スケボーロッキー

スケボーロッキー

轟飛之介はプロレスラーを目指す運動神経抜群の小学生。彼はスケボーチャンプの坊戸翔太郎との出会いをきっかけにスケボー絡みの事件や戦いに巻き込まれていくが、その都度抜群の運動神経と思い切りの良さで切り抜けていく。あさいもとゆきの代表作である『ファミコンロッキー』の外伝的な扱いとなるスケボーバトル漫画。

正式名称
スケボーロッキー
ふりがな
すけぼーろっきー
作者
ジャンル
趣味・ホビー
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

轟飛之介はスケボーの存在すら知らない小学生。ある日、ストリートパフォーマンス中のスケボーチャンプである坊戸翔太郎と出会い、その素質を見出され勝負することとなる。スケボー素人の飛之介が圧倒的不利の状況で始まった勝負だったが、アクシデントを持ち前の機転と突飛な発想でうまく回避して坊戸に勝利する。「スケボーチャンプが敗れた」というニュースはまたたくまにスケボー界に知れ渡り、これをきっかけに飛之介の前にさまざまなライバルが現れるようになっていく。

登場人物・キャラクター

轟 飛之介 (とどろき とびのすけ)

運等神経抜群の小学生男子。ジュニアレスリング界ではちょっと名の知れた存在だったが、スケボーはやったことがなかったどころか、その名前すらも知らなかった。それでも、持ち前の運動神経と常識では考えられない程の機転の良さでプロ級のパフォーマンスを可能にしている。

坊戸 翔太郎 (ぼうど しょうたろう)

スケボー界では実力No.1と言われているスケボーチャンプ。坊戸財閥の一人息子で、スケボーの強豪チーム「デビルキッズ」のリーダーでもある。ストリートパフォーマンス中に轟飛之介と出会い彼のセンスを見抜いて、誰よりも早く飛之介の実力を認めた人物である。

大曲 走太 (おおまがり そうた)

スケボー界実力No.1と言われる坊戸翔太郎を倒すために、わざわざ北海道から轟飛之介と同じ小学校に転校してきた。全国大会に出場こそしていないがスケボーの実力はプロ級で、獲物を狙うようなスラロームテクニックに秀でており「北の狼」という異名を持つ。しかし、ジャンプ技は苦手。

早川 みどり (はやかわ みどり)

早川スポーツの一人娘で、轟飛之介と同じ小学校に通う小学生。小学生の割には発育が良い。従兄弟である飛之介の世話を何かと焼いている。普段は気が強く飛之介への当たりが強いが、飛之介のために自分の身を顧みない行動をとったりする優しい一面もある。

速水 流一 (はやみ りゅういち)

轟飛之介がスケボー合宿の際に訪れた町のリーダー。スケボーの練習場が併設されていた遊園地を坊戸財閥が買い取ったことにより、スケボーの練習場を追われたことに腹を立てていた。将来はプロになってアメリカへと渡るために、毎日血のにじむような練習をしている。

鬼堂 昇 (きどう のぼる)

スケボーチーム「メタルキャット」のリーダーで、ビッグエアー空中三回転を難なく成功させる。カーブに差し掛かる際に、ガードレールをジャンプ台にして空中回転したりとスケボーの腕は一級品。スポーツマンシップに則って正々堂々勝負する真のスケボー選手。

戸板 安次郎 (といた やすじろう)

スケボーチーム「デビルキッズ」の副リーダー。できないものに対してはできないと早々に諦めるタイプだったが、無謀な練習に挑み続ける轟飛之介の実直な姿を見てからは飛之介に協力的になる。全日本Jr.スケボー大会ではガッツのある一面を見せた。

鬼堂 玲子 (きどう れいこ)

鬼堂昇の妹。全日本Jr.スケボー大会で優勝すれば兄がアメリカのチームに入れるからという理由で、なんとしても兄を勝たせてあげたいと思っている。そのため最初は轟飛之介のすべりを妨害していたが、妨害中に怪我をしてしまい、逆に飛之介に助けられることになる。

早野 一平 (はやの いっぺい)

スケボーチーム「メタルキャット」のメンバー。おかっぱ頭に面長、そして非常に大きな鼻が特徴。全日本Jr.スケボー大会の優勝決定戦では大曲走太と争った。一周目からペース配分を考えずにすべった走太とは違い、マイペースにすべり続けた。

大場 輪太郎 (おおば りんたろう)

スケボーチーム「メタルキャット」のメンバー。鬼堂玲子が轟飛之介のすべりを妨害する際に、一緒に妨害に関わった。全日本Jr.スケボー大会優勝決定戦では戸板安次郎と対決。勝負をかけてスピードを上げた際にコースアウトし戸板と激突した。しかし、その後しっかりと戸板に謝りに行く律儀な一面をみせた。

