トリピタカ・トリニーク

トリピタカ・トリニーク

玄奘法師と二人、お寺で仲睦まじく暮らしていた小さな少女の花果は、村に起こった異変をきっかけに、旅に出る事となった。旅の中、仲間と共に奮闘し、小さいながらも大活躍する花果の姿を描く、『西遊記』をもととした中華ファンタジー。「花とゆめ」2016年22号から2018年3号にかけて掲載された作品。

正式名称
トリピタカ・トリニーク
ふりがな
とりぴたか とりにーく
作者
ジャンル
アドベンチャー
 
ファンタジー
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あらすじ

第1巻

村はずれの金山寺に住む花果は、幼い頃に命を助けてくれた恩人の玄奘と二人、仲睦まじく暮らしていた。そんなある日、荒れていると噂の都、長安から川を伝って汚水が流れて来た事によって、村の汚染が深刻化。そこで、玄奘が村を代表して都の皇帝に嘆願しに行く事になった。心配する花果に護身の輪を託し、玄奘が出発した夜、村は突然妖魔の襲撃を受ける。村人達が猿の姿に変えられてしまう中、護身の輪のおかげで一人難を逃れた花果は、助けを求めるため、玄奘のもとへと急ぐ。一方、旅先で眠りについていた玄奘は、突然現れた謎の光に襲われ、体を乗っ取られてしまう。 やっとの思いで玄奘に追い着いた花果は、すぐに玄奘の変化に気づいて逆上し、玄奘の姿をした謎の人物に攻撃を仕掛ける。玄奘の姿をした三蔵は、小さな花果が見かけ以上の体力と根性を持つ事を知り、玄奘の体を返す事を条件に、花果に長安までの旅に同行するように持ちかける。

第2巻

三蔵花果は、長安を目指す道中、立ち寄った村で出会った高河拍高冰夷を加え、四人で長安を目指す事になった。長安の都に関する噂に、いいものはひとつとしてなかったが、街の状態や、皇帝の李世民に対する恨みを抱えた冰夷の存在など、さまざまな不安要素を抱えつつ、一行は旅の終着点、長安に到着する。四人の心配をよそに、そこには豊かで活気あふれる賑やかな街の姿があった。都の健在な姿に安堵した三蔵だったが、冰夷だけは、街の姿に違和感を覚えていた。 そんな中、街で知り合った女性の呂鈴玉と市場に出かけた花果は、鈴玉とはぐれ、ひとりぼっちになってしまう。迷子のまま日没を迎える事となった花果は、役人に保護されるが怪しまれ、その場から逃走。停まっていた車の荷台に身を隠しているうちに疲れて眠りこけてしまう。次に目を覚ました花果が目にしたのは皇帝の住む宮廷だった。妖魔だらけの宮廷で逃げ惑ううち、目的の偽皇帝の顔を見てやろうと思い立った花果は、長安の都が一望できる場所で、首羅と出会う。彼が目的の偽皇帝である事に気付いた花果は、同時に首羅が行っているおぞましい殺戮を目の当たりにする事となる。

第3巻

首羅の策略により、長安の都では、夜になると町に妖魔があふれ、人々が無残にも殺されていき、やがて全滅する。しかし、朝になると再び町は元通りになり、人々も生き返る。不思議な術によって繰り返される殺戮を目の当たりにした花果は、三蔵高河拍高冰夷と共に、これを阻止しようと立ちあがった。首羅の術の源になっているという霊獣が捕らえられている、街の四隅の灯籠を破壊し、霊獣を解き放とうというのだ。灯籠の中は、厳重な結界陣が張られ、霊獣が逃げられないようになっており、通常は人間が足を踏み入れる事は不可能な状態だった。しかし、花果は護身の輪に守られていたため、難なくそこへ侵入し、霊獣を解放する事に成功する。その後は、霊獣の力を借り受け、次々に4か所すべての霊獣を解き放っていく。これにより、首羅への力の供給は絶たれ、その力は枯渇の一途を辿る事になる。しかしこの力を完全に絶つには、宮廷の中心に建てられた鐘楼に向かう必要があった。 首羅にも終わりが見え始めた時、花果は改めて三蔵に対して、元の体に戻れる事への喜びを問う。その花果の言葉に、三蔵はいつの間にか自分が、現在の自分でいる事を気に入ってしまっている事に気づき、愕然とする。そして同時に、花果に対して特別な感情を抱いている事を自覚した三蔵は、共に戦うつもりだった花果を荷車から降ろし、置き去りにする事で、花果を危険から遠ざけようとする。

