チキン・クラブ

チキン・クラブ

大阪のミナミの街を舞台に、街を守るヤンキーチーム「チキン・クラブ」の仲間達の絆、そしてライバルチームとの抗争を描く。登場人物のほとんどが関西人で、全編にわたって関西弁が使われるのが特徴。「月刊少年チャンピオン」に1987年から1990年にかけて連載された。

正式名称
チキン・クラブ
ふりがな
ちきん くらぶ
作者
ジャンル
不良・ヤンキー
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

チキン・クラブ」の総長を務める浪速京三は、ふだんは進学校「栄光学院」でトップの成績を修める優等生だが、夜になるとチームを率いて自分達の遊び場であるミナミの街へと繰り出していた。そんなミナミでも有数のチームである「チキン・クラブ」を潰そうと、キタの「極殺連合」などさまざまなチームが戦いを挑んでくる。京三率いる「チキン・クラブ」は、これらのチームを自分たちの流儀で迎え撃ち、自分たちの遊び場であるミナミを守っていく。

第2巻

極殺連合」の幹部会に現れた少年院帰りの宗方影樹は、総長の鳴戸誠治の要請を受け、「チキン・クラブ」総長の浪速京三とのタイマン勝負に臨む。死闘の末に京三に敗れた影樹は京三を認め、二人の間には友情が芽生えるが、そこを「極殺連合」が包囲。からくも「極殺連合」の包囲を抜けた京三達に誠治は、「チキン・クラブ」を潰すため、「極殺連合」の上位組織である「ウオー」が動き出した、と告げるのだった。

第3巻

大阪のミナミを除いた関西一円を支配する「ウオー」の総統である鳴戸神は、「極殺連合」の総長である鳴戸誠治の兄だった。「チキン・クラブ」を潰してミナミを奪うべく、神はミナミにさまざまな刺客を送り込む。浪速京三たち「チキン・クラブ」は、立て続けに、京都の嵐山乱、奈良の甲斐象群、そして滋賀の牙流要を退けることに成功するが、そんな中ついに、「ウオー」の副将を務める和歌山の御坊六角が姿を現す。

第4巻

チキン・クラブ」の特攻隊長、青江輪御坊六角に挑むが、驚異の身体能力を持つ六角に敗れて重傷を負い、病院送りにされてしまう。生死の境をさまよう青江を案じつつ、六角を探す浪速京三達は大阪の南港でついに彼と対峙、激闘の末に打ち倒すことに成功する。そこへ現れるウオーの総統、鳴戸神。「チキン・クラブ」の初代総長だった伊集院桐子に想いを寄せていた神は、背中に彫った彼女の刺青を京三に見せる。そんな神の挑戦を受け、京三はタイマン勝負に臨むのだった。

第5巻

浪速京三は、独自に編み出した格闘術「拳華」を操る鳴戸神の前に苦戦を強いられるが、仲間を信じる心に支えられて、かろうじて神を退ける。京三に敗れた神は負けを認めて「ウオー」の解散を告げるが、それは同時に「ウオー」という歯止めがなくなることも意味していた。そんな中、三島大という男が、御坊六角ら「ウオー」の幹部を一人で倒すという事件が発生する。そして、大の目的に賛同して部下となった姫乃木真琴は、京三の通う栄光学院を襲撃。それを阻止しようとした「チキン・クラブ」特攻隊長の青江輪は、姫乃木の罠にはまって命を落としてしまう。

第6巻

チキン・クラブ」の特攻隊員達は、青江輪の弔い合戦に臨む。だが、それを迎え撃つ三島大は、次々と隊員たちを血祭りにあげていく。そこへ姿を現した浪速京三は、大の部下で青江の仇でもある姫乃木真琴を倒すことに成功するが、反町翔子を人質に取られ、大を取り逃してしまう。一方その頃、特等少年院から三島将が出所し、兄の大も迎えて新たなヤンキー結社「堕巣徒」を結成。将は「堕巣徒」に命じてミナミの地下を制圧し、大阪のヤンキーの頂点に立つべく、大阪の紋章を手に入れようと画策する。京三の盟友、宗方影樹は翔子を救うため、「堕巣徒」の親衛隊と対決する。

