ガイコツ書店員 本田さん

書店員の経験がある作者の本田の実体験をもとにして書かれた、各話完結型書店コミックエッセイ。舞台は現実の日本に存在する書店であり、ガイコツ書店員というのは絵的にそう描かれているだけで、作中では普通の人間として扱われている。

正式名称
ガイコツ書店員 本田さん
ふりがな
がいこつしょてんいん ほんださん
作者
ジャンル
エッセイ
レーベル
MFコミックス ジーンピクシブシリーズ(株式会社KADOKAWA)
関連商品
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あらすじ

第1巻

本田さんの担当する売り場に、本を探しているという外国人の客がやって来た。苦労して英語を解読しつつ、本田さんが客のスマートフォンの画面を見せてもらうと、その客の探している本は同人誌であった。本田さんが働く書店では同人誌を扱っておらず、本田さんは困り果てる。(第1話「お次でお待ちのお客様がイケメン」)

本田さんは引き続き、海外からの団体客の対応をする事になった。今回、客達が求める品はBLコミックス、いわゆる「やおい本」であった。海外のいわゆる「やおいガールズ」達の熱量に、本田さんは辟易とする。(第2話「ヤオイガールズフロムOVERSEAS!!!」)

本田さんはまたしても海外からの客を迎え、「お勧めの漫画はないか」という難易度の高い問い合わせを受ける事となった。本田さんは頭をフル回転させてその試練に臨む。(第3話「漫画迷子」)

書店員にとって、本を運ぶのは基本的な仕事の一つ。しかし本田さんが担当しているアメリカンコミックスは非常に重いものが多く、勤務時間内に作業を終わらせるのは一苦労であった。(第4話「売り場のイカれたメンバーを紹介するぜ!」)

書店には出版社の営業担当がよく訪れるが、書店員と彼ら営業担当のあいだにはしばしば、新刊の入荷などを巡って激しい攻防が繰り広げられる。今回、本田さんは自分の担当の営業を相手に人気の本の入荷を要求するが、販促グッズだけを渡されてかわされてしまう。(第5話「仁義なき戦い」)

本田さんは、勤めている書店の運営会社が主催する接客研修を受ける事になった。だが、本田さんは笑顔を浮かべるのが非常に苦手で、厳しい試練に襲われる羽目になる。(第6話「地獄の接客研修」)

ある日、本田さんはブラジルからやって来たという客に、「日本の漫画はなぜモノクロなのか」という難しい質問を投げかけられた。本田さんは途方に暮れながらも、必死で自説を展開する。(第7話「OTOIAWASE」)

第2巻

本田さんの担当しているコミックスの漫画家がサイン会にやって来た。以前、Twitterで漫画家がサイン会の話をしたところ、問い合わせの電話が鳴りやまなくなるという悲劇があったため、本田さんはそれだけはやめてほしいと漫画家に懇願する。(第8話「サイン本だよ!! 全員集合」)

本田さんの務めるコミック売り場に、元は流通課にいたケンドウさんという人が転属されて来た。その穏やかな物腰と微笑み、そしてそれに似合わない怪力に、男手が減って困っていた書店員達は歓喜する。(第9話「秘められし力を持つ者」)

本田さんは、今日も海外からやって来た客の対応をしていた。今回の客のリクエストは、BLともまた違う、同性愛を取り扱ったゲイコミックであった。ゲイコミックとBLの違いとは何かといった厄介な問題を前に、本田さんは頭を抱える。(第10話「気になるエロの話」)

本田さんのコミック売り場に、出版界では重要な役割を占める「取次」と呼ばれる業者の人がやって来た。彼は書籍の重版に関する情報、実写化・映像化の際のフェア提案など、さまざまな事を書店員達に教えていく。(第11話「おしえて! 取次さん」)

本来、書店は店員が客に対してアプローチをかける事はあまりないが、「フェア」においては話が別。書店員達は積極的に客に売り込みをかけていくが、一方で客からの問い合わせも増え、本田さんは一苦労する事になる。(第12話「ぼくらのフェア戦争」)

ある日、何故か何十冊もの本をその場で紙袋に入れて買っていく人が、本田さんの店にやって来た。ほかにも、指が1本なくて、刑務所の知人に差し入れの本を送りたいという人など、さまざまな客が現れる。(第13話「ホンヤハイイゾ」)

本田さんは、同業者の集まる飲み会に参加する事になった。そこで本田さんは、さっそく他店の状況を確認しようと取材を開始する。(第14話「書店員ごった煮飲み会」)

第3巻

昨今は、漫画の新刊が非常に多い。それにより、置き台での新刊の配置に窮するなど、本田さんの職場では多くの書店員達が苦労をする事となる。(第15話「新刊のあれやそれや」)

書店につきものの返本制度に従い、本田さんは返本作業をしていた。その中で本田さんは、自分が「本の死と再生」に立ち会っているのだと実感する。(第16話「死と再生の書」)

本田さんの同僚に、フルフェイス先輩と呼ばれる書店員がいる。彼の仕事ぶりはとても几帳面で、ほかの書店員のからは尊敬のまなざしで見られていた。(第17話「本屋さんのITSUZAI」)

本田さんの書店には珍しい、純真無垢な子供が客としてやって来た。その子供は、未成年が入ってはいけないコーナーに立ち入ろうとし、本田さんは対応に大わらわとなる。(第18話「入っていい棚 だめな棚」)

2年前、本田さんがまだ今の担当コーナーに選ばれる前。異動を目前にした本田さんは、「ゲーム担当の棚だけは難しいから嫌だ」と考えていた。結局、その不安は杞憂となり、彼女はアメリカンコミックスの棚に配属される事となるのだった。(第19話「棚の担当変更」)

閉店時間を迎え、本田さん達はレジのお金のチェックを行っていた。すると、会計が5000円も合わない。みんなのあいだには緊張が走るが、再確認の結果、ただの数え間違えだった事が判明し、みんなは胸をなでおろす。(第20話「おしまいの時間です」)

登場人物・キャラクター

本田さん (ほんださん)

書店に勤務している女性。書店員を続けながら公認で漫画を描いていたが、のちに書店を退職する。顔がガイコツの姿で描かれているが、ほかの人々からは普通の人間として扱われている。コミック売り場に配属されており、担当はアメリカンコミックス、並びに画集の棚。作者の本田がモデル。

フルフェイス先輩 (ふるふぇいすせんぱい)

書店に勤務する人物で、本田さんの同僚の一人。フルフェイスのヘルメットをかぶった姿で描かれている。コミック売り場に配属されており、担当は小●館等の大手老舗出版社。非常に几帳面な性格で、本棚の整理が丁寧なだけではなく、棚下のストックに至るまでがレーベルごと、著者名順、シリーズ巻数順に並べられているという手の込みようとなっている。 カミブクロ先輩と親しく、「フルやん」と呼ばれている。

カミブクロ先輩 (かみぶくろせんぱい)

書店に勤務する人物で、本田さんの同僚の一人。紙袋をかぶった姿で描かれている。コミック売り場に配属されている。4コマ漫画やサブカル本の担当で、KADOKAWAのビームコミックスを担当している。フルフェイス先輩と親しい。

ペストマスク係長 (ぺすとますくかかりちょう)

書店に勤務する人物で、本田さんの直属の上司。ペストマスクをかぶった姿で描かれている。漫画家と書店員を掛け持ちする事になった本田さんが、勤務について相談しようと「私的な事情でご報告しなければならない事がある」と伝えた際、本田さんが仕事を辞めるものと勘違い。熱い激励の言葉と共にそのまま送り出そうとするなど、少々早合点なところはあるが、心優しい人物。

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