概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
クギ子 (くぎこ)
ランドセルにクギをいっぱい詰め、手には金槌を持っている小学生の女の子として、小学生の間で噂される存在。校舎ウラのカベの穴に向かって5時のチャイムぴったりに「クギ子さん」と3回となえると現れるとされ、出会うと片目をクギで打たれてしまうと言われている。右目にハート形の眼帯をしており、クギで打ち付けたおばけをシールにすることができる。 『クギ子さん』では、読者から投稿された手紙の内容にあわせ、様々な形で物語の中に登場する。
トモ
小学生の女の子。注目を浴びたいがために小さな嘘をつくため、友達がいない。えりんに強制され呼び出したクギ子ちゃんと仲良くなり、様々な騒動に巻き込まれる。鍵っ子のため、ひとりで食事をとることも少なくない。運動はあまり得意ではない。
しおり
小学生の女の子。ロングの黒髪にヘアバンドをしている。趣味は読書。図書委員として活動中、七ふしぎおばけ・ブック紳士に襲われたところを、トモとクギ子ちゃんに助けられ、ふたりと友達になる。ものすごく怖がりで、怖いことに出会うと気絶してしまう。
ギョロちゃん
クギ子ちゃんのお目付役として常にそばにいるひとつ目の人魂のような姿をしたおばけ。おばけアナライズでおばけを分析できる。怖がり。
ネジ
ネジとドライバーを持った男の子の姿をしたおばけ。通学路の曲がり角を5時55分に曲がると現れ、プラスのネジを打ち込まれるとポジティブに、マイナスのネジではネガティブに性格がねじくれてしまうと言われている。クギ子ちゃんとは過去1度会ったことがあり、ライバル心を燃やしている。
アメ子 (あめこ)
雨の日しか現れないというおばけ。てるてる坊主がたくさんついた傘をさし、長いマフラーを巻き、ハート形の眼帯をした女の子の姿をしている。飴を渡してくるが、それを受け取って帰ってくると家の窓にてるてる坊主が下げられており、それを目印にやってきて、飴をもらった子供を窓に吊るしてしまうという。
階子さん (かいこさん)
トモの通う小学校に広まる七ふしぎおばけの噂の一つ。旧校舎の三階にあがる階段は12段しかないはずなのに、時々13段になって生徒を転ばせるという噂の正体。人を転ばせることが好きな女の子のおばけ。階段に現れる顔とリボンの姿で表される。イケメンの足が好き。
モっくん
トモの通う小学校に広まる七ふしぎおばけの噂の一つ。スイッチが入るととつぜん動きだしておそってくる「理科室のカタカタ人体模型」の噂の正体。人体模型の姿をしたおばけで、普段はおとなしいがイラッとすると怒り出し、人を襲う。細かいことにうるさく、怒りっぽい。
ブック紳士 (ぶっくしんし)
トモの通う小学校に広まる七ふしぎおばけの噂の一つ。4時44分にひとりで図書室にいると本が好きな子を食べてしまうという「図書室の人食いブック」の噂の正体。メガネをかけ、口ひげを生やした巨大な本の姿をしたおばけで、本が好きな子を紳士的に誘拐しようとする。様々なおばけに関する情報が載っているおばけ図鑑を持っている。
美魔女ミランダ (びまじょみらんだ)
トモの通う小学校に広まる七ふしぎおばけの噂の一つ。唇のついた大きな鏡の姿をしている。自分よりモテる子を消してしまう。
透明ランナー (とうめいらんなー)
トモの通う小学校に広まる七ふしぎおばけの噂の一つ。放課後の校庭で走る足音だけが聞こえてくるという。負けず嫌いで、1位になるまでずっと走り続けている。
トペットちゃん
トモの通う小学校に広まる七ふしぎおばけの噂の一つ。「3階の女子トイレの一番端の個室でトイレットペーパーを使いすぎると現れる」という噂の正体。トイレットペーパーとホルダーに目がついた姿をしたおばけで、使う人が30センチ以上取ろうとすると怒る。
えりん
小学生の女の子。トモのクラスメイト。ポニーテールの髪型が特徴。わがままで気が強い。トモのつく嘘に辟易しているためか、トモにたいして当たりが強い。しい太、まい太という双子の弟がいる。
池照 (いけてる)
小学生の男の子。容姿に優れ、文武両道で勉強もできるため、女子の人気が高い。ナルシストの気がある。クギ子ちゃんに好かれ、ストーキングされる。
P
『クギ子さん』に登場する青年。『クギ子ちゃん』の作者とされる少女漫画家。表向きは女性二人組の作家として活動しており、男性と知っているのは編集長と担当のカワモトのみ。ファンレターに書かれていたクギ子さんの噂に興味を持ち、漫画にするために調査を開始する。読者の話を聞く際には、Pのマネージャーと紹介される。
カワモト
『クギ子さん』に登場する若い女性。少女向けの漫画雑誌「なかよし」編集部員で、Pの担当をしている。Pから無茶振りをされることも多いため、Pに対するツッコミは厳しい。恐怖からか、クギ子さんの調査には消極的な発言をすることも。