グッドモーニング・コール

グッドモーニング・コール

中学卒業までの半年間を一人で暮らすことになった吉川菜緒だったが、突然現れた見知らぬ男の子、上原久志と一緒に住むことになってしまい二人の奇妙な共同生活が始まる。

正式名称
グッドモーニング・コール
ふりがな
ぐっどもーにんぐ こーる
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
集英社文庫(コミック版)(集英社)
巻数
既刊6巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

吉川菜緒が中学校卒業を半年先に控えたところで、離れて暮らす祖父が倒れた事により、両親は田舎へ引っ越すと言い出した。しかし菜緒は、卒業まで現在の中学校に通いたいと、半年間の一人暮らしを開始する事となる。だが引っ越し当日、菜緒が新居で荷解きをしていると、同じ中学校に通う上原久志もそこへ引っ越して来る。悪質な不動産業者による仲介手数料目当ての二重契約である事が判明するが、菜緒はこのトラブルが原因で両親のいる田舎へ呼ばれる事を避けたく、一方の久志も引っ越し費用がない。そこで菜緒と久志は二人でルームシェアをする事になってしまう。同じ中学校ながらも会話をした事もない二人の共同生活はうまくいかず、喧嘩ばかりだったが、少しずつ久志の優しさに触れた菜緒は、ある時、久志と紺野まりなが親しそうに話をしている姿を見て嫉妬心を抱く。そんな中、寝起きの久志は、上原百合と間違えて菜緒にキスをする。菜緒は大いに動揺すると共に、久志には百合という名前の彼女がいる事を知りモヤモヤとした感情を抱く。その後、過労で倒れた久志のもとに百合が駆けつけた事で、菜緒は百合が彼女ではなく、久志の義理の姉だと知る。

第2巻

吉川菜緒上原百合から、「菜緒は上原久志に気に入られている」と言われ、嬉しく感じていた。そんな中、菜緒は紺野まりなに、ファンの多い久志とは親しそうな雰囲気を出さない方がいいと助言されたにもかかわらず、もっと距離を縮めるべく、手製の弁当を持って久志に届けるなど行動を開始する。しかしまりなの忠告通り、菜緒は久志のファンから呼び出されて暴言を浴びせられてしまう。その事実を知った久志は助けに入り、自分は菜緒と交際していると宣言。以降、菜緒と久志は偽物のカップルとして過ごす事になるのだった。そんな中、久志に好意を抱くアルバイト先の店長の娘・草薙ななこが、菜緒をライバル視して何かと張りあって来るようになる。しかし百合の介入と久志の発言により、ななこは不本意ながらも一時退散するが、今度は惚れっぽい事で有名な男子・阿部順から菜緒が告白されるという事態が発生。そして、菜緒は順に対して自分は久志が好きだと本心を打ち明けていたところ、偶然にも久志本人に話を聞かれてしまう。

第3巻

吉川菜緒阿部順はお互いに異性として意識する事なく、親友としてすっかり意気投合していた。クリスマスの予定がない菜緒と順は、二人でどこかに遊びに行こうと計画を立てていたが、そんな二人を上原久志はおもしろくなく感じ、クリスマスのアルバイトを急遽休む事にする。空気を察した紺野まりなが順を合コンに誘った事で、菜緒と久志は二人きりのクリスマスを過ごすはずだったが、当日菜緒が発熱した事で何の進展もなく終わる。そんな中、菜緒と久志の住むマンションに、夫が浮気したために家出をして来たと、突然上原百合がやって来る。百合に好意を抱いていた久志は、いっしょには暮らせないと一時的に実家へと戻り、菜緒と久志は学校だけでしか顔を合わせない日々が続く。まりなが遊びに来たり、気の合う百合と過ごしたりと菜緒は寂しさこそ感じなかったが、やはり久志と家で会えない状況は物足りない。一方の久志も、用事もないのに菜緒と百合がいる家に立ち寄るなど、離れて暮らす状況にもどかしさを覚えていた。

