ツバサ-WoRLD CHRoNiCLE-ニライカナイ編

ツバサ-WoRLD CHRoNiCLE-ニライカナイ編

『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』の続編。数々の異世界を渡り歩く小狼たちが、訪れた島ニライカナイにて、島に起こる異変を変えるためニライカナイの「裏」へと挑む。前作同様、同作者の作品『GATE7』などのキャラクターが登場する。また、『×××HOLiC・戻』とハイパーリンクしており、双方の物語が深くかかわり合っている。

正式名称
ツバサ-WoRLD CHRoNiCLE-ニライカナイ編
ふりがな
つばさ わーるど くろにくる にらいかないへん
作者
ジャンル
ファンタジー
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概要・あらすじ

サクラの記憶の羽根を探す旅を終え、また新たな旅を始めた小狼たちは、黒鋼の義手が届くまでの間、姫神によって守られた島・ニライカナイに滞在することになった。一方、異世界にいる四月一日君尋は、夢見の力によって不吉な未来を見、その未来を回避するために小狼にあるものを託す。姫神の祭りの翌日、姫神から「ニライカナイの異変を変えてほしい」と頼まれた小狼は、もう1つのニライカナイである「裏」のニライカナイへと向かう。

「死者に逢うことができる」といわれる、生と死の世界が隣り合うニライカナイで、小狼はもう1人の小狼からあることを伝えられる。

登場人物・キャラクター

李 小狼 (り しゃおらん)

前作である『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』での飛王との戦い後、「1つの世界に止まらずに旅を続けること」を選択し、異世界を渡り歩く旅をしている。『カードキャプターさくら』の李小狼を基としたキャラクター。4月1日生まれの14歳。 薄い茶の髪と瞳を持つ。戦闘では中国拳法を交えた体術と剣術、雷の魔術を使用する。真面目で誠実、自らがやると決めたことを貫く意志の強さがある。一方、仲間思いで心優しい性格で、困った人を放っておけない。同じ存在である四月一日君尋のことを心から気にかけており、自身のために無茶をする彼の身を案じている。唯一、四月一日君尋のことを「君尋」と名で呼ぶ人物。 本作では、「黄泉に触れたもの」のためニライカナイの異変に気づき、「裏」のニライカナイで役目を果たすユタとして神に選ばれた。

ファイ=D=フローライト (ふぁいでぃーふろーらいと)

強い魔力を持つ魔術師(ウィザード)で、元々いたセレス国では最高位の称号を得ていた。小狼とともに異世界を渡る旅をしている。細身で背の高い男性で、肩ほどまである金髪を後ろで1つに縛っている。瞳の色は青。強大な魔力ため若い姿を保っており、実際の年齢は見た目よりもはるかに上だという。 常に力の抜けた笑みを湛えた穏やかな人柄で、生真面目な小狼のフォローをしたり、黒鋼をからかったりと、気配りに長けたムードメーカー的な存在。空中に印を描くことで様々な魔術を使用する。ただし回復魔法は使えない。術具や魔法に関する知識を豊富に持っており、状況分析に長け、機転も利くため一行の参謀のような役割を担う。 手先が器用で料理や絵も得意。酒好きな酒豪だが、酸っぱいものや生ものは苦手。

黒鋼 (くろがね)

元は日本国の白鷺城で夢見の知世姫に仕える忍者だった。現在は小狼と共に異世界を渡る旅をしている。長身でがっしりした体格の青年で、短い黒髪と赤い瞳が特徴。右腕は義手。短気で怒りっぽく、ぶっきらぼうな言動が目立つが、その実、他人の機微に聡く、気遣いのできる性格。 好戦的で、戦闘では剣術を主に使う。愛刀は破魔刀・銀竜。夜目が利く、気配の察知などに優れるなど特技は戦闘に特化したものが多い。酒好きで酒豪、事あるごとに酒を所望しているため、ファイに「体の水分のほとんどが酒なのでは」と言われた。その不器用な優しさや酒好きといった行動から、モコナには「お父さんみたい」と揶揄されている。 ファイからは「黒様」「黒ぷ」など、名をもじったあだ名で呼ばれている。

モコナ=ソエル=モドキ (もこなそえるもどき)

前作である『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』で、小狼たちが時空を渡る手段として次元の魔女・壱原侑子から譲り受けた白いモコナ=モドキ。作中では単に「モコナ」と呼ばれる。大きさは掌に乗る程度で、ウサギに似た長い耳を持ち、額には赤い石が埋まっている。 普段は糸のような細目だが、危機を察したり、物を転送する際は「めきょっ」という擬音と共に見開かれる。明るく無邪気な性格の女の子で、一行を和ますムードメーカー。『×××HOLiC・戻』に登場する黒いモコナ=モドキ・モコナ=ラーグ=モドキと対の存在で、異世界においても音声と映像の通信や物のやり取りが可能。 共に『魔法騎士レイアース』に登場するモコナを模して壱原侑子とクロウ・リードによって創られた。異世界を渡る他、小狼たちが異世界の言葉を理解できるようにする翻訳能力など、様々な力を持つ。

