ストッパー

ストッパー

ドラフト外で球団入りしたクセ者選手が、ハッタリやイカサマなど、ありとあらゆる手段を駆使してプロ野球の世界でのしあがっていく姿を描いた異色の野球マンガ。岩田鉄五郎をはじめとする「東京メッツ」の選手や新聞記者の山井など、水島新司の代表作の1つである『野球狂の詩』のキャラクターが多数登場する、同作のスピンオフ的な作品となっている。

正式名称
ストッパー
ふりがな
すとっぱー
作者
ジャンル
野球
関連商品
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世界観

野球狂の詩』の主人公チームである東京メッツの選手達がほぼ同じ設定で登場。新聞記者の山井や代打屋の力動玄馬といったメッツ所属選手以外のキャラクターも登場するなど、同作とほぼ同じ世界観のもとで物語が展開していく。ただ、『野球狂の詩』には本作『ストッパー』の主人公、三原心平が所属する大阪ガメッツという球団は登場しておらず、完全に同一の世界というわけではない。

作品構成

大きく分けると2部構成になっていて、中盤まではプロ野球選手としての三原心平の活躍を中心に物語が進むが、8巻のラストで心平が所属球団のオーナーに就任。9巻からはペナントレースと並行して、心平が自身の理想とする球団を作り上げていく姿が描かれる事になる。

あらすじ

第1巻

ドラフト会議の中継を見守る高校3年生の三原心平は、特筆すべき実績のない無名の選手だったが、自身はプロでやっていけると自信満々だった。結局、どこからも指名されなかった心平は、大阪ガメッツのスカウト、海老手鯛三に強引に接触。大阪ガメッツ入団を拒否していたドラフト1位指名の渡大介を口説き落とす方法を海老手に伝授し、その見返りとして自身の大阪ガメッツ入りを約束させる。こうして契約金ゼロのドラフト外選手として大阪ガメッツに入団した心平は、ストッパーを志望するが、周囲は心平にプロの投手としてやっていく力はないと見ていた。そんな心平の事が気になる東京日日スポーツの記者、山井は、彼の並外れた走力に注目。心平は投手ではなく、代走専門の走りのスペシャリストとして入団したのだろう推測する。山井の読みを裏付けるかのように、心平はオープン戦に代走として出場し、見事な足を披露するが、9回にストッパーとして登板した際には、滅多打ちにされてしまう。心平を投手として起用したガメッツ首脳陣にあきれる山井だったが、いっしょに試合を観ていた東京メッツ岩田鉄五郎は、心平がストッパーとして試合に出て来る事を予言するのだった。 

第2巻

三原心平はストッパーなのか、足のスペシャリストなのか、さまざまな予想が飛び交う中、大阪ガメッツ東京メッツの開幕戦が始まった。大阪ガメッツの1点リードで迎えた9回裏、2死満塁の場面で、ついに心平がストッパーとしてマウンドに上がる。大事な場面でのルーキーの登場に球場はざわめくが、心平は人を食った超遅球でメッツの主砲、国立玉一郎を打ち取り、開幕戦でプロ入り初登板初セーブを記録するという最高のデビューを飾ったのであった。その後も心平は超遅球や超山なりボール、さらには手元でゆれる謎の変化球を駆使して打者を翻弄。14連続セーブというプロ野球記録を打ち立てる。心平は驚異のルーキーとして脚光を浴びるが、東京日日スポーツの山井だけは、いまだ心平の投手としての実力が信じられずにいた。そして、世界タイ記録となる15連続セーブがかかった大洋戦。心平はなぜか決め球のゆれる球を投げず、逆転サヨナラ満塁ホームランを浴びる。かくして心平は初の救援失敗を喫する事になるが、わざと打たれたかのような彼の謎の投球に、岩田鉄五郎は当惑を隠せずにいた。

第3巻

不敗神話が崩れた三原心平は、決め球の「ゆれる球」をまったく使わなくなった。そして、今度は出ると負けの救援失敗を繰り返し、「サヨナラ三原」とまで呼ばれるようになってしまう。本拠地での東京メッツ戦でも打たれ、ついに二軍に落とされてしまうが、なぜか当の本人は飄々としていた。そんな心平の姿を見て、記者の山井は彼が投手としての能力をあえて隠しているのではないかと思うようになるが、当の心平は再生屋の異名を持つ二軍監督の日照続によってセンターにコンバートされてしまう。それでも山井とメッツの岩田鉄五郎は、心平はやはり投手だと考えて独自の調査を開始。二人はサウスポーの心平が、実は右でも投げられる事を見抜く。心平は投手なのか、野手なのか。左投げなのか、右投げなのか。世間が注目する中、シーズン最終戦で右投手として登板した心平はまたも大量失点を喫するが、最後に見せた一球は速球投手と呼ぶにふさわしいものであった。心平をめぐる論争はさらにエスカレートしていくが、その年のドラフトで大阪ガメッツが1位指名した捕手の大木大はなぜか心平の事を嫌っており、彼の球は受けたくないと宣言。投手続行を目論む心平と激しく対立する。