第4巻

首羅のいる宮廷へと乗り込んだ三蔵高河拍高冰夷の一行は、迂闊にも敵からの不意打ちを喰らう。三蔵は術を使って彼らを飛ばし、冰夷と河拍を逃がすが、単身捕まってしまった三蔵は、とうとう首羅と直接顔を合わせる事となった。 一方、置き去りにされた花果は、たった一人で宮廷まで辿り着き、みんなを助けるためにひた走る。ようやく捕らわれた三蔵のもとへ到着したが、花果と三蔵はそこで首羅の正体が、李世民の別れた人格の一部である事を知る。すべてを知った三蔵は、自分の始末は自分でつけると、首羅に刃を向ける。そして花果に約束した通り、玄奘の体を返すため、自らの命を絶ち、花果に別れを告げた三蔵は、冥界の使者によって回収されていく。 首羅と三蔵はもう一度一人の李世民となって新たな生を受け、その贖罪を与えられる事となった。それは、首羅が殺した7億人の民の分の命の償いをするために、それ以上の数の命を救うという一大プロジェクトだった。花果は、無事に魂の戻った玄奘と再会を果たすと、落ち着きを取り戻した村へと戻った。そして花果は、再び三蔵に出会うであろうその時までに腕を上げようと、玄奘のもとを離れ、仙術を極めた大法師のもとで、修行の日々を送る。

登場人物・キャラクター

花果 (かか)

村はずれにある金山寺に住む少女。小さい頃に親に捨てられ、山を彷徨(さまよ)っていた時、虎に襲われそうになっていたところを玄奘法師に助けられた。そのまま彼と共に暮らす事となり、育ててもらったため、玄奘を恩人と慕い、一生そばにいると心に決めている。そして、体の弱い玄奘を小さいながらも精いっぱい気遣い、世話をしている。 ある日、玄奘が長安の都へ行く事になり、留守番を嫌がった花果は、玄奘から「護身の輪」を預かる事になる。村は玄奘の留守中に妖魔からの襲撃を受けるが、その輪のおかげで花果だけは身を護る事ができた。その後、紆余曲折を経て、三蔵が乗り移って別人となった玄奘といっしょに長安に向けて旅をする事になるが、玄奘を元に戻すまでのあいだ、大切な玄奘の体になにかあっては困ると、一生懸命世話を焼き続ける。 初めは三蔵に対して警戒心を抱き、何事もうまくいかない犬猿の仲だったが、すぐに三蔵の人柄を知り、信頼関係を築き始める。立ち直りが早く、いつも前向きだが、褒められる事に弱く、すぐ骨抜きになるところがある。俊敏で、見た目以上に力持ち。逆境に強く、玄奘を取り戻すという覚悟がある事で、実力以上の力を発揮する。

玄奘 (げんじょう)

