ディーふらぐ!

ディーふらぐ!

府上学園の部活動であるゲーム制作部に所属する面々を描いたギャグ漫画。実際にゲームを作る描写は少なく、あくまでゲーム制作部員たちの日常生活がメインとなっている。また、主人公の周囲に女性の登場人物が多いのも特徴。「月刊コミックアライブ」2008年9月号から連載の作品で、春野友矢の初連載作品にして代表作。

正式名称
ディーふらぐ!
ふりがな
でぃーふらぐ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
MFコミックス アライブシリーズ(KADOKAWA)
巻数
既刊18巻
関連商品
Amazon 楽天

世界観

舞台となる場所は普通の高校である府上学園で、舞台自体は基本的に現実世界である普通の世界観に準ずる。しかし、作中にはゲーム制作部という独自の部活動があることが特徴。活動内容はゲームを制作することではなく、なんでもありの、かなり自由度の高い部活動が行われている。ゲーム制作部に所属するメンバーは全員個性豊かなキャラクターが多く、イベント事やレクリエーションなど、主人公の風間賢次は、ゲーム制作部のメンバーに振り回されている。

あらすじ

府上学園に通う不良グループのリーダーを務める風間賢次は、自分の通う高校にゲーム制作部なる部活動があることを知る。ゲームが大量にあると考えた賢次は、同じ不良グループの仲間とともに、ゲーム制作部の部室に忍び込むことを計画する。ところが、部室では、ゲーム制作部の部員たちの悪ふざけによって火事が起きていた。消火活動の末、なんとか事なきを得たものの、ゲーム制作部の部員にとっては、悪ふざけの現場を見られたことが都合が悪い。そこで、賢次たち不良グループに電気ショックや、水攻めをして記憶を消そうとする。しかし、賢次だけはうまく記憶を消すことができず、柴崎芦花は口封じの意味も込めて、彼をゲーム制作部に入部させることを決める。その後、ゲーム制作部員による脅迫まがいの鬼気迫る説得に屈した賢次は、仕方なくゲーム制作部の一員になるが、これをきっかけに、さまざまな騒動に巻き込まれていく。

登場人物

登場人物の名前は京王線や、それに乗り入れている都営新宿線などの駅名から取ったと思われるものが多い。実際に2014年1月14日から2月11日まで、京王電鉄と都営地下鉄とのコラボーレーション企画として、スタンプラリーが実施されている。内容は登場人物の名前の元となったと思われる高尾駅、高尾山口駅、千歳烏山駅、南大沢駅、芦花公園駅、桜上水駅、船堀駅、渋谷駅の計8駅を巡るものとなっている。

メディアミックス

TVアニメ

2014年1月から3月まで、テレビ東京系列で菅原静貴監督によるTVアニメ版が放送された。キャラクターデザインと総作画監督は松本健太郎、音楽は松田彬人が担当している。主なキャストは風間賢次役を小西克幸、柴崎芦花役を花澤香菜が務めている。全12話。

webラジオ

2013年12月25日から2014年8月27日にかけて、音泉にて「ディーふらぐ!ラジオ制作部(仮)」というタイトルでwebラジオが配信された。パーソナリティは風間賢次役の小西克幸と高尾役の伊藤静が務めている。

ドラマCD

本作『ディーふらぐ!』にはドラマCDがあり、コミックとらのあな専売で、2010年7月23日に「ディーふらぐ!ドラマCD」、2011年12月22日には「ディーふらぐ!ドラマCDⅡ」が発売されている。脚本を担当しているのはあさのハジメ。キャストはTVアニメ版と同じく風間賢次役を小西克幸、柴崎芦花役を花澤香菜が務めている。

登場人物・キャラクター

風間 賢次 (かざま けんじ)

府上学園の2年B組に所属する男子。不良グループ「風間一派」のリーダー。学園一の不良として幅を利かせていたが、ゲーム制作部へ足を踏み入れたことをきっかけに、半ば無理やりに部員にされた。個性豊かなゲーム制作部のメンバーの中ではかなりの常識人。作中ではツッコミ役として、大車輪の活躍を見せている。そのツッコミスキルは非常に高く、声に出していない心の声へのツッコミすら、可能となっている。

柴崎 芦花 (しばさき ろか)