第7巻

堕巣徒」の総帥、三島将の旧友でもあった鳴戸神は、「チキン・クラブ」と「堕巣徒」の争いの仲裁に入るが、「堕巣徒」の罠にはまって重傷を負ってしまう。その事実を知った浪速京三は、「堕巣徒」に怒りを覚えながらも、抗争をおさめようとする神の心情を汲んで、大阪の紋章を将に渡すのだった。大阪の紋章を手に入れた将はさらなる勢力の拡大を図るが、兄、三島大とのタイマンに敗れ、大阪の紋章も大に奪われてしまう。

第8巻

大阪の紋章を奪った三島大は、三島将の直属の部下を粛清し、「堕巣徒」そのものも支配下におさめた。その後、大に従う「堕巣徒」のメンバー、南雲雄生は「チキン・クラブ」を襲撃。死亡したかつての「チキン・クラブ」特攻隊長、青江輪に似た風貌の南雲に対し、「チキン・クラブ」のメンバーは攻めあぐねるものの、街や仲間を守るために奮起。撃退した南雲から、実は彼は大阪の紋章を作り出した伝説のヤンキーの弟であり、大阪の紋章を取り戻すために「堕巣徒」に従っていた、と明かされるのだった。そこへ大が姿を現す。京三は大と決着をつけるべく、彼とのタイマン勝負に挑む。

第9巻

三島大浪速京三のタイマン勝負は京三の勝利に終わり、取り戻された大阪の紋章は、京三の手で大阪湾に沈められた。大は弟の三島将と共に京三らの前を去り、こうして「チキン・クラブ」と「堕巣徒」との抗争は終結した。数日後、京三は鳴戸神と共に、学力優秀者が招待される学習合宿に参加するため、東京へとやって来た。そこで彼らは、氷頭亜倶俚という人物に出会う。見た目は真面目な学生を装っている氷頭だったが、その正体は東京のヤンキー勢力「TOKYO・RAT'S」の総長だった。関西への侵攻を計画していた氷頭は、組織の最高幹部である浪速京一郎浪速京二の二人を関西へ送り込む。そして京一郎と京二は滋賀で神と激突し、神を退ける。

第10巻

浪速京一郎浪速京二の二人は、浪速京三の兄であった。京三の実家は大財閥で、本来なら長兄の京一郎がその後継者となるはずだったが、父親によって勘当されたため、京一郎は弟の京二を連れて関西を出奔。氷頭亜倶俚のもとに身を寄せていたのだった。「TOKYO・RAT'S」の関西侵攻の尖兵となった二人の兄を前に、京三は戦いを拒むが、「チキン・クラブ」副長の祭美波が兄たちにやられたと知り、戦いを決意。そして、死闘の末に京二を撃破する。

第11巻

浪速京三とその兄、浪速京一郎との戦いが始まった。京一郎の猛攻に苦戦する京三だったが、「チキン・クラブ」初代総長である伊集院桐子の形見のジャケットを身につけて、気を取り直して反撃に転じ、勝利をおさめる。その後、鳴戸神は「関西ヤンキー連合」を発足させ、その総長に京三を推挙する。京三はこれを受け入れ、ついに関西は一つにまとまることとなった。その事実を知った「TOKYO・RAT'S」の総長、氷頭亜倶俚は、関西侵攻を中止を決定するのだった。

登場人物・キャラクター

浪速 京三 (なにわ きょうぞう)

「チキン・クラブ」二代目総長を務める男性。栄光学院に通う高校生で、学校ではトップの成績をおさめる優等生だが、夜になるとミナミの街で「チキン・クラブ」を率いて活動している。喧嘩の腕が立ち、また男気のある性格のため、浪速京三に心酔する者も多い。浪速京一郎と浪速京二という二人の兄がいたが、彼らは父親の意向に反発したため勘当されている。 京三自身は、「チキン・クラブ」のメンバーをはじめとした仲間たちを「兄弟」と見なしている。

浪速 竜一 (なにわ りゅういち)

