概要・あらすじ
漫画のネタを探して旅する青年が、青森県鰺ヶ沢の貧しい商人宿で経験する出来事を描く。作者の実体験をもとに創作された「旅もの」で、生活臭が漂うリアリズムすぎる商人宿の哀愁とユーモアを描いたつげ義春の代表作のひとつ。
登場人物・キャラクター
青年 (せいねん)
漫画家。漫画のネタを拾いに旅をしている。商人宿をネタに作品を描くことを思いつき、青森県鰺ヶ沢の商人宿に泊まるが、想像以上に生活臭が漂う貧しい様子に辟易とする。
宿屋の子供 (やどやのこども)
青森県鰺ヶ沢の貧しい商人宿モリタ屋の息子。小学五年生。学生服にチョッキを重ねている。お客の夕食を運ぶなど、宿の手伝いをする。
オカミさん
青森県鰺ヶ沢の貧しい商人宿モリタ屋の女将。病気の夫と寝たきりの父、3人の子供がある。宿の様子を見て逃げ出そうとする青年を必死で引き留める。
場所
モリタ屋 (もりたや)
青森県鰺ヶ沢の商人宿。古びた平屋。寝たきりの老人、病気の主人、オカミさん、子供が3人いる生活臭が漂う宿。