第4巻

プロ2年目の三原心平は、自主トレを行っていた伊豆で出会った陶芸家の柴友光をスカウトし、オーナーの大垣大五郎を持ち前の口八丁で口説いて、大阪ガメッツに入団させる。一方、ドラフト1位で入団した捕手の大木大との確執は続いており、彼が心平の球を受ける事を拒否しているため、心平は登板の機会が得られず、すっかり野手に定着。心平は投手と見込んでいた東京メッツ岩田鉄五郎と記者の山井を失望させる。かくして、心平は東京メッツとの開幕戦に1番センターで出場し、4打席連続ヒットという活躍を見せる。誰もが心平は野手になったと考えていたが、1点リードで迎えた9回裏二死満塁の場面で、心平がストッパーとしてまさかの登板を果たす。心平は意表を突く牽制でランナーを刺し、チームを勝利に導くが、大木との確執は依然続いていた。大木は、経営者だった父親が自殺したのは、三原グループのオーナーで心平の母親である三原幸江に借金を断られたからと思い込んでいたのである。しかし、幸江が借金を断ったのは大木の父親のためを思っての事だったと聞かされ、大木はついに心平と和解。こうしてよき恋女房を得た心平は、1番センターとストッパーの両方をこなす二刀流選手として大車輪の活躍を見せる。

第5巻

三原心平は、打者として首位打者争いを繰り広げる一方、特注の左右両用グローブを駆使して、左腕と右腕を投げ分ける変則投法を披露するなど、八面六臂の活躍を見せていた。しかし、チームは泥沼の14連敗を喫する事となり、監督の岩左はついに心平を先発で起用するという奇策に出る。心平は打たれながらも要所を抑えて完封。すると、9回裏に柴友光のサヨナラホームランが飛び出し、ついに連敗を止める事に成功する。心平の活躍で上昇気流に乗った大阪ガメッツは、シーズン途中ながら元大リーガーのジャック・ブラウンを獲得する。しかし、実際に加入したのはトニー・デービスというブラウンそっくりのニセモノであった。実は、ブラウンはシーズン前に負ったケガが完治しておらず、1か月間だけデービスが替え玉を演じる事になったのである。たまたま事情を知った心平はデービスに協力。フリーライターの椎名誠子にデービスの正体を勘づかれるものの、どうにか世間の目をごまかす。そして1か月後、ついに本物のブラウンが加入し、圧倒的豪打で世間を湧かせたのであった。 

第6巻

大阪ガメッツ東京メッツは、Aクラスを賭けてシーズン最終戦を戦う事となった。最終回にストッパーとしてマウンドに上がった三原心平は、かつて決め球にしていた「ゆれる球」で東京メッツの主砲、国立玉一郎を打ち取る。実は、このゆれる球はボールにワセリンなどを塗って不規則な変化を起こさせる不正投球だった。疑惑を持った岩田鉄五郎はゆれる球の秘密を暴くべく、心平が観客席に投げ込んだウイニングボールの行方を追うが、証拠となるボールは岩田の思惑に気づいた心平がすでに押えていた。シーズンが終了し、オフを過ごす心平は、母親の三原幸江と対立し、家を出たままになっていた姉の三原純江と再会する。純江は夫と死に別れ、一人息子の文太とアパート暮らしをしていた。心平は母親と姉を和解させようと二人を引き合わせる。娘の事が許せず、一度は激怒した幸江だったが、孫の文太にほだされ、クリスマスイブに純江達を家に招待する。長く離れ離れだった三原一家は、ようやく元通りになったのであった。そして、心平は3年目のシーズンに向かって始動を開始するが、ドラフト1位で入団した投手の所啓介がケガでシーズン絶望となってしまう。

第7巻

3年目のシーズンを迎えた三原心平だったが、オープン戦は絶不調で連戦連敗。投手限界説も囁かれるようになるが、これは心平のシーズンに向けた布石であった。彼は球種が分かるようなクセを、わざと打者に見せていたのである。シーズンが開幕すると、心平はこのクセを逆用。東京メッツ国立玉一郎を抑え、開幕戦勝利に貢献したのであった。一方、心平がどこかで反則球の「ゆれる球」を使ってくるとにらんだ岩田鉄五郎は、ホームでの大阪ガメッツ戦で代打として登場する。この時、鉄五郎は心平のゆれる球で三振に倒れたものの、投球後のボールを調べてヤスリで削ったような傷がある事を発見する。鉄五郎の申告を受け、主審の大瀧が心平に詰め寄るが、証拠品を見つける事はできなかった。実は心平はスキを見て、ヤスリを大瀧の胸ポケットに隠していたのである。一杯食わされた事に気づいた大瀧は、不正の証拠を抑えようと躍起になるが、心平に翻弄され続ける。

