概要・あらすじ
東邦新聞記者の桂木真里は地下鉄の工事現場で遮光器土偶を調伏する不思議な自衛官を目にする。日本各地の磐座を取材することになった桂木真里は取材先で次々と超自然的な事件に巻き込まれるが、それは謎の少年白鳥碓がヤマトに征服された鬼の封印を解いたためであった。古代より復活した鬼と自衛隊の戦い、それに巻き込まれる桂木真里達を描いた伝奇漫画。
未完。
登場人物・キャラクター
桂木 真里 (かつらぎ まり)
東邦新聞学芸部の記者。葛城氏の末裔で強い霊能力を持ち、古から伝わる神器、呪術具を使うことができる。地下鉄有楽町線の工事現場で発見された巨石の取材で自衛官の石上が遮光器土偶を調伏する不思議な光景を目にする。その後、日本各地にある磐座の取材をすることになり、取材の先々でヤマトに征服された鬼の封印が解かれたことで起きる超自然的な事件に巻き込まれる。 事件を起こしている白鳥碓と桂木真里とは深いつながりがあり、事件の各所で白鳥碓や石上と遭遇し、岡山では白鳥碓から不思議な勾玉を受け取る。熊野の事件では危うく白鳥碓に取り込まれそうになるが霊体となった山田に助けられる。
安孫子 弘 (あびこ ひろし)
津軽日報の記者だったが後に退職、トンデモ本を書いて生計を立てている。日本の古代史、特にアラハバキや産鉄民族などヤマトに征服された、一般の歴史書には記されていない古代文化について造詣が深く、桂木真里にいろいろと助言を行う。地下鉄有楽町線の事件で桂木真里と出会い、その後は各地の磐座を取材する桂木真里に同行して、次々と超自然的な事件に巻き込まれる。
白鳥 碓 (しらとり ただし)
熱田神宮から三種の神器の1つをを持ち去り、ヤマトタケルが征服した各地の鬼の封印を解いて次々に蘇らせている超自然的能力を持つ正体不明の少年。自身のことは大いなる意思の端末と呼んでいる。その姿は詰襟制服を着た高校生だったり、制服を着た女子高生だったりするが、桂木真里はヤマトタケルに関連する何かだと思っている。 桂木真里の持つ強い霊力に関心を持っており、桂木真里を取り込もうとしている。
石上 (いしがみ)
自衛隊対霊特殊部隊一尉、後に三佐。物部氏の末裔で霊力を持ち霊力を使う訓練も受けている。市ヶ尾駐屯地地下にある巨石により白鳥碓が起こす事件を察知すると、七支刀、蛇比礼など古から伝わる神器、呪術具を使って速やかに対処する。
山田 (やまだ)
桂木真里の取材に同行する東邦新聞のカメラマン。桂木真里に好意を持っているが受け入れてもらえていない。熊野の事件では粘菌に殺されるが、石上の霊力で一命を取り留める。
大生 美加 (おおう みか)
東都大学地震学教室所属の研究者。鹿島の事件で桂木真里らと出会う。
荒崎 (あらさき)
津軽のインチキ郷土史家。怪しげな古文書で青森地方に偽書騒動を起こした。白鳥碓から渦巻き模様の石版を渡され、津軽にあった古代遺跡の封印を解いてしまう。
ヤマトタケル
ヤマトの先兵として日本各地の鬼を征服した。
集団・組織
物部 (もののべ)
『石神伝説』に登場する氏族。もともとはヤマトに対立する氏族だったがヤマトに征服され、ヤマトの先兵として各地の対立する氏族を滅ぼした軍事氏族。
葛城 (かつらぎ)
『石神伝説』に登場する氏族。一言主大神を祖先とする氏族。物部氏に滅ぼされた。
自衛隊対霊特殊部隊 (じえいたいたいれいとくしゅぶたい)
『石神伝説』の組織。石上が所属する防衛庁長官直轄の自衛隊特殊部隊。市ヶ尾駐屯地地下にある遺跡や各地に保管されている神器を管理している。
東邦新聞 (とうほうしんぶん)
『石神伝説』の組織。桂木真里、山田が所属する全国紙の新聞社。
場所
ヤマト
日本の古代国家。物部氏などの征服した氏族を利用して各地の対立する氏族を滅ぼした。