クニミツの政

とある事件をきっかけに日本を変えるべく政治家を目指すヤンキー・武藤国光が、その一歩として政治家浪人の坂上竜馬を新千葉ヶ崎市の市長とすべく奮闘していく政治漫画。同作者の代表作・『サイコメトラーEIJI』のスピンオフ作品であり、主人公の国光は『サイコメトラーEIJI』のサブキャラクターである。国光が様々な不正に立ち向かっていくことを主題としており、政治の裏側について詳しく説明されていることも特徴。第27回講談社漫画賞少年部門受賞作品。

概要・あらすじ

とある事件をきっかけに、日本を変えるべく政治家を目指すようになった下町のヤンキー・武藤国光は、最初に弟子入りした衆議院議員・牧原宗光の命により政治家浪人中の坂上竜馬の秘書として働くことになった。しかし、坂上家は借金の返済もままならないほどの資金難に喘いでおり、更には対立候補に将来の総理大臣とも噂される不破俊一がいるなど絶望的な状況に陥っていた。

しかし、国光は坂上の人柄に惚れ、彼を市長にすると固く心に誓う。国光は天才政治参謀の吾妻光明や新聞記者の佐和真澄などの協力を得ながら、持ち前の行動力と常識に捉われない発想力を武器に数々の不正と立ち向かいながら、坂上を市長とすべく奮闘していくのだった。

登場人物・キャラクター

武藤 国光 (むとう くにみつ)

元は下町のヤンキーだが、とある事件をきっかけに総理大臣となり日本の世直しをすることを目標に掲げる少年。短気だが豪快で、裏表のない性格。母親から餞別としてもらった実家である蕎麦屋のハッピを一張羅とし、髪の毛を鬼ゾリにしている。最初に弟子入りした衆議院議員・牧原宗光の命により、坂上竜馬の第二秘書となる。 中学校中退という学歴のため教養は低いものの、持ち前の行動力と常識に捉われない発想力を持って様々な不正に立ち向かい、多くの人を惹きつけていき、総理大臣の器とまで言われる。蕎麦打ちとしても確かな腕を持ち、後に竜馬そばという新千葉ヶ崎の名物を思いつく。

坂上 竜馬 (さかがみ りょうま)

名市長と呼ばれた坂上竜太郎を父親に持つ政治家。過去に県会議員を務めたことがあるものの、現在は政治家浪人中であり、首の回らない生活を送っていた。温和だが芯の通った人物であり、若き世代にバトンを渡すための踏み台となるべく市長選に立候補する。

坂上 明日香 (さかがみ あすか)

坂上竜馬の娘であり、一家を支える美少女。政治家である父の影響からか、政治に詳しく頭もいい。性格はおっとりとしているが、チンピラ相手にも堂々とした態度で接する度胸も兼ね備えている。

猿渡 一郎 (さるわた いちろう)

坂上竜馬の県会議員時代から彼を支え続けた第一秘書。新しく秘書としてやってきた武藤国光のことを問題児として快くは思っていないが、当人も世間馴れしていない上に騙されやすく度々問題を起こしている。しかし、坂上に対する忠誠心はとても強く、その点から国光から尊敬を受けている。

吾妻 光明 (あづま こうめい)

熟練の選挙参謀だった祖父の知恵と技を引き継いだ選挙参謀の俊英。高校生ながら彼の知恵を借りるために頭を下げる政治家もいる。初めは不破俊一から勧誘を受けていたが、武藤国光に才能を感じて坂上竜馬の陣営に入り、天才的な頭脳をもって数々の策を編み出していく。

不破 俊一 (ふわ しゅんいち)

衆議院議員・宇治村修造の元秘書で、新千葉ヶ崎の市長に立候補した政治家。将来の総理大臣とも言われる俊英である。隅々まで計算した綿密な作戦を得意としている。政治家として早くのし上がることを目標としており、時には強引な手段をとることも。後に怪物秘書と渾名が付く久城龍也を傘下に加え、強力な布陣を組むことに成功する。 武藤国光の才能をいち早く見抜いた人物であり、彼の真似をした戦術を取ることもある。

佐和 真澄 (さわ ますみ)

名門大学を卒業した若き新聞記者であり、新千葉ヶ崎に異動となった女性。初出社日に武藤国光と出会う。正義感が強く、「公平なジャーナリズム」をモットーとしている。国光や吾妻光明と親しくしているために、大スキャンダルをいち早く掴むことも。和式便所で用を足している時に、国光に鍵毎トイレのドアを開けられてしまうことがお約束となっている。

五木田 進 (ごきた すすむ)

現職の新千葉ヶ崎市市長であり、税金で私腹を肥やす悪徳政治家。名前の響きから武藤国光にゴキブリと呼ばれる。利権を得るために策謀を巡らせるも、最終的にそれが仇となり失脚する。

宇治村 修造 (うじむら しゅうぞう)

坂上竜馬の父親、坂上竜太郎の秘書を務めていたことがある国会議員。元は志の高い政治家だったが、政治の世界にいる内に政治屋に成り下がってしまった。老獪な策謀家であり、戦略のためには手段を選ばない非情な性格。

藤代 静 (ふじしろ しずか)

新千葉ヶ崎を拠点とするヤクザ・講談音羽会の若頭。腕っぷしが強く、冷酷な性格。初めは新千葉ヶ崎市長・五木田進の策略に乗って坂上竜馬陣営と敵対するが、武藤国光とのタイマンを通して和解。以降国光の才能と人柄を認め、彼の為に協力を惜しまないようになる。