第8巻

オールスターファン投票の投手と外野手の2部門でトップに立つなど、三原心平は3年目のシーズンも大車輪の活躍を見せる。だが、彼が所属する大阪ガメッツには身売りの噂が出ていた。そんな中、オールスターに出場した心平は最優秀選手賞を獲得。さらに、スカウトの海老手鯛三に同行し、相手チームのサインやクセを盗むのを得意とする高校生の小谷作太郎の存在に興味を抱く。そして迎えたシーズン終盤、大阪ガメッツはどうにかAクラスを確保するが、もはや大阪ガメッツの売却は決定的となっていた。身売り先はどこになるのか、世間が色めきたつ中、心平は首位打者を獲得すべく最終戦に出場。最後の打席で意表をつくセーフティバントを決め、逆転で首位打者に輝く。試合後の本拠地のファンへの挨拶で、オーナーの大垣大五郎より球団の譲渡が発表されるが、なんと新オーナーとして紹介されたのは、先ほどまで選手として出場していた心平であった。

第9巻

母親の三原幸江から30億円の融資を受けて大阪ガメッツを買収し、新オーナーとなった三原心平は姉の三原純江を球団社長、スカウトの海老手鯛三を球団代表に据え、球団名を大阪ドリームスと改める。心平はかねてからマンネリ化したプロ野球界を変えるため、自前の球団で球界に殴り込みをかけるという計画を密かに温めていたのである。心平は理想の球団を作り上げるべく、自らスカウトの場に足を運び、我王銀次麻立丸朝日丸虎千代小谷作太郎峠雪太郎上条英司という一くせも二くせもある新人達を獲得。自らもオーナーと選手の二役をこなし、スポーツ紙の注目を集める。そして迎えた新シーズンのオープン戦、大阪ドリームスの選手達は曲芸のようなプレイでファンを沸かせる。マスコミには野球をなめていると叩かれるが、それも心平の計算の内であった。さらに、心平は開幕前夜にテレビで大阪ドリームスの特番を組み、そこで開幕戦のスタメンを発表する。この前代未聞の行為に、開幕戦の相手である東京メッツ岩田鉄五郎は怒りを燃やす。

第10巻

21歳の若き新オーナー、三原心平が率いる大阪ドリームスに対して、東京メッツ五利監督は岩田鉄五郎を開幕戦の先発マウンドに送る。大阪ドリームスは鉄五郎の意地の投球で7回をゼロに抑えられるが、8回裏に心平がスクイズを決めてついに先制。見事に開幕戦を勝利で飾ったのであった。勢いに乗る大阪ドリームスは巨人とのビジターゲームに上下真っ黒のユニフォームで登場。ビーンボールやラフプレーを厭わない悪役ぶりで話題を集める一方、ホームではクリーンに徹するという変幻自在の野球でセ・リーグの各チームを煙に巻き、6月の時点で2ゲーム差ながら首位に立つ。さらに、シーズン真っ只中にもかかわらず、一軍と二軍を20人入れ替える大胆な作戦を敢行。一気に貯金を吐き出すかと思われたが、梅雨入りして雨で4試合中断になった事もあり、再登録までの10日間を1勝3敗で乗り切る。もちろん、これも心平の計算のうちで、ドリームスは首位を維持しつつ、ケガ人の回復と主力のリフレッシュに成功したのであった。我王銀次麻立丸らルーキー達の活躍もあり、ドリームスの快進撃はまだまだ続くのだった。

第11巻

野球経験はないが喧嘩には滅法強い福助笑太郎を乱闘要員としてベンチ入りさせたり、女性ながら新人テストで驚異的な足の速さを見せた芦川真を入団させたりと、三原心平率いる大阪ドリームスは、相変わらず破天荒な動向を見せていた。シーズンは善戦空しく2位に終わったが、心平のパフォーマンスは野球はファンを魅了し、観客動員200万人を記録。こうして心平は、翌シーズンに向けて揚々と始動する。そんな中、ドラフトの超目玉選手である投手の緒方光三は心平の野球を嫌い、大阪ドリームス以外でなければプロ入りしないと宣言していた。しかし心平はあえて緒方を強行指名し、8球団による抽選に勝ち、指名権を獲得する。そして、緒方が天邪鬼な反逆児タイプである事を見抜いていた心平は、巧みに彼を挑発。ついに、緒方を入団させる事に成功するのだった。同時に、自身も年俸更改で大台の1億円突破を実現するが、母親の三原幸江にドリームス買収時の借金返済分を天引きされたため、手取りはわずか1千万円であった。

第12巻

三原心平はドラフトで、緒方光三らと共に大学ラグビーのスター選手である鈴木将太朗を指名していた。鈴木は社会人ラグーのヤマト電気への就職が決まっていたが、心平はフリーライターの椎名誠子の力を借りて強引に鈴木に接触。食えないが、男気のある心平に心動かされ、鈴木は大阪ドリームスへの入団を決意する。そして迎えた新シーズン。優勝を狙う心平は覆面投手の峠雪太郎東京メッツとの開幕戦のマウンドに送る。気の小さかった峠だが、覆面を脱ぐ事によって人が変わったような強気なピッチングを披露。俊足の女性選手、芦川真の活躍もあって、東京メッツのエース、火浦健との投げ合いを制し、開幕戦勝利を飾ったのであった。続く、第2戦は心平と岩田鉄五郎が先発。試合前に鉄五郎が心平に直接電話を入れ、自分との勝負を持ちかけたのである。この試合は鉄五郎の引退試合と思われていた。しかし、試合に敗れるが気迫のピッチングを見せた鉄五郎は現役続行を宣言。心平と鉄五郎はまたいつか投げ合おうと誓って別れるのだった。 