府上学園の2年A組に所属する女子。ゲーム制作部の部長。身長143センチ、体重33キロとかなり小柄な体型。しかし、実は学園を取り仕切る裏ボスで、一部からは「最強の闇」と呼ばれ、恐れられている。普段はとぼけているものの、その戦闘力は学園一を誇る。基本的には感情の起伏が少なく、誰にでも丁寧語でしゃべる。風間賢次に対しては特別な感情を抱いており、賢次のことを振り回しながらも、彼にだけは笑顔を見せることがある。 自分の属性を炎属性と闇属性と自称している。具体的には、炎属性は、部室で花火をしたり、「燃え」と「萌え」をかけあわせた萌え台詞や、萌え態度をとることを指すもの。闇属性は、袋や暗幕を使用して相手の視界を遮ることなどを指している。

烏山 千歳 (からすやま ちとせ)

府上学園の2年D組に所属する女子。ゲーム制作部部員。府上学園の15代生徒会長も務めている。強引な性格とカリスマ性で、生徒だけでなく教師すらも屈服させている。まさに学園の女王。その力は学内だけにとどまらず、他校の不良すらも恐れをなす。問題が起きても、暴力と権力ですべてをもみ消してしまう、とんでもない人物。自分の属性を土属性と自称しており、土や砂だけではなく、ロッカーやドアなども武器として使用する。

水上 桜 (みずかみ さくら)

府上学園の1年D組に所属する女子。ゲーム制作部部員。目立つ存在ではなく、当初は風間賢次にも「よくわからない存在」と評されていた。実際は運動も勉強もできる、高いスキルを持つ本物の天才。本人は何でもできてしまうため、あまり行動を起こさない。他人が頑張っている姿を見るのが好きで、ゲーム制作部に在籍している。 自分の属性を水属性と自称しており、常に水をペットボトルに常備している。水は買うと高いので、湧き水や水道水を飲んでいる。

子王 八 (しおう はち)

府上学園の2年C組に所属する男子。ゲーム制作部部員。銀行や商社など数々の事業を手掛ける「子王グループ」の御曹司。その人柄と容姿、家柄から、女の子たちの人気が高い。入学時に柴崎芦花に袋詰めの刑にされて以来、芦花に想いを寄せている。会うたびに執拗なアプローチをかけているが、結果は伴っていない。ゲーム制作部のメンバーだが、部長の芦花に避けられているので、その扱いは軽い。 いつも部室の片隅に追いやられている。芦花によれば、属性は光属性だが、金持ちのため金属性とも言われている。

大沢 南 (おおさわ みなみ)

府上学園のゲーム制作部の顧問を務める女性教師。自宅のある八王子から府上学園まで、毎日かなりの距離を通勤しており、学校にたどり着く頃にはいつもボロボロになっている。普段着は、卒業生の登戸から貰ったジャージ。性格は面倒臭がりの脱力系。しかし、水面下では、しっかり部員のサポートをしているので、一応顧問としての責務は果たしているといえる。 自分の属性を雷属性と自称しており、常にスタンガンを持ち歩いている。

高尾 (たかお)

府上学園の2年C組に所属する女子。ニューゲーム制作部の部長。Hカップの巨乳の持ち主。その胸の大きさゆえ、学校指定のジャージのチャックを胸で壊したことがある。それはチャックがボーン事件として、さまざまな波紋を呼んだ。部長としてはかなり有能。一時期部員が減り、壊滅状態だった部活を立て直し、大会でも良い成績を修めるまでに成長させた。 周りの個性あふれるメンバーの中では、どちらかというと常識人的ポジション。しかし、常識人であるがゆえに風間賢次と同様、ゲーム制作部のメンバーに振り回されることが多い。次第に賢次に好意を抱くようになり、柴崎芦花相手に嫉妬心を燃やす一面を見せるようになる。それでも恋愛に対しては奥手な方で、アプローチはどれも空回り気味。

稲田 堤 (いなだ つつみ)

府上学園の1年A組に所属する女子。ニューゲーム制作部部員。少々腐女子的な嗜好があり、部員の桜ヶ丘に女装をさせてみようと、自分のおさがりの服を着せようとした。その時は断られたが、のちに桜ヶ丘の女装姿を見た時は、鼻血を出して喜んでいた。

桜ヶ丘 (さくらがおか)

府上学園の1年A組に所属する男子。ニューゲーム制作部部員。かなりの美少年で、女装をすれば、風間賢次も女であると認めてしまうほどに端正な顔立をしている。しかし、本人は女装を嫌っており、女装が似合うと言われることに、嫌悪感を抱いている。

山田 (やまだ)

府上学園の1年E組に所属する男子。ニューゲーム制作部部員。かなりの巨漢で、容姿も強面だが、実際は非常に気の小さい非暴力主義者。一度、風間賢次を油断させるために、女装して近づいたこともあるが、一瞬にして女装と見破られ、殴られてしまう。そして、その後警察に「変態」と称され、連行されている。