第4巻

吉川菜緒は、上原久志も自分に好意を抱いている事を知ったが、告白はできず、恋人未満の関係を続けていた。そんな中、紺野まりな光石と交際をスタートさせる。さらに、阿部順大石つかさから告白を受けるが、つかさが海外に行ってしまうために、結局は付き合うまでには発展せずに終わってしまう。そして季節は変わり、菜緒達は久保高校に進学。久保高校では恒例の新入生人気投票が行われる事になり、早くも久志は最有力優勝候補として注目を集めていた。菜緒は高校でも久志と偽物の恋人関係を続けていく予定だったが、久志を強くライバル視する女子・北浦希の登場により、人間関係を円滑に進めるためにも、自分が久志と交際していると周囲に言えなくなってしまう。穏やかな高校生活を送りたい菜緒は、久志に偽物の恋人関係は解消してほしいと願い出るが、それを聞いた久志は機嫌を悪くし、そのまま険悪な雰囲気に陥ってしまう。そんな中、菜緒が順と親しそうに話している場面をほかの生徒に目撃され、二人が交際しているという噂が立つ。

第5巻

上原久志吉川菜緒と交際していると宣言し、高校でも偽物の恋人関係は継続する事になった。菜緒は今度こそ本物の恋人関係になれるのではないかと期待していたが、北浦香織に二人がいっしょに住んでいる事がばれてしまう。香織は菜緒達が住む同じマンションに彼氏がおり、実は前から二人の関係を知っていたのである。菜緒はごまかせずに同居を認め、秘密を打ち明けた事で香織と親しくなる。そんな中、香織の彼氏は浮気性であり、菜緒はつねに違う女性と親密そうにしている場面を何度も目撃し、耐え切れずに香織に訴える。しかし香織は、浮気をされていても惚れているから仕方がないと交際を続ける事を選び、菜緒と香織に好意を抱く阿部順はやりきれない思いを抱く。一方、順調に交際していたはずの紺野まりな光石の関係にも陰りが見え始める。まりなは別の高校へと進学した光石の新たな交友関係が気になり、嫉妬心を抱いていた。モヤモヤとした気持ちを抱きながら美容室へ向かったまりなは、担当の男性美容師・浅井に久々のときめきを覚える。

第6巻

浅井に興味を抱いた紺野まりな吉川菜緒に対し、光石と別れようと思っていると告げる。菜緒はすぐに光石にまりなの気持ちを報告し、光石は改めてまりなへの好意を伝えて二人は復縁した。一方の菜緒は、上原久志の誕生日プレゼントを何にしようか迷いつつ、日常生活を送っていた。しかし菜緒は、久志の誕生日を誤って記憶しており、当日はカットモデルを依頼して来た浅井との約束を優先してしまう。久志は菜緒と浅井の関係に嫉妬心を抱くが、浅井のもとに遠距離恋愛中の彼女・晴日がやって来た事に安堵し、機嫌を直す。順調な交際が続いていく中で、ショッピングが好きな菜緒はもう少しお小遣いがほしいと考え始める。そんなある日、よそ見をしながら歩いていた菜緒は、ラーメンを出前中の佐多一星にぶつかってしまう。その被害額を返すために、菜緒は大衆的な雰囲気のラーメン店でアルバイトを開始するが、本当の事を伝えるのが恥ずかしく、久志にだけはおしゃれなカフェで働いているとウソをつくのだった。

第7巻

アルバイト先でパソコンの譲り先を探していると聞いた上原久志は、自分がほしいと名乗り出るが、その譲り主は北浦希だった。久志を一方的にライバル視している希は最初は敵対心をあらわにするが、パソコンを通じて久志のいい部分も知っていき、距離を縮める。一方、吉川菜緒とラーメン屋でいっしょに働く佐多一星は、いつしか彼女に恋心を抱くようになっていた。ある日、菜緒がラーメン屋に忘れ物をした事で、一星は菜緒の自宅を訪れ、在宅中の久志と顔を合わせる。これをきっかけに、菜緒はカフェではなくラーメン屋で働いている事を久志に打ち明ける。さっそくラーメン屋を訪れた久志を見た一星は、菜緒と久志が交際している事を知り、静かに身を引く事を決めるのだった。そんな中、久保高校では一学期の期末テストが行われ、菜緒はほとんどの教科で30点以下の赤点を取ってしまう。夏休みを返上して行われる補習への参加を避けるため、再試に向けて菜緒と久志は力を合わせて勉強を開始する。

