シュシュ恋

シュシュ恋

まるで運命であるかのように突然現れた軽澤樹と交際をスタートさせた道重栞だったが、樹は軽い恋愛を求めているタイプで、すぐに浮気されてしまう。初交際の悪夢を無理矢理忘れ、栞は高校に入学するものの、奇しくも樹と同じクラスで再会する。最悪な関係の二人の、二度目の恋が芽生えていく様子をユーモラスに描いたラブコメディ。「マーガレット」2016年No.18から2017年No.8にかけて連載された作品。

正式名称
シュシュ恋
ふりがな
しゅしゅこい
作者
ジャンル
ラブコメ
関連商品
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あらすじ

第1巻

恋愛にあこがれる道重栞は、高校に進学したら彼氏を作って素敵な恋をしようと決意していた。入学直前、街で軽澤樹と偶然出会った栞は、何度かデートを重ねた末に交際を開始。だが、結婚するまではキス以上の事はしたくないと考える栞に対し、樹はキス以上の事を求めていた。そんな中、もっと軽い付き合いをしたいと考える樹は、マル美と浮気してしまう。こうして二人は、高校に入学する前に破局。ところが、入学した高校で栞と樹は同じクラスになり、さらに二人が交際していた事がクラス中に知れ渡り、栞は浮いた存在になってしまう。そんな中、栞がクラスになじむ手助けをしたのが田中だった。栞は田中に好意を抱き、樹もそれをサポートするが、結局田中は佐藤と交際する事となり、栞は入学早々失恋してしまう。以降、樹は栞が恋愛できるようにフォローに回るものの、栞自身は何かと自分に気を使ってくれる樹に対して、再び心惹かれていく。

第2巻

軽澤樹への恋心を自覚した道重栞だったが、樹は自分とは交際しないだろうと半ばあきらめていた。その未練を断ち切るため、改めて告白をしてすっきりふられようと決意した栞は、高橋カナ誠井のサポートを受け、樹に思いを伝える。そんな突然の告白に動揺した樹は、何もリアクションを返せずにいた。この事により気持ちに整理をつけた栞は、誠井から好意を伝えられ、映画デートに誘われる事となる。誠実で思いやりのある誠井に心を動かされる栞だったが、密かにカナと共に尾行していた樹は、そんな栞の姿を見て嫉妬心を覚える。一方の栞自身も、誠井と交際した方が自分が幸せになれる事を理解しながら、どうしても樹への思いを断ち切れずにいた。

登場人物・キャラクター

道重 栞 (みちしげ しおり)

高校1年生の女子。中学時代はエスカレーター式の名門女子中学校に通っていた。高校生になったら交際をしてもいい、と両親から言われた事で共学の高校を受験し、見事合格を果たす。ロマンティックで夢見がちなところがあり、ずっと恋愛にあこがれていた。恋愛にこだわるのは、両親が高校生の頃から交際を続け、結婚しても幸せそうに仲よく暮らしている事が大きな理由。 これまで男性とほとんどかかわりがなかったため、恋愛に対しては騙されやすいところがある。高校に入学する直前、街で偶然ぶつかった軽澤樹から謝罪のためにデートに誘われ、何度目かのデートのあとで交際するようになった。だが、キス以上の関係を迫って来る樹に対し、結婚まではそういう事はしたくないと拒んだ事で、樹にマル美と浮気されてしまう。 これにより樹とは破局したが、進学先の高校でクラスメイトとして再会する。樹とは反発し合っていたが、次第に自分の恋のサポートを受けるようになり、再び樹に心惹かれていく。

軽澤 樹 (かるさわ いつき)

高校1年生の男子。父親はおらず、水商売をしている母親と幼稚園に通う妹と弟が二人いる。母親に代わって家事をこなしているので、料理上手。街で偶然に道重栞とぶつかり、その謝罪としてそのままデートへと誘った。爽やかで整ったルックスをしており、栞からは少女マンガに出てきそうな雰囲気と評される。高校に入学する直前に栞と出会い、そのままデートを重ねて交際をスタートさせた。 交際後、結婚をするまではキス以上はしないと宣言する栞を重いと感じ、軽い気持ちでマル美と浮気をして、栞とは破局を迎えた。実は中学校時代に年上の女性に遊ばれて捨てられた過去があり、その経験から手軽に恋愛ができる相手を探していただけで、本来は軟派な性格ではない。また、浮気も友達のマル美に彼女役を演じてもらっただけで、まじめな恋を望む栞の事を思い、あえて自分から遠ざけるための演出だった。 破局したあとは栞と連絡を取らなくなったものの、進学先の高校で、クラスメイトとして再会する。最初は反発しながらも、次第に栞の恋をサポートする立場になる。

誠井 (まこい)

高校1年生の男子。道重栞らと同じクラスに在籍している。自分の意見を主張する事が苦手なタイプで、優しく繊細な性格の持ち主。栞のさり気ない気遣いに助けられて以降、栞の事を慕うようになる。栞が軽澤樹に好意を抱いている事にも気づいているが、自身も栞に好意を抱いていたため、振り向かせようと努力を重ねている。入学当初は眼鏡をかけていたが、高橋カナの協力もあってコンタクトレンズに変更し、私服もおしゃれに生まれ変わった。

田中 (たなか)

高校1年生の男子。道重栞らと同じクラスに在籍している。学級委員長を務めており、面倒見がよく優しい性格。入学早々軽澤樹と交際していたと噂されて浮いてしまった栞にも気遣いをし、栞から好意を抱かれる。しかし田中本人は佐藤が気になっており、栞の事はクラスメイトとしか見ていなかった。のちに栞の機転により、佐藤と思いを通じ合わせる事に成功する。

高橋 カナ (たかはし かな)

高校1年生の女子。道重栞らと同じクラスに在籍している。明るくノリのいい性格で、言いたい事ははっきりと口にするタイプ。入学早々に軽澤樹から彼女候補として目をつけられたが、高橋カナはまったく相手にしていない。合宿研修で栞と距離を縮めて以降は、共に行動するようになる。流行に疎い誠井に対し、先生的な役割を担っている。

佐藤 (さとう)

高校1年生の女子。道重栞らと同じクラスに所属している。派手ではないが、女の子らしくかわいらしい雰囲気の持ち主で、田中から好意を寄せられている。佐藤本人も田中の事が気になっていた。のちに栞の機転もあり、田中と思いを通じ合わせる事に成功する。

りゅう

太郎と同じ学校に通う高校1年生の男子。軽澤樹の中学校時代からの友達。かわいらしい容姿をしており、スイーツなど甘いものが大好きで、以前はよく樹とスイーツの店に通っていた。樹からの紹介で道重栞、高橋カナと知り合いになった。

太郎 (たろう)

りゅうと同じ学校に通う高校1年生の男子。軽澤樹の中学校時代からの友達。ショートカットの髪型で硬派な性格をしている。樹からの紹介で道重栞、高橋カナと知り合いになった。

マル美 (まるみ)

軽澤樹の中学校時代からの女友達。樹の友人の彼女でもある。周囲からは「マルちゃん」と呼ばれている。樹から依頼されて1日だけ彼女らしく振る舞った。ただ、マル美自身はその行動が、樹が道重栞を遠ざけるために仕組んだものとは知らなかった。樹に対してはいっさい恋愛感情はない。

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