堺 多摩 (さかい たま)

府上学園の3年E組に所属する女子。先代の生徒会会長。飄々とした性格で、淡々とマイペース。間延びした口調でしゃべる。長い髪をツインテールにしており、そのツインテールを振り回して、武器としても使用している。戦闘能力はかなり高く、烏山千歳でも一対一では「荷が重い相手」、と柴崎芦花に評されている。得意技は張り手。 力士もビックリするほどの威力を誇る。

神泉 (しんせん)

府上学園の3年D組に所属する女子。先代の生徒会書記。やたらと吐きやすい体質で、全校集会の壇上で吐いたため、境多摩に「ゲロ子」と名付けられた。威勢はいいが、その度に空回りして失敗しては吐いてしまうので、元生徒会メンバーからも、戦力として見られていない。真偽は不明だが、その口から出る酸はすべてのものを溶かしてしまう、という恐ろしい噂が立っている。

松原 東 (まつばら あずま)

府上学園の3年E組に所属する女子。先代の生徒会会計。成績優秀、運動神経抜群、品行方正と、この学園始まって以来の才女。生徒及び教師から絶大なる人気を誇っている。クールな見た目とは裏腹に礼儀正しい。

長沼 (ながぬま)

府上学園の3年E組に所属する男子。先代の生徒会副会長。常に目を閉じている。その理由は、深夜アニメをリアルタイムで見ることに情熱を燃やしているため、普段は目を酷使しないよう、目を休ませているから。二次元のキャラクターと声優、声優っぽい声の人以外には手加減をしない、と豪語している。もし、その条件に該当する人物と戦うことになった場合は、何もできなくなってしまう。

船堀 (ふなぼり)

府上学園の2年B組に所属する女子。料理部部員。毎朝誰よりも早く学校に来て、教室を綺麗に掃除したり、花瓶の花に水をやることを日課としている。非公式ながら「今年の学園祭ミス奥さんの似合う女性No.1」に選ばれている。家庭的で優しく、気配りも行き届いているため、密かに人気のある人物。

大島 (おおしま)

府上学園の料理部に所属する女子部員。語尾に「~っす」を付けてしゃべるのが特徴。船堀の可愛さには、ある種の嫉妬の念すら抱いてしまうほどに憧れている。一度でいいから、船堀と何らかの勝負をして勝ちたいと思っている。

西永 福子 (にしなが ふくこ)

府上学園の料理部の顧問を務める女性教師。もともとは家庭科部の顧問だったが、料理部の顧問も兼任している。基本的に真面目な性格だが、周りに流されて、他の教師仲間と賭けの勝負をすることがある。過去にショーン・コネコネとともに、財宝探しをしたことがある。

河原 中 (かわはら あたる)

府上学園の2年F組に所属する男子。生徒会副会長。風間賢次とは小学校時代からの幼なじみだが、賢次の幼なじみの中では、唯一不良にならなかった。賢次が不良になったことを意外に思っているが、横縞と長山ひろしに関しては、「そんな感じになると思っていた」と、不良になったのは必然であると考えている。生徒会長の烏山千歳に生徒会総選挙で敗れたために、現在の役職に就いており、ほとんど千歳の下僕のような扱いになっている。

横縞 (よこしま)

府上学園の2年F組に所属する男子。風間賢次の幼なじみ。また不良グループ「風間一派」の1人で、「リトルフット」の異名を持つ。身長130センチ、体重80キロの、小さく太った体格をしている。しかし、それでもボーダー柄の服を恐れずに着用しているので、一部の生徒からは「メタボのくせになんて自信だ」と、一目置かれている。 賢次曰く「顔のわりに悪」。

長山 ひろし (ながやま ひろし)

府上学園の2年F組に所属する男子。風間賢次の幼なじみ。また不良グループ「風間一派」の1人で、「ロングマウンテン」の異名を持つ。身長190センチ、体重81キロだが、影が薄く、相手に気づかれずに、敵の背後をとることを得意としている。その長身を活かし、バスケットボールの試合では、ダンクを決めたこともある。常にサングラスをかけている。

初台 (はつだい)

府上学園の2年D組に所属する女子。河原中に痛い目を見せようと目論んでいた烏山千歳に、自身のロッカーを貸した人物。高層階からロッカーを投げ下ろそうとしていた千歳を、風間賢次に止めてくれと頼まれるが、千歳の迫力になすすべもなく、止めることができなかった。