関連作品

ドカベン ドリームトーナメント編

水島新司作品の野球マンガのキャラクター達が一堂に会する『ドカベン ドリームトーナメント編』において、本作『ストッパー』の主人公である三原心平が阪神タイガース所属の選手として登場。主人公チームの東京スーパースターズに挑む。また、本作には同じく水島新司作品である『野球狂の詩』の登場人物達が原作同様の設定で登場するが、逆に『野球狂の詩』には本作の設定は反映されておらず、ある意味パラレルワールド的な設定となっている。

登場人物・キャラクター

三原 心平 (みはら しんぺい)

大阪ガメッツ所属のプロ野球選手でポジションは投手と外野手。高校時代はまったくの無名で、プロのスカウトに注目される存在ではなかったが強くプロ入りを志望。ドラフト1位指名選手の渡大介を口説き落とす方法を教えた見返りとして、契約金ゼロのドラフト外選手という扱いながら念願の大阪ガメッツ入団を果たした。日本屈指の大手企業である三原グループ会長の次男というボンボンで、一見するとただのお調子者だが実はすべて計算ずくで動いている。 投手としての考え方も独特で、「一にいかさま、二にだまし、三に再びいかさま」を信条に超遅球、山なり投法、両手投げなど数々のトリッキーな投法を駆使。さらに、スピットボール(ボールにワセリンなどを塗って不規則な変化をさせる投球)などの不正投球をここ一番の決め球として使うなど、プロとして生き抜いていくためならダーティーな手段もいとわない恐ろしいほど図太い男である。 当初はストッパーとして活躍していたが、のちに俊足や器用さを活かして外野手を兼任。首位打者争いを演じ、二刀流の選手として話題を呼ぶようになる。さらに、経営危機に陥った大阪ガメッツを母親の三原幸江に買収させ、現役選手のまま自らオーナーに就任するなど破天荒な行動で日本プロ野球界に旋風を巻き起こしていく。

岩田 鉄五郎 (いわた てつごろう)

東京メッツ所属のプロ野球選手でポジションは投手。投球時に「にょほほほほぉ~」と叫ぶのが口癖。年齢55歳にしてなお現役を続ける球界のレジェンドで、衰えない気力は誰もが認めるところだが、往年の力はないため滅多打ちにされることも少なくない。とはいえ、長年の経験に裏打ちされた野球眼は超一級品。当初は三原心平のことを気にしていなかったが、オープン戦でのプレイを見てただ者ではないと看破。 以降、好敵手として心平の前に立ちはだかることになる。

海老手 鯛三 (えびて たいぞう)

大阪ガメッツのスカウトを務める男性で通称は「エビさん」。三原心平が高校2年の時に彼の投手としての能力に注目し、将来のドラフト指名を約束するが、その後のパフォーマンスを見てプロでやっていく力はないと判断。ドラフト指名を見送るが、渡大介の入団交渉の際に心平に助けられたことから彼がドラフト外で入団できるよう骨を折った。 心平の選手を見る目に信頼を置いており、獲得予定の選手や気になっている選手についてしばしば意見を求める。

山井 (やまい)

東京日日スポーツのベテラン男性記者。岩田鉄五郎や五利からも一目置かれている敏腕で、入団会見で三原心平が見せた不敵さをきっかけに彼に注目するようになる。二軍落ちした心平の野手転向が確実視されるなか、彼が投手としての能力を未だ隠していると確信。心平のルーツを辿り、その過程で左投手の心平が実は右利きであることを突き止める。

三原 幸江 (みはら ゆきえ)

三原心平の母親にして、屈指の大手企業である三原グループを率いる女性実業家。破天荒な心平に一目置いており、彼のことを温かく見守っている。心平の他にも三原秀兵、三原純江という2人の子供がいる。夫に先立たれ、女手一つで母親と大手企業オーナーの二役をこなしてきた女傑だが、それだけに恐ろしく気が強く頑固で、自分の意に沿わない相手との結婚を希望する娘の純江と衝突。 相手の子を身ごもって家を出た純江と縁を切り、それ以来会っていない。

三原 純江 (みはら すみえ)

三原心平の姉。三原グループの仕事をする者との結婚を願う母親の三原幸江と対立し、恋愛相手の子を身ごもったことから家出。以来、行方知れずとなっていたが、心平の試合を見るために息子の文太を連れて球場に現れる。学生時代はソフトボールの選手で、心平に両手投げを教えるなど彼に多大な影響を与えた。