村のはずれの金山寺に住む法師。体が弱く、体力がないため、すぐに熱を出しては寝込んでしまう。優しく心配性で、弱い人を見ると放っておけない性格をしている。ひ弱で頼りなさげに見えるが、意外と芯は強く、目ざとい。6年ほど前、山中を一人で彷徨っていた花果が、虎に襲われそうになっていたところに遭遇し、自分の身を挺して守った。 その後はしばらく生死の境を彷徨ったが、無事に生還。花果の親代わりとなり、共に暮らす日々を送っていた。ある日村に、荒れたと噂される長安の都から、汚染された毒水が川を伝ってやって来てしまう。皇帝に直々に対処をお願いするため、病み上がりの体で長安まで旅をする事になった。花果には身を護るための「護身の輪」を預け、嫌がる花果を無理矢理村へ置いて出かけた。 しかし旅先で謎の光に遭遇して以降、魂が体を追われ、別人に乗っ取られた結果、自身の魂は冥界の勝手口まで飛ばされてしまう。

(りゅう)

村に住む、花果と同じくらいの歳格好の少年。なにかにつけて、花果につっかかってきては、玄奘を悪く言って花果を怒らせる事が多い。それは、花果が大好きなあまり、気を引きたいがためにしていた事で、実は人一倍友達思い。玄奘が不在となり、一人になってしまった花果を心配して、夜寺を訪れた際、妖魔に襲われ、猿に姿を変えられてしまった。 のちに元の姿を取り戻す事に成功するが、猿になってからの記憶は残っていない。

三蔵 (さんぞう)

玄奘の体を乗っ取った男性。体を返せと攻撃して来る花果に、長安へ行く事を条件に、玄奘の体を返す事を約束。「西域からありがたい経典を持ち帰ってきた旅の聖僧、三蔵法師」という肩書きを名乗り、長安を目指して花果を連れて旅に出る。長安の武官を自称しているが、その正体は唐王朝第二代皇帝「太宗」李世民。豊かで平和な国を作るという大志があったが、志半ばで襲撃を受けた。 その際自身の体から離れた魂が、長い間宮廷の奥に閉じ込められていたが、やっとの思いで逃げ出す事に成功。追手から逃れつつ、「借屍環魂」の術で乗っ取る事ができる体を求めて彷徨い、玄奘を見つけた。皇帝だけに気が強く、つねに偉そうな態度だが、体は玄奘のものであるため、体の弱さは変わらないまま。 最初は花果の扱いに手を焼いていたが、彼女の芯の強さと未知なる力を認め、共に旅をする事にした。ほめ上手なところがあり、花果のできるところを褒めては、彼女が小さな子どもである事も認めつつ、花果の存在意義を肯定。互いに信頼関係を築きながら、なくてはならない存在へと変わっていく。額には「借屍環魂」の証として、他人の魂が入っている事を示す印が付いている。 実在した唐の皇帝、太宗 李世民がモデルとなっている。

高 河拍 (こう かはく)

北斉の名族で、高冰夷の弟。妖魔をも蹴散らす勇猛果敢な武人で、妖魔を斬る事ができる大きな刀「可血刀」を携えている。妖魔を根絶やしにし、民を救いたいと考えているが、かなり独りよがり。実は結構怖がりで、根は小心者。そのうえあまり頭がよい方ではなく、すぐに手が出るところがあり、刀に触れようとした花果に、容赦なく全力で手を上げた。 小さい頃から恐ろしく丈夫な体だったため、父親からはその恵まれた体を認められ、自分自身を高く評価し、調子づいていた事もあった。その頃は、兄を軽視していたが、ある時を境に自分の小ささを思い知り、今この世で一番尊敬しているのは兄の冰夷となった。自分にはない頭のよさと人徳がある兄は、自分にとって敵わない絶対的な存在であり、兄が望めばできない事はないと考えている。 仙人が打ったと伝えられる霊刀であるといわれた可血刀を大切にしており、その力によって自分は強くていられるのだと思い込んでいたが、実は何の謂れもないふつうの刀であった事が、その後兄の口から語られる事となる。のちに、命を落とした冰夷を救うため、冥界銀行に借金をする事になるが、その担保として自らが冥界に拘束され、妖魔となる道を選ぶ。

高 冰夷 (こう ひょうい)