小田原 (おだわら)

府上学園に通う男子。魔の十四楽団のリーダー。メンバーからは「隊長」と呼ばれているが、重要な場面になると、メンバーの総意でハブられている。そのため、風間賢次には「なんでアイツがリーダーやってんだ?」と疑問視されていた。

高崎 (たかさき)

府上学園に通う男子。魔の十四楽団のメンバーの1人。メンバーの中でもかなり発言力があり、時にはリーダーの小田原に代わって主導権を握ることもある。船堀の大ファンで、家事万能な彼女が、料理でミスをしている場面を撮ったレア写真を持っている。

松久 (まつひさ)

府上学園に通う男子。魔の十四楽団のメンバーの1人。3人兄弟の長男で、2人の弟も魔の十四楽団に所属している。兄弟の中では唯一ヒゲを生やしている。高尾の大ファンで、彼女がマット運動をしているレア写真を持っている。

高麗川 (こまがわ)

府上学園に所属する男子。魔の十四楽団のメンバーの1人。魔の十四楽団の力を合わせれば、学園の天下も取れる、と熱弁した熱い人物。坊主頭でサングラスをかけ、色黒の肌、とかなりパンチのある風貌をしている。

大濠 (おおほり)

府上学園の2年B組に所属する男子。24禿夜行のメンバーの1人。風間賢次のクラスメイトで、交流がある。昼食時になると、風間之江の作ったお弁当のおかずを狙って賢次に近づいては、パセリと交換しようと企んでいる。

天王洲 (てんのうず)

府上学園の2年生の男子。科学部の部長。前生徒会長に大恩があり、部の秘伝ロボット「アイル」を貸し出している。本気になると、眼鏡の奥に隠れていた目が光ることが特徴。実は頭髪が薄く、普段はカツラをかぶっている。

藤崎 (ふじさき)

府上学園の2年生の男子。「フィフティー・フィフティー藤崎」の異名を持つ男性で、すべての行動を二分の一の羅針盤で決めている。これにより公平さを前面に押し出していたが、当初は羅針盤による故意的な操作などが疑われていた。のちに改心し、本当の公平さを取り戻すに至る。

稲城 (いなぎ)

府上学園に通う女子。「府上学園の歌姫」の異名を持つ人物。美声だが肺活量が極端に少なく、すぐに力尽きてしまう。2年生が参加した「椅子取りゲーム」では、わざわざ率先して音楽を担当。生歌を披露したものの、やはり肺活量の限界がきて倒れてしまう。

鷺沼 (さぎぬま)

府上学園に通う女子。胸の大きさに定評のある人物。高尾が引き起こしたチャックがボーン事件の噂を聞いて、ライバル意識を刺激される。自分でも試したものの、結局チャックはボーンしなかった。それからは、ショックのあまりに登校拒否となってしまう。

小川 (おがわ)

府上学園の1年生の女子。風間之江の友人。ゲーム制作部の部員の情報を知っている情報通で、之江がゲーム制作部へ足を運ぶきっかけを作った。基本的に「スゴイ」「スンゴイ」「ギガスンゴイ」の分類しかなく、そのニュアンスで部員の凄さを表していた。

百草 (もぐさ)

府上学園の2年生の女子。風間賢次の家の隣に住む幼なじみ。ゲーム制作部の部員が賢次の家に遊びに来ていた際に、風間賢次の母に誘われ、一緒にお寿司を食べようと賢次の家に訪れた。しかし、幼なじみという、これ以上にないライバルポジションだと認定した柴崎芦花と高尾の襲撃に遭い、顔も見せることなく撃退されてしまった。 その後は撃退されたことがトラウマになり、ゲーム制作部の部員と顔を合わせることを極端に避けている。

福西 (ふくにし)

府上学園の2年C組に所属する女子。高尾ととても仲が良く、一緒に下校することもある。実家は陶磁器造りの名家で、高校を卒業したら福西家の跡を継ぐために、日々研鑽を積んでいる。

九段下 (くだんした)

府上学園の3年E組に所属する女子。通称「クッシー先輩」。自他ともに認める強面で、近寄りがたい雰囲気がある。実際には、登校拒否になった鷺沼の相談役となったり、生徒同士のもめ事の仲裁をしたりと、面倒見の良い人格者。さらに強面のわりに、半裸の男子を見ただけで顔を赤らめるなど、妙に女子っぽいところが可愛いと評判。男子からの人気も高い。

登戸 (のぼりと)

