概要・あらすじ
ガラモンド帝国と呼ばれる大国は、周辺諸国への侵略を繰り返し、世界の覇権を争って大戦を行っていた。帝国に故郷の国を滅ぼされた少年アーサーは、出稼ぎのために訪れた町で、大富豪のファラデー・ドンキンスの奴隷にされてしまう。アーサーはそこでいっしょに捕まった女性オリヴィアと知り合う。オリヴィアの正体は帝国の生物兵器、百色面相（シェイプシフター）だった。町の人間すべてを抹殺するという任務を与えられていたオリヴィアだったが、奴隷の子供をとっさに逃がそうとしていたアーサーに感銘を受けた彼女は任務を勝手に変更。ファラデーと彼の私兵を倒したあと、奴隷たちを解放する。オリヴィアは戦闘で倒れたアーサーを治療し、これで自分も帝国に追われることになると言い残し、どこかへと姿を消すのだった。10年後、帝国の隣国であるビンガル王国に逃げ延びたアーサーは、王国軍であらゆる訓練を積む。自分を助けて帝国から追われる身となったオリヴィアを助けるために、アーサーは再び帝国に潜入し、シェイプシフターの足どりを追い始めるのだった。
登場人物・キャラクター
アーサー
故郷の国をガラモンド帝国に滅ぼされた少年。父親とは死別しており、その時に受け取った６角形の指輪のようなものを大切にしている。「どんなときでも冷静に的確に観察しろ」という父親の言いつけを守り、しきりにメモをとっている。出稼ぎのために帝国に潜入するが、そこで大富豪ファラデー・ドンキンスの奴隷となり、百色面相（シェイプシフター）の女性オリヴィアと知り合い、命を助けられる。その後は帝国の隣国であるビンガル王国に逃げ延び、王国軍に入隊。オリヴィアに自分の名前を伝えていなかったことや、彼女が自分を助けたために帝国から追われる身になってしまったことを気にしている。軍で10年間訓練を積んだのち、再び帝国に潜入して、オリヴィアを捜そうとしている。
オリヴィア
ガラモンド帝国が作り上げた生物兵器、百色面相（シェイプシフター）の一人。見た目は人間の女性だが、体をさまざまな形状に変形させたり、銃弾で粉々にされても復活できたりと、数々の能力を持つ。帝国に反抗心を抱いていた大富豪ファラデー・ドンキンスを、彼の取り仕切っている町ごと抹殺するという任務を受けていたが、奴隷として捕まっていたアーサーと出会ったことで任務を勝手に変更。ファラデーと彼の私兵は抹殺するが、アーサーたち奴隷は解放してしまい、帝国から追われる身になる。
その他キーワード
百色面相 (しぇいぷしふたー)
ガラモンド帝国が開発した生物兵器。見た目は人間そっくりだが、さまざまな形状に体を変形させたり、体をバラバラにされても再生できたりと、謎の能力を持つ。敵地への潜入や暗殺に猛威を振るい、小国だったガラモンド帝国を大国にしたと噂されている。変形には電力を用いているらしく、スタンガンなどで体内の電力を乱されると形状を保てなくなるという弱点を持つ。
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