概要・あらすじ
バラエティアイドルとして活躍している苗場ナオミ。彼女があこがれていた土屋太平と恋人として付き合うようになってから、自分にそっくりな別人が苗場ナオミとしてテレビに出たり、土屋太平の撮影現場でライトが落とされたりと、彼女の周りで不可解な出来事が起こり始める。苗場ナオミと土屋太平が二人きりでいるときに、苗場ナオミが自分を「カオリ」と呼んでと言い、別人のようになって勝手に動き出してしまう。
登場人物・キャラクター
苗場 ナオミ (なえば なおみ)
バラドル。アイドル系でデビューしたものの1曲もあたらず、青年向け雑誌で水着にまでなったがダメだった。居直って深夜の低予算番組のアシスタントをやってみたらそれがあたりバラドルの女王になる。レンタルビデオで借りた作品の中の土屋太平の笑顔が好きになり、彼にあこがれている。プロデューサーから裏方さん、さらには番組を見に来たお客さんにまで挨拶をするような明るく人当たりのいい性格。 ふった話題をぶち切るサービス精神の無い浅川あゆみは苦手。自分が二重人格である自覚はなく、自分にそっくりな別人が苗場ナオミとしてテレビに出たり、恋人の土屋太平の周りに現れることに恐怖する。
土屋 太平 (つちや たいへい)
「ダイニング」という映画でデビューした俳優。有望な新人俳優と言われているが、本人はテレビには向いていないと感じており、カレー屋でのウェイターが本業だと思っている。プロダクションには所属していなかったが、ウェイターをしていたカレー屋に苗場ナオミとマネージャーの街田恵子が食事に来た事をきっかけに、苗場ナオミが所属するプロダクションに入る。 バンド活動もしていてバンド名は「ビビンバ」、パートはシタールやチャランゴ。苗場ナオミと恋人関係になり、苗場ナオミから自分にそっくりな女が自分の代わりに勝手に行動しているという告白を信じ、彼女を支える。
カオリ
苗場ナオミの中に存在するもう1人の人格。実は死産となった苗場ナオミの双子の姉。ぬくぬくと育ってきた苗場ナオミに敵対心を抱いていて、彼女に取って代わろうとしている。苗場ナオミとは違い、攻撃的で露出の高い服を選んで着る。
街田 恵子 (まちだ けいこ)
苗場ナオミのマネージャー。苗場ナオミとの関係は良好。苗場ナオミと食事に立ち寄ったカレー屋で土屋太平に会い、彼がプロダクションに所属していないことを知ると彼をスカウトした。苗場ナオミと土屋太平がお互い好意を持っていて、恋人なったことも知っている。
苗場ナオミの母 (なえばなおみのはは)
苗場ナオミの母。娘の苗場ナオミが倒れたとマネージャーの街田恵子から連絡をもらい、忙しくて連絡のとれない彼女を待って深夜の3時まで起きていて、安否確認の連絡をする優しい母親。苗場ナオミを心配して九州から上京するが、カオリの人格が現れ、ひどい事を言われて体調を崩してしまう。 母親の勘で、それが苗場ナオミではなくカオリであることになんとなく気がつく。
浅川 あゆみ (あさかわ あゆみ)
トレンディドラマにはかかせない女優。ショートカット。「いつも誰かを愛してる」というテレビドラマで土屋太平と競演することになる。苗場ナオミとは仲が悪く、何かあるとすぐに嫌味を言う。かなりのわがままで、スタッフにも嫌われている。
替山 (かえやま)
眼鏡をかけた男性で、テレビのディレクター。苗場ナオミのことはバラドルで終わるような子ではないと思っていて、彼女が貧血で倒れた際にはマネージャーの街田恵子に、もっと大切にしてあげてと注意するくらい彼女のことをかわいがっている。
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