三原 秀平 (みはら しゅうへい)

三原心平、三原純江の兄。三原グループのオーナーである母親の三原幸江を助ける優秀なビジネスマンだが、心平とは正反対の極めて常識的な考え方の持ち主で、弟はプロでは通用しないと見ていた。心平からは亡き父親似の典型的なお坊ちゃんで頼りない兄と思われている。

木綿子 (ゆうこ)

三原家のハウスキーパー。何かと気がつく気立ての良い女の子で、家族団らんの席に同席を許されるなど三原家の人たちから家族同然に扱われている。三原心平のことをひそかに慕っていて、初めてのキャンプに向かう心平のために帰省を遅らせて赤飯を用意するなど何かと彼のことを気にかけている。

文太 (ぶんた)

三原純江の一人息子。父親が早世したため、国分寺市のアパートで純江と2人で暮らしていた。有名小学校である国立英智大学附属小学校に通っている。ソフトボールをしていた母親の影響か大の野球好きで、野球盤で遊ぶかキャッチボールをしていることが多い。

大垣 大五郎 (おおがき だいごろう)

大阪ガメッツのオーナー。選手採用の最終決定権を握っており、チーム運営はおろか監督の采配にまで横槍を入れる困った男性。ケチで金にがめつく、柴友光の陶器の値を吊り上げるために、彼を試合に出場させようとあれこれ画策したことも。「金は出さないが口は出す」という典型的なダメオーナーだが、野球と大阪ガメッツへの愛情は本物である。

岩左 (いわさ)

大阪ガメッツの監督。チームは万年Bクラスで、二軍監督の日照続からも「信念がない」とバカにされるなど、指揮官としての能力は平凡。オーナーである大垣大五郎の横槍に屈することも多く、やや頼りないところがあるが、三原心平の起用法をめぐって日照と対立した際には野手転向を推す周囲の声に逆らい、自身の進退をかけてストッパーとして起用し続けた。

日照 続 (ひでり つづき)

大阪ガメッツの二軍監督。なかなか一軍に上がれない選手を入団時とは別のポジションで育てることが多いことから「再生屋」の異名を持つ。三原心平を打者として育てるべきと考えていて、二軍落ちした心平を一番センターとして起用。心平の本領は投手と考えている一軍監督の岩左と対立する。

笹原 (ささはら)

大阪ガメッツの投手コーチ。球団の伝統行事である「大阪城一周マラソン」の記録保持者だったが、三原心平に破られた。心平の思惑にまったく気がつかない単純な男性で、優秀なコーチというわけではないが、きっぷが良く監督である岩左の良き相談役となっている。

渡 大介 (わたり だいすけ)

大阪ガメッツ所属のプロ野球選手でポジションは投手。「越後の怪腕」とうたわれたドラフトの目玉選手で東京メッツ入りを志望していたが、大阪ガメッツが1位指名を強行。「メッツ以外なら大学進学」を宣言していたため当初は入団拒否の姿勢を見せていた。だが、三原心平の助言を受け入れて大阪ガメッツ入りを決意。ルーキーながら開幕戦投手を任されるなどエースとして活躍する。

大木 大 (おおき ひろし)

大阪ガメッツ所属のプロ野球選手でポジションは捕手。巨体を活かした豪快な打撃が持ち味で、大学時代は「関東の海坊主」と恐れられていた。大学2年生の時に父親が事業の失敗と多額の借金を苦にして自殺しており、親戚たちに借金返済のため大学を中退してノンプロ入りしろと迫られるが、プロに入って大金を稼ぐことにこだわり拒否。血のにじむような努力をしてプロも注目する大学屈指のスラッガーになった。 とある事情から三原心平のことを異常なまでに嫌っており、「三原の球は受けない」を条件に逆指名で大阪ガメッツに入団。投手にこだわる心平と激しく対立する。

柴 友光 (しば ともみつ)

大阪ガメッツ所属のプロ野球選手でポジションは外野手。両親はすでに他界していて、妹の柴友子と伊豆で暮らしている。元々は野球選手を志していたが、陶芸家だった父親が早く亡くなったため野球を断念し、父親と同じ陶芸を生業とするようになった。陶芸家として行き詰まりスランプに苦しんでいた時、心平に強靭な足腰とスイングの速さを見込まれ、大阪ガメッツのプロテストを受験。 かろうじて入団を果たし、心平が先発した東京メッツ戦で岩田鉄五郎からプロ第1号となるサヨナラホームランを打つ。

岩渕 (いわぶち)

大阪ガメッツ所属のプロ野球選手でポジションは一塁手。「動くアルプス」とも呼ばれる怪力のスラッガーで、テスト生上がりながら4番を任されるまでになった苦労人。チーム一の長距離砲だが、何も考えずにバットを振り回す「一発か三振か」タイプのため、やや安定感に欠ける。

猫目 一郎 (ねこめ いちろう)