植田 渉 (うえだ わたる)

ローラーバトル界では有名な男性で、そのルックスから女性のファンが多い。早川みどりが、轟飛之介を無理矢理引っ張って行って、頬を赤らめながら試合を観るほどである。ジョニー安田とは互角の勝負を繰り広げ、全日本ローラーバトルキャノンボールでは予選を突破するなど高い実力を持つ。

ジョニー安田 (じょにーやすだ)

「地獄の門番」の異名を持つローラーバトル界の荒くれ者。ローラーバトルチーム「帝都スターズ」のリーダーでもあり、植田渉とのローラーバトルの際には腰に巻いたチェーンで反則攻撃をするなど、勝つためならば手段を選ばない。実力は本物で、轟飛之介に初めて負けを認めさせた人物。得意技は回転後ろ蹴り。

石田 岩鉄 (いしだ がんてつ)

全日本ローラーバトルキャノンボールの参加選手。非常に大柄な大男で、岩手県で一番の天才ローラーを自負している。また、相当な腕力の持ち主で、腕だけの力で城の石垣を登ってしまうほど。轟飛之介との出会いをきっかけに、勝つだけがバトルの目的ではないことを知る。

松平 玄蔵 (まつだいら げんぞう)

ローラーバトルチーム「帝都スターズ」に所属するメンバー。全日本ローラーバトルキャノンボールの参加選手でもある。バトル中に妨害する際は槍を使う。今までこの槍から逃れられた選手はいないという程の実力者。チームメイトの小早川景樹は「一番槍の松平」と呼んでいた。

小早川 景樹 (こばやかわ かげき)

ローラーバトルチーム「帝都スターズ」に所属するメンバー。全日本ローラーバトルキャノンボールの参加選手でもある。狡猾かつ残忍な性格で、バトル中に妨害する際にはトラップを使ったり、グローブの中に鋭いトゲが仕込んである鉤爪のようなものを使ったりする。また、全日本ローラーバトルキャノンボールの参加選手をすべて調査するなど、情報収集も徹底している。

山崎 舞 (やまざき まい)

全日本ローラーバトルキャノンボールの参加選手。元新体操チャンピオンで、露出度の高い格好をしている。最初こそ轟飛之介には勝負に徹するように厳しいことを言っていたが、徐々に飛之介を認めるようになる。携帯している武器は新体操のリボン。

大堂院 (だいどういん)

ローラーバトルを管轄している連盟の会長。植田渉とジョニー安田のローラーバトル中に乱入した轟飛之介を見て、その素質を見抜いた。常にローラー界のことを考えており、なにか大きな計画のために飛之介のような人物を探していた。しかしその計画の真意は最後まで語られることがなかった。

集団・組織

デビルキッズ

坊戸翔太郎率いる強豪スケボーチーム。しかし、翔太郎の知らないところではケンカや万引きなどやりたい放題で、町の人も手を焼く不良集団。

闘魂ファイターズ (とうこんふぁいたーず)

スケボーチーム「毛利三兄弟」とのバトルレース対決の際に、轟飛之介と坊戸翔太郎が組んだ即席チーム。メンバーは当初この2人だったが、のちに大曲走太が加わることになる。毛利三兄弟が翔太郎を狙うであろうことが想定されたため、チームリーダーは飛之介が務めている。

毛利三兄弟 (もうりさんきょうだい)

バトルレース史上あまりの残虐さからスケボー界から追放の噂がある三兄弟で構成されている、勝つためには手段を選ばない極悪チーム。勝てるとわかっている相手にも必要以上に攻撃を加え、何人もの選手を瀕死の重傷へと追いやっていた。坊戸財閥から圧力をかけられており、その一人息子の坊戸翔太郎を恨んでいる。

メタルキャット

鬼堂昇が率いる、昨年度の全日本Jr.スケボー大会準優勝の強豪チーム。鬼堂のワンマンチームというわけではなく、デビルキッズとの優勝決定戦では、選手の中でもトップレベルと評される大曲走太や副リーダーの戸板安次郎と互角に渡り合うほどの実力派メンバーがそろっていた。

帝都スターズ (ていとすたーず)

ジョニー安田率いるローラーバトルチーム。植田渉とのローラーバトルの際には出場停止だった松平玄蔵と小早川景樹を含めた3人が実質上のレギュラーメンバー。レギュラーメンバー全員なんらかの武器を所有している、非常に危険なチーム。

イベント・出来事

全日本Jr.スケボー大会 (ぜんにっぽんじゅにあすけぼーたいかい)