北斉の名族で、高河拍の兄。もともとは定襄から来た遊牧民であり、突厥遺民。父親が唐との戦いで戦死して以来、長兄として母親や弟妹を守るためだけに生きて来た。妖魔の王が唐の皇帝を殺して、長安の都を妖魔の支配下に置いたという噂を聞き、その真相を確かめるべく長安へ偵察に向かっていた。その際、河拍のもとへ足を運び、「皇帝である李世民」は一族の敵であると語り、中身が李世民である三蔵に刃を向けた。 だが、現時点で王ではない三蔵に刃を向ける意味はないと考え直し、同じ目的地を目指す者同士、三蔵と花果、河拍と四人で行動を共にする事となる。つねに冷静沈着で河拍からは特に信頼が厚く、頼りにされている。一方で高冰夷自身も、河拍の実力を誰よりも高く評価している。 幼い頃から人一倍丈夫な体を持つ河拍に比べ、自分はよく転びよく熱を出す子供だったため、父親からは特に将来を心配されていたが、書物を読む事がなによりも好きだったため、腕っぷしよりも頭脳を活かして人々を導く存在となった。

首羅 (しゅら)

皇帝「李世民」の体を乗っ取って入り込んだ偽物の皇帝。妖魔を使役し、傍若無人な振る舞いで民を苦しめている暴君で、三蔵とは、互いに命を狙い合う関係。10億人という膨大な数の人間を殺し、それを生贄として、人間界である陽界と、冥界である陰界をつなぐ門を作ろうとしている。そのために、長安の都を一晩で全滅させ、100万の民を殺し、時間を戻してまた翌朝には再生して再び夜に全滅させる事を繰り返し行っている。 宮廷内の人間が次々と妖魔化して醜くなっていく中で、突然目の前に現れた少女の花果の美しさに一目惚れし、求婚する。その正体は、よき皇帝になるためにと李世民が捨てた人格の一部であり、李世民そのものである。20年前、実兄から毒を盛られて死んだ際に、一度冥界に落ちかけたが、李家に縁があるという謎の男、冥界の使者に助けられた。 李世民が生き返る時に、これからの自分には必要ないという理由で置き去りにされた「幼心」こそが首羅そのものであり、その後、冥界で別の生を受けて育てられた。

王 仕亥 (おう しがい)

宮廷に仕える武官であり、校尉の青年。門の宿衛という役割がありながら、皇妹である公主の玉英の部屋に足しげく通い、元気のない玉英のために料理を作ってあげたりしている。妖魔化してしまった者ばかりの宮廷の中で、残り少なくなってしまった人間の一人。玉英を守るためにと皇帝の首羅の暗殺を企てるが、失敗して子豚の姿に変えられてしまう。 もともとは武官ではなく、文官を志望していたため、武官でいる事にあまり興味がない。だからといって、読み書きが特段得意だったわけでもなく、実家が武官の家系だったため、武官にならざるを得なかった。豚の姿に変えられたものの、人の心を失う事なく生き続け、のちに新しく生を受けた三蔵法師と共に旅をするボディガードの役割を担う事となる。

呂 鈴玉 (ろ りんぎょく)

長安の都に住む女性。3年前に娘の美鈴を川で亡くし、去年には夫を病で亡くして、現在は母親と二人で暮らしている。長安で見かけた花果の後ろ姿が、亡くなった娘によく似ていたため、娘が生きていたものと勘違いして抱きしめた。別人とわかったあとも、花果の汚れた服を洗ってあげたり、亡き娘の服を着せていっしょに市場へ連れて出かけたりと、母親のように花果をかわいがる。 いつも柔らかな笑顔で、優しくて甘い、いい匂いを漂わせている。

玉英 (ぎょくえい)

