概要・あらすじ
売れない漫画家と生活のために水商売に勤める女性の日常を描く。喧嘩しがちだった2人の生活は、文鳥のチーコを飼うことによって変わっていくが、漫画家のちょっとした悪戯でチーコは死んでしまう。つげ義春自身の私生活を漫画化したものであり、漫画に初めて私小説的な要素を盛り込んだ作品といわれている。
登場人物・キャラクター
漫画家 (まんがか)
売れない漫画家。同棲している女性に生活を支えてもらっている。煙草の箱に入れた文鳥のチーコを空中にほうり上げて死なせてしまう。死体を庭に埋め、同棲する女性には逃げたと嘘を言う。作者のつげ義春自身がモデル。
女性 (じょせい)
『チーコ』の登場人物で、漫画家と同棲している。稼ぎが無いくせに嫉妬深い漫画家と喧嘩になりがちであり、生活のために勤める水商売を辞めたいと考えている。文鳥のチーコを可愛がっており、逃げてしまったという漫画家の言葉を信じない。