浪速京三の腹違いの兄。かつて「九竜会」というチームを率いて大阪のミナミを仕切っており、「チキン・クラブ」初代総長である伊集院桐子の恋人でもあった。傍流なので、現在は大財閥である実家、浪速家で運転手として働いている。ミナミにおける影響力は今だ健在で、弟の京三にも慕われている。

伊集院 桐子 (いじゅういん きりこ)

大阪のミナミを仕切っていた女総長。「チキン・クラブ」の創設者。後継者として二代目総長に浪速京三を指名したが、伊集院桐子自身は不治の病で帰らぬ人となった。故人となった現在でも彼女の信奉者は多く、鳴戸神や浪速京一郎などにも影響を与え続けている。

祭 美波 (まつり みなみ)

「チキン・クラブ」副長を務める男性。栄光学院に通う高校生。総長の浪速京三に次ぐ喧嘩の腕の持ち主で、二枚目のため、栄光学院の中でも女子生徒からの人気が高い。京三にとっては最も頼れる相棒的存在。「チキン・クラブ」の副長としてチーム内の規律を重んじる一方、ひとたびキレると、手がつけられない一面もある。

五島 郁 (ごとう かおる)

「チキン・クラブ」親衛隊長を務める男子高校生。「チキン・クラブ」の中では穏健な人物で、暴走しがちな他のメンバーの抑え役になることも多い。その温和な人柄で好人物として知られ、地元ミナミはもちろん、他の地域からも一目置かれる存在。また、ミナミをはじめ各地のヤンキー勢力に詳しい情報通でもある。

猪原 太 (いはら ふとし)

「チキン・クラブ」副長補佐を務める男子高校生。大柄な体格で、つねに明るいチームのムードメーカー的存在。普段からサングラスをかけているが、これは中学時代にヤクザの喧嘩に巻き込まれた際に目を負傷したため。その際に猪原太自身を励ましてくれた青江輪とは当時からの親友であり、「チキン・クラブ」内でも最も仲がいい。 本気の喧嘩をする際には、サングラスを外して戦う。

青江 輪 (あおえ りん)

「チキン・クラブ」特攻隊長を務める男子高校生。モヒカンのヘアースタイルがトレードマーク。「チキン・クラブ」の幹部の中では最も血気盛んな人物。誰よりも仲間想いな性格で、多くの部下に慕われている。また、敵対するチームであっても、仲間を邪険に扱う人間には容赦なく怒りを燃やす。「堕巣徒」との抗争において、姫乃木真琴の罠にはまって命を落とす。

反町 翔子 (そりまち しょうこ)

伊集院桐子の親友だった女子高校生。かつて大阪中を震え上がらせた女総長として知られている。家庭の事情で横浜に引っ越したあとも、桐子のことを気にかけていた。桐子が亡くなったあと、彼女の後継者として指名された浪速京三に興味を覚えて大阪へと戻って来た。三島大に人質にされた際、自分を助けてくれた宗方影樹と、相思相愛の仲になる。

亜因 秀太郎 (あいん しゅうたろう)

浪速京三と同じ栄光学院に通う男子高校生。栄光学院での成績は京三に次いでつねに二位で、京三をライバル視している。偶然、京三が「チキン・クラブ」の総長であると知り、その事実を明るみに出して、栄光学院から追い出そうと画策する。

明石 ひとみ (あかし ひとみ)

浪速京三と同じ栄光学院に通う女子高校生。京三とは親同士が決めた婚約者だが、それとは関係なく、京三とは相思相愛の仲。そのため、京三の「弱点」として、ほかのヤンキー勢力に狙われることも多い。

宗方 影樹 (むなかた かげき)

チーム「KAGEKI」を率いる男性。男気のある人物で、チームの内外を問わず人望が厚い。かつて妹を暴漢から守ることができなかったため、強さを求めるようになってチームを結成した。浪速京三とのタイマン勝負に敗れ、以後はよきライバルとして「チキン・クラブ」を支援する。反町翔子とは相思相愛の仲である。

鳴戸 誠治 (なると せいじ)

「極殺連合」の総長を務める男性。鳴戸神の弟。大阪のキタを統べる存在で、多くのチームを傘下におさめている。度胸のすわった人物で、喧嘩の実力そのものよりも策略に長ける。

鳴戸 神 (なると しん)