スケボー日本一の座を賭けて戦う大会。坊戸翔太郎が率いるスケボーチーム「デビルキッズ」が第一回大会から5年連続で優勝している。今年から新しく全長50メートル、最大傾斜45度のジャンプ台を飛び、飛距離や技、テクニック、着地姿勢で点数が加算される新しい種目が追加された。

全日本ローラーバトルキャノンボール (ぜんにっぽんろーらーばとるきゃのんぼーる)

かつて一度だけ開かれたローラースケートレース。100人の参加選手がチェックポイントを通過しつつ、激しいバトルを繰り広げながら芝浦から大阪まで走る。ゴールにたどり着いたものは誰一人としていなかったという危険なゲームだったが、今回、その大会が復活し開催されることとなった。

その他キーワード

ガードレール走行 (がーどれーるそうこう)

轟飛之介が坊戸翔太郎との戦いの際、ガードレールに接触しそうになった時に咄嗟に編み出した必殺技。カーブの際にかかる遠心力を利用し、ガードレールにスケボーを乗せて壁走りの要領で曲がる。

スーパーオーリーエアー

轟飛之介が大曲走太とのストリートファイトの際に繰り出したジャンプ技。普通のジャンプでは越えられないであろう車の上を、トラックにつかまって加速のついたボードで、木箱で作った即席のジャンプ台に乗り上げ大ジャンプする。

ダブルスパイラルターン

スケボーチーム「毛利三兄弟」の毛利流トリプルハイパースパイラルターンに対抗するために轟飛之介が生み出した、飛之介と坊戸翔太郎の合体技。お互いがっちりとスクラムを組んだ状態で高速回転する。飛之介が一人で行ったものよりも強力で、「毛利三兄弟」ともいえど一人では近づけないほど。

ビッグエアー空中大車輪 (びっぐえあーくうちゅうだいしゃりん)

全日本Jr.スケボー大会一次予選の際に間違ったコースを走ったため、崖から飛び降りるしかなくなった轟飛之介が繰り出した技。元々はビッグエアー空中三回転をやろうとした結果できた技で、その回転数は3回をゆうに超える。

バックエアー空中三回転 (ばっくえあーくうちゅうさんかいてん)

全日本Jr.スケボー大会の追加種目において轟飛之介が突風に煽られた結果、当初披露予定だったビッグエアー空中大車輪ができなくなった。その際、空中でバランスを立て直し後方へ三回転を決めて着地をした。偶然と飛之介の運動神経が生んだ大技。

合体ツインスピンターン (がったいついんすぴんたーん)

スケボーチーム「毛利三兄弟」とのバトルレースの際に使用した合体技。まず、坊戸翔太郎が高速回転し、それから大曲走太が自らの背中をジャンプ台にして轟飛之介が高く飛ぶ。その後、空中に飛び上がった力をそのままに下で高速回転している翔太郎と合体し、2人で強力な回転攻撃をする。

ハイパースパイラルターン

スケボーチーム「毛利三兄弟」がバトルレース中や相手を攻撃する手段として用いる。スケボーに乗ったまま自分の身体を高速回転させ、その遠心力を利用して腕を伸ばし、強力なラリアットのような一撃を相手に叩き込む技。

毛利流トリプルハイパースパイラルターン (もうりりゅうとりぷるはいぱーすぱいらるたーん)

スケボーチーム「毛利三兄弟」がバトルレース中に用いた技。3人が一斉にボードで床をこするハイパースパイラルターンを行うことにより、わずかな熱から上昇気流を発生させた後にボードの回転でその気流を押し上げ、巨大な空気の渦で相手を吹き飛ばす。肩パットに仕込んだ凶器で相手を切り裂く「奥の手」もある。

ハンドプラントクイックターン

速水流一がレース中に用いた技。ヘアピンカーブに対してスピードを上げて進入し、コーナーの壁を片手で掴み、逆立ちしながらターンする。どんな急カーブであろうと楽々クリアすることが可能。

ビッグエアー空中三回転 (びっぐえあーくうちゅうさんかいてん)

全日本Jr.スケボー大会の今年からの追加種目において鬼堂昇が見せた大技。まるでスキーのジャンプ選手のように低重心で滑降し大ジャンプ台から空中で三回転し、着地する。スケボーチャンプの坊戸翔太郎ですらおそるべき技と評価していた。

バトルレース

3対3でトラックを周り、チームのキャプテンが先に50周した方が勝ちというレース。レース中は、凶器攻撃以外ならどんな妨害を加えてもよく、スケボー界の格闘技と評される競技。

ローラーバトル

地上最速のローラースケートと地上最強のバトルを合体させた超格闘技。攻撃側の3人の選手と守備側の3人の選手で争われ、攻撃側の選手が守備側の選手を一定時間内に抜かせばポイントが加算される。また、守備側の選手には、抜かれないように相手を妨害することが許されている。

SHARE
EC
Amazon
logo