第8巻

吉川菜緒は単なる思いつきで上原久志を旅行へと誘うが、久志は二人きりの旅行にキス以上の進展があるのではないかと緊張していた。菜緒は特になにも考えていなかったが、紺野まりなに指摘され、身体の関係を持つ事を匂わす大変な誘いをしてしまったのではないかと焦り、急遽阿部順北浦希上原百合など知り合いを誘い始める。あからさまに二人きりの旅行を回避しようとする菜緒に対して久志は苛立ちを覚え、アルバイトを優先するので二日目から合流すると告げる。実際に二日目の夕方にやって来た久志は、百合達の策略によって菜緒と二人きりの夜を迎える事になるが、特に進展もなく終わる。そして夏休みが終わり、二学期がスタート。初日から久志は自宅マンションのエントランスで、同じ小学校出身の桃山まみから声を掛けられ、菜緒といっしょに暮らしている事を隠し通そうと警戒心を抱く。一方の菜緒は食中毒になり、新学期早々入院生活を余儀なくされてしまう。

第9巻

吉川菜緒が入院中、久保高校の生徒のあいだでは「菜緒と上原久志が同棲をしている」という怪文書が流れる。このまま先生の耳に入れば、二人の両親に連絡をされてしまうため、久志は噂が消えるまでは菜緒と距離を取り、実家で暮らす事を決意。また、久志はできるだけ菜緒との接触を減らそうと、見舞いにも行かない事を決める。退院してから一人暮らしとなった菜緒は、久志のいない日々に寂しさを覚えていた。一方の久志は、突然の欠員によるアルバイトのハードなシフトや、学校の委員会などで多忙な毎日を過ごしており、寂しさを覚えるひまもなかった。そんな事情を知らない菜緒は、せめて連絡を取り合いたいとPHSの購入を考えているなど近況報告をするが、疲れている久志は菜緒に冷たい態度を取ってしまう。泣き出した菜緒を見た久志は、今のマンションではなく誰も知らない場所に引っ越して、同居生活をやり直そうと切り出す。

第10巻

吉川菜緒上原久志が同棲をしている」という怪文書を流したのは千崎優と千崎秀であり、二人は菜緒に謝罪する。実は千崎兄弟と桃山まみは幼なじみで、優はずっとまみに片思いをしていたのだ。まみが久志と交際していると勘違いしていた優は、さらに久志が菜緒と同棲して二股をかけていると思い込み、今回の暴挙に出たと打ち明けて久志にも謝罪。その後は、次第に生徒内でも菜緒と久志の同棲の噂は消えていき、平和な日常が戻る。菜緒と久志は初めて二人きりの映画デートへと出かけるが、久志は映画は一人でじっくり鑑賞したいと菜緒とは離れた席に座る。さらに偶然同じ映画を観に来た北浦希と久志は好きな映画の話で盛り上がり、菜緒は疎外感を覚える。

第11巻

吉川菜緒上原久志紺野まりな光石の二組のカップルは、時期を同じくして喧嘩をしてしまう。そんな中、まりなは浅井に髪の毛を切ってもらおうと、現在浅井が勤務している遠方の美容室への小旅行を提案。イライラしていた菜緒は、まりなの小旅行に誘われて快く受け入れるが、その情報を千崎優も知る事となる。佐多一星が菜緒に恋心を抱いている事を知っている優は、菜緒と久志の関係を引っ掻き回そうと、一星と千崎秀を誘って同じ旅行先へと偶然を装いついていく。しかし一星は、菜緒への気持ちは妹を思うものと同じだと気づき、さらに旅先で別の女性と親しい間柄となり、優の企みとは裏腹に何事もなく旅行は終了する。そんな中、久志は大家の大泉ルミ子から、子供夫婦が帰って来るために部屋を空けてほしいと言われてしまう。以前菜緒と二人で暮らしている事が学校内で噂になった際、ルミ子に引っ越すかもしれないと伝えていた久志は拒否できず、その申し出を受け入れるものの、次に住む部屋が見つからない。菜緒は今度も当然久志と同居すると考えていたが、久志から一人暮らしがしたいと切り出される。

登場人物・キャラクター

吉川 菜緒 (よしかわ なお)