宮廷に住む皇妹。唐を裏切った罪人として、軟禁状態にある。宮廷の中にいた人間が、次々に人から妖魔へと姿を変えているため、生きる事に絶望している。そんな中、残り少ない人間である王仕亥とのかかわりだけが、玉英にとって唯一の救いとなっている。しかしのちに、その仕亥が首羅に討たれた事を知り、絶望して自ら命を絶つ。

(じん)

大きな豚の姿の武官。人間だった頃、宮廷では有能で武勲の誉れ高い功臣だった。妖魔化されて豚の姿になってしまい、荒ぶる振る舞いも見られるが、人の心が失われず、心までは穢れないままとなっていたため、王仕亥とタッグを組んだ。しかし時間と共に人の心を失い始め、結局妖魔と化してしまう。

陳 賢妃 (ちん けんひ)

皇帝の側室。妖魔になれば美しくなるという首羅からの言葉に従って妖魔化したが、妖魔化に体が適応せず、体がボロボロと崩れはじめ、ますます醜くなっていった。それでも抱いてほしいと首羅に懇願するが、「絶望と怨念を抱き、どす黒く汚れてしまった」という理由で美しくないとされ、哀れにも捨てられる事となる。

冥界の銀行員 (めいかいのぎんこういん)

冥界銀行の長安窓口で、銀行員を務める女性。皇帝の首羅が、毎晩集めて来る100万の死に魂を預かり、毎日換金している。それによって集まった闇貯金残高、7億金を彼女が管理している。人間界である陽界と、冥界である陰界をつなぐ門の建設費を積み立てており、あと3億金集まれば着工となる状態。銀行としても滅多にない大口の取引のため、700日という長期にわたり、休みなしで働いている。 高河拍から、亡くなった兄の高冰夷を生き返らせろと懇願され、死者を生き返らせるために必要な金をローンで賄う方法を提案。河拍自信を担保に、冰夷を生き返らせる事になる。

冥界の使者 (めいかいのししゃ)

三蔵である李世民が、20年前に冥界に落ちかけた際、冥界に残していった人格、首羅を保護し、新しく命を与えた男性。自らを「李家に縁がある者」と語り、李世民亡きあと、新しい生を受けた彼に贖罪として与えられた罪滅ぼしの旅を、自らがサポートした。

牛魔王 (ぎゅうまおう)

頭に大きな角を2本持つ妖魔。霊台方寸山の三星堂の門下生で、二人の門下生と共に修行中。花果に恋心を抱いており、なにかにつけて突っかかってくるが、二言目には三蔵の事ばかり言う花果に、焼きもちを焼いている。

場所

長安 (ちょうあん)

唐の都。もともとは栄えた街だったが、今は魔窟となったと噂されている。謎の黒い影が都へ降りて行った日以来、人々の悲鳴と怒号が空を引き裂き、城壁は血で染まったと語られており、地上にあふれた妖魔のせいで、人間はどんどん消され、土地が汚されていっている。その黒い穢れが、川を伝って流れ、汚染を各地へと広げている。またその日以降、都を目指して旅立った者は誰一人として帰って来ない状況が続いている。 物資の流入出もままならず、都の人々の生活は古代に逆戻りしていると思われていたが、花果や三蔵が実際に足を運んでみると、そんな噂の影もなく、豊かで明るく、安定した様相を呈していた。その豊かさは、まるで妖魔など存在しないかのようで、逆に不自然。 実は、首羅が一晩で都を全滅させ、都に住む100万人の民を殺して翌日には時を戻してまた都ごと命を再生。夜にはまた全滅させる事を繰り返している。

その他キーワード

妖魔 (ようま)

怪談やおとぎ話でしか存在しえなかった黒い謎の存在。ある時を境にわらわらと姿を現し、人を襲い始めている。花果のいた村を襲った者も同様で、それらを束ねる妖魔の王が、もともとの皇帝、三蔵を暗殺し、皇帝に成りすまして長安の都にいるといわれている。力が増幅するのは暗くなってからのため、活動時間は夜と決まっている。

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