「ウオー」の総統を務める男性。鳴戸誠治の兄。普段は進学校に通う高校生として、全国統一模試で五位の成績をとるほど学力も優秀。自ら編み出した武術「拳華」を操り、「ウオー」内部でも最強の存在として知られる。「チキン・クラブ」初代総長の伊集院桐子に想いを寄せ、彼女が愛したミナミを手に入れるために、浪速京三と対決するが敗れる。 その後は京三と親友とも呼べる関係になり、「堕巣徒」や「TOKYO・RAT'S」との抗争時には京三と共闘した。

嵐山 乱 (あらしやま らん)

ウオー京都支部の支部長を務める男子高校生。つねに爪楊枝をくわえており、ケンカで叩きのめした相手の目を、その爪楊枝で突くという陰険な性格。事故で失明した右目を常に前髪で隠しており、相手の目を狙うのも、そんな自身の風貌からだった。浪速京三とのタイマンに敗れる。

甲斐 象群 (かい しょうぐん)

「ウオー」奈良支部の支部長を務める男子高校生。スキンヘッドにヒゲをたくわえた精悍な顔つきで、「タイマン無敗」を自称する。しかし、実際は自身そっくりに整形した五人の部下と共に戦っており、タイマンではなくつねに六対一で戦っていたことが判明する。

牙流 要 (がりゅう かなめ)

「ウオー」滋賀支部の支部長を務める男子高校生。長髪の美形で、中学時代には「チキン・クラブ」副長の祭美波と共に、生徒会活動をしていた。美波とは親友同士だったが、生徒会で立案したイベントが中止になった原因が美波にあると誤解し、それ以降は彼を恨んでいた。

御坊 六角 (ごぼう ろっかく)

「ウオー」和歌山支部の支部長を務める男子高校生。極限にまで体を鍛え、まさに全身凶器ともいえる鋼の肉体を持つ。軽い蹴りだけでも相手を骨折させるだけの威力を持ち、強靭な肉体を持つため防御力も高い。チキン・クラブ特攻隊長の青江輪をタイマンで病院送りにし、祭美波と宗方影樹の二人がかりでもダメージひとつ負わせられないほどの強敵。

三島 大 (みしま だい)

「ウオー」壊滅後に活動を開始した男性。ヤンキーの本質とは「悪」であるという信条を持つ。一人だけで「ウオー」の支部長たちを相手に、完勝するほどの実力を持ちながら、人質や道具を使うことを好む卑怯な性格。

三島 将 (みしま しょう)

三島大の弟。少年院に入っていた。喧嘩の実力に加えて、人をまとめあげる能力に優れており、少年院を出所後、ヤンキー結社「堕巣徒」を結成する。大阪の紋章を手に入れ、大阪をはじめとする関西制圧に乗り出す。のちに兄の大に「堕巣徒」を乗っ取られる。「ウオー」の総統だった鳴戸神とは旧知の関係であり、一度は敵対するものののちに和解し、共闘する関係となった。

立花 怒羅吾 (たちばな どらご)

三島大の前に現れ、部下になりたいと申し出た男性。バットで全身を殴られても、悲鳴をあげずに耐えきるほどの精神力と打たれ強さの持ち主。実は大の弟である三島将の指示を受けており、大を監視するために、部下として近づいていた。

姫乃木 真琴 (ひめのぎ まこと)

三島大の前に現れ、部下になりたいと申し出た男性。顔立ちが美形なため、大には気に入られなかったが、大の目の前で自ら顔に傷をつけ、部下を許された。「チキン・クラブ」特攻隊長の青江輪とは旧知の仲で、彼を罠にはめて絞殺した。

氷頭 亜倶俚 (ひず あぐり)

東京で行われた学習合宿で、浪速京三と鳴戸神が知り合った男子高校生。普段は眼鏡をかけた真面目な学生を装っているが、その正体は、東京のヤンキー集団「TOKYO・RAT'S」の総長。関西に侵攻し、さらには日本全土のヤンキーを従えるという野望を持っている。学力の面では京三や神よりも優秀で、戦闘力も高い。

浪速 京一郎 (なにわ きょういちろう)