伊地 知卓郎 (いちじ いちろう)

元は新千葉ヶ崎に住むただの不良だったが、武藤国光に出会って改心、彼を慕って坂上竜馬の秘書見習いとして働く少年。高校生ではあるが、中学校中退の国光と同様の知能レベルであり、しばしば問題を引き起こす。

久城 龍也 (くじょう りゅうや)

武藤国光の地元の先輩であり、彼から兄貴と呼び慕われる青年。また国光が総理大臣を目指すようになったきっかけを作った人物でもある。あらゆる学問に通じ、数多くの政治家を当選させてきた実績から怪物秘書と呼ばれ、作戦立案能力は吾妻光明に匹敵するほど。不破俊一の陣営に参加し、国光と対立する。

阿修羅 (あしゅら)

吾妻光明の祖父、格之進に打ち勝ったこともある腕の立つ政治参謀。基本的に顔を表に出さないため、福耳ということしか一般的に知られていない。演歌歌手・松平良太郎の参謀として新千葉ヶ崎市長選挙に関わる。選挙法違反ぎりぎりの意表を突いた戦略を得意とし、坂上竜馬、不破俊一の両陣営を苦しめる。

由良 桃枝 (ゆら ももえ)

新千葉ヶ崎にて芸者をしている未亡人。残された娘・舞を女手一つで育てるシングルマザーでもある。気風の良い美人で、暴走族の姉御的存在。武藤国光とは彼が新千葉ヶ崎にやってきた日に出会い、その後坂上竜馬陣営の手伝いをすることもある。

朽木 良介 (くちき りょうすけ)

男性。誠実な人柄で、悪徳政治家として描かれる宇治村修造の秘書を務めていたが、スキャンダルにまみれた宇治村修造に全ての責任を背負った上で自殺を命じられ、自殺を図ったところを久城龍也の部下に助けられ、不破陣営に加わる。妻と3人の子供がいる。

由良 桃絵 (ゆら ももえ)

新千葉ヶ崎市内にある料亭で芸者として働く女性。地元暴走族のアイドルでもある。事故死した夫との間に娘舞がいる。娘の預け先の保育園が利権がらみの道路建設で閉鎖される危機に陥り、五来田進の市制をよく思っておらず、坂上陣営に味方する。藤代静と再婚し、藤代性になる。

坂上 晋作 (さかがみ しんさく)

坂上竜馬の息子。頭のいい小学生で、吾妻光明と気が合う。政治経済に関する知識は武藤国光を上回る。

場所

新千葉ヶ崎市 (しんちばがさきし)

『クニミツの政』に登場する架空の都市。坂上竜馬らが市長選に立候補する。首都圏近郊の都市。海に面している。市の人口は約12万人。都心勤務のサラリーマン家庭が多い。商業施設は小さな商店がほとんど。市の予算は600億円。

書誌情報

クニミツの政 全27巻 〈講談社コミックス Shonen magagine comics〉 完結

第1巻

(2001年4月発行、 978-4063129656)

第2巻

(2001年5月発行、 978-4063129748)

第3巻

(2001年7月発行、 978-4063129953)

第4巻

(2001年9月発行、 978-4063130218)

第5巻

(2001年12月発行、 978-4063130546)

第6巻

(2002年2月発行、 978-4063130768)

第7巻

(2002年4月発行、 978-4063130959)

第8巻

(2002年6月発行、 978-4063631173)

第9巻

(2002年8月発行、 978-4063631364)

第10巻

(2002年10月発行、 978-4063631548)

第11巻

(2003年1月発行、 978-4063631944)

第12巻

(2003年3月発行、 978-4063632156)

第13巻

(2003年6月発行、 978-4063632521)

第14巻

(2003年7月発行、 978-4063632590)

第15巻

(2003年9月発行、 978-4063632866)

第16巻

(2003年11月発行、 978-4063633092)

第17巻

(2004年1月発行、 978-4063633269)

第18巻

(2004年4月発行、 978-4063633597)

第19巻

(2004年6月発行、 978-4063633887)

第20巻

(2004年8月発行、 978-4063634136)

第21巻

(2004年10月発行、 978-4063634372)

第22巻

(2004年12月発行、 978-4063634600)

第23巻

(2005年3月発行、 978-4063634990)

第24巻

(2005年5月発行、 978-4063635256)

第25巻

(2005年7月発行、 978-4063635515)

第26巻

(2005年9月発行、 978-4063635706)

第27巻

(2005年12月発行、 978-4063636093)

クニミツの政 :立志編 全1巻 〈講談社コミックスDX〉 完結

第1巻

(2003年7月発行、 978-4063347531)

クニミツの政 全13巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(2007年5月発行、 978-4063704556)

第2巻

(2007年6月発行、 978-4063704631)

第3巻

(2007年7月発行、 978-4063704716)

第4巻

(2007年8月発行、 978-4063704808)

第5巻

(2007年9月発行、 978-4063704907)

第6巻

(2007年10月発行、 978-4063704969)

第7巻

(2011年4月発行、 978-4063707953)

第8巻

(2011年5月発行、 978-4063707984)

第9巻

(2011年6月発行、 978-4063708011)

第10巻

(2011年7月発行、 978-4063708035)

第11巻

(2011年8月発行、 978-4063708059)

第12巻

(2011年9月発行、 978-4063708110)

第13巻

(2011年10月発行、 978-4063708134)

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