かつて府上学園に通っていた女子。現在は卒業している。当時は素行のあまり良くない生徒として有名だったが、新任教師時代の大沢南には懐いていた。八王子から府上学園に来るたびに、何故か服がボロボロになってしまう南を思って、卒業後に自らのジャージを譲渡している。しかし、南はジャージを譲渡されたことだけは覚えていたものの、登戸の顔はおろか名前もあまり記憶されていない。

唐木田 (からきだ)

東府下学園のゲーム制作部の部長を務める女子。面倒見のいい性格で、他の部員からも好かれている。風間賢次に「印象が薄い」と評されるが、「私あまりそう思われることはない」と反論していた。

黒川 (くろかわ)

東府下学園のゲーム制作部の女子部員。柴崎芦花たちが地元で偶然出くわした時に、しつこく絡んできた。風間賢次のことを「ゲーム制作部っぽくはない」と評していたが、自らも、賢次から同様の印象を持たれていた。ちなみに賢次には、それに加えて「心が狭く、小物臭が凄い」と思われている。

小田 (おだ)

東府下学園のゲーム制作部の女子部員。風間賢次が見るなり、「すっごい地味な奴きた」とツッコミを入れるほど、地味な外見をしている。他の人たちからも「印象薄い」とよく言われており、小田本人にもその自覚はある様子。

高不動 はた (たかふどう はた)

聖立川女学院のゲーム制作部の部長を務める女子。高尾と張るほど巨乳の持ち主。語尾に「~ですの」と付けてしゃべる、お嬢様然とした人物だが、感情が高ぶると、汚い言葉を使うようになる。

程久保 (ほどくぼ)

聖立川女学院のゲーム制作部の女子部員。頭脳明晰で、兼部しているPC部の方では、エースの名を欲しいままにしている。その頭脳から作られる計画は一分の隙もないと、高い評価を得ているが、その反面運動能力は低く、体力もない。

大塚 (おおつか)

聖立川女学院のゲーム制作部に所属する女子。フェンシング部と兼部しており、戦う際には剣を使用する。宝塚女優のような端正な顔立ちの人物で、薔薇がよく似合う。また、要所でその話題に関係のある英単語を発言する癖がある。

甲州 (こうしゅう)

聖立川女学院のゲーム制作部に所属する女子。育ちが良く、おしとやかで礼儀の正しい人物。弓道部と兼部しており、その実力は確か。ちょっとした手違いから、無理やり相撲部として活動することもある。破廉恥なものに敏感に反応する体質。

ショーン・コネコネ (しょーんこねこね)

府上学園の古文教師を務める男性教師。幼い頃の風間一派のメンバーが、デパートの屋上でヒーローショーを見ていた際、彼らが火事に巻き込まれたところを助けた人物。風間賢次から尊敬されている。ライフワークは遺跡の発掘調査。時には危険な場所に赴くこともあるため、鞭を使用した護身術を身につけている。

寅田 歩留太 (とらだ ぼるた)

府上学園の3年学年主任を務める男性教師。東京都内在住にも関わらず、東京土産の銘菓を好んで買って食べている、少々独特の感性の持ち主。自分が担当する3年生への思い入れが人一倍強く、彼らに花を持たせて卒業させたいと考えている。

風間 之江 (かざま のえ)

府上学園の1年E組に所属する女子。風間賢次の妹。友人から兄が所属するゲーム制作部のことを聞いて、不用意に部室に足を踏み入れてしまい、ゲーム制作部の部員と交流を持つようになる。兄譲りのツッコミスキルで、ゲーム制作部のメンバーへのツッコミを怠らない、生粋のツッコミ屋。アイスクリームが好きという理由で、柴崎芦花からは勝手に氷属性設定にされていた。

風間賢次の父 (かざまけんじのちち)

風間賢次の父親。仕事が忙しいためほとんど家にいることはなく、家族にもレアキャラクターと見なされている。髪質がかなり固く、一時期はさらさらヘアーに憧れて、カツラを着用していたこともある。夫婦間の仲は良く、現在も風間賢次の母と一緒にお風呂に入っている。

風間賢次の母 (かざまけんじのはは)

風間賢次の母親。常にタバコをくわえている元ヤンキー。しかし性格は穏やかで、ゲーム制作部が賢次の家へ遊びに来た時には、一癖も二癖もあるメンバーの相手をしても、怒ることなく優しく出迎えた。賢次同様かなりのツッコミ気質。

柴崎 つつじ (しばさき つつじ)

