概要・あらすじ
15歳の七尾星来は明るく元気でいつも前向きな女の子。通っていた「山ノ星女子中学」が廃校になり、全国トップクラスの進学校で男子校の「海王学院」と合併することになった。海王学院への登校初日、朝早くに登校した星来は、校門の横の塀の上で海を見ながらドーナツを食べていた。突然、男の子に声をかけられ、驚いてドーナツを手放してしまうが、その男の子が下でキャッチしてくれた。彼は怒った顔で「降りろ」と言い、「お前みたいなやつに海王は合わない」と星来の口にドーナツを返した。登校時間になり、山ノ星女子中のメンバーが登校してきたが、みんな緊張していた。星来は「仲間が増えたら学校楽しいよ」とみんなを励ます。「キング」と呼ばれる男子が通るから道をあけるように、と指示をされる星来たち。「キング」は朝、星来を注意した一氏大雅だった。彼は海王で一目置かれる存在で、成績も不動のトップ。海王のボス的存在で、目をつけられた人は学校にいられなくなるという噂(うわさ)もあった。皆がキングを遠巻きに眺める中、星来は「ドーナツの恩人さん」と言って自己紹介をし、大雅に握手を求める。大雅は「ムダなことははぶく。それが海王のやり方だ」と冷たく言い放つ。星来たちが教室に行くと、男子たちに教室に入れてもらえず、机も廊下に出され、山ノ星の生徒たちはそのまま廊下で授業を受けることに。みんなはキングの指示だろうと決めつけたが、星来は「敵かどうか決めつけるのは早い」と言って大雅をこっそり偵察に行った。裏庭で友達といるときの大雅は、自然な表情で笑ったり、木の茂みに挟まって困っていた星来を助けてくれたりした。大雅は普段不愛想だが、危ないことを見過ごすことができない優しい人物だった。星来はもっと大雅を知り、仲良くなりたいと、さまざまな作戦を思いつく。
登場人物・キャラクター
七尾 星来 (ななお せいら)
中学3年生の女の子。15歳で、明るく元気で活発。かなりおてんばだがいつも前向きでチャレンジすることを恐れない。勉強は苦手だが運動は得意。自由な校風の「山ノ星女子中学」に通っていたが、廃校が決まり、エリート進学校「海王学院」と合併する。中学の残り1年間は男子校から共学になった海王学院に通うことになる。髪型はサイドを残したポニーテールで、大きなリボンをつけている。山ノ星女子中学のリーダー的存在で、みんなを動かす力がある。好物はドーナツ。
一氏 大雅 (ひとうじ たいが)
中学3年生の男の子。「海王学院」のボス的存在で、周りから「キング」と呼ばれている。エリート校の中でも成績は常にトップ。先生より頭が良く、一年のときから自由登校が認められている。ムダなことが嫌いで、高飛車で命令口調でしゃべる。言葉数は少なく、いつも不愛想だが、危ないことは見過ごせない。両親ともに医者でお金持ちで、将来は自分も医者になる予定。街を歩くとスカウトから声をかけられるほどのイケメン。サッカーのジュニアチームにいたが、チームメートに裏切られ、人と壁を作るようになった。
書誌情報
キング様のいちばん星 8巻 小学館〈ちゃおコミックス〉
第1巻
(2022-02-25発行、 978-4098715855)
第2巻
(2022-08-26発行、 978-4098717507)
第3巻
(2022-11-25発行、 978-4098717972)
第4巻
(2023-04-26発行、 978-4098720156)
第5巻
(2023-08-25発行、 978-4098722211)
第6巻
(2023-11-24発行、 978-4098724284)
第7巻
(2024-04-25発行、 978-4098725366)
第8巻
(2024-08-26発行、 978-4098727469)