表情が豊かで前向きな中学3年生。7月7日生まれ。髪は長めのストレート。いつもダイエットに苦しんでいる。かなりの天然ボケでなにかとトラブルを招く呑気なうかつ者。他人を疑わない。そのためか菜緒を長く敵視できる人間はいない。成績はかなりよくないが、料理はそこそこできる。両親が家業を継ぐためにド田舎に移ることになったが、中学卒業までわずか半年なので転校せずに独り暮らしをすることになった。 だが、引っ越し先の305号室を悪徳不動産屋が上原久志にも貸していたため、やむなく菜緒と久志は同居。菜緒は久志の人柄を知って惹かれていき、ついに恋人同士になる。高校は当初は全寮制を考えていたが、同居が続くことになったので、ギリギリの成績で県立久保高校に進学。

上原 久志 (うえはら ひさし)

吉川菜緒の同級生で、女子の間で毎年恒例の人気投票で3連覇をなし遂げた男。6月7日生まれ。成績優秀、スポーツ万能で眉目秀麗。「みんなの上原くん」として女子全員の憧れの的。実はヤセの大食いで食べ物にひどく執着する。幼なじみの百合が初恋の相手。11歳上の兄上原卓也と百合が結婚したため、家を出た。 菜緒との同居初日に寝ぼけて百合と間違えてキスをしてしまう。年齢を誤魔化して複数のバイトをして生活費を捻出。愛想は悪いが、悪気はなく、気が利く。気軽になんでも言い合える菜緒との生活は居心地がよく、次第に惹かれて恋人同士になる。通いやすいという理由で、自身の成績よりはランクの下がる県立久保高校に進学した。

上原 百合 (うえはら ゆり)

上原久志の義姉。久志の幼なじみで初恋の相手。キス魔で酔うと誰とでもキスをする。地域情報誌の仕事をしている。上原久志の兄卓也と結婚。そのため、初恋相手が兄の嫁になった姿をみたくない久志は家を出た。吉川菜緒とは息が合い、一緒に遊び歩く友人となった。 菜緒たちを中心とした友人関係では年長者だが、無責任な発言も多い。

阿部 順 (あべ じゅん)

吉川菜緒の同級生で、かわいいタイプの男子。惚れっぽく、すぐに告白をしては振られることから「告白大王」と呼ばれている。菜緒は14人めの告白相手。その後も菜緒との友人関係は続いていて、よき助言者ともいえる。15人目は上原百合。16人目の大石つかさからは、振られていないのに彼女がイギリスに越した時点で振られたとカウントした。 ただし、その後も文通をしている。成績としては危なかったが県立久保高校に進学。

紺野 まりな (こんの まりな)

ショートボブの黒髪。吉川菜緒の親友で、放課後には光石も加えた3人で行動することが多かった。ミーハーな情報通。一時は上原久志を狙っていたが、菜緒が久志を好きになったと知ると応援する。光石から告白されて付き合うようになる。妥当なランクの久保高校に進学。

光石 (みついし)

吉川菜緒と紺野まりなの友人で、放課後は3人で行動することが多かった。医者の息子で成績優秀。スポーツも得意。まりなに告白して付き合うようになる。スポーツ推薦でまりなたちとは別の高校に進学した。

草薙 ななこ (くさなぎ ななこ)

上原久志のバイト先のコンビニの店長の娘。小学6年生。外見は吉川菜緒と大差ない。すごくマセていて久志にアタックしている。裏表が激しく、久志にはカワイ子ぶり、その他に対しては関西弁で汚い言葉づかいをしていた。久志にはバレていたため、カワイ子ぶるのをやめる。

北浦 希 (きたうら のぞみ)

吉川菜緒の久保高校でできた友人。長身でスマート。男子顔負けのカッコよさで女子から慕われる。男子は成長すると醜くなることがあるのであまり好きではないという。小学生時代のお気に入りの女の子が上原久志にバレンタインに手作りチョコを渡したことから、一方的に久志を嫌っている。 菜緒が久志と付き合っていることに関しては、久志ファンが自分に流れる可能性があるので歓迎。

大石 つかさ (おおいし つかさ)

別の中学に通っていた髪の長いお嬢様。素直でかわいい。どこかで見初めた阿部順に告白した。実は、親の都合でイギリスに渡ることになり、それまでの1カ月阿部と一緒にいたいということだった。渡英後は文通をしている。

佐多 一星 (さだ いっせい)

吉川菜緒がバイトをすることになったラーメン店一番星の一人息子。19歳。久保高校の通信制の学生。短気ですぐに怒鳴る。トロい菜緒にはつい厳しくなってしまうが、明るく真面目に続ける姿に惹かれていく。