柴崎芦花の1つ年下の妹。姉と同じ府上学園への進学を希望していたが受験に失敗し、芦花とは別の高校に通っている。芦花のことが大好きな生粋のシスコンで、姉に対する愛情が異常に強い。毎朝芦花に持たせているお弁当に「お姉ちゃん大好き」と海苔で描いてしまう。

柴崎芦花の母 (しばさきろかのはは)

柴崎芦花の母親。娘たちには「お母さん」と呼ばれているが、それは本意ではなく、本当は「お母さま」と呼ばせたいと思っている。柴崎つつじに対しては、受験を失敗したことや、学力不足による進学への危惧などをキツイ言葉で指摘。つつじからは「なんて母親だ」と言われることもある。布作りの職人を生業としており、柴崎芦花の母の工房では、世界中の顧客から注文が殺到している。

烏山千歳の姉 (からすやまちとせのあね)

烏山千歳の姉。千歳とはかなり歳が離れており、千歳が小学校に上がる時点で、すでに中学生か高校生だった。常に咳をしていて病弱なためか、体育が得意ではなく、成績はいつも1。

高尾の母 (たかおのはは)

高尾の母親。高尾張りの巨乳の持ち主で、子持ちとは思えないほどのナイスバディを誇る。過去には高尾のように、ジャージのチャックを自らの胸で破壊したこともある。実は風間一派とショーン・コネコネがデパートの屋上で火事にあった時に、ヒーローショーの司会を務めていた。自分だけいち早く脱出したことを後ろめたく思っている。 そのため、風間賢次と顔を合わせる際には、バレないように変装したり、目つぶしをして逃げるなど、極力接触を避けている。身体能力は非常に高く、その能力は現在も衰えていない。

高尾の長姉 (たかおのちょうし)

高尾の姉。高尾一家の中では唯一メガネをかけている。オカルトマニアでUMAが好きな人物。好きなタイプは「UMAの話題ができるチュパカブラ似の人」というもの。高尾の次姉からは「もう姉キは合コン行くな、金の無駄」と言われている。チュパカブラの人形に「チュッパチャップス」という名前を付けて、かわいがっている。

高尾の次姉 (たかおのじし)

高尾の姉。言葉遣いが少々ぶっきらぼうな元ヤンキー。過去に、自分のことを振った恋人をボコボコにするなど、気性の荒い性格をしている。妹の高尾のことは、なんだかんだ言いながらも気にかけている。

集団・組織

ゲーム制作部 (げーむせいさくぶ)

府上学園にある部活動の1つ。同様の部は他校にも存在し、定期的に交流大会なども開かれている。府上学園では、「ゲーム制作部(仮)」とも呼ばれている。もともとはニューゲーム制作部を退部した柴崎芦花の新しい居場所として、烏山千歳が作った部活動。しかし、ニューゲーム制作部とは異なり、ゲームの製作はあまり熱心に行っておらず、大会にも参加していない。

ニューゲーム制作部 (にゅーげーむせいさくぶ)

府上学園にあるオリジナルの「ゲーム制作部」。「(本当の)ゲーム制作部」とも呼ばれている。もともと、柴崎芦花が所属していた部活動。烏山千歳が、部員に制裁という名の暴力を働いたため部員数が激減。昨年、廃部寸前までに追い込まれたが、高尾が部を一から立て直して復活させている。現在は、さまざまな大会で優秀な成績を収めており、他校からも一目置かれるほどの部活動へと成長した。

料理部 (りょうりぶ)

府上学園にある部活動。船堀が所属している。「パスタの茹で勝負」や「蕎麦打ち」、「カップ麺にお湯注ぎ」なら負けない、という麺のスペシャリストが何故か多く所属している。ちなみにお菓子作りのエースは船堀。

風間一派 (かざまいっぱ)

府上学園の不良グループ。メンバーはリーダーの風間賢次を筆頭に、「リトルフット」の横縞、「ロングマウンテン」の長山ひろしの3名で構成されている。しかし、横縞とひろしのキャラクターが濃すぎるせいで、リーダーの賢次は、その存在を周囲にあまり知られていない。

魔の十四楽団 (まのじゅうよんがくだん)

府上学園に存在する14人からなる音楽グループ。ゲームセンターの音ゲーを占領する困ったグループで、ほかの学校から苦情が寄せられている。なお、ゲームセンターには、14人が同時にプレイできるだけの音ゲーがないため、余ったメンバーは他のゲームで暇を潰している。

二人ブラザーズ (ふたりぶらざーず)