大阪ガメッツ所属のプロ野球選手でポジションは投手。期待の高卒ルーキーとしてドラフト3位で入団したが、プロ生活7年の内の5年をファームで過ごし、三原心平入団時には一軍での勝ち星もなかった。猫目一郎自身も敗戦処理要員となかばあきらめ気味だったが、東京メッツ戦で中継ぎとして登板した際に好投。心平のセーブもあってプロ初勝利を記録する。

浪花 春男 (なにわ はるお)

大阪ガメッツ所属のプロ野球選手でポジションは投手。通称「浪花の春団治」。ドラフト3位で入団した期待の投手だったが、4年間ファームに甘んじていた。完投至上主義を標榜する気性の激しい男性で、口も悪いためチームメイトと衝突することが多い。

宮野 (みやの)

大阪ガメッツ所属のプロ野球選手でポジションは投手。社会人野球を経てプロ入りした選手で、三原心平や渡大介と同期ながらすでに妻と子供がいる。ドラフト2位での入団だったことから1位指名の渡に対して強い対抗意識を抱いている。

広仲 弘 (ひろなか ひろし)

大阪ガメッツ所属のプロ野球選手。内野手としてドラフト6位で入団するが、のちにキャッチャーにコンバートされた。気合いと元気がウリで同期の三原心平とは気の置けない間柄。入団以来ファーム暮らしが続いていて一軍での出場経験はない。

ジャック・ブラウン (じゃっくぶらうん)

シーズン途中で大阪ガメッツに入団した外国人選手でポジションは三塁手。強打で鳴らしたバリバリのメジャーリーガーだが、1年前のシーズン終了後に怪我をしたため長期欠場中で、次の年まで全力でのプレーは無理だろうと所属球団が契約を見送り、身分が宙に浮いていたことから大阪ガメッツに入団した。当初は半年のみの短期契約だったが、翌シーズン以降も大阪ガメッツに所属し、左の大砲として活躍する。

トニー・デービス (とにーでーびす)

大阪ガメッツに入団したメジャーリーガー、ジャック・ブラウンのそっくりさんでニセ者。アメリカでは2Aの選手で、ブラウンの大阪ガメッツ入りが遅れることになったため、彼の代理人に頼まれて替え玉を演じることになった。この時に見せた器用さや野球に対する真摯な態度を三原心平に気に入られ、のちに本名のトニー・デービスとして正式に大阪ガメッツに入団。 もともとは野手だったが、本職顔負けの球威を見込まれ中継ぎ投手として活躍する。

所 啓介 (ところ けいすけ)

大阪ガメッツ所属のプロ野球選手。ポジションは投手。チャーリー・レーンの外れドラフト1位でガメッツに入団した高卒ルーキーだが、勝気で気が荒く、キャンプで先輩選手達と衝突する。ただ、投手としてのポテンシャルは高く、打撃練習の投手を務めた際に主砲の岩渕を三振に切って取り、チーム首脳の岩左や笹原を驚かせた。

青亀 万吉 (あおがめ まんきち)

大阪ガメッツ所属のプロ野球選手。ドラフト外で入団したプロ3年目の選手で身長165センチ、体重80キロと小柄だが腕回りは56センチもあり、鉄のワッカをはめたバットと素振り用の鉄棒、さらにマスコットバットをまとめて持ち、軽々と振り回す怪力を誇る。

我王 銀次 (がおう ぎんじ)

大阪ドリームス(元大阪ガメッツ)所属のプロ野球選手でポジションは投手、三塁手。東都大学リーグでエースとしてチームを3季連続優勝に導き、その年のドラフトの目玉選手となった。男気あふれる熱血漢だが頭に血が上りやすく、大学4年秋のシーズンで試合中に乱闘となり相手選手と審判に暴行を加えて無期限出場停止となり、各球団に指名を見送られたところを、大阪ドリームスが単独でドラフト1位指名した。 開幕投手を務め、対東京メッツ戦で5勝を上げるなどプロ入り後も投手として活躍するが、のちに抜群の打撃、守備センスを買われてサードにコンバート。リーグ屈指の三塁手と呼ばれるようになる。

麻 立丸 (あさ たちまる)

大阪ドリームス(元大阪ガメッツ)所属のプロ野球選手でポジションは二塁手。精力絶倫が自慢で、朝立ちしないとスランプになるがビンビンだと好調という困ったバロメータを持つ選手。アマ時代は強肩の野手として活躍していた。両親を交通事故で亡くしており、たった1人の肉親である妹の進学費用を稼ぐため強くプロを志望していたが、売りである肩を故障。 ドラフトでの指名を見送られるが、三原心平からドラフト外での入団を打診され大阪ドリームスに入団した。

朝日丸 虎千代 (あさひまる とらちよ)

大阪ドリームス(元大阪ガメッツ)所属のプロ野球選手でポジションは遊撃手。甲子園球場のすぐ近くで生まれ育ち、ユニフォームが縦縞の高校、大学に進むなど筋金入りの阪神タイガースファン。当然のように阪神タイガース入りを強く望んでいたが、ドラフトで競合した大阪ドリームスが指名権を獲得した。当初は強硬に大阪ドリームス入りを拒否していたが、三原心平の心意気に感銘を受け、同じく大の阪神タイガースファンの祖母に甲子園の年間予約席をプレゼントすることを条件に大阪ドリームスに入団した。

