概要・あらすじ
坂が多く、星がきれいに見える町に住む高校3年生・永野繭子。友人・メグ(笹原芽芽美)の引き合わせで、憧れのクラスメイト・ハル(北見晴)に勉強を教えてもらうことになった。それ以来、2人は少しずつ親しくなり、 永野繭子は、ハル(北見晴)への気持ちが募る。高校を卒業後、地元の福祉専門学校に進む永野繭子と、東京の大学に進学し、天文学を学ぶことになったハル(北見晴)。
ハル(北見晴)の上京当日に2人は会い、永野繭子は列車の発車間際に彼に気持ちを伝えた。「手紙を書くから」とハル(北見晴)は告げ、ふたりは別れた。
登場人物・キャラクター
北見 晴 (きたみ はる)
『シリウスと繭』の主人公の1人。成績優秀で無口な男子。初登場時は高校3年生。永野繭子をはじめ、女子生徒達の憧れの的。携帯電話を持とうとしない。同じクラスの永野繭子に勉強を教えるようになり、それ以来彼女とよくく話すようになる。一緒に天体観測に出かけたり、誕生日に星の飾りのついたヘアピンを贈ったりと永野繭子と親しく過ごす時間はあったが、バレンタインデーに彼女からのチョコレートは受けとらなかった。 永野繭子の親友・メグ(笹原芽美)から告白されたが、断った。卒業後は推薦で東京の大学に進学し、地元の福祉専門学校に進学した永野繭子とは手紙でのやり取りになる。プラネタリウムを造ることを目標に、天文学を学んでいる。
永野 繭子 (ながの まゆこ)
『シリウスと繭』の主人公の1人。ロングヘアの女性。初登場時は高校3年生。期末テストに不安を覚えていたところ、親友のメグ(笹原芽美)に促され、以前から憧れていたハル(北見晴)に勉強を教わる。彼に開設されたシリウスが深く心に残り、時折夢にも登場するようになった。それ以来、一緒に天体観測をしたり、誕生日にペンを贈ったりと親しくなる。 誕生日にハル(北見晴)から贈られた星のついたヘアピンをいつもつけるようになった。ハル(北見晴)への気持ちが膨らんでいるが、親友のメグ (笹原芽美)も彼が好きな事に気づいてしまう。そのため彼への気持ちは隠している。卒業後は地元の福祉専門学校に進学し、東京の大学に進学したハル(北見晴)とは手紙でのやり取りを続ける。
笹原 芽美 (ささはら めぐみ)
巻き毛の黒髪の女子。初登場時は高校3年生。永野繭子の親友。ハル(北見晴)が好きで、彼と親友の永野繭子がよく話すようになったことを気にしている。一度ハル(北見晴)に告白したが、断られた。高校を卒業後は、地元を離れ東京の文藝大学に進学。東京で偶然ハル(北見晴)と再会する。
永野 航 (ながの)
永野繭子の父。娘永野繭子が福祉専門学校に合格したことを喜んでいる。
永野 佳世子 (ながの かよこ)
永野繭子の母。バレンタインデーにハル(北見晴)にチョコレートを受け取ってもらえず落ち込んでいた永野繭子を励ます。
永野 武 (ながの たける)
永野繭子の弟。姉に対してはよく軽口を叩いている。
北見晴の父 (きたみはるのちち)
ハル(北見晴)の回想に登場する。その当時は入院しており、夜空を見るためには外出許可が必要だった。
櫻井 悠人 (さくらい ゆうと)
福祉専門学校での永野繭子の同期生。福祉専門学校に入学前、偶然北見晴を見送った永野繭子とすれ違い様にぶつかり、その時に彼女が落としたヘアピンを拾っていた。入学式で再会してヘアピンを返し、これがきっかけで一緒に講義や実習に出るようになった。
保坂 涼子 (ほさか りょうこ)
ショートヘアーの女子。福祉専門学校での永野繭子、桜井悠人の同期生。オリエンテーションで2人と席を並べて座って以来、親しくなる。
北見晴の友人 (きたみはるのゆうじん)
眼鏡をかけた男子。大学でのハル(北見晴)の友人。よくしゃべりチャラついているが、天文学に興味があるためハル(北見晴)から友達とみなされた。ハル(北見晴)は彼の事を永野繭子への手紙に書いた。
北見晴の姉 (きたみはるのあね)
ハル(北見晴)の姉、染めた髪のショートヘアーの女性。バレンタインデーにハル(北見晴)が何個チョコレートをもらったかを聞いてくる。永野繭子は、福祉専門学校の入学試験の面接の後偶然ハル(北見晴)と会い、初めて彼に姉がいることを知った。
カナ
二つ結びでそばかす顔の女子。北見晴、永野繭子、笹原芽美の同級生。北見晴を見る事は目の保養だという。
ハマル
『シリウスと繭』に登場するキャラクター。おひつじ座の1番明るい恒星の名前だが、永野繭子の夢の中ではひつじの姿の案内人として登場する。
場所
シリウス
『シリウスと繭』に登場する星。永野繭子がハル(北見晴)に勉強を教わった際に、その特徴を解説してもらった。以来、彼女の心に深く刻み込まれ、夢にも登場する。