サクラ

玖楼国の姫で、強い幸運と霊感、夢見の力を持つ。『カードキャプターさくら』の木之本桜を基としたキャラクター。金に近い茶のボブヘアー、緑の瞳の少女。4月1日生まれの14歳。『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』で小狼を見送った後は、玖楼国にて小狼たちとの再会と旅の安全を祈っている。 異世界にいるものの、夢見の力で小狼たちの様子や未来を見ることもある。同じく夢見の力を持つ四月一日君尋や姫神とは、夢を通じて会うことができる。キャラクターによって名前の表記が異なっており、基本的にはカタカナでサクラだが、小狼や四月一日はひらがなで「さくら」(四月一日は「さくらちゃん」)、桃矢など玖楼国の人間は「桜」と呼んでいる。

四月一日 君尋 (わたぬき きみひろ)

本作とリンクした『×××HOLiC・戻』では主人公をつとめる。前作である『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』での飛王との戦い後、「1つの場所に止まること」を選択。それ以降、年を取ることなく高校生のまま姿を留めている。長めの黒髪ショートカットに青い大きな猫目、丸眼鏡をかけ、女物の着物を着流しにしていることが多い。 4月1日生まれ。強大な霊能力と夢見の力を持ち、客の願いを叶える店の店主を務めている。モコナ=ラーグ=モドキを通じ、異世界を旅する小狼たちのサポートを行う。同じ存在である小狼のことを特に気にかけており、夢見の力で見た不吉な未来を回避するため、必要なものを得るよう小狼に願わせた。

壱原 侑子 (いちはら ゆうこ)

次元の魔女、極東の魔女と呼ばれる強い力を持った存在。身の丈ほどの長い黒髪に赤い瞳のスタイルの良い女性。願いを叶える店の前店主で、小狼たちに時空を渡る術としてモコナ=ソエル=モドキを与えた。前作である『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』にて、闇に呑まれて姿を消している。

姫神 (ひめがみ)

『GATE 7』のはなを基としたキャラクター。基となったキャラクター・はなと同じく麺類が好物。つり目、黒の頭頂に向かって短くなるおかっぱに似た髪型をした細身の少女。姫神とは役職名で、真名は他に存在する。役職としては、神の住む島・ニライカナイにおいて神と人を結ぶ生き神のような存在で、夢見の力を持つ者が一定期間「神」となり、ニライカナイの未来(さき)を視て島を守る。 「ノロ」とも呼ばれる。夢見の力によって、サクラと共に小狼たちがニライカナイを訪れること、そして小狼がこの島の異変を変えることができる存在であることを知る。

左近 (さこん)

『GATE 7』の桜を基としたキャラクター。名は偽名。背が高く体格のいい男性で、前髪をオールバックにした長髪が特徴。右近とは対照的ににこやかで柔和な人柄で、言動から気さくさがうかがえる。姫神の付き人のようだが詳細は不明。

右近 (うこん)

『GATE 7』の橘を基としたキャラクター。細身の男性で、左目に泣きぼくろがある。左のこめかみ部分だけ少し長めの黒髪のショートカット。左近とは対照的に、表情が固く警戒心が強い。姫神の付き人のようだが詳細は不明。

孔雀 (くじゃく)

長いローブを身にまとい、錫杖に似た杖を持つ、緩やかなウェーブのかかった長めのショートカットの男性。ニライカナイの「間」にて小狼たちの前に姿を現し、彼らを「裏」へ渡した。ニライカナイの「裏」を守る「司祭(サス)」。

場所

ニライカナイ

遙か東に位置し、豊穣や生命の源である神が住む島。姫神と呼ばれる生き神が信仰され、その恩恵からか通年穏やかで温かな気候である。「生者の魂はニライカナイより来て 死者の魂はニライカナイに還る」という言い伝えがあり、生者の国である一方、死者の「根の国」でもある、生と死の世界が隣り合った島。 姫神の夢見によって近く異変が起こり、その未来を変えるためには「黄泉に触れて戻ったもの」が必要であることが判明した。

その他キーワード

ユタ

『ツバサ-WoRLD CHRoNiCLE-ニライカナイ編』の用語。神によって選ばれ、「裏」のニライカナイで役目を果たす神の力「セジ」を持つ者のこと。事を起こすには導く司祭(サス)と、行うユタが必要である。司祭である孔雀曰く、小狼は久々に現れたユタだという。

夢見 (ゆめみ)

『ツバサ-WoRLD CHRoNiCLE-ニライカナイ編』の用語。夢でこれから起こる未来を視たり、他者と夢を通じて交流したり、夢の中で普段は入れないような場所に入ることができる能力や、その能力を持った者を指す。

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