府上学園に存在する、見た目が最強と名高い兄弟タッグ。見た目はかなり強そうではあるが、それに反して、普段はゲームセンターの休憩室を独占し、兄弟でトランプや百人一首に興じている屋内派。

24禿夜行 (にじゅうよんはげやこう)

府上学園に存在する、24人からなる不良グループ。その名前の通り毛髪量の少ない生徒で構成されているが、全員が完全なハゲというわけではない。一応は不良グループとされているが、実際には不良らしい悪行はまったくしておらず、平和なグループである。

場所

府上学園 (ふじょうがくえん)

東京某所にある高等学校。風間賢次たちが通う学校。とりたてて荒れている学校ではないが、風間一派を筆頭に、不良グループが何故か数多く存在している。賢次が「2年にはロクな奴がいない」と言う通り、特に2年生には変人が多い。この学園を取り仕切る権力者の大半が女子である、ということも特徴。

バーチャルッポイ!

マニアに有名なゲームショップ。店長が業界関係者に顔が利くため、定価と同じ値段で、業界他社に真似されるほど豪華な店舗特典が付く。高尾の家の近くにあるので、高尾はよく特典を入手するために利用している。

イベント・出来事

府上学園フリーダム祭 (ふじょうがくえんふりーだむさい)

府上学園で毎年行わる学園祭。通称「フフ祭」。例年は普通の学園祭だが、今年はニューゲーム制作部とゲーム制作部のゲーム対決が行われることになったため、大掛かりな学園祭となった。これに伴い、ゲーム制作部の烏山千歳の権力により、グラウンドにダーツやバスケット、ボウリングなどのさまざまなゲームが体感できる、大規模アミューズメント施設が建設された。

二年生ゲーム大会 (にねんせいげーむたいかい)

府上学園2年生全員が参加するゲーム大会。柴崎芦花の持っている袋を手に入れるために、子王八が風間賢次に申し込んだ勝負が、いつの間にか学年を巻き込んでの大会にまでに発展した。対象者は府上学園に所属する2年生全員。対戦方法としておしっこ、指相撲、椅子取りゲーム、王様ゲームが採用された。

水汲み物語大会 (みずくみものがたりたいかい)

とある神社で行われるレース。1年に1日しか出ないと言われている、非常に貴重な湧き水を巡って人々が争う。水属性を自称する水上桜が、風間賢次と風間之江を引き連れて参加した。優勝者には、湧き水の他に「A天帽」という帽子もプレゼントされる。

チャックがボーン事件 (ちゃっくがぼーんじけん)

高尾のチャックがはじけ飛んだ事件。二年生ゲーム大会で、高尾が自ら着ていたジャージのチャックを無理やり閉めたら、チャックが胸の大きさに耐え切れず、ボーンとはじけ飛んでしまった事件。この事件をきっかけに、多数の教師と保護者から、学校指定ジャージの耐久度に疑問を持たれてしまうこととなる。

その他キーワード

高尾斬 (たかおざん)

両手の手刀で相手を攻撃する技で、高尾が使用する。烏山千歳はこの技を「胸を上下運動することにより、その勢いに乗じて腕を高速の速さで動かし敵を倒す技」と解説しており、巨乳の者にしか習得できない最秘奥義だとしている。

ラブスキップ

柴崎芦花が使用する奥義。まず仲睦まじい男女がスキップした瞬間、一切の通常風景が消え去り、背景が花柄に変わるという現象が発生する。同時に、この現象を持続させたい何者かの力が働き、空中滞在時間が大幅に延長。その滞空時間を使い、移動距離を大きく稼ぐという技。この奥義の存在は、烏山千歳も知っている。

白鳥の威嚇 (はくちょうのいかく)

柴崎芦花が使用する技で、手を白鳥のように見立てて相手を威嚇する。その流れのまま「ワントゥース」という直接攻撃に繋げることもできる。ちなみに、「白鳥の威嚇」は威嚇レベル1の技であり、威嚇レベル2になると、手で蛇のような形を作る技となる。

作戦Z (さくせんぜっと)

幼なじみの風間賢次、河原中、横縞、長山ひろしが使用する作戦。具体的には、何かに追われている時に、中が皆のために身体を張って通せんぼするというもの。作戦Zの「Z」には「絶対に通さない」という意味が込められている。

おしっこ

柴崎芦花と子王八が、部活中に繰り広げているゲーム。正式名称は「押し合いゲーム」だが、おしっこと略されることが多い。部室にある棚を隔てて相手を追いやるゲームだが、八は一度も芦花に勝ったことがなく、その連敗記録はゆうに80を超えている。