小谷 作太郎 (こたに さくたろう)

大阪ドリームス(元大阪ガメッツ)所属のプロ野球選手でポジションは捕手。選手のクセや相手チームのサインを見抜く天才で、高校時代に補欠として甲子園に出場した際、コーチャーズボックスから相手投手の球種を教えてチームを勝利に導いた。この特殊な能力に三原心平が目をつけ、大阪ドリームスに勧誘。親友の峠雪太郎とともに大阪ドリームス入りすることになる。

峠 雪太郎 (とうげ ゆきたろう)

大阪ドリームス(元大阪ガメッツ)所属のプロ野球選手でポジションは投手。とある事情から、覆面をかぶって顔を隠している。もともとは雪国の山奥に1人で暮らし、木彫りの民芸品を作って生計を立てていたが、三原心平に強肩を見込まれ親友の小谷作太郎とともに大阪ドリームス入りすることになる。極端な人間嫌いだが作太郎にだけは心を許している。

上条 英司 (かみじょう えいじ)

大阪ドリームス(元大阪ガメッツ)所属のプロ野球選手でポジションは投手。大阪ドリームスにドラフト2位で指名されるが母親が末期のガンを患っていたことから、残りの時間を一緒に過ごすために当初はプロ入りを拒否していた。しかし、新シーズンの結団式の2日前に母親が他界。天国の母親に活躍を誓い、大阪ドリームスに入団する。

福助 笑太郎 (ふくすけ しょうたろう)

大阪ドリームス(元大阪ガメッツ)所属のプロ野球選手だが、普段は球団の用具係をしている。大の大人が思わず後ずさりするほどの大男で、プロ野球選手数人に袋叩きにされてもビクともしない恐るべきタフネスさを誇るが、野球経験はまったくない完全なド素人である。

芦川 真 (あしかわ まこと)

大阪ドリームス(元大阪ガメッツ)所属のプロ野球選手。実は女性で陸上のトップ選手だったが、三原心平に憧れ、正体を隠して大阪ドリームスの公開新人テストに参加。心平と大木大のバッテリー相手に盗塁を成功させ、足のスペシャリストとして大阪ドリームス入りする。

緒方 光三 (おがた こうぞう)

大阪ドリームス(元大阪ガメッツ)所属のプロ野球選手でポジションは投手。三原心平の破天荒なスタイルに批判的で「ドリームスにだけは入らない」と公言していたが、心平がドラフト1位での指名を強行した。当初はノンプロ行きを予定していたものの実は心平とよく似た反逆児タイプで、自分を挑発する心平と徹底的にケンカをするために大阪ドリームスに入団する。

鈴木 将太朗 (すずき しょうたろう)

大阪ドリームス(元大阪ガメッツ)所属のプロ野球選手でポジションは右翼手。大学ラグビーのスター選手で社会人ラグビーの名門であるヤマト電気への入社が内定していたが、高校時代は野球をしており、その時の活躍を覚えていた三原心平がドラフトで指名した。フリーライターの椎名誠子に憧れている。

五利 (ごり)

東京メッツの監督。岩田鉄五郎とは40年の付き合いで、長年の相棒にしてよきケンカ仲間。いつまでも現役にこだわる鉄五郎のわがままに振り回されることが多く、いつもグチをこぼしているが、なんだかんだ言いながらも彼のことを信頼している。

国立 玉一郎 (くにたち たまいちろう)

東京メッツ所属のプロ野球選手でポジションは三塁手。メッツの主砲として活躍するリーグ屈指のスラッガーで、ストッパーの三原心平とたびたび対決することになる。エースの火浦健と並んでメッツの投打の軸を担い、監督の五利いわく「メッツでは極端に少ない野球のことを知っている選手」の1人である。

火浦 健 (ひうら けん)

東京メッツ所属のプロ野球選手でポジションは投手。主砲の国立玉一郎と並んでメッツの投打の軸を担っている不動のエースで、監督の五利いわく「メッツでは極端に少ない野球のことを知っている選手」の1人。大阪ガメッツ戦で登板することが多く、打者としての三原心平と何度も対決することになる。

岩田 清志 (いわた きよし)

東京メッツ所属のプロ野球選手でポジションは投手。岩田鉄五郎の娘である塁子の夫。プロ生活15年目のベテランで、妻との間に武司という1人息子がいる。義理の父親である鉄五郎と同居していて彼のことを実父同然に慕っており、家族仲は非常に良好。

チャーリィ・レーン (ちゃーりぃれーん)

