カンビュセスの籤

生き残りを賭けた籤引きから逃げ出した男がたどる数奇な運命と、生きることの意味を描いたSF短編。

正式名称
カンビュセスの籤
ふりがな
かんびゅせすのくじ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

生き残りを賭けた籤引きから逃亡したサルクは、偶然迷い込んだ未来世界でエステルと出会い、数奇な運命をたどることになる。カンビュセス二世のクシュ遠征をモチーフに、生きることの意味を描いたSF短編。

登場人物・キャラクター

サルク

ペルシア軍の兵士。男。紀元前500年代、ペルシア王カンビュセスの命により五万の軍勢の一員としてエチオピアへ遠征するが、道半ばで糧食が尽きたことにより立ち往生する。その際に所謂カンビュセスの籤が行われるが、恐れをなし逃亡。その途中、偶然時空連続帯を通り抜け、未来世界へと迷い込んでしまう。 見知らぬ荒野で力尽きかけた時、偶然エステルの住処を発見し九死に一生を得る。

エステル

はるか未来、終末戦争後の荒野に一人暮らしている少女。自分の住む遺跡に偶然たどり着いたサルクを介抱する。進んだ科学技術を持っており、翻訳機を使って言葉の通じなかったサルクと自由にコミュニケーションが取れるようになる。そして自分の身の上を語って聞かせるのだった。

場所

ミートキューブ

終末戦争後の世界でサルクとエステルが食べている唯一の食糧。豆腐のような形状をしている。材料の秘密がエステルによって語られる。

その他キーワード

カンビュセスの籤 (かんびゅせすのくじ)

紀元前500年代、ペルシア王カンビュセスの命でエチオピアへ遠征に出た軍勢は、道半ばで糧食が尽きてしまう。その解決策として行われたのが犠牲になる人間を決める籤引きであった。十人単位で籤を引き、当たりを引いた一人が残りの九人の食糧になるというもので、サルクは当たりを引いてしまい、恐れをなし逃亡したのだった。

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