携ドロ (けいどろ)

高尾が考えた、ゲーム制作部と元生徒会チームの対決方法。相手の所持している携帯電話を奪って、特定のキーワードを入れて審判に送れば勝ちというもの。キーワードは所持者の考えた問題の答えであるため、相手の持つ携帯電話を奪ってから、その問題の答えを考えなければならない。

「高」の系譜を受け継ぐ者 (たかのけいふをうけつぐもの)

高尾や高不動はたら、「高」が付く苗字を持つ者のこと。訓練するとリミッターを解除するできるようになる。幼少の頃からそれを制御することができれば、凄腕の傭兵にも、モテカワ女子にも、なることができるとされている。リミッターとは何なのか、そしてなれるものがなぜこの2つなのかは、誰もツッコまなかったため詳細は不明。

モテアマ

「持て余す女」の略称。具体的には、他人が羨むモテ要素を持て余している女性のこと。豊満な胸があるにもかかわらず、水着の購入資金を使ってゲームの限定版を買い、海辺にTシャツで降り立ってしまう高尾のような人物のことを指す。

スーパーマリリン

1980年代に発売されたアクションゲーム。業界初の女性を主人公にしたゲーム。しかも悩殺攻撃で敵を倒すという、斬新なお色気要素により、一部の子供や大人にも人気があるタイトルとなった。現在も定期的に続編が作られている。

魔導村シリーズ (まどうそんしりーず)

日本を代表する魔法アクションゲーム。1987年に「初代魔導村」が出てから今日まで、続編が発売され続けている。王宮魔術師マルーンが、なぜかいつも魔王に捕まる王妃アシャーンを助けにいくストーリーとイライラッとくる難易度、10年以上変わらないクオリティから、古いゲームファンに根強い人気がある。

ゲームフォボス

市場にあまり出回らずに消えてしまった昔のゲーム。高尾が小さい時に凄く欲しかったゲームだが、当時はお金がなく手が出せなかった。現在はプレミアがついており、その価格は高騰している。そのため、偽物も多く出回っている。

宇宙エロ本争奪ゲーム (うちゅうえろほんそうだつげーむ)

柴崎芦花が完成させたすごろく。烏山千歳が書いた破廉恥なシナリオをもとにしている。サイコロを振った数だけ進み、多くのエロ本を持って先にゴールした者が勝ちというもの。簡単に言うと「卑猥なすごろく」。

ゴールへGO! (ごーるへごー)

ゲーム制作部が初めて作ったゲーム。4人でプレイするすごろくで、7マス進めばゴールとなり、勝利することができる。つまり7を出せば勝ちのゲームだが、一回で7を出さなければ、スタートに戻されてしまうシステム。ゴールするためには、追加のサイコロを使って合計で7を出す必要がある。ちなみに、使うサイコロも癖のあるものばかりで、柴崎芦花いわく「長丁場を前提とした、神経をすり減らすゲーム」となっている。

書誌情報

ディーふらぐ! 18巻 KADOKAWA〈MFコミックス アライブシリーズ〉

第1巻

(2009-02-23発行、 978-4040668062)

第1巻

(2009-02-23発行、 978-4840125338)

第2巻

(2009-10-23発行、 978-4040668079)

第2巻

(2009-10-23発行、 978-4840129299)

第3巻

(2010-07-23発行、 978-4040668086)

第3巻

(2010-07-23発行、 978-4840133470)

第4巻

(2011-02-23発行、 978-4040668093)

第4巻

(2011-02-23発行、 978-4840137584)

第5巻

(2011-12-22発行、 978-4040668109)

第5巻

(2011-12-22発行、 978-4840140782)

第6巻

(2012-10-23発行、 978-4040668116)

第6巻

(2012-10-23発行、 978-4840147347)

第7巻

(2013-08-10発行、 978-4840153027)

第7巻

(2013-08-10発行、 978-4040668123)

第8巻

(2013-12-21発行、 978-4040661469)

第9巻

(2014-09-23発行、 978-4040668482)

第10巻

(2015-09-19発行、 978-4040678030)

第11巻

(2016-10-22発行、 978-4040685878)

第12巻

(2017-08-23発行、 978-4040694412)

第13巻

(2018-08-23発行、 978-4040650524)

第14巻

(2019-08-23発行、 978-4040640266)

第15巻

(2020-09-23発行、 978-4040659220)

第16巻

(2021-10-21発行、 978-4046807953)

第17巻

(2022-11-22発行、 978-4046818805)

第18巻

(2023-11-22発行、 978-4046829573)

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