ナナとカオル

ナナとカオル

SM趣味の冴えない男子高生と美人な優等生の女子高生が、SMプレイを通じて絆を深めていくディープな恋愛漫画。番外編に、二人の高校3年の夏休みを描いた『ナナとカオル Black Label』がある。

正式名称
ナナとカオル
ふりがな
ななとかおる
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

SMグッズ収集が趣味の主人公杉村薫は、美人で努力家の幼馴染千草奈々に憧れの入り混じった恋愛感情を抱いている。一方、優等生として気の張る毎日に行き詰まりを感じていたナナは、カオルのコレクションを身につけたのがきっかけでSMに関心を寄せ、二人は息抜きと称して定期的にボンデージや首輪、縛りなどのSMプレイを楽しむようになる。

その中で二人の関係も進展していく。

登場人物・キャラクター

杉村 薫 (すぎむら かおる)

チビでSMオタクの桜溝高校2年、17歳。高校では劣等生のF組に所属。グツグツの童貞でSMの妄想が趣味だったが、ナナが息抜きにSMプレイを頼んだことから、徐々にご主人様役としてリードするように。SMの大家更科先生をモデルによきS足ろうと、プレイ中は威厳を保つよう努力している。 息抜きは最初の鍵付きのエナメルのボンデージから、首輪をつけての外出やノーパンでの散歩、戸外での放尿プレイ、目隠しや麻縄での緊縛、お尻のスパンキング、口枷のボールギャグに開口器、手錠と、SMアイテムもプレイもハードに。 ナナが好きで努力家の彼女を尊敬しているが、つい邪険な態度を取ってしまいがち。学校では二人の関係がばれないよう、距離を取る。普段はAV談義が好きなクラスメイトの堂本や星野ととつるんでいる。体力づくりのため早起きしてマラソンを始める。 手先が器用で、料理やSMグッズの修理や裁縫もこなす。

千草 奈々 (ちぐさ なな)

カオルとはマンションのお隣さんで、小学校3年で引っ越してきて以来の幼なじみ。どちらも母子家庭で母親同士も仲がいい。桜溝高校では特進クラスのA組所属。陸上部では後輩に慕われ、生徒会の副会長も務める。胸が大きいグラマラスで色白な美人。 頑張り屋だが完璧主義の断り下手で、仕事を抱え込む不器用な優等生。気が強いため、自分が正しいと思うと上から目線で高圧的になりがち。幼なじみのカオルとの息抜きが、いいイライラの解消になっている。エッチなことを考えてドキドキすると、ペロっと唇をなめる癖がある。 Mとして縄化粧で自分の体の輪郭を意識させられたり、変態呼ばわりされると興奮してしまう。カオルとのSMプレイでは弱い自分をさらけ出せ、終了後の解放感や褒められるのを気持ちいいと感じている。息抜きしたいときはカオルの部屋の壁をノックするのが合図。 東大の法学部に進学して弁護士になり、司法試験に受からず離婚した父と、警部の母を見返すのが将来の夢。キャリアウーマンの母に似て、壊滅的に料理が下手。

館 涼子 (たち りょうこ)

白鳥女子学園高等部2年で七種競技のヘプタスロン選手。色黒でスレンダーなアスリート体型。ペチャパイで筋肉質。ストイックで自分を追い込むのが好き。800mでナナに負けて、ライバル宣言したことがある。陸上部の先輩を殴って停部中に、朝のマラソンでカオルと知り合う。 一人称がボクのため、最初はカオルに男子だと思われる。SMに関してもチャレンジャーで、あまり恥じらいはない。当初SMプレイに反対し、売り言葉に買い言葉でナナとの息抜きに参加することになる。もともと陸上での経験から気持ちいいことは正義という価値観の持ち主ため、のちに二人の息抜きの最大の理解者で協力者に。 カオルに絡むので、たまにナナに焼きもちを焼かれている。

睦月 ユカリ (むつき ゆかり)

ナナの友達で同じA組所属。生徒会では会計を担当。生徒会長の矢神浩史君に片思い中。エロでがさつなカオルのことを見下している。会長の名をとって、飼い犬にヒロくんと名づけている。

矢神 浩史 (やがみ ひろし)

桜溝高校2年、めがねの生徒会会長。人使いの荒い姉の喜久子に尻にしかれている。ナナに気がありカオルをわき役と馬鹿にしているが、姉の協力をもってしても、なかなかつき合えないでいる。

矢神 喜久子 (やがみ きくこ)

矢神浩史の姉。同じ桜溝高校3年でやり手の元生徒会長。外づらはいいが、弟には手厳しい。ナナがカオルのことを好きだと、誰より早く見抜く。

橘 満子 (たちばな みつこ)

カオルたちの住む駅前にあるSMグッズ店Fun Loveの推定30代、めがねでグラマラスな女店長。SMを語ると熱くなって、変態っぽい口調に。実はSM作家の更科先生がご主人様で、SM上のパートナー。店舗地下にはハーフミラーの設置されたSM用のプレイルームまで装備。 若い二人に協力的で、カオルに試供品として商品を貸し出したり、SMアイテムの製作に定評のある点助を紹介したりする。カオルがM、リョーコがS役でプレイした際には、セコンドを担当。

更科 修太郎 (さらしな しゅうたろう)

SM小説作家で、橘満子のSMプレイ上のパートナー。推定50代。カオルがよきSとして憧れ尊敬し、その著作をナナとのプレイの参考にしている。

川上先生 (かわかみせんせい)

『ナナとカオル』に登場する女性高校教師。桜溝高校A組の少々頼りない担任。文化祭や卒業生に向けた送辞の直しなどで、生徒会やしっかり者の生徒であるナナに頼りがち。成績が伸び悩んでいた彼女に息抜きの趣味を持つようアドバイスしたのが、結果的にナナがSMに開眼するのひとつのきっかけになる。

千草しのぶ (ちぐさしのぶ)

『ナナとカオル』の登場人物で、ナナの母。警備部長を務めるキャリアの婦人警官。司法試験に受からずじまいのナナの父とは、娘が小学生のときに離婚し、女手ひとつでナナを育ててきた。仕事が忙しく家を空けがちで、親子そろって料理が苦手。カオルのことは信頼している。

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