東京メッツ所属のプロ野球選手でポジションは外野手。立川の米軍基地で育ったアメリカ人で、日本の大学に通っているが野球部に所属しておらず、大阪ガメッツがドラフトの隠し玉として狙っていた。本人も三原心平のファンで大阪ガメッツ入りを希望していたが、やはりチャーリィに目をつけていた東京メッツが指名権を獲得。大阪ガメッツ入りにこだわり1年浪人しようとするが、心平に説得されて東京メッツに入団する。

力動 玄馬 (りきどう げんま)

阪神タイガース所属のプロ野球選手。代打の切り札で、数珠を振り回し高笑いをしながら打席に向かう豪快なパフォーマンスで人気を集めている。三原心平と連続セーブ日本タイ記録がかかる場面で対決し、あわやホームランというレフトフェンス直撃のヒットを放つ。

当馬 奮太郎 (とうま ふんたろう)

ヤクルト・スワローズ所属のプロ野球選手でポジションは三塁手。3年間ファーム暮らしで一軍とは無縁だったが、三原心平を打ち崩すことが一軍への近道と考え、彼の投球をひたすら研究。大阪ガメッツとの試合で対三原の切り札として先頭打者で起用され、先発した心平から初回にホームランを放つ。

野上 玄太郎 (のがみ げんたろう)

ロッテ・オリオンズ所属のプロ野球選手。入団当初は走攻守三拍子揃った外野手だったが、肩とヒザを故障したため代打専門の野手となった。以後10年間に渡って代打屋として生きてきたいぶし銀の大ベテランで、プロ16年目にして初めてオールスターに出場。ストッパーとして登板した三原心平と対戦する。

黒駒 (くろごま)

三原グループと敵対する大手企業、黒駒グループのオーナーを務める男性。三原グループの新年会に出席した際、三原心平のプロ入りをバカにする態度を見せたが、翌年の新年会では心平の活躍を素直に賞賛。伊豆の自主トレ用の温泉付き施設を心平にプレゼントした。

柴 友子 (しば ともこ)

柴友光の妹。三原心平の大ファンで、伊豆で自主トレ中だった心平と兄を引き合わせた。毎日険しい山道を上り下りしているため驚くほどの健脚の持ち主で、心平よりも早く山道を登って見せた。やがて心平に好意を抱くようになり、三原宅を訪ねた際に木綿子と静かな火花を散らす。

椎名 誠子 (しいな せいこ)

やり手の女性フリーライター。三原心平の取材に来た際、大阪ガメッツに入団したジャック・ブラウンがニセ者であることを見抜くが、心平に頼まれて記事にするのを見送った。心平に惹かれていて、この出来事を機に頻繁にデートをするようになる。

渡 正次郎 (わたり せいじろう)

渡大介の父親で、職業はタクシーの運転手。気が強く短気で、当初は弱小球団である大阪ガメッツに息子を任せられないとかたくなな姿勢を見せていたが、契約金の金額や渡親子の評判を落とさない形での入団方法を提示した三原心平を気に入り、息子のガメッツ入りを許した。

羽賀 研二 (はが けんじ)

元大阪ガメッツのプロ野球選手。三原心平と同じ年にドラフト外で入団したが、交通事故で下半身に障害を負ったため野球を断念せざるをえなくなった。以来、車椅子生活を送っているが、すっかり無気力になってしまいリハビリにも本気になれずにいる。

大瀧 (おおたき)

プロ野球セントラルリーグの審判。自分が主審をした試合で三原心平が不正投球をしたと岩田鉄五郎がアピール。ボールにヤスリで削ったような傷があったことから不正投球だったと確信するものの証拠を見つけることができず、以降の試合で心平の不正を暴こうと躍起になる。

宮内 (みやうち)

運動具メーカーに勤務する男性。会社が三原心平のスパイクを作っていることもあり、よく球場に出入りしている。妻が難病のため長期入院していて、治療費や入院費の支払いのために貯金を使い果たし、途方にくれるあまり心平に借金を申し込む。

集団・組織

大阪ガメッツ (おおさかがめっつ)

セントラルリーグ所属のプロ野球チームで本拠地はガメッツスタジアム。オーナーは大垣大五郎だったが、彼の会社が経営難に陥り三原心平の依頼で三原グループが球団を買収。以降は「大阪ドリームス」と名を変えて、心平がオーナー、海老手鯛三が球団代表となる。

東京メッツ (とうきょうめっつ)

セントラルリーグ所属のプロ野球チームで本拠地は国分寺球場。所属選手は岩田鉄五郎、国立球一郎、火浦健など。水島新司の『野球狂の詩』において主人公たちが所属するチームだが、本作『ストッパー』においては大阪ガメッツのライバルチームとして登場。ペナントレースにおいて大阪ガメッツと何度も激戦を繰り広げることになる。

その他キーワード

不正投球 (ふせいとうきゅう)

ボールにワセリンや松ヤニを塗ったり、ヤスリで削って傷をつけたりして不規則な変化をさせる不正な投球。三原心平がここ一番で使う決め球の正体で、このボールの秘密をめぐって心平と岩田鉄五郎との間で虚々実々の頭脳戦が展開されることになる。

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