浪速京三の実兄。かつて父親が経営する財閥の後継者と目されていたが、あとを継ぐ事を認められなかったので反発し、勘当されていた。東京で氷頭亜倶俚に見い出され、彼の率いるチーム「TOKYO・RAT'S」の最高幹部となった。伊集院桐子に想いを寄せていた過去があり、大阪を離れたのは桐子への想いを断ち切るためでもあった。

浪速 京二 (なにわ きょうじ)

浪速京三の実兄で、浪速京一郎の弟。父親に勘当された兄、京一郎に付き従う形で浪速家を出奔し、兄と同じく「TOKYO・RAT'S」の最高幹部になった。浪速家や大阪とは完全に決別していたが、その心の奥底では、弟である京三のことを想っていた。自身には何の非もなかったものの兄と共に大阪を離れ、それでいて弟の身を案じるなど、兄弟の中では最も兄弟愛が強い性格。

集団・組織

チキン・クラブ (ちきんくらぶ)

伊集院桐子が立ち上げたチーム。現在は浪速京三が総長を務めている。臆病(チキン)な自分たちを変えたい、と願う多くの男達が集まって結成された。大阪のミナミの街を「遊び場」と称し、この街を脅かす存在に対しては容赦をしない。大阪でも一目置かれているチームである。

極殺連合 (ごくさつれんごう)

鳴戸誠治が総長を務めるチーム。「ウオー」の傘下組織の一つ。大阪のキタを支配している。策略家である誠治がさまざまな方法でメンバーを勧誘しており、中には元体操選手など特殊な技術・能力を持った者も多い。大阪の覇権を狙っており、「チキン・クラブ」との抗争が絶えない。

ウオー

神戸に本部を置くヤンキー集団。鳴戸神が総統を務め、配下には関西各県の屈強のチームと、それを率いる支部長が名を連ねる。総統の神は、喧嘩の実力に加えて人心掌握術にも長けており、傘下のチームそれぞれとの結束も強い。

堕巣徒 (だすと)

三島将が大阪で結成したヤンキー結社。兄の三島大をはじめ多くの配下をそろえ、これまで誰も成し得なかったミナミの地下街の制圧に成功する。大阪の紋章を奪おうと暗躍するが、大が浪速京三に敗れたので解散した。

TOKYO・RAT'S (とーきょーらっつ)

氷頭亜倶俚が率いる東京のヤンキー集団。渋谷に総本部がある。東京をはじめ関東全域を支配下におさめ、関西を手に入れて日本全土のヤンキーを従わせることを目的としている。一夜にして敵対勢力を壊滅させるなど、戦闘能力も非常に高い。諜報能力にも優れ、関東にいながら関西の事情も正確に把握している。

九竜会 (くーろんかい)

かつて大阪で起こったヤンキー戦争を鎮めるため、浪速竜一が結成したチーム。鳴戸神もかつて参謀として所属しており、このチームで組織づくりの基礎を学んだ。現在は解散しているが、竜一をはじめとするかつてのメンバーたちは、今なお大阪の街を見守っており、有事にはすぐに集合できる結束力を持つ。

場所

栄光学院 (えいこうがくいん)

成績優秀な学生が多く集う進学校。浪速京三は、この学校でもトップの成績を誇っており、祭美波もこの学校に在籍。普段は自身がヤンキーであることを隠している。「チキン・クラブ」の総長や幹部が通う学校のため、他チームのヤンキー達からの襲撃を受けることも少なくない。

その他キーワード

拳華 (けんか)

鳴戸神がさまざまな格闘技をもとに、自ら考案した喧嘩術。その原型は浪速京一郎の喧嘩テクニックにあり、神は知らないうちにその技術を「拳華」として昇華させていた。体重を乗せたパンチや、あらゆる方向に打てるキック、さらには関節技など総合格闘術としての完成度も高い。

大阪の紋章 (おおさかのもんしょう)

かつて関西全土で巻き起こった不良同士の一大抗争を鎮めた伝説のヤンキーが作った紋章。その抗争に関わったヤンキーの名前が入っており、この大阪の紋章を持つ者は、関西のヤンキーに号令をかけることができる。そのため、文字通り関西の覇権の象徴となっている。

SHARE
EC
Amazon
logo