千崎 優 (せんざき ゆう)

久保高校の同級生。吉川菜緒が食中毒で入院したとき、隣のベッドの患者だった。女の子に次々に声をかける軽い男。双子の兄、秀がいる。幼なじみの桃山まみが上原久志にふたまたをかけられていると誤解して、兄弟揃っていやがらせをした。特に優はまみが好きなので恨みが深かった。 阿部順が間に立って和解する。

大泉ルミ子 (おおいずみ るみこ)

吉川菜緒と上原久志が暮らすマンションの大家。小柄な老婆で、外で声をかけられても、姿に気付くのに時間がかかる。家賃が払われるなら、細かいことは気にしない。俳句の会で知り合った仲津河氏と交際中。

浅井 (あさい)

美容師を生業にする男性。接客スキルも美容師としての技術もあり、顧客からの評判もいい。癖毛を気にしていた紺野まりなも友達から紹介され、浅井を指名した。光石との関係がうまくいっていなかったまりなが、一瞬胸をときめかせた相手でもある。遠距離恋愛中の彼女、晴日がおり、吉川菜緒が彼女に似た面影を持っている事に気づき、恋しさからカットモデルを依頼する。上原百合とは以前からの知り合い。

北浦 香織 (きたうら かおり)

久保高校英文科に在籍する2年生の女子。北浦希のいとこ。吉川菜緒と上原久志が住むマンションに大学生の恋人がいるために、二人がいっしょに住んでいる事を偶然知った。しかし周囲に言いふらす事はなく、温かく見守っている。恋愛体質で、どんなに浮気性の相手であっても、一度好きになったら許してしまう。そのため、過去の恋愛でも二股、三股をかけられるなど辛い経験をしている。現在の彼氏も桃山まみと浮気中。一時は阿部順から好意を寄せられてアプローチされていたが、まったく眼中になく、最後まで名前すら覚える事はなかった。

千崎 秀 (せんざき しゅう)

千崎優の双子の兄。久保高校に通う1年生。桃山まみに好意を抱く優が、まみは上原久志に二股をかけられていると誤解した際、怪文書を出す事に協力してしまった。久志とは友達のため、勘違いだとわかったあとはずっと罪悪感を抱いていた。必死に謝った事で久志との関係は修復され、以降も友達として変わらず付き合っている。

晴日 (はるひ)

浅井と遠距離恋愛中の彼女。背が低くふくよかな体型をしているが、顔立ちはかわいらしく、愛嬌のある女性。話し方や何気ない表情が吉川菜緒とよく似ている。忙しい浅井とはすれ違いばかりだったが、地元で父親に無理矢理お見合いをセッティングされた事で逃げ出し、浅井のもとへとやって来る。

桃山 まみ (ももやま まみ)

上原久志と同じ小学校に通っていた女子高校生。吉川菜緒と久志が住むマンションに恋人がいるために出入りをしていたところ、久志と偶然再会した。恋人とは北浦香織の彼氏であり、香織にとって桃山まみは彼氏の浮気相手になる。小学生時代は久志に片思いをしており、再会してからは恋心が再燃した。しかしあくまであこがれの対象であり、今すぐに恋人同士になりたいというわけではない。幼なじみの千崎優から好意を寄せられているが、気づいていない。

場所

久保高校 (くぼこうこう)

県立高校で普通科と英文科に通信制もある。1学年は普通科400人、英文科40人とやや多め。普通科と英文科は校舎も制服も別になっている。普通科は吉川菜緒が無理すれば入れる程度だが、英文科は交換入学などが充実していて偏差値も高い。

305号室 (さんびゃくごごうしつ)

吉川菜緒と上原久志が同居するマンションの部屋。マンションの名前は明かされなかった。2LDKで、6疊の個室を一部屋ずつ私室としている。

書誌情報

グッドモーニング・コール 6巻 集英社〈集英社文庫(コミック版)〉

第1巻

(2008-01-18発行、 978-4086186872)

第2巻

(2008-01-18発行、 978-4086186889)

第3巻

(2008-03-18発行、 978-4086186896)

第4巻

(2008-03-18発行、 978-4086186902)

第5巻

(2008-04-18発行、 978-4086186919)

第6巻

(2008-04-